楽天モバイルの携帯市場参入により携帯料金値下げの流れが強まってきた中、3大キャリアはオンライン専用ブランドの投入という形で値下げの要望に応えるようになりました。
NTTドコモはahamo、au(KDDI)はpovo、ソフトバンクはLINEMOという新しいブランドを立ち上げています。
この記事を読んでいるユーザーは、果たしてどのキャリアのオンライン専用ブランドを使えばいいのか分からないから、自分に合ったブランドを選びたいと思っていますよね。
大体、競合する事業会社はサービスを横並びにするので、何が良いサービスなのか分かりにくいと思います。
今回は、3大キャリアの新しいブランドであるahamo、povo、LINEMOを比較して何が良くてどこにすればいいのか、という点を解説していきたいと思います。
目次
オンライン専用ブランドの選び方
オンライン専用ブランドは当初、20GBプランといった各社横並びのサービス内容でしたが、次第にプランの差別化を打ち出してきました。
ユーザーによってサービスに対するニーズは異なります。大容量データ通信をしたい人もいれば、3GB程度の小容量でも十分という人もいるのです。
そこで、我々ユーザーとしては3社のサービスをどのように活用したらよいでしょうか。ここではオンライン専用ブランドを選ぶために以下のポイントを挙げてみます。
- 自分が使うデータ容量を把握する
- 通話の仕方で選ぶ
- キャッシュレス決済との連携で選択する
- キャリア決済の有無
- ahamoはドコモ光をペア設定できる
- 海外で利用する場合
- ahamoは有料で店舗サポートあり
- サービスエリアは3社似たようなもの
ユーザーによって携帯の使い方は異なるので、自分の使い方に合ったオンライン専用ブランドを選びたいですね。それでは見てみましょう。
自分が使うデータ容量を把握する
まず自分が月にどの程度データ通信をするのか把握してください。月間で使うデータ容量が多いのか少ないのか知ることで、ブランドと料金プランを決定することができます。
自分に必要な容量は3GBか20GBかそれ以上なのか、今使っている回線のマイページなどを見て調べれば分かると思います。

使うデータ容量が分からない、または携帯が初めての人はとりあえずLINEMOの20GBから始めて、あまり使わないなら3GBにプランを変更することができます。
そこそこデータ通信量が多い、つまり動画などのリッチコンテンツを視聴することが多いならahamoがいいでしょう。
そして、povoはデータトッピングで自由に容量を増減でき、ahamoよりさらに多い60GBや150GBのトッピングもあります。
通話の仕方で選ぶ
次に、どんな通話の仕方をしているかでブランドを選ぶことができます。月に複数回短い通話をする人は、1回5分以内で通話が無料のahamoを選択できるかもしれません。

しかし、LINE通話をよくする人はLINEMOでLINEギガフリーを使った方がいいでしょう。最近は番号宛に電話をしない人も多いですよね。
povoは通話のメリットに乏しいです。povoはデータトッピングが充実しているのでデータ通信を重視するユーザーに向いているかもしれません。
キャッシュレス決済との連携で選択する
最近の携帯キャリアの特徴として、キャッシュレス決済(スマホ決済)サービスと連携している点が挙げられます。
3社で一番普及しているキャッシュレス決済はPayPayですね。PayPayでインターネットやリアル店舗で決済していると、PayPayボーナスが勝手に貯まっていきます。

気づくとPayPayボーナスが5,000円になったりするので、LINEMOだとPayPayボーナスをLINEMOの支払いに使うことができます。
他にもd払いならahamoでdポイントが貯まり、povoはau PAYとの連携でデータ容量を増量することができます。
キャリア決済の有無
携帯料金の支払いと一緒に代金を支払うことができるキャリア決済に対応しているかも確認しておきましょう。
LINEMOはソフトバンクまとめて支払いに対応しています。povoはauかんたん決済に対応予定。
ahamoはspモードコンテンツ決済に対応していません。Google PlayやiTunesのコンテンツ決済サービスには対応しています。
ahamoはドコモ光をペア設定できる
3社のオンライン専用ブランドは光回線との割引がありません。元々安いですからね。
しかしahamoは例外があり、ahamoとドコモ光をペア設定にすると家族内のドコモユーザーがドコモ光セット割の対象になります。
