2021年2月更新
DTI with ドコモ光はWi-Fiルーターのレンタルを中止しています。ご了承ください。
「DTI with ドコモ光のレンタルルーターを知りたい」
「DTI with ドコモ光のレンタルルーターは高速なのかな?」
このような疑問にお答えします。
最近はWi-Fi(無線LAN)の性能が良くなったため、無線の電波でも高速通信が実現可能になっています。そのため家の中でもWi-Fiルーターを使うのが一般的になっています。以前は自宅でインターネットをするのに、LANケーブルを使って有線接続しないと十分なパフォーマンスを得られないということがよくありましたが現在は違います。
ドコモ光はWi-Fiルーターを無料でレンタルできるプロバイダがいくつかあります。その中の一つがDTI with ドコモ光。DTIは株式会社ドリーム・トレイン・インターネットが運営する老舗プロバイダです。
運営実績が25年のDTIなら安心して高速接続できますが、では、どんなWi-Fiルーターをレンタルしているのでしょうか。
今回はDTI with ドコモ光がレンタルするWi-Fiルーターについて解説します。
目次
DTI with ドコモ光レンタルルーターを解説
DTIのレンタルルーターのスペック
DTI with ドコモ光のレンタルルーターは、2020年6月現在、ELECOM製のWRC-1167GS2を使用しています。
このWi-Fiルーターは以下のスペックを持っています。
メーカー | ELECOM |
製品番号 | WRC-1167GS2H-B |
サイズ(本体のみ) | (W)約142.0×(D)約40.0×(H)約185.0mm |
主さ(本体のみ) | 約350g |
無線LAN | IEEE 802.11ac / n / a / b / g 準拠 |
データ転送 | 867Mbps(11ac) / 300Mbps(11n) |
アンテナ | 内蔵アンテナ 4本(2.4GHz帯 :送受信 2本 / 5GHz帯 : 送受信 2本) |
推奨利用環境 | 戸建て3階建て マンション4LDK |
利用人数 | 4人 |
接続台数 | 16台 |
レンタルなのでWi-Fiルーターとしては廉価版の位置付けですが、IEEE802.11acという高速通信ができるWi-Fiなので無線でも200Mbps以上のスピードが出ます。なのでパフォーマンスとしては十分な性能を誇ります。
本体の幅は142mmなので、取り回しがしにくいということはないと思います。重量も350gなので軽いです。この製品に似たルーターにWRC-1167GST2というものがあり、以下が本体の写真です。
これより若干大き目のサイズになりますが、コンパクトに作られています。
IPv6対応
WRC-1167GS2は標準でIPv6に対応しています。
ひかり電話のONUを使うとそのONUに有線LAN接続すればIPv6通信ができますが、無線LANを使いたい、またはひかり電話を申し込んでいない時はWi-FiルーターでIPv6接続をします。
IPv6のメリットは以下の通り。
- IPアドレスの次世代規格
- IPoEというLANで使うイーサネットをそのまま使う規格なので高速
- 認証がないため余計な手順のないシンプルな通信
- 大容量ネットワーク
回線のスピードという点では戸建てや集合住宅の環境に依存する部分もありますが、IPv4 PPPoEと比べるとシンプルな技術を使ってインターネットをすることができます。
DTIは標準でIPv6通信ができるようになっていますが、マイページで有効化の手続きが必要になります。
867Mbpsでも十分な性能を誇る
WRC-1167GS2のデータ転送は867Mbpsのスペックとなりますが、1Gbps=1000Mbpsなので一般的な1Gbpsのサービスなら867Mbpsのスピードが出るモデルで十分な高速通信ができます。
というのは、1Gbpsは理論値なので計算上はその値ですが、実際のスピードは有線LANで700Mbpsくらい、Wi-Fiで100Mbps~200Mbps程度出れば速いということになります。
Wi-Fi接続だと以下のようなスピードが出ます。
測定にiPhoneを使用すると下りが200Mbps超、上りは300Mbpsを超えます。
DTI with ドコモ光のレンタルルーターであるWRC-1167GS2は867Mbpsが最大ですが、実際にはクライアントPCはアンテナ1本で433Mbps対応の場合がありますし、少し前のスマホでも上りで実行350Mbps程度なのでルーターが867Mbpsであれば高速通信が可能です。
DTIの回線が具体的にどういう状況なのかは、以下の記事でもまとめています。
Wi-Fiの電波を広範囲に伝送できる
スペックにもありますが、WRC-1167GS2は戸建て3階建て、マンション4LDKに対応していて、広い面積をカバーすることができます。
