パンデミックを契機に人々のライフスタイルが変わりつつある現在、高速で安定したインターネット環境を構築する需要はますます高まっています。
「高速で安定したインターネット環境」と言えば光回線。物理的な光ファイバーを使うからこそ、途切れることなく安定したデータ通信を行うことができますよね。
そこで気になるのはおすすめの光回線プロバイダ。特にマンションなどの集合住宅で光回線を使う場合、たくさんあるプロバイダの中からどれを選べばいいのか迷ってしまいます。
もちろん賃貸マンションや賃貸アパートにも同じことが言えて、集合住宅で光回線を選ぶ時にどのようなプロバイダがベストなのか困ることがあります。
そこで今回は、マンション(アパート、集合住宅)におすすめの、速度の速い光回線プロバイダを解説します。速度が速いというところがポイントになります。
結論から言うと、マンションで速度が速い光回線プロバイダのおすすめは以下の8個になります。
もちろん上記以外にも速いプロバイダはたくさんあるのですが、紹介するプロバイダがなぜ速くてメリットがあるのかという点も解説していきます。
おすすめ記事なのでメリットを書きますが、忖度しないでダメなところもはっきり書きたいと思います。
それでは見てみましょう。
目次
マンションで速度が速い光回線の選び方
マンションタイプの光回線はどのように選べばいいのでしょうか。
現状、ドコモ光やauひかりの10ギガ・5ギガサービスはホームタイプだけでマンションに対応していません。NURO光は10Gbpsサービスをマンションにも提供しています。
アルテリアネットワークスのUCOM光レジデンスに10Gbpsがありますが、導入している物件は大規模分譲マンションなどであり、一般的なものではありません。
なので、標準的な1Gbpsサービスにおいてどのように光回線を導入するかという点を扱います。
NURO光が導入されていたらNURO光forマンションでいい
1Gbpsサービス前提と言いつつ、まず自宅マンションがNURO光 for マンションに対応していればNUROに加入して構いません。
NUROはバックボーンネットワークがいまいちですが、NTT局舎にあるNUROの設備から自宅までのアクセス回線は2Gbpsで帯域に余裕があることは間違いないです。
ただ、NURO光は宅内環境、つまりWi-FiルーターやLANケーブルが2Gbps以上に対応していなければ最高1Gbps程度になります。速度測定をしても実効速度が900Mbpsくらい。
とはいえ、NTT系の光コラボより速度は出やすいのでNURO光にするメリットはあります。どうしても速度測定で高い数値の結果を得たい、または大量の動画データなどをUPするような作業に向いているでしょう。
NTT回線のような汎用性がないデメリットを踏まえた上で使うならNURO光は良いと思います。引っ越しをしないとか、拠点が決まっているならNURO光が速いです。
ただ、後ほど解説するデメリットや注意点は必ず頭に入れておく必要があります。
引っ越しすることが多いなら汎用的な光コラボにする
賃貸だけでなく分譲マンションにも同じことが言えますが、もし引っ越しをすることを考えるなら汎用的に使えるNTT系の光コラボにしましょう。
汎用的、つまりどこでも使えることを考えるとNTTフレッツ光の対応エリアが一番広いです。
光コラボじゃない場合、例えばNURO光やauひかりを使っていて、引っ越す時にその物件がNUROまたはauひかりに対応していないことが多々あります。なので独自回線を使うNUROやauひかりは契約前によく検討しましょう。
光コラボだとIPv6オプションを有効にすることが望ましいですし、NTT収容の環境によって速度が異なってきたりします。なので、地域や環境によって速度が変わってきますが光配線方式なら概ね高速です。
後ほど解説しますが、光コラボなら以下のプロバイダがおすすめ。
上記のプロバイダだと、どれを使っても速いと思います。
VDSLではなく光配線方式にする
物件が光配線方式で工事できるなら光配線方式にしましょう。NUROはもちろん、NTT系の光コラボなら光配線方式に対応している物件はたくさんあります。
物件の都合でVDSLしかできない場合は仕方ないので、その場合は上り下り最大100Mbpsになります。なので速い光回線を求めようとするなら、管理会社に相談するか引っ越して住居を変えないといけません。
auひかりはVDSLの物件が多いので注意が必要ですね。auひかりは物件がタイプGのG.fastに対応しているか、または光配線方式に対応している物件で使いましょう。
工事費が割引または無料
マンションタイプ光回線の選び方として、工事費が無料または割引しているプロバイダを選ぶ方法があります。工事費は結構かかりますからね。
工事費無料や割引があるプロバイダとして挙げられるプロバイダは以下の通り。
これから解説するプロバイダの中でも、工事費を無料にするかまたは割引で実質無料のプロバイダが多いです。特にドコモ光は工事費無料キャンペーンを長く続けていますね。
速度制御されないプロバイダを選ぶ
マンションに限った話ではありませんが、回線速度を制御していないプロバイダを選びます。え、プロバイダが速度を制御しているんですかと思ったかもしれませんが、実際やってます。
特にNTT系プロバイダである、OCNやぷらら、ドコモネットなどは帯域の公平制御をしています。IIJmioが使うVNE事業者であるインターネットマルチフィードもtransixで公平制御しています。
マンションで1本の回線を共有しているのにさらに帯域を制御されると結構遅くなりますね。IPv6のOCNバーチャルコネクトを使ったことがありますが、夜間帯に50Mbps程度に落ちました。
ただしOCN光のIPoEアドバンスは帯域を優先的に割り当てるサービスなので、NTT系プロバイダならOCNのIPoEアドバンスだと速いです。※OCN for ドコモ光はIPoEアドバンスに対応していません。
また、ドコモ光ならv6プラスを使うプロバイダにしておけば問題ないでしょう。例えば、DTI、GMOなどです。
IPv6を有効にする
今はほとんどのプロバイダがIPv6に対応しています。大体の場合、IPv6オプションを有効にすることによってIPv6が使えます。
特にNTT系光コラボの場合、NTT収容でネットワーク機器が古かったり収容能力が悪かったりすることがあるので、新しいネットワーク設備が使えるIPv6にしておくことは肝要。
ただIPv6にも注意点があり、VPNなどのツールが使えないことがあるので注意する必要があります。必要に応じてプロバイダに問い合わせてください。
タワーマンションなら5Gホームルーターを検討する
タワーマンションに住んでいてもし光回線で速度が出ないなら、5Gホームルーターを検討しましょう。5Gエリア内であれば5Gの無線を使って高速なインターネットができます。
ドコモの5Gエリア内であればドコモ home 5Gのホームルーターを導入できます。
ただし、条件としてよほど5Gの電波が安定していれば5Gホームルーターが有効ということ。スマホを使っていて5Gの電波が安定しなければホームルーターでも同じように安定しないでしょう。
マンションタイプ光回線のおすすめプロバイダ比較
マンションタイプ光回線のおすすめプロバイダを解説