ビッグローブの話です。
タイトルの通りの話ですが、まずビッグローブとは何か、ビッグローブのスペック、そしてほかのプロバイダはどうなっているのかという点で進めていきます。
ビッグローブのことが気になるということは、多少インターネットをやってきた経歴があると思います。何しろ老舗プロバイダなので、使っていてそれほど不満に思うことはないと言えます。
光回線は大体NTTの光ファイバーを使うことになり、KDDIとNUROのソニーは限定的なエリアでのみ使われるので、固定回線はNTTが可用性の高い回線を用意すれば個別のプロバイダで満足度が著しく下がることはそれほどありません。
ではどこで満足度が違うのかというと、回線のパフォーマンスと月額料金、そしてキャッシュバック金額の、大きく3点が満足度の違いに表れます。
ではビッグローブとは何なのか、そしてキャッシュバックはどうなっているのか、ご紹介します。
目次
Biglobeとは
元々はNEC Biglobe
ビッグローブは、元々NEC(日本電気)がプロバイダ事業を始めた時のブランドです。
NECはインターネットではないパソコン通信を1986年に開始しています。この時代は、PCも一般に普及していなければ、インターネットはアメリカの省庁、大学、研究機関が使っていた程度でした。
NECはPCを使った独自の通信システムを提供していましたが、TCP/IPという共通規格を使ったインターネットが普及するのはWindows95が発売された1995年以降なので、NECとしても1996年にビッグローブを開始してインターネットに軸を移しています。
ただ、日本のITやメーカーの衰退を象徴するようにNECの売上高がみるみるうちに下がり、ついに2014年にビッグローブはNEC本体から切り離されます。
なので、エレクトロニクス事業を核とするNECとしては個人向けのサービスに力を入れることができなかったのは言うまでもありません。
現在はKDDI子会社になっている
現在のビッグローブはKDDI子会社としてKDDIグループに入っています。
そういう意味では、KDDIグループのビッグローブがNTT回線を使った光コラボやドコモ光を展開していることから、KDDI系列企業がNTT回線を使って収益を上げているちょっとしたねじれのような状態になっています。
ビッグローブとしてはモバイルに相当力を入れているので、携帯やスマホといった領域でもNTTを使って売上を上げています。
なので、ここで一番美味しいのはKDDIで、KDDIは自社回線にプラスする形でNTT回線を使ったサービスでも金儲けしている、ということになります。
事業会社はビッグローブ株式会社
Biglobeの事業会社はビッグローブ株式会社です。今までの項で説明したように、元々NECがやっていたプロバイダ事業がそのままビッグローブという形で存続しています。
ビッグローブとしては、どちらかというとモバイルに力を入れていて、格安SIMと格安スマホの販売に注力している状況です。
光回線というのは、NTTが保守している部分が多く、光ファイバーとNTT局舎収容、そして収容から先のバックボーンネットワークはすべてNTT及びNTTコミュニケーションズです。
プロバイダ事業としては顧客管理や帯域の管理など実際のユーザーを相手にする業務が多いので、ほとんど定型化された光回線事業でビッグローブが個性を出すのは難しいです。
なのでビッグローブとしてはSIMなどのモバイルに今後もコミットしていくと思われます。
Biglobe×ドコモ光のスペック
月額料金
Biglobe×ドコモ光の月額料金はドコモ光のタイプAに準じます。
マンション | 戸建て | |
月額料金 | 4,000円 | 5,200円 |
タイプAなので料金的にはタイプBよりメリットがあります。基本2年契約の料金なので、縛りなしだと、マンション5,000円、戸建て6,700円になります。
ここで縛りなしの料金にする人は少ないと思いますが、2年契約でも固定回線なら長期的に使って、ドコモスマホと一緒に割引なるのでお得です。
解約金
2年以内に解約すると以下の解約金がかかります。
マンション | 戸建て | |
解約金 | 8,000円 | 13,000円 |
なので、本来光というのはお金がかかる、つまり月額料金が高いものなのですが、そこを2年契約にすることにより月額料金を下げています。
ただ、ドコモ光はドコモとの契約で、解約金なしのプロバイダを選ぶことはできません。それを踏まえてスマホのセット割などのメリットを活かすことができると良いでしょう。
IPv6はオプション扱い
IPv6はオプション扱いです。別途申し込み手続きが必要になり、対応のルーターがないとIPv6になりません。
開通後に申し込みをして、IPv6対応になります。
IPv6対応のWi-Fiルーターはレンタル無料なので、光電話を使わなくてもIPv6が使えます。
IPv6ではない場合
IPv6の接続でなくても、IPv4でインターネットをすることができますが、以下の点でIPv4はデメリットがあります。
- 回線のパフォーマンス低下
- NTT収容の接続機器が大容量じゃない
