DTI SIMはMVNOの回線ですが、一般の格安SIMと同じような速度なのでしょうか?DTI SIMの速度は実際どうなのか、と気になる人はいると思います。
DTI SIMは、シンプルに安い料金で音声とデータ通信のSIMを利用することができますが、その実力も知りたいと思うはず。
まずはDTI SIMの基本的なスペックを振り返り、DTI SIMの実効速度は具体的にどのようなものか解説したいと思います。
目次
DTI SIMのスペックとは
まず、DTI SIMとはどのようなSIMなのか、DTI SIMのスペックを見てみましょう。
DTI SIMとは
DTI SIMは株式会社ドリーム・トレイン・インターネットが提供するシンプルな格安SIMです。回線はドコモのLTE回線(Xi クロッシィ)を使い、DTIはMVNOとして回線契約やSIMの発送を行っています。
DTI SIMの特徴はSIMの発送のみでスマホの取り扱いがなく、その分運営コストがかからないので月額料金が低価格になっているところです。
無駄な要素は省いているので余計なオプションをつける必要はないですし、契約してLTE回線が使えるようになったら、使い方は自由ですね。
速度の調整などはできないので、いつも帯域をフルに使って高速なモバイルインターネットが可能です。ドコモのLTEなのでエリアも広いですし、安定したモバイル環境を実現できます。
SIMフリーiPhoneやスマホ、またはモバイルルーターを用意すればすぐに格安モバイル通信ができます。
DTI SIMの速度としては、ドコモのXiの速度である下り225Mbps上り50Mbpsに準じた速度となります。
DTI SIMの料金
DTI SIMのスペックを紹介しましょう。月額料金は以下の通り。
容量 | データプラン | データSMSプラン | 音声プラン |
1GB | 660円 | 825円 | 1,320円 |
3GB | 924円 | 1,089円 | 1,639円 |
5GB | 1,342円 | 1,507円 | 2,112円 |
10GB | 2,310円 | 2,475円 | 3,080円 |
毎日1.4ギガ使い切り | 2,420円 | 2,585円 | 3,190円 |
契約者数で一番ボリュームがあると思われる3GBプランは音声で1,490円なので、携帯キャリアのサブブランドよりかなり安いですね。もちろんキャリア携帯とは雲泥の差。普通の人なら、自宅にインターネット回線がある場合、3GBや5GBで十分足りると思うので千円台でモバイルが使えるのは魅力的。
毎日1.4ギガ使い切りプランは、1.4ギガを30日とすれば42GB使えるので、キャリアの30GBプランの料金と比較すれば数千円は安いです。
そして各種手数料は以下の通り。
事務手数料 | 3,300円 |
docomo SIM 発行手数料 | 433円 |
SIM 交換手数料 | 3,300円 |
SIM 紛失手数料 | 3,300円 |
SIM 再発行手数料 | 3,300円 |
SIM 再発送手数料 | 1,650円 |
MNP転出手数料 | 無料 |
DTI SIMの最低利用期間は撤廃されました。楽天モバイルが手数料を0にしてゼロ宣言し、世の中的には手数料を取らない方向になっています。
とはいえ、SIMカードの交換手数料などはしっかり取るので注意しましょう。
各種手数料は今となってはちょっと痛いと思いますが、長期的に使うことを考えれば初期費用さえ払えば、あとはDTI SIMのシンプルモバイルを活用できます。
DTI SIMの実効速度の解説とメリットを紹介
DTI SIMの実効速度はどのようなものでしょうか?
