「eSIMでLINEMOを契約したい…!」
LINEMOは一般的なSIMカードを申し込んで回線を契約することができますが、デジタル化されたeSIMをダウンロードして契約することもできます。
eSIMなら物理的なSIMカードを配送してもらう必要がないので、自宅でもどこでもeSIMですぐに携帯を契約することができます。
しかしLINEMOはオンライン専用なので、eSIMの申し込み方法を携帯ショップの店員さんに聞くことはできません。最新の本人確認技術であるeKYCのことも詳しく知りたいと思いますよね。
今回は、iPhoneを使ってeSIMでLINEMOをオンライン契約する方法を画像入りで詳細に解説します。
LINEMOをeSIMで申し込むための準備
eSIMは回線情報のデジタルデータですが、物理的なものが一切必要ないかと言うとそういうわけではありません。少なくとも今は免許証やクレジットカードなどを確認するためにカードが必要です。
LINEMOをeSIMで契約するにあたって、どのようなものが必要になるのか見てみましょう。
※eSIMは20歳以上から契約できます。
※メイン回線のSIMカードを入れている状態でサブにLINEMOのeSIMを入れる例です。
※キャリアから乗り換える場合はSIMロック解除をしてください。
eSIMによる申し込みに必要なもの
LINEMOのeSIMを申し込むのに必要なものは以下の通り。
- LINEMO対応iPhoneまたはスマホ
- 本人確認書類
- クレジットカード(デビットカード)
- Wi-Fi環境
上記以外に、できればPCがあるとeSIMをダウンロードするQRコードの表示ができるので便利です。では、一つ一つ見てみます。
LINEMO対応iPhoneまたはスマホ
まずは、LINEMOに対応するiPhoneまたはAndroidスマートフォンが必要。これは当然ですよね。eSIMというのは、eSIMを使うデバイスに直接ダウンロードする必要があるので対応機器を用意しないといけません。

で、LINEMOに対応する機種はLINEMO公式に掲載されているので確認しましょう。iPhoneは6s以降に対応しています。スマートフォンは、2021年3月現在、Google Pixel 5とPixel 4aが公式に対応しています。
Androidは今後対応するスマホが増えていくと思われます。ソフトバンクとしてはiPhoneユーザーが多いので、まずはiPhoneにターゲットを絞って展開していますね。それでも、AndroidスマホがGoogle Pixelだけというのは、ちょっと少ないです。
本人確認書類
eSIMでLINEMOを契約する時の本人確認書類に使えるものは以下の通り。
- 運転免許証
- 運転経歴証明証
- マイナンバーカード
- 日本国パスポート
- 在留カード
- 特別永住者証明書
多くの人は免許証かマイナンバーカードを使うと思います。基本的に、顔写真が掲載されているカードになりますね。今は免許証やマイナンバーカードは物理カードが必要ですが、将来気にスマホにカードをインストールするような形になると、物理カードも必要なくなると考えられます。
上記は契約する本人の確認書類ですが、契約者と異なるユーザー(家族など)が使う場合は以下のものが必要です。
- 利用するユーザーの本人確認書類
- 戸籍謄本
- 住民票記載事項証明書(原本)
家族を証明するための戸籍謄本などが必要になるので、少し面倒ですが役所で発行する必要があります。
クレジットカード(またはデビットカード)
LINEMOの支払いはクレジットカードのみなので、クレジットカードを用意します。ただ例外としてデビットカードが使えます。筆者は三菱UFJ-VISAデビットで登録できました。
デビットカードに関しては、以前は格安SIMやサブブランドでデビットカードが使えなかったのですが、現在はわりと使えるようになっていますね。口座振替があるのにデビットカードだけ使えなくする理由はないと思われます。
Wi-Fi環境
eSIMやiPhoneの構成プロファイルをダウンロードするのに、Wi-Fi環境が必要になります。自宅に固定回線を引いていてWi-Fiルーターがあれば、問題ないです。固定回線+ルーターがない場合、コンビニなどのフリーWi-Fiを活用しましょう。
あるいは、モバイルルーターを別途契約していれば、モバイルWi-Fiに接続してeSIMをダウンロードできます。
iPhoneは構成プロファイルの重複に注意