ahamo自体は割引になりませんが、家族にドコモユーザーがいれば割引を受けられるのでペア設定にするといいでしょう。
海外で利用する場合
ahamoは海外82の国・地域でデータ通信ができます。もし海外によく行くならahamoにしましょう。
LINEMOは世界対応ケータイが使えますが、データ通信の「海外パケットし放題」を適用しても1日2,980円かかるのでおすすめはできないですね。
povoの国際ローミングは今後提供予定。
ahamoは有料で店舗サポートがある
オンライン専用ブランドはチャットなどで問題を解決しますが、ahamoは有料でドコモショップのサポートに応じてもらえます。
これは申し込みと申し込み後の手続きをサポートするもので、各々3,300円かかります。また、故障の修理受付は無料でやるとのこと。
もし今の難しいスマホに自信がないなら、ahamoにした方がいいかもしれません。
サービスエリアは3社似たようなもの
携帯のサービスエリアはドコモが一番良いと言ってる人がいまだにいますが、それは20年以上前の話であり現在3社のエリアは同じように広いです。
むしろ都市部ではドコモよりソフトバンクが繋がりやすいです。モバイルWi-FiのクラウドSIMもソフトバンク回線に繋がりやすいようです。
なので、郊外を含めた都市部エリアはソフトバンク回線のLINEMOがおすすめ。LINEMOは速度も高速ですし、料金プランも3GBと20GBが選べます。

もちろん、ドコモ回線が絶対に良いと思うならahamoでOKですし、auが好きなんだよねという人はpovoにすれば精神的に健康でいられるでしょう。
ahamo povo LINEMOを比較 どこにすればいい?
携帯各社のオンライン専用ブランドはahamoを皮切りにして、それに追随した形でpovoやLINEMOの開始が決定されました。もちろんこの機運は楽天モバイルの市場参入による影響あってのものです。
このオンライン専用ブランドはどこを使えばいいのでしょうか。
ahamo povo LINEMOのプランを比較
ahamo、povo、LINEMOのプランを比較してみます。
ahamo | povo | LINEMO | |
月額料金 | 20GB 2,970円 | データ使い放題(24時間)330円/回 1GB(7日間)390円 3GB(30日間)990円 20GB(30日間)2,700円 60GB(90日間)6,490円 150GB(180日間)12,980円 |
3GB 990円 20GB 2,728円 |
国内通話 | 22円/30秒(5分以内無料) | 22円/30秒 | 22円/30秒(1年間5分無料) |
ネットワーク | 4G/5G | ||
超過後速度 | 最大1Mbps | ||
キャリア決済 | ×(Google Play,iTunesのみ) | ×(提供予定) | 〇 |
キャッシュレス決済連携 | d払い | au PAY | PayPay |
海外利用 | 〇(82の国と地域) | ×(提供予定) | 〇(1日2,980円) |
サポート | オンライン、店舗サポート1回3,300円 | オンライン |
各社最初は20GBプラン一つだったのですが変化が出てきました。ahamoは20GBのみですが、LINEMOは3GBのミニプランを追加、povoはなんと6種類のトッピングに増やしました。
3GBだと最安はLINEMOです。990円かつ5分以内の通話が1年間無料なので小容量プランならLINEMOがいいですね。
標準的な20GBだと最安はpovo。30日間で20GBのトッピングだと税込2,700円で使えます。povoは90日間60GBだと30日当たり6490÷3=2,163円でさらに安い。180日間150GBだと30日当たり25GBで2,163円になります。
ただ、povoの60GB以上はデータをまとめ買いする考え方なので、一括でまとめて買えるユーザーに限定されます。特に150GBのトッピングは一括で12,980円なので、その支払い方ができるユーザーは限られるでしょう。
ポイント
とはいえ、povoの60GBは約1年間の総額が25,960円。ahamoは35,640円なので、なんと9,680円もの価格差が出るんですよ笑。
なので、価格だけを考慮するとpovoがおすすめとなります。その代わりauネットワークは上りの速度が遅いのでバランスが悪いんですよね。
UQモバイルと同じで、下りは速いけど上り速度に難ありというデメリットが存在します。
povoが使うauネットワークの品質を考えて、それでも尚安い方がいいと判断するならpovoを検討できますね。
