光回線を選ぶ時にすぐ思い浮かぶのが携帯キャリアの光回線。光回線とのセット割で携帯が安く使える特典は、最もポピュラーな光回線契約の仕方になっていますよね。
その携帯キャリアの光回線の中でも一番有名なのがドコモ光。ドコモ光はドコモユーザーがまず最初に検討する光回線と言えるかもしれません。
では、あなたはなぜドコモ光にしますか。ドコモ光を契約する動機は割引だけでしょうか。ドコモ光には一般ユーザーにあまり知られていないポイントもあります。
今回は、そもそもどうしてドコモ光を選ぶといいことがあるのかというメリットの部分と、契約の前に見ておいた方がよいデメリットにも焦点を当てて、ドコモ光をより一層掘り下げて解説していきたいと思います。
ドコモ光のデメリット
ここでは明確にドコモ光のメリット・デメリットは何なのか、見ていきたいと思います。まずはデメリットの部分。つい割引などのメリットだけを考慮しがちですが、ドコモ光にはデメリットもあります。
ドコモ光を契約する前に、きちんとデメリットを把握して賢く選択しましょう。
ドコモネット以外のプロバイダだと面倒
ドコモ光は、プロバイダであるドコモネット以外にも24社の提携プロバイダが使えます。このメリットの裏を返せば、料金徴収と接続が分かれていることで面倒になるデメリットもあるということ。
どのプロバイダを使ったとしても料金の徴収はドコモが行い、割引された携帯と光回線が合算請求されます。料金面はいいですね。ですが、以下のデメリットが発生します。
- 光回線の管理がドコモと提携プロバイダの二つになる
- 料金はドコモで技術や接続のことはプロバイダになる
サポートはドコモがやっているので問題ありませんが、ユーザーが提携プロバイダを意識しなくていいかというと、そうではありません。もしドコモネットじゃなくて提携プロバイダを使うなら、接続に関する情報の管理はしっかりしておきましょう。
回線障害や技術的な問題は申し込んだプロバイダによって異なるので、ドコモネットが何でも解決できるとは限りません。ユーザー自身で管理することやプロバイダの問い合わせ先を把握しておいた方がいいですね。
解約違約金が必要
ドコモ光に限った話ではありませんが、契約期間の縛りと解約違約金の設定はドコモ光の主要なデメリットになっています。WiMAXのように違約金が2万円というわけではありませんが、ドコモ光は2年契約で戸建て14,300円、マンションタイプ8,800円の違約金がかかります。
違約金、つまらないですよね。これほど格安SIMの世界で縛りなしのサービスが増えているのに、光回線は縛りがなくならないです。特に携帯キャリアは契約期間の縛りを重視していますね。
縛りというのは、ユーザーの自由を縛ることなんですよね。キャリアが強権的にユーザーを縛る契約は非常に悪いことと言えます。ユーザーとしては契約しないとサービスを使えませんからね。
プロバイダやキャリアが強権的なサービスを改めない限り、通信業界を褒めることはできないでしょう。
料金は安いわけではない
ドコモ光の月額料金は特に安いわけではありません。逆に高くもないわけですが。
ドコモ光月額料金 | 戸建て | マンション |
タイプA | 5,720円 | 4,400円 |
タイプB | 5,940円 | 4,620円 |
単独タイプ | 5,500円 | 4,180円 |
ドコモ光ミニ | 2,970円~6,270円 | - |
ここで単独タイプとは、プロバイダがセットになっていないプランのことです。普通は単独タイプを契約することはあまりないので意識しなくていいです。
タイプAのマンションタイプは税抜4,000円(税込4,400円)なので、まあ普通というか、バカ高いわけではないですよね。ソネットなどはもっと高くなります。
ただ、タイプBにすると結構高く感じるようになります。戸建てで6,000円近くなると結構キツいと感じるのではないでしょうか。逆に「自分は富裕層なので気にしません」「私は富や資産をたくさん蓄えたので…別に」という方にとっては気にならないでしょう。
安いプロバイダはもっとあるので、ドコモ光は安いわけではなく高いわけでもない、というプロバイダです。
プロバイダ選択に失敗すると速度が遅い
ドコモ光はプロバイダの選択を誤ると速度が遅くなります。日中は速いけれども夜間は遅くなるというプロバイダがあって、IPv6だとOCNバーチャルコネクトを使ったプロバイダを選ぶと遅いですね。
OCNバーチャルコネクトを使ったプロバイダは以下の通り。
- ドコモネット
- ぷらら
- OCN