ここは結構重要で、他のメーカーの廉価版ルーターでは戸建て2階建て、マンション3LDKまでだったりするので、ELECOMのWi-Fiルーターはアンテナの性能が良いです。特にアンテナが外に露出しているわけではなく内臓アンテナですが、十分な性能を誇ります。
バンドステアリング機能搭載
5GHzと2.4GHzという無線で使う周波数帯域を、電波が混雑している時に自動で切り替える機能がバンドステアリングです。
例えば電子レンジなどは2.4GHzなので、周囲にWi-Fiルーターを使う家庭がたくさんあり、かつ電子レンジを使ったり無線LANプリンターを使ったりして2.4GHzが混雑すると自動で5GHzにするということが可能です。
この技術はユーザーが意識するものではありませんが、もし無線接続しにくいという状況が発生すれば有益な機能と言えます。
ビームフォーミングで繋がりやすい
無線の電波は全方位に拡散するものですが、ビームフォーミング対応機器なら対象の機器に集中して電波を送信することで繋がりやすく、かつ安定して高速通信ができるメリットがあります。iPhoneなどのスマートフォンでビームフォーミングに対応していることが条件になります。
なのでどちらかというと、ノートPCよりスマホの方がスピードが出る可能性があります。
MU-MIMOで複数台の高速接続
MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)とは、複数の端末に同時に高速接続できる技術のことです。これによってWRC-1167GS2では最大2台同時に高速通信ができるようになっています。
もちろん端末は最大16台接続できるようになっていますが、IEEE802.11acの高速通信で200Mbps程度の接続は2台まで可能です。家族が3~4人とか、多くのデバイスを同時に接続しないなら最大2台でも十分な性能と言えます。
Wi-Fiルーターでも有線LAN接続ができる
多くのWi-Fiルーターと同じように、背面のLANポートで有線接続ができるようになっています。
上記はWRC-1167GST2の画像ですが、一般的なルーターはこのようになっており、LANケーブルを接続することによってWi-Fiより圧倒的な高速通信が可能です。
有線接続をしてスピードを測定すると以下のようになります。
画像では下り500Mbpsを超えています。地域や環境によって異なりますが、回線が空いていると、DTI with ドコモ光なら下り400Mbps~500Mbps、上り700Mbps近く出ることがあります。
なので状況によって無線と使い分けることができるので、もし大容量通信をすることが多くて部屋の中でLANケーブルを取り回しできる環境ならデスクトップPCなどに有線接続すると非常に良好なパフォーマンスを得ることができます。
DTIレンタルルーターの他の機能
友だちWi-Fi
友だちWi-Fiとは、友人などが家に来た時に一時的にWi-Fiを使ってもらうためにWi-Fiを別のIDで利用できる機能です。
家族が使っているIDではなく、ゲストIDで利用してもらえるのでセキュリティの面で安心です。
こどもネットタイマー
子供が使うゲーム機やスマホの接続を時間制限する機能があります。
MACアドレスというハードウェアのアドレスで制御します。
自動ファームウェア更新機能
自動ファームウェア更新をONにしておけば(デフォルトで有効)、自動的に本体のファームウェアを更新してくれるので、放っておいても勝手に製品がアップデートされます。
動作モード切替機能
デフォルトのルーターモードに加えて、アクセスポイントモードという無線LANの電波を飛ばすだけの機能に設定することができます。
アクセスポイントモードはフィルタリングやMACアドレス制御などができないので、インターネットに接続するだけのブリッジとして機能します。
このモードはルーター機能があるひかり電話のONUを使う時に無線ハブとして利用することができます。
縦置きでも横置きでもOK
ルーターは縦置きでも横置きでもOKです。
写真はWRC-1167GST2で、縦置きが設置しやすいですが、横にして安定性をとることも可能です。
DTIのレンタルルーターで高速光通信を実現する
以上が、DTI with ドコモ光のレンタルルーターWRC-1167GS2の紹介でした。
Wi-Fiルーターのメーカーとしても867Mbpsのスペックは廉価版の位置付けですが、1Gbpsの光回線なら十分な高速通信を実現させる性能を持っています。
とりわけ、ELECOM製品であれば戸建て3階建て、マンション4LDKという広範囲に電波を飛ばすことができるので、他のメーカーよりアドバンテージがあります。
DTIからWi-Fiルーターを無料でレンタルしてドコモ光を快適に楽しむことができれば、コストパフォーマンス良く1Gbps光回線の実力を引き出すことが可能です。