IPv4だと回線にユーザーIDとパスワードの認証が必要になったり、NTT収容の接続機器がIPv6のものより容量不足で回線のパフォーマンスが低下する可能性があります。
なので現在は何も手続きなしでIPv6が使えるプロバイダの方がメリットがあります。
ドコモ光のBiglobeにはキャッシュバックがない
キャッシュバックは光コラボのみ
ここで本題ですが、Biglobe×ドコモ光にはキャッシュバックはありません。
キャッシュバックがあるのは、光コラボのビッグローブ光となります。
光コラボのキャッシュバックは以下の通り。
キャッシュバック内容 | |
特典1 | キャッシュバック25,000円 |
月額料金値引き戸建て3,500円/月、マンション2,500円/月 | |
特典2 | 新規工事費無料 |
特典3 | Wi-Fiルーター12か月無料 |
光コラボのビッグローブ光だと高額なキャッシュバックがあります。これは、3年プランなので高額キャッシュバックが可能になっています。
ドコモ光は2年契約ですが、特にビッグローブとしてキャッシュバックや割引は設定されていません。
Biglobeとしてはドコモ光に力を入れていない
見てきたように、ビッグローブは特にドコモ光に力を入れているわけではなく、どちらかというとモバイルに注力していて、光回線は光コラボを優先しています。
キャッシュバックを受け取りたいなら光コラボの方を選べばいいですが、それだとドコモ光のスマホ割引特典や、スマホとの料金合算というドコモ光のメリットを受けることはできません。
ではどうしたらいいでしょうか?
他のISPのキャッシュバックは?
@nifty with ドコモ光なら20,000円
【@nifty with ドコモ光】は、映像配信サービスオプション追加で20,000円、オプションなしで16,000円のキャッシュバックになります。
条件 | キャッシュバック額 |
「スカパー!」または「ひかりTV for docomo(2年割)」同時申し込み | 20,000円 |
オプション加入なし | 18,000円 |
衛星放送というのは見たいチャンネルを見つけることができれば、少し有意義に使えます。BBCなどの公共放送なら国際報道が詳しく分かります。
でもオプションなしでも18,000円なので、ユーザーとしてはメリットがあると言えます。
キャッシュバックを受け取って、さらにドコモ光のスマホ割引、そしてインターネットとスマホの料金を合算することができるので、満足度は高いです。
niftyだとセキュリティオプションが充実しています。
- 常時安全セキュリティ24が12か月無料
- @niftyパスワードマネージャー6か月無料
- @nifty詐欺ウォール初月無料
上記のようにドコモ光だと無料期間がありますし、有料になりますが、@nifty スマートセキュリティというオプションもあるので、セキュリティ対策はばっちりです。
他のメリットは以下の通り。
- Wi-Fiルーターレンタル無料
- IPv6採用
- ウィルスバスターfor@nifty Mail 契約中無料
- @nifty まかせて365初月無料
DTI with ドコモ光も20,000円
老舗プロバイダのDTI with ドコモ光なら、同じように映像配信サービスオプションありで最大20,000円になります。
条件 | キャッシュバック額 |
「ひかりTV for docomo」と「DAZN for docomo」同時に申し込み | 20,000円 |
スカパー | 15,000円 |
オプション加入なし | 10,000円 |
DTIはキャッシュバック金額がオプションなしで10,000円ですが、以下のメリットがあります。
- 20,000円キャッシュバック
- Wi-Fiルーターレンタル無料
- IPv6(IPoE)採用
- セキュリティソフトのマカフィーマルチアクセスが12か月無料
- ウィルススキャンや迷惑メールチェックが無料
- 無料のリモートサポートSiLK Touch
- 無料のVPN U+link
- オプションにオンラインストレージのServersMan@Disk
- 会員優待割引のDTI Club Off
リモートサポートや無料のVPNサービスがあり、さらに会員優待割引のDTI Club Offがあります。
Club Offでオフラインの楽しみを見つけることができます。ホテルレストランを割引で楽しんだり、外食チェーンも割引のクーポンがあるので、充実します。
回線のパフォーマンスは以下の記事でも言及しています。
キャッシュバックは他のプロバイダに期待する
以上のように、Biglobe×ドコモ光にはキャッシュバックは設定されていません。
代わりに他のプロバイダではキャッシュバックがあるので、ドコモのスマホの割引と同じようにキャッシュバックを活用することはユーザーとしてもメリットがあります。
キャッシュバックでもらったお金は、もちろん使ってしまえばなくなりますが、1年間にかかる月額料金からキャッシュバックを差し引くことによってトータルの料金がお得になるのは事実。
そしてキャッシュバックだけではないセキュリティオプションや会員優待割引などの楽しみも、賢く見つけることができるとインターネットライフが格段に楽しくなります。