いわゆるNTT系プロバイダです。OCNバーチャルコネクトは公平制御をやっているので夜間帯は制御されて遅いんですよ。NTT系プロバイダを使っているユーザーが多いので、制御せざるを得ないようです。
なので、DTIなどを選択して快適にドコモ光を使うのがいいですね。
キャッシュバックがトラップになっていることが多い
ドコモ光対応プロバイダはキャッシュバック特典を用意していることがありますが、キャッシュバックを受け取る条件が複雑だったり、キャッシュバックをもらえるプロバイダのパフォーマンスがいまいちだったりすることがあります。
プロバイダ | キャッシュバック金額 | キャッシュバック条件 | その他 |
OCN | 20,000円 | 継続利用 | IPv6がOCNバーチャルコネクトなので夜間は速度制御 |
ぷらら | 15,000円 | ||
GMOとくとくBB | 20,000円 | ひかりTVとDAZN申し込み | - |
@nifty | 20,000円 | パスワードマネージャーまたはスカパー!、ひかりTV申し込み |
OCNやぷららは3~4か月程度継続利用すればキャッシュバックをもらえますが、IPv6ネットワークはOCNバーチャルコネクトなので夜間帯にスピードが落ちます。
GMOや@niftyは、そもそも2万円もらうのにオプションに加入しないといけません。@niftyはオプションなしで18,000円なのでわりといいですが、@niftyやビッグローブなどのプロバイダは不要なコンテンツが多いんですよね。
なので、キャッシュバックをもらえるのは良いことですが、それと引き換えて結果的にトラップになっていることが多いです。
提携プロバイダによってdポイントプレゼント特典の内容が異なる
デメリットというか注意点になりますが、プロバイダによってdポイントプレゼントの内容が違うことがあります。
もらえるdポイントが2,000ポイントのプロバイダがあれば、10,000ポイントのプロバイダもあります。ルーター無料レンタルとかキャッシュバックを実施しているプロバイダは2,000ポイントですね。
dポイントはそれほど重要じゃないという人は気にならない問題ですが、選ぶ特典によってdポイントの量が違うことは頭に入れておきましょう。
ドコモ光のメリット
ここまでドコモ光のデメリットを見てきました。結構デメリットがあって、特に縛りと違約金の設定は、ユーザーとしてデメリットであると強調しておきたいポイントでしたよね。
そしてここからは気になるドコモ光のメリットを見てみたいと思います。ドコモ光のメリットは割引だけですか。いいえ、割引だけでなく様々なメリットがあります。ここでは以下のメリットに注目します。
- IPv6のバックボーンを選べるから自由度が高い
- ahamoとペア回線を設定できる
- 新規工事費無料
- ドコモ光セット割と合算請求
- dポイント連携
- dカード連携
- ケーブルテレビ回線をドコモ光として使える(タイプC)
では上記を見てみましょう。
IPv6のバックボーンを選べるから自由度が高い
ドコモ光のメリットとして解説したいのは、プロバイダを選べることによってIPv6のバックボーンネットワークも自由に選べるということ。言い換えれば、ドコモ携帯を割引にして自分好みの回線を作れるということです。
IPv6のバックボーンって何ですか、とよく分からない人もいるかもしれませんが、接続するネットワークの話。プロバイダが自由なら接続するIPv6ネットワークも自由です。

IPv6は多くのプロバイダがVNE事業者を使っていて、自社でIPv6を提供していない場合が多いです。代表的なVNE事業者は以下の通り。
- JPNEのv6プラス
- NTTコミュニケーションズのOCNバーチャルコネクト
- インターネットマルチフィードのtransix
- アルテリアネットワークスのクロスパス
ドコモネットとぷらら、そしてOCNを選ぶとOCNバーチャルコネクトですが、人気のv6プラスを選ぼうと思えばDTIだったり、@niftyやandlineがあります。
あまり調べないでドコモネットなどを選択してOCNバーチャルコネクトを使うと、わりと夜間帯に遅くなったりします。DTIなどの大手プロバイダでv6プラスを使うのが安心ですね。
というわけで、ドコモ光はプロバイダを自由に選べるけどドコモ携帯が割引になる、というメリットがあるわけです。特にIPv6ネットワークを考えてプロバイダを選ぶと
ahamoとペア回線を設定できる