iPhoneの場合、eSIMも構成プロファイルを使うので、メイン回線に格安SIMの構成プロファイルを使っているならとプロファイルを2つ同時に使うことはできません。

構成プロファイルはiPhone1台に1つ使うことができます。なので、格安SIMで構成プロファイルを使っていてLINEMOをサブのeSIMとして使うには、APN設定を手入力する必要があります。iPhone や iPad でアクセスポイント名 (APN) を表示・編集する
APN情報はLINEMOのAndroidのAPN設定のページにあります。
LINEMOをeSIMで申し込む方法
LINEMOのeSIMを申し込むのに必要なものを確認することができました。ここからは実際にLINEMO公式サイトにアクセスして、eSIMを申し込む手順について解説します。ここではiPhoneを使ってサブ回線に新規のLINEMOのeSIMを契約することを例にして進めます。
LINEMO公式にアクセスする
まずLINEMO公式サイトにアクセスして申し込むボタンをクリックします。
eSIMを選択する
申し込むボタンを押して進めたあと、今の電話番号をそのまま使用する(MNP)か新しい電話番号で契約する(新規契約)のどちらかを選択します。その時にeSIMも選択します。
月額利用料に関する選択をする
進めると月額料金に関する選択という画面になりますが、LINEMOのプランは一つしかないので、そのままデフォルトでスマホプランが選択されています。LINEMOは5G対応、LINEギガフリーで2,728円(税込)です。
ここで、通話オプションも選択することができます。今なら通話準低額(1回5分無料)が1年間無料キャンペーンを実施しています。本来なら550円(税込)かかりますが、1年だけ無料になるんですよね。1年後にオプションを外すこともできます。
スマホのカメラで本人確認のための撮影をする(eKYC)
ここが、LINEMOの申し込みで最初の山場になる箇所です。eKYCと呼ばれる本人確認のシステムで、本人確認書類と自分の顔を撮影する必要があります。単に本人確認書類を撮影してアップロードするのではなく、本人確認書類と申し込みをする自分の顔をスマホで撮ります。
本人確認(eKYC)は3つのステップに分かれています。
- 本人確認書類の撮影
- 顔写真の撮影
- 顔動画の撮影
自分の顔を撮影するのですが、写真だけでなく動画も必要です。セキュリティ強化の目的で実施しているようです。画面を進めていくと本人確認書類の撮影が始まります。
本人確認書類は上からの写真と斜めからの写真も撮ります。撮影する時に光が反射すると認識できないので、蛍光灯の真下などで撮影するのではなく、蛍光灯から少し離れたところで撮影しましょう。
次に顔写真の撮影になり、丸い枠に顔を収めて撮ります。顔動画は、スマホをゆっくり顔に近づけていく動画を撮ります。
個人情報を入力する
続いて住所や氏名などの個人情報を入力していきます。
メールアドレスや連絡先電話番号を入力する必要があるので、元々使っているプロバイダのメルアドやフリーのクラウドメールなどを入力すればOK。連絡先電話番号もすでに使っている携帯の番号や、固定電話番号でも構いません。
暗証番号やクレジットカード(デビットカード)の番号もここで入力します。
規約に同意して進める
ここでは重要事項の説明を確認したり、利用規約に同意する必要があります。
この規約を確認しない人が大半なのではないか、と思います。通信キャリアも規約をダウンロードできるようにしているわけではありませんし、はっきり言って、何が書いてあるのか理解しようとすると次に進めることができなくなりますよね。
大抵の規約は、個人情報をサービスの運営のために使うとか、免責事項はこれこれ、といった内容です。一般ユーザーがお金を払ってまともに使うなら、それほど問題ないのではないでしょうか。
最終確認をして申し込む
規約に同意したらいよいよ最終確認にして申し込みボタンを押します。
すべて問題ないことを確認して申し込むと、申し込み完了の表示が出ます。
受注番号が出るのでスクリーンショットを撮っておきましょう。メールでも受注番号は確認できます。申し込みが終わると携帯の契約に必要な審査が始まります。
審査というのは、基本的には料金の支払い能力ですね。携帯を普通に使っていれば審査に引っ掛かることはありません。
eSIMの利用開始手続き
LINEMOのeSIMを申し込む方法が分かりました。今度は申し込んだeSIMの利用開始手続きを行います。
SMSで認証コードを受け取る