ここで紹介するDTI SIMの実効速度は、東京都内、集合住宅の電波状況が良いところで測定しています。
DTI SIMの平均実効速度
まずお昼以外の日中に、7回分のデータの平均を取ってみます。7回分のデータは以下の通り。
回数 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps |
1 | 65.27 | 19.70 |
2 | 49.64 | 26.78 |
3 | 24.81 | 21.23 |
4 | 35.90 | 26.17 |
5 | 54.41 | 28.42 |
6 | 32.42 | 19.64 |
7 | 67.83 | 52.86 |
平均 | 47.18 | 27.82 |
以上のような結果が出ました。実際に測定した速度の中の一例として2回目と5回目の測定結果が以下です。
表を見ると上りより下りが速いですね。DTI SIMの実効速度は、下りは平均47.18Mbpsで、上りは平均27.82Mbpsです。全体的に高速だと思います。格安SIMでは速度が10Mbps出ないという時もあるので、それを考えるとDTI SIMは高速ですよね。特に帯域制御をしている印象はなくて、お昼以外ならかなり快適にドコモのXi回線を使えることが分かります。
DTI SIMの12時台の速度
DTI SIMの12時台の速度は以下の通り。
12時半くらいになると、キャリアのドコモユーザーが優先される傾向はありますね。DTI SIMはどうしてもMVNOなので12時半を過ぎると1Mbps~3Mbpsくらいの速度になります。
ただ、1~3Mbpsあると、標準画質の動画が綺麗に見られるんですよ。スマホはSD 360pの標準画質の設定がデフォルトになっているので、スマホだとネットサーフィンだけでなく動画視聴も無理なくできるんですよね。
DTI SIMの最高実効速度
DTI SIMの最高速度は以下の通り。
深夜ですが、80Mbpsを記録しています。平均40Mbps超でしたが、60Mbpsを超えることもしばしばあり、速いと80Mbpsを超えますね。60Mbpsや80Mbpsという数字は、HD動画だけでなく4K動画視聴もできるスピードです。この速度がいつも出るというわけではありませんが、DTI SIMはかなり余裕のある回線速度を持っていることが分かります。
お試しプランのあるDTI SIM
最近はキャリアのオンライン専用ブランドや他のMVNOが安くなったので、DTI SIMは逆に月額料金が割高のようになってしまいました。
ただ、DTI SIMの良いところは半年無料のお試しプランがあること。データプランかデータSMSプランなら半年間実質無料でDTI SIMを試すことができます。
電話定額3GB(10分かけ放題サービス付き) | 2,541円→半年1,672円 |
データ/データSMSプラン(3GB) | 半年実質0円 |
3GBならデータとデータSMSプランが半年無料なんですよ。月間3GBだとガンガン使うのには向かないですが、少しネットサーフィンして調べものをしたり動作チェックするのだったら全然問題ない容量です。これが半年無料。
他にも10分かけ放題付きの3GBで半年1,672円になるという電話定額もあり、おとくコールアプリで電話代が30秒10円になるので、電話としても使い勝手がいいですね。
毎日1.4ギガ使い切りプランもおすすめ
DTI SIMの最大の売りは、毎日1.4ギガ使い切りプランでしょう。これは1日1.4GBまで高速通信ができて、月間約42GB計算になるお得な大容量プラン。
1日1.4GBあれば高速通信で標準画質の動画が2~3時間くらい見られますし、ネットサーフィンも快適、仕事や作業に使える容量です。
この毎日1.4ギガ使い切りプランはデータプランだと2,200円なので、WiMAXの月間100GBレベルで4,000円前後で、ドコモのXiが42GB2,200円で使えると考えると、エリアや速度でDTI SIMに分がありますよね。
高速なDTI SIMを使う
DTI SIMは安い月額料金なのに回線のパフォーマンスは良いことが分かりました。お昼の時間でも1Mbps以下になっていなかったですし、回線が空いていると80Mbpsを超えることもあります。
DTIというプロバイダの特徴として高コストパフォーマンスが挙げられ、安いのに速い良いプロバイダなんですよね。
なので、DTI SIMの実効速度である平均40Mbps超え、最高80Mbpsというパフォーマンスを最大限活かして、作業や趣味に集中できると思います。
速度調整アプリなどはないので、シンプルにドコモのXiを使って、快適なモバイルインターネットを目指すことが可能です。
高速なDTI SIMを使って、電話もモバイルWi-Fiも快適な回線にするのはいかがでしょうか。