「auのスマホを持っているんだけど、auひかりにすべきだろうか?」
「auユーザーはどんな光回線がいいの?」
今回はauスマホの場合の光回線選びを解説します。
結論から言えば、一人で光回線を使う場合、対応エリアの狭いauひかりではなく全国対応のNTT光コラボでauセット割を使うということになります。その光コラボでなぜDTI光になるのか、そしてauひかりを選択しなくてもいい理由を説明したいと思います。
auならauひかりを使った方がいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、そう単純な話にならないのがネット回線。では、なぜDTIのauセット割にすべきなのか、理由を見てみましょう。
auスマホの人はauひかりではなくDTI光を使うべき7つの理由
使うべきというのは言いすぎかもしれませんが、DTI光は使った方がいいですね。
なぜかというと理由は以下の7つ。
- ISP老舗のDTI
- auセット割が主要プロバイダで最安レベル
- 回線速度が速い
- IPv6で使うネットワークはJPNEのv6プラス
- 解約金なしの身軽さ
- 安心のセキュリティ
- 優待割引のDTI Club Off
これらの利点を解説し、後半ではauひかりやNURO光などの回線は特に選択する必要はないことにも触れます。ではなぜauユーザーでもDTI光がいいのか、見てみます。
1. ISP老舗のDTI
インターネット接続25年という、四半世紀に及ぶ歴史がDTIにはあります。他社プロバイダも長くやっているところがありますが、DTIはユーザー目線でサービスを提供するプロバイダですね。何がユーザー目線なのかというと色々ありますが、まず金銭面の話。ネット接続の価格は相当頑張っています。
DTI光の月額料金は以下の通り。
タイプ | 月額料金 |
戸建て | 4,800円 |
マンション | 3,600円 |
ソネットがマンションタイプで3年目に4,480円になることを考えると、DTIは3,600円なので、長期的に使った場合の価格差が相当なものなんですよ。単純に月額880円の差です。
そして月額料金だけでなく、リモートサポートや出張サポートも有料ながらやっているし、サポートに手を抜かないで料金を低く抑えているのは結構頑張ってますね。
2. auセット割が主要プロバイダで最安レベル
ここが一番重要です。スマホ料金が安くなるauスマートバリューではなく、auセット割の話。auセット割は光回線の料金が割引になる仕組みですね。
これは最大1,200円割引になるんですけど、他社ではauスマートバリューはあるけど、そもそもauセット割がなかったりします。
で、auセット割を他社プロバイダと比較してみると以下の通り。
プロバイダ | 月額料金 | auセット割 | auセット割後月額料金 | ||
戸建て | マンション | 戸建て | マンション | ||
ソネット光プラス | 5,580円 | 4,480円 | × | × | × |
ASAHIネット | 5,180円 | 4,080円 | 〇 | 3,980円 | 2,880円 |
Biglobe | 4,980円 | 3,980円 | 〇 | 3,780円 | 2,780円 |
DTI | 4,800円 | 3,600円 | 〇 | 3,600円 | 2,400円 |
というわけで、DTIだとマンションタイプで月額2,400円になるんですよ。これは相当安いですよね。
ASAHIネットもBiglobeも老舗プロバイダですけど、ここまで値段を下げることはできていないです。他社プロバイダはコストがかかる体質なので、値段を下げられないんですね。
3. 回線速度が速い
DTIが遅い?それは間違った情報ですね。一時的に夜間帯が遅くなったことはありましたが、現在は普通に速いです。
日中の速度はこんな感じ。
夜間はこんな感じ。
大体、平均400Mbpsは出ていると思います。混んでいると200Mbps~300Mbps程度のこともありますが、極端に遅くなることはないですね。
500Mbpsを超えてくると大分速いな、という感じはします。
4. IPv6で使うネットワークはJPNEのv6プラス
DTIのIPv6(IPoE)は、日本ネットワークイネイブラー(JPNE)のv6プラスを使います。先ほどの回線速度はv6プラスを使った時の速度。
v6プラスを使うとはどういうことかというと、本来はDTIのネットワークを使いますが、IPv6アドレスのネットワークはVNE事業者と呼ばれる回線事業者のネットワークを使います。
つまり、以下の図のようなネットワークになります。
v6プラスのJPNEは様々なプロバイダの連合ネットワークで、出資しているプロバイダが多いのでその分コストを安くして高品質なIPv6ネットワークを使えるようです。
DTIの親会社であるフリービットもIPv6を持っていますが、DTIの個人向けサービスではv6プラスのネットワークを借りて運用しています。
5. 解約金なしの身軽さとキャッシュバックあり
DTI光は契約期間の縛りなし、解約金なしなので、契約期間を気にする必要はありません。他のプロバイダは2年縛りや3年縛りのところが多いですが、DTIは月額料金を抑えながら縛りなしを実現しています。とはいえ、新規契約なら半年経つとキャッシュバックがあるので早々にやめられないはず。
キャッシュバック金額は以下の通り。
キャッシュバック | ||
戸建て | マンション | |
ひかり電話あり | 19,000円 | 16,000円 |
ひかり電話なし | 15,000円 | 13,000円 |
なので工事をしたとしても工事代は戻ってきます。
解約金なしでキャッシュバックもあるから申し込みしやすいですね。
6. 安心のセキュリティ
プロバイダのメールアドレスを使う場合、DTIだと無料でメールの送受信時にウィルススキャンをしてくれます。
そして迷惑メールチェックや迷惑メールブロックも無料、そして無料のVPNサービスであるU+linkもあり、セキュリティは万全。安心してインターネットができます。
7. 優待割引のDTI Club Off
これはおまけになりますが、オフラインの楽しみとして、旅行やホテル、外食などが割引になる会員優待割引サービスのDTI Club Offがあります。
これは契約年数に応じて会員ランクがあり、普通はスタンダード会員ですが、DTIを5年使うとVIP会員になれる仕組みです。VIPは月500円かかるので、VIPを選ばないで無料のスタンダードとしてClub Offを使うこともできます。
大体無料のスタンダードでもホテルレストランの割引を使えますし、行楽地の割引なども使えます。もちろん、たべんとクーポンを使ってファミレスや焼き肉屋なども割引になります。
このClub Offは結構使えるサービスで、筆者もファミレスでクーポンを結構使いましたね。今はないんですけど、ドリンクバーが99円になるとか、かなりお得でした。
Club Offがあることも考えるとDTI 光はおすすめですね。
他のISPと比較した時のDTI
DTIのメリットを7つ挙げてきましたが、他のプロバイダはどうなんでしょうか?