eSIMの申し込みが無事に完了して審査に通過すると、eSIMプロファイルダウンロードのお知らせというメールが来ます。その中にSMS認証コードを発行するリンクがあります。
SMSで認証してから、eSIMプロファイルのダウンロードをします。まずは6桁の認証コードを受け取って入力します。
申し込み時の登録電話番号にSMSが届くならSMSで受け取るを選択しましょう。固定電話なら自動音声通話で受け取ることも可能です。
eSIMプロファイルをダウンロードする
ここでeSIMプロファイルをダウンロードします。
QRコードが表示されるのですが、LINEMOを使うスマホでQRコードを表示しても読み取れないので、スマホ以外にPCなどがあればそれに表示させます。
別途PCやタブレットがあれば、それにQRコードを表示させてLINEMOを使うスマホで読み取ります。何も機器がなくてスマホしかない場合は、eSIMの情報を手動で入力することもできます。
手動でプロファイルをダウンロードする方法
UQコードを読み取れない場合、eSIMの情報を手動で入力します。と言っても入力は簡単。表示されるeSIM情報をコピペするだけ。右側の四角のコピーをタップすれば情報がコピーされます。
コピーした情報をペーストして貼り付けます。iPhoneは、設定>モバイル通信>モバイル通信プランを追加>>詳細情報を手動で入力の順にクリックします。暗証番号も入力が必要です。
モバイル通信プランの設定をする
物理SIMカードが刺さっている場合デュアルSIMなので、画面を進めていくとモバイル通信プランの名称を設定する画面が出てきます。主回線と副回線に任意の名前を設定できます。
他に音声のデフォルト回線を設定したり、モバイルデータ通信のデフォルトを決めることができます。さらにiMessageとFaceTimeのデフォルト回線も設定できます。
APN設定をして完了!
eSIMプロファイルのダウンロードが完了したら、LINEMOの構成プロファイルをダウンロードする必要があります。公式のAPN設定のリンクをSafariで開くとダウンロードできます。
ダウンロードしたら設定に戻りインストールします。
インストールボタンを押して構成プロファイルをインストールしたら、APN設定は完了です。再起動してeSIMが有効なら、画面左上のキャリアの表示にSoftBankと出ます。
iPhoneの仕様上、LINEMOと表示されませんがこれからだそうです。
お疲れ様でした!
まだ申し込んでいない人は、LINEMO公式サイトにアクセスして申し込みましょう。
eSIMの使い方
eSIMはデュアルSIMとして使えるので、その使い方を見てみます。
モバイルデータ通信の設定方法
モバイルデータ通信のデフォルトは変えることができます。iPhoneは設定>モバイル通信>モバイルデータ通信で設定します。
これは音声ではなく、データ通信です。インターネットとか、LINEの音声通話もデータ通信です。これをLINEMOに設定しておくことで、LINEはギガフリーでデータ通信できます。
デフォルトの音声回線の設定方法
音声のデフォルトも変えることができます。iPhoneは設定>モバイル通信>デフォルトの音声回線で設定します。
デフォルトの音声回線はLINEMOとは別の回線にして、音声回線を安くするようなこともできます。
モバイル通信プランの名称は変更できる
eSIMでデュアルSIMにすると、デフォルトは主回線、副回線という名前が付けられています。これを変えることができます。先ほども解説しましたが、任意の名前を付けたあと、やっぱり戻したいと思ったら、iPhoneの場合、設定>モバイル通信>モバイル通信プランの対象プランをタップ>モバイル通信プランの名称で設定できます。
話題のeSIMでLINEMOを使い倒す
いよいよeSIMがポピュラーになっていきますね。筆者も今回初めてeSIMをインストールしてみました。個人的にはスムーズにeSIMを契約・インストールできましたが、プロファイルのダウンロードとインストールが2回あったりして、わりと手間がかかっています。
しかし、これからはオンラインで何でもやる時代になっていきます。今まではお店でやってもらっていましたが、ユーザーはiPhoneやスマートフォンを自分でカスタマイズして、安いブランドや格安SIMを使っていくのがスタンダードになります。
自分はついていけない…と思う人もいるかもしれませんが、自分で調べる力を付けて、ネットリテラシーを強化していきましょう。そうすると安くて快適なモバイルライフを実現できますよ。