あまり知られていないドコモ光のメリットとして挙げられるのは、ドコモ携帯だけでなくahamoもペア回線に設定できるということ。ahamoは割引になりませんが、ペア回線によって家族のドコモ回線が割引を受けられるようになるんですよね。
ahamoをペア回線に設定することによって料金を合算させることもできますし、dポイントも貯まりやすくなります。ahamoとドコモ光の組み合わせは悪くないと感じていますね。
ahamoは割引がなくても3,000円を切っていますし、もし家族にドコモ携帯の人がいれば割引になりますしね。ahamoは十分ドコモ光のメリットになると言えます。
新規工事費無料
ドコモ光のメリットと言えばこれですよね。新規工事費無料。このキャンペーンはずっと継続していて、光ファイバーを新規で引きたいユーザーにはうってつけの特典になっています。
ドコモ光公式サイトから申し込めば工事費無料で、さらにdポイント20,000ポイントプレゼントです。
工事費は戸建て19,800円、マンションタイプが16,500円なので、特典の金額としてはわりと高いですね。工事費無料のプロバイダってあまりないんですよね。初めて光回線を申し込むという人にドコモ光はぴったりなのではないでしょうか。
注意点は契約事務手数料はしっかりかかること。事務手数料の3,300円は払う必要があるので、そこだけきちんと払ってドコモ光を開通させましょう。
ドコモ光セット割と合算請求
ドコモ携帯の割引は皆さんご存知の通り。携帯がドコモなら最大1,100円の割引ですよね。この割引を目当てに多くのユーザーはドコモ光に申し込みます。
60GBのギガホプレミアか無制限の5Gギガホプレミアなら1,100円引きなので、みんなドコモ割と合わせると2,200円引きになります。家族が多いユーザーは嬉しいですよね。
さらに携帯と光回線の料金をまとめる(合算請求)ことによって支払いの管理も楽になり、dポイントも貯めやすいです。
プロバイダによってWi-Fiルーターを無料でレンタルできる
Wi-Fiルーター無料レンタルのプロバイダがあることもドコモ光のメリット。初心者や何も機器を持っていない場合でも安心して申し込めますよね。
Wi-Fiルーターを無料でレンタルできるプロバイダ一覧は以下の通り。
タイプ | プロバイダ | Wi-Fiルーター無料レンタル |
タイプA | ぷらら | 〇 |
GMOとくとくBB | 〇 | |
@nifty | 〇(選択制) | |
andline | 〇(選択制) | |
BIGLOBE | 〇 | |
スピーディア | 〇 | |
hi-ho | 〇 | |
ic-net | 〇 | |
タイガースネット | 〇 | |
BB Excite | 〇 | |
タイプB | OCN | 〇 |
@TCOM | 〇 | |
ちゃんぷるネット | 〇 |
基本的にドコモ光の契約期間中は無料でルーターを借りることができます。プロバイダによってルーターのグレードが違い、GMOはわりと良いWi-Fiルーターを用意してユーザーを釣っていますね。
Wi-Fiルーター無料レンタルは、あくまでも何も持っていない初心者ユーザーの選択肢の一つなのでそれほど重要な特典ではないと考えています。ルーターより回線のパフォーマンスが大事。
とはいえ、ネットワーク機器を持っていなくても手軽に光回線を始めることができるので、光回線を導入しやすいことは間違いないです。
公式サイトから申し込むとdポイントが20,000ポイントになる
ドコモ光にdポイントプレゼントの特典があることは多くの人が知っているかもしれません。ただ、申し込み方法によってポイントの量が変わってきます。
提携プロバイダのサイトから申し込むとdポイントが2,000ポイントや10,000ポイントの場合が多いのですが、ドコモ光公式サイトから申し込むとdポイントが20,000ポイントプレゼントになる特典があります。
この特典は、プロバイダを選んでWi-Fiルーター無料レンタルなどの独自特典と併せて20,000ポイントを受け取ることができます。これを知らないで公式サイト以外で申し込んでいる人が結構いるんですよね。
ドコモを使っている人はdポイントも使っていることが多いと思うので、ぜひドコモ光公式サイトから申し込んでほしいですね。期間限定のポイントですが、20,000ポイントあれば結構大きな買い物もできると思います。
dポイントとdカードの連携でさらに楽しく
ドコモ携帯とドコモ光をdカード GOLDで支払えば税抜金額の10%のdポイントが貯まります。ドコモ携帯とドコモ光をペア回線に設定して、税抜10,000円を使った場合は1,000×12で年間12,000ポイント貯められる。