しかもpovoは基本料金0円から始められます(180日以上有料トッピング購入なければ停止)。電話回線だけでも維持したいユーザーはpovoですね。
結論としてLINEMOがおすすめ
一方で、結論としてLINEMOがおすすめになります。なぜLINEMOと言えますか。理由は以下の通り。
- 5分通話無料キャンペーン(1年間)で最安
- 1年間通話無料が終わってもLINEギガフリーでLINE通話をすればいい
- 20GBと3GBミニプランが選べる
- ソフトバンク回線の品質が高い
- キャリア決済あり
- PayPayと連携できる
価格と品質を考慮するとLINEMOが良いと判断できます。多くのユーザーは20GB以内で容量が収まり、かつ3GBミニプランの需要に応えているからです。
そしてソフトバンク回線の高品質ネットワーク。ドコモの方が良いという意見に騙されないでください。ドコモ回線が有利になる地域があるかもしれませんが、人が多く住んでいるエリアはソフトバンク回線のアドバンテージが高いです。
それでは一つ一つ見てみましょう。
5分通話無料キャンペーン(1年間)で最安
LINEMOは3GBでも20GBでも1回5分以内の通話が1年間無料のキャンペーンを実施しています。5分無料通話を考えれば3GBミニプランが最安となります。

5分無料通話はpovoにはないですしahamoは20GBプランのみなので、3GBプランはLINEMOがおすすめ。1年間限定ですけどね。
とはいえ5分無料通話が1年で終わったとしても、連絡の対象が主に友人や家族の場合はLINEギガフリーを使えばいいので問題ないということになります。
1年間通話無料が終わってもLINEギガフリーでLINE通話をすればいい
前述の通りLINEギガフリーを使えばいいだけ。1年後に番号宛の通話は料金がかかりますが、LINEのデータ通信はカウントフリーになるのでデータ容量も料金も気にする必要はありません。
もし電話が重要であると考えるなら楽天モバイルをおすすめします。Rakuten Linkを使えば通話かけ放題なので、よく話すユーザーは楽天モバイルにしましょう。
20GBと3GBミニプランが選べる
ahamoは20GBプランのみですが、LINEMOは3GBミニプランを選べます。povoにも3GBトッピングがありますが、1年間5分無料通話を考えるとLINEMOということになります。

ただ、筆者としては20GBプランをおすすめします。今は配信や動画などのリッチコンテンツが多いですし、災害時にデータ容量が少ないと不安ですよね。
なので、本当に外でデータ通信をしないと決めない限り、データ容量に余裕を持たせることが提案できます。
ソフトバンク回線の品質が高い
繰り返しになりますが、ドコモが一番良いという話は嘘なんですよね。20年以上前の感覚でものを考えているユーザーがいまだにたくさんいるようです。またはドコモの中の人。
どうしてドコモが一番良いという意見が多いのでしょうか。
住んでいる人が少ない地域のユーザーがドコモを使っていてインターネットでドコモが一番だと主張すると、インターネットは一部のユーザーの声が多くのユーザーの声のように見えてしまうので、結果、日本全体でドコモが良いという誤った認識が生まれるのです。
実際には、人が多く住むエリアだとソフトバンク回線のネットワーク品質が高いでしょう。そのことはクラウドSIMがソフトバンク回線の電波を掴みやすいという報告によって分かります。
また、Opensignalが4キャリアの通信品質を調査 5Gはドコモ、ゲームやビデオはソフトバンクが優秀という記事もありますね。実際にソフトバンク回線を使うと、繋がりやすく高品質であることが分かります。
キャリア決済あり
LINEMOはソフトバンクまとめて支払いに対応しています。キャリア決済はクレジットカードがない、もしくはカードをあまり使いたくない状況に対応できます。
最近はクレジットカードではなく、デビットカードや還元率の高いKyash(プリペイドカード)などをメインの支払い方法にする場合があります。
PayPayがメインという人もいますよね。PayPayのチャージをソフトバンクまとめて支払いで行うこともできるわけです。
なので、支払い方法は必ずしもクレジットカードだけではないということ。キャリア決済はキャッシュレス決済の一種なので、ユーザーにとってメリットのあるオプションと言えます。
PayPayと連携できる
LINEMOがおすすめできる理由の一つにPayPayとの連携があります。PayPayとLINEMOを紐づけることによって、貯まったPayPayボーナスをLINEMOの支払いに充てることができます。
そもそも他社キャリアからLINEMOに申し込む時にPayPayボーナスが付与されるキャンペーンをやっているので、最初からPayPay連携を念頭に入れたいですね。
ahamoを選択するケースとは
LINEMOを選ぶ理由は分かりました。では、ahamoを選ぶ理由はなんでしょうか。
LINEMOやpovoではなく、ahamoにした方がよいケースを見てみます。
海外利用はahamoが強い
ahamoを選択する理由の一つとして、海外利用に強いというポイントがあります。
ahamoは82の国と地域で、申し込み不要で20GBのデータ通信ができます。世界情勢によって海外に行くことが難しい場合がありますが、もし海外に行くことの多いユーザーはahamo一択でしょう。
ただ注意点もあり、海外に行ってデータ通信を開始した日から15日経過した日本時間0時以降に、速度が128Kbpsに制限されるというシステムになっています。
ドコモ光をペア設定にできる
オンライン専用ブランドの選び方でも解説しましたが、ahamoはドコモ光をペア設定にできるので家族にドコモユーザーがいればそのドコモ回線が割引になります。
ahamo自体は割引対象外です。あくまでも家庭内のドコモユーザーが割引の対象です。ahamoは元々安いので割引は無理ですね。
とはいえLINEMOやpovoは光回線とのペア設定自体がないので、光回線との連携を考慮するとahamoに分がありますね。
格安SIMの運用に自信がない場合
先述した通り、ahamoは有料で店舗サポートを実施しています。申し込みそのものと申し込み後の手続きをサポートするもので、1回3,300円払うと分からないことを教えてもらえます。
また、故障受付は無料。なので、もし格安SIM全般に不安があってスタッフに相談したいと思う場合は、ドコモショップで対応してもらえるahamoを選びましょう。
小容量はOCNモバイルONE
もしahamoの20GBが自分にとって多いと感じるなら、ドコモのエコノミーMVNOとしてOCNモバイルONEの500MBプランをドコモショップで申し込むことができます。月額550円で無料通話10分付き。
と言っても、500MBしかデータ通信できないなら電話回線専用みたいなもの。ドコモ回線で小容量を使いたいなら、500MBプランではなく普通にOCNモバイルONEの1GBや3GBを選びましょう。
OCNモバイルONEの1GBは770円、そして3GBは990円なのでLINEMOやpovoと同じ料金です。ドコモ回線を990円以下で使えるならMVNOであるOCNモバイルONEをチョイスするのもいいでしょう。
povoはどう?
LINEMO、ahamoと来て、じゃあpovoはどうですか。
誰がpovoを活用できますか。
データトッピングを柔軟に変更できるのはよい
povoは2.0になってからデータトッピングが6個になりました。
データトッピング | 料金 |
データ使い放題(24時間) | 330円/回 |
データ1GB(7日間) | 390円/回 |
データ3GB(30日間) | 990円/回 |
データ20GB(30日間) | 2,700円/回 |
データ60GB(90日間) | 6,490円/回 |
データ150GB(180日間) | 12,980円/回 |
トッピングを変更することで、自分に必要なデータ容量を柔軟に可変できることがpovoの最大の特徴となります。
もちろん90日間60GBのトッピングであれば、30日当たりの20GBが2,163円となり最安。また、一括で12,980円支払えるならポンと払って半年で150GB(30日当たり25GB)を確保できる。
お金の支払い方や必要なデータ容量を把握できるユーザーは、povoを有効に使うと他社ブランドよりお得に賢く携帯を運用できるんですよね。
一括で多く支払うほどお得になるので、そのような支払い方ができるユーザーはpovoがいいでしょう。ただ、上りの速度は弱いということを頭に入れておいてください。
デジタルネイティブやZ世代におすすめ
携帯は特定の世代が使うものではないので、どの世代向けという明確な線引きはありません。
とはいえ、ahamoははっきりと「若者向け」と言いましたよね。広告で使われるタレントも、明らかに若くてカワイイまたはカッコイイ俳優を選んでフレッシュさをアピールしています笑。
一方、povoはどうですか。キャラクターを起用していますが、特に若い世代に向けているとは言えません。