auひかりにしなくてもいいのはなぜか、そして速いと言われるNUROも特に選ばなくてもいい理由を解説します。
auひかりは東電光ファイバーを使えるエリアが狭い
auスマホを持っている場合、普通に考えたらauひかりにした方がいいかな、と思いますよね。しかし実際には対応マンションが少なかったり、近くの集合住宅では使えるのに自分が住んでいる集合住宅では使えない、ということもあります。
auひかりというのは、KDDIが東京電力のTEPCOひかりと合併してできたもので、使う光ファイバーは東電の光ファイバーを使います。なので東電の光ファイバーを使えるエリアはごく小さく、東京でも対応していない地域があります。
対応していればauひかりを使った方がいいんじゃないか、と思うかもしれません。ですがauひかりは以下のデメリットがあります。
- 東電光ファイバーだとNTT回線と互換性がない
- 集合住宅で光配線方式が使えない場合が多い(VDSLになる)
- 価格的なメリットがない
NTT回線と互換性がないのはNUROも同じですが、これはもしNTTに戻す場合がある時に余計な出費と時間がかかるということです。ずーっとauひかりで他に変えることはないと断言できるならいいですが、そうとは言えないなら単に戻しのリスクとなります。
そして集合住宅ではVDSLの物件が多い。これは最大100Mbps程度なので、速度的なメリットはありません。
さらに月額料金という価格的なメリットもありません。auひかりのマンションタイプVだとVDSLで3,800円です。これがDTI光なら光配線方式で月額2,400円なので断然DTI光ですよね。
NURO光の速さは必要ない人が99%である理由
はっきり言いますが、高速で有名なNURO光は、ほとんどの人にとって必要ありません。なぜかというと、いくら900Mbpsというスピードテストの結果を得られても、それはスピードテストの数字であり、実際のWebサーバーは1Gbpsや10Gbpsという帯域をユーザー一人一人に与えないからです。
つまり、サーバーというのは負荷分散装置で冗長化されていることがありますが、使う回線の帯域は1Gbps1本とか、10Gbps1本など、1つの帯域に大勢のユーザーがアクセスする仕組みです。
ここで、一人に帯域を全部開放して1Gbpsで通信させることはありません。多くの人がアクセスするからです。なので実際に900Mbpsで多くのサーバーと通信しているかというと、してないです。
動画配信サーバーなどは回線も強化されていますが、HD 1080pの画質でも使う帯域は5Mbps。一つのセッションで900Mbps与えるわけありません。
というわけで、NURO光というのはスピードテストの結果を最重要視する一部の人たちが有難がっているだけなのです。ただ、100GBのデータを落としたり上げたりすることを頻繁にするような仕事をしているとか、特殊なデータ通信をしているならNUROでもいいと思います。工事にやたら時間がかかるようですが。
結果的にDTIを使うのが高コスパ
見てきたように、auひかりは対象エリアが狭い、NURO光はほとんどの人にとって必要のないオーバースペックである、ということが分かりました。
もちろんNTTではない光ファイバーを使うことによって、NTTによる光回線市場の独占に対抗することができます。独占は良くないのでauひかりやNUROを使う事自体意味があることだし、高速であれば快適です。
筆者も昔はNTTの回線を使いたくない、と思っていました。NTTが通信市場を独占しているからです。なのでTEPCOひかりでPOINTというプロバイダを使ったこともありますし、電話は、今はない日本テレコムのおとくラインというのを使ったこともあります。それだけNTTを使いたくなかったんです笑。でも今は光コラボレーションもできたし、携帯ではMVNOもある。ユーザーがNTTを回線事業者として都合よく使える環境が整いました。
なので汎用的で高コスパなNTT回線を使うDTI 光なら、お得に快適な光ファイバーインターネットができるのでおすすめとなるわけです。
auスマホを持っているならDTI光を使おう
以上のように、auスマホを持っているから単純にauひかりにすればいいというわけでない理由が分かりました。
auひかりではなくDTI 光にする理由は、まとめると以下の通り。
- auセット割が最安レベル
- 回線が高速
- NTT回線が全国で使えて汎用的
- 解約金なしでキャッシュバックがある
- VDSLではなく光配線方式を使える可能性が高い
- セキュリティに強い
- DTI Club Offでお得な割引が使える
最大1,200円割引でマンションタイプ2,400円になるわけですから、回線の品質を考えたら、もう本当にこんな値段で高品質な回線を使っていいの??って、ちょっと恐縮してしまいますよね。
いや、別に恐縮しないで使い込んでいいんですが、まあauひかりを使わないでいい理由が分かったと思うので、素直にDTI光で快適インターネットを目指しましょう。