つまり、dカード GOLDの年会費相当のポイントが自動的に貯まるんですよね。もしdカード GOLDを検討しているなら、ドコモ光をペア回線に設定して10%ポイント還元することをおすすめします。
ahamoの場合はドコモ光の分だけdポイントが貯まります。
ケーブルテレビ回線をドコモ光として使える(タイプC)
ドコモ光タイプCのプランは、ケーブルテレビ回線をそのままドコモ光として使えるサービスです。ケーブルテレビのテレビや電話などを使いながら、ドコモ光セット割も適用することができるお得なサービスですね。
月額料金はタイプAと同じで、戸建てが5,720円、マンションタイプは4,400円。ただ、テレビやひかり電話は別料金なので、戸建てで8,000~10,000円くらいはします。
とはいえ、ドコモ携帯を使っていて、かつ、ケーブルテレビのサービスも使いたいならわりとおすすめですね。ドコモ光セット割を使いつつ、ケーブルテレビの4K放送などを見ることができます。
何も考えずに携帯キャリアの光回線を選んでしまう理由
ここまでは、ドコモ光のメリット・デメリットを通して何が良いのか、またはどういう注意点があるのか見てきました。意外にもデメリットが多いですよね。
メリットもたくさんありますが、縛りなどはユーザーにとって不要な条件です。プロバイダやキャリアに都合よく作られている契約は、端的に言えば悪い取引です。
では、我々ユーザーはなぜ何も考えずに携帯キャリアの光回線を選んでしまうのでしょうか。やはり割引ですか。ここではユーザーが携帯キャリアの光回線を選んでいる理由について言及したいと思います。
いやー、やっぱり人気で有名なブランドを選ぶのは簡単ですし、何よりも安心ですよね。要は何かって言うと、パンを買う時はヤマザキパン、車はトヨタ、PCはWindows、スマホはiPhone、っていう風に定番を選べば間違いないですからね。
ドコモ光も、そんな定番ブランドと同じような感覚でユーザーに選ばれていますよね。ドコモ光は光コラボでシェアトップなんです。
日本人は「セット」が大好き
日本人はセット大好きですよね。単品じゃなくてセット。セットで割引にしてお得に買い物したり食事したりするのが大好きですね。かく言う筆者もセットが好きで、ガストのセットドリンクバーは毎日のように注文しています。
まあ日本に限ったことではないかもしれませんが、セット商品に魅力があるのは事実。本来二つ以上の商品を注文すれば代金はそれぞれの合計になりますが、セットだと単純に合計した金額より値段が安く設定されるんですよね。
この販売手法はスタンダードであり、日本人が求める「お得感」「お値打ち」というニーズにまさに応える形になっています。ドコモ光を始めとした光コラボは携帯や格安SIMとの割引で申し込む方法が一般的になっています。
そもそもセットでお得以上のメリットを考えない
携帯キャリアの光回線を選ぶ理由は、そもそもセットにしてお得になる以上のメリットを考えることはあまりありません。ドコモ光はドコモネット以外のプロバイダを申し込めるメリットがあったとしても、携帯の割引を受けることが最優先ですよね。
なので本当は、ドコモ携帯の割引を受けると同時に、プロバイダを選ぶことによって光回線の品質を考慮しながら携帯の割引を受けられます。要は、固定回線に自由があるにもかかわらず、ドコモ携帯が安くなるのです。
そのようなプロバイダの自由度が高いメリットがあるのですが、ユーザーが一番考えることは料金。セットで値段が安くなることはやっぱり最強ですよね。
プロバイダのことがよく分からない
インターネット初心者は特にどのプロバイダにすればいいのか分からないですよね。色々なサービスやオプションがあって手厚い印象だけど料金は高い…みたいな有名プロバイダが結構あるので、気づくと余計な出費になっていたり。
DTI光やおてがる光のようなシンプルで縛りなしのプロバイダがあったとしても、ネット回線をよく調べて詳しくなっている上級者向けのようになっています。
なので、プロバイダのことがよく分からない一般的な人が思い浮かぶプロバイダっていうのは、ドコモ光のようなキャリアのプロバイダなんですよね。言い換えれば、有名で誰もが知っているプロバイダなら何も考えずに良いサービスを受けられる可能性が高いと誰もが思っているわけです。
大手だから安心
携帯キャリアの光回線は、情報通信の分野では大手と言われている企業ばかりですよね。ドコモauソフトバンクって知らない人はいないですし、なんとなく大手キャリアのプロバイダにしておけば安心だよな、と考えるのも必然。