しかし、KDDIはシンガポールのMVNOであるCircles.Lifeと提携してアプリのUI(ユーザーインターフェース)を開発したり、複雑なトッピングシステムを開発しました。また、申し込みもアプリからとなっています。
なので、povoがITやデジタルに精通しているデジタルネイティブやZ世代をターゲットにしていることは明白。
LINEMOを含めてオンライン専用ブランドは全て「若者向け」となっていますが、povoは特に使いこなすのが難しいサービスと言えるので、子供の頃からIT/インターネットに慣れ親しんできた世代に向いているかもしれません。
今後の展望は
ahamo、povo、LINEMOを比較、解説してきましたが、格安SIMやMVNO業界の今後はどうなるのでしょうか。
消耗戦突入でMVNOは厳しくなることが明らか
キャリア各社のオンライン専用ブランドが出たことによって、どう考えても厳しくなるのはMVNO業界。格安SIMの代表であるMVNOはキャリアと比べて格安なので格安SIMと呼ばれていますが、キャリアが運営するサブブランドやオンライン専用ブランドも格安になりました。
KDDIのUQモバイルはくりこしプランSを自宅セット割で使うと税込990円、またはソフトバンクのワイモバイルはシンプルSを家族割orおうち割で使うと税込990円なんですよね。
で、LINEMOやpovoの3GBプランも990円になったわけですから、MVNOよりオンライン専用ブランドを選択するユーザーは当然増えます。
新年度を迎える時などは、最初に選ぶ携帯がオンライン専用ブランドやサブブランドというのは十分考えられます。その中でもLINEをよくやる中高生にはLINEMOがおすすめになりますね。
とはいえ、MVNOがなくなるわけではありません。フルMVNOのIIJmioやNTT系の
OCNモバイルONEなど、ブランディングが強化されたMVNOは生き残る可能性が高いです。今後は淘汰が進み、マイナーなMVNOは運営が難しくなることもあるかもしれません。
特に、楽天モバイルの0円廃止で最近再びMVNOが注目されています。月額290円から使える日本通信合理的プランもありますし、バックアップ回線としてb-mobileの190PadSIMもいいですね。
そもそも火付け役は楽天モバイルです
いままで比較検証したオンライン専用ブランドは、そもそも楽天モバイルがなければ存在しないことになります。楽天モバイルの台頭があったからこそ、当時2,980円のahamoが登場したわけだし、オンライン専用というのも楽天モバイルの影響です。
eSIMはIIJmioがやっていましたが、キャリアでeSIMを最初に始めたのは楽天モバイル。楽天モバイルはRakuten Linkで通話が無料ですし、データ通信は楽天回線エリアで無制限です。同じような値段なら楽天モバイルを選んでも不思議ではないですよね。
もちろん、政府の要請(圧力)があったからこそオンライン専用ブランドを作らざるを得ない形でしたが、オンライン専用ブランドは楽天モバイルを真似しています。
プラチナバンドが割り当てられたら、楽天モバイルは相当強くなると思われますよ。
総合的に訴求力があるのはやはりLINEMO
ahamoはドコモの信頼性があるし、povoはトッピングという新しい付加価値を提供しています。LINEMOはと言うと、LINEをやるすべての世代におすすめできます。
LINEは国際的なアプリではないのですが、日本をはじめとした東アジアではポピュラーであり、国内では8,600万を超えるユーザーがいますからね。
そしてLINEギガフリーやクリエイターズスタンプ無料という特典だけでなく、今後、LINEを活かしたサービスがさらに追加される可能性もあります。
何より、ソフトバンク回線のエリアの広さと繋がりやすさ。これがLINEMOを選ぶ最大の理由になるのではないでしょうか。
携帯各社のオンライン専用ブランドを賢く使う
見てきたように、ahamoは海外に強いし、povoはデータトッピングが豊富、LINEMOはLINEギガフリーなど、なかなか各社面白い内容になっています。
重要なのはユーザーがインターネットで何を重視するかです。あなたはインターネットをどのように使いますか。
海外によく行くならahamoがいいかもしれません。テザリングを含めた大容量通信をするならpovoがいいし、とにかくLINEを使ってエリアや繋がりやすさを重視するなら断然LINEMOですよね。
いずれにしろ、ユーザーが使っていて快適なブランドであることが大切なので、今後の新しいスタンダードになりつつあるオンライン専用ブランドを使って快適なモバイルライフにすることを一番念頭に置きましょう。
そうしたら、おのずと結果が見えてくると思います。