日本人は特に「大手」が好きで、就活する学生もとにかく大手企業を志望しますし、消費する時も大手ブランドを選択する。何も考えずに大手なら安泰だろ的な思考になることは多いと言えますね。
別に皮肉っているわけではないですよ。大手が安心と思うのはわりと共通認識だと思いますし、保証とかサポート面でもユーザーにメリットがありますからね。
ただ、日本人の大手安泰志向は特筆すべきものがありますし、とにかく大手を攻めておけば間違いないという認識は今後も変わらないと思います。
以上のことから、あまりよく考えないで携帯キャリアの光回線をチョイスすることってあるあるなんですね。筆者も2021年現在ソフトバンク光を使ってますし、キャリアの光回線はチョイスしておけば失敗しないという考えの人が多いわけです。
筆者の見解
なぜユーザーは何も考えずに携帯キャリアの光回線を選んでしまうのか、理由が分かったと思います。そもそも割引以外のメリットをあまり考えない、プロバイダに詳しくない、大手キャリアなら安心と誰もが思うので、無意識に携帯キャリアの光回線にしていますよね。
ではここで、筆者としてドコモ光は本当にアリな回線なのか言及したいと思います。
ドコモ光はアリなのか
単刀直入に言えば、ドコモ光はインターネット初心者にアリと言えます。もちろん初心者でなくてもOK。どうして初心者寄りなのかと言うと、Wi-Fiルーター無料レンタルやサポートが充実していて、さらに工事費無料だから。
何も持っていなくても思いついた時に光回線を始めることができるんですよね。光ファイバーが引かれていなくても、無料で工事をしてもらえる。工事をしたら無料レンタルしたWi-Fiルーターでインターネットを始めればいい。
とはいえ、ドコモ光は安くてお得な光回線かと言えば違うでしょう。コスパの高い光コラボのDTI光だとマンションタイプで税込3,960円ですし、縛りもありません。
じゃあなぜドコモ光を使うのかと言うと、ドコモ携帯で割引を受けながら自分の好みのプロバイダを使えるからですね。プロバイダによって使い心地が違ってくるので、自由にプロバイダを選択できることは嬉しいですよね。
インターネットを最初に導入するファミリーに最適か
ドコモ光セット割は、ファミリー割引グループ内のみんなドコモ割(3回線以上)と併用することができるので、携帯1回線当たり合計2,200円引きにすることができます。
一例として、ドコモ携帯を家族で3回線以上使ってプランは5Gギガホプレミア、そしてドコモ光タイプAの場合だと携帯の月額料金は以下の通り。
5Gギガホプレミア | ドコモ光タイプA | |
無制限 | ~3GB | |
月額料金 | 7,315円 | 5,665円 |
みんなドコモ割(3回線以上) | -1,100円 | -1,100円 |
ドコモ光セット割 | -1,100円 | -1,100円 |
割引適用後の料金 | 5,115円 | 3,465円 |
5Gギガホプレミアの無制限プランでも5,115円まで安くなります。5千円でキャリア回線を無制限で使えるなら格安SIMじゃなくてキャリアを選択するユーザーもいると思います。
ちなみにahamoはドコモ光セット割の対象外ですが、みんなドコモ割のカウントに含めることができます。
なので、ドコモ携帯を使う家族が最初に申し込む光回線としてドコモ光を選択すると嬉しいですよね。工事費無料だし、Wi-Fiルーター無料レンタル、そしてドコモ携帯が安くなります。
インターネット初心者はどのプロバイダを選べばいいのか
今、インターネット初心者と定義するユーザーはあまりいないかもしれません。多くの人がスマホを含めたインターネット環境がある中で生活しているからです。
それでも何も分からないという人が絶対いないとは言い切れないので、ネット初心者はどのようなプロバイダを選べばいいですか。
手厚いサポートを期待したいなら、ぷららですね。Wi-Fiルーター無料レンタルがあり、かつ、訪問サポートやリモートサポートを実施していて、さらにセキュリティソフトが24か月無料ですからね。
ただ、ぷららのIPv6ネットワークはOCNバーチャルコネクトなので夜間帯に公平制御をしているので速度は落ちます。速度とトレードオフでサポートを選ぶならぷららということになります。
@niftyやビッグローブもありますが、不要なコンテンツ配信をしているのであまりおすすめできないです。利用するなら自己責任ですね。良いプロバイダですけど、成人向けコンテンツなどがあるので一般ユーザーに向かないです。
IPv6のネットワークはどのVNE事業者を選べばいいか
ドコモ光はプロバイダを選べる、つまりIPv6ネットワークを選べます。では、どのIPv6ネットワークを選べばいいでしょうか。各プロバイダが使うVNE事業者は以下の通り。
タイプ | プロバイダ | VNE事業者 |
A | ドコモネット | OCNバーチャルコネクト |
ぷらら | ||
GMO | JPNE(v6プラス) | |
@nifty | ||
DTI | ||
andline | ||
ビッグローブ | ビッグローブ | |
スピーディア | JPNE(v6プラス) | |
hi-ho | OCNバーチャルコネクト | |
ic-net | JPNE(v6プラス) | |
タイガースネット | ||
エディオンネット | OCNバーチャルコネクト | |
シナプス | インターネットマルチフィード(transix)(シナプスはDS-Lite非対応) | |
BB excite | ||
楽天ブロードバンド | アルテリアネットワークス(クロスパス) | |
Tiki Tiki | JPNE(v6プラス) | |
ネスク | ×(IPv6 PPPoE) | |
ヒカリコアラ | ||
B | OCN | OCNバーチャルコネクト |
@TCOM | JPNE(v6プラス) | |
TNC | ×(IPv6 PPPoE) | |
ちゃんぷるネット | JPNE(v6プラス) | |
ASAHIネット | ASAHIネット | |
WAKWAK | インターネットマルチフィード(transix) |
一番多いVNE事業者はJPNEのv6プラスですね。v6プラスはKDDIが主体となって運用していて多くのプロバイダが接続しています。v6プラスが一番ポピュラーでユーザーとしても使いやすいですね。
ドコモ光のメリットの項でも言及したように、速度のパフォーマンスが安定しているJPNEのv6プラスがおすすめ。OCNバーチャルコネクトだと夜間帯に速度制御されます。
v6プラスは市販ルーターでも対応機器が多いですしね。一番汎用的に使えるIPv6です。
中にはインターネットマルチフィードのtransixや、アルテリアネットワークスのクロスパスを使うプロバイダもあります。v6プラスではなくtransixやクロスパスを選んでもいいでしょう。
ビッグローブやASAHIネットはIPv6を自社でやっているのでVNE事業者は使いません。
ある程度光回線の知見があるならDTIにしておく
IPv6はJPNEのv6プラスが一番汎用的で使いやすいサービスになりますが、ではv6プラスを使うプロバイダはどこがいいですか。
もちろんWi-Fiルーター無料レンタルを実施しているGMOとくとくBBでもいいですが、GMOはあまり初心者に向かないんですよね。サポートに力を入れる企業でもないですし。
@niftyやビッグローブは自社でコンテンツ配信をやっていて、その中には家族に向かないようなコンテンツもあります。
となると、やっぱり老舗プロバイダのDTIになってきますね。DTIはドコモ光でWi-Fiルーター無料レンタルをやめたのですが、ルーターは安いと3,500円くらいで買えるので自分で用意してシンプルなDTIでドコモ光をやるのはおすすめです。
DTIはリモートサポートもやってますし、無駄なオプションを排除してネット回線に特化しているプロバイダなので、余計なことを考えずにインターネットができますよ。
ドコモ光のメリット・デメリットを知って賢く契約する
以上、ドコモ光のメリット・デメリットを見てきました。併せて筆者によるドコモ光の所感も載せているので、しっかりドコモ光について理解することができたと思います。
まとめると、ドコモ光のデメリットはドコモネット以外のプロバイダを選択したときに料金と接続が違うので管理が面倒ですし、違約金もあります。
メリットはその裏返しで、プロバイダを自由に選べるからIPv6のネットワークも自由。ドコモ携帯を割引にして自分好みの回線を作ることができる点にあります。
もちろん携帯が1,100円割引になるという動機で契約してもいいでしょう。ですが、ドコモ光はドコモ光セット割を前提に、プロバイダやIPv6のVNE事業者を柔軟に選択できることが美味しいんですね。
多くの人はそこまで考えないのですが、この機会に割引だけでなく、どんなVNE事業者のIPv6ネットワークを使ってプロバイダをどうするかということまで考えるともっと楽しいですよ。ぜひお気に入りのプロバイダを選んでドコモ光を楽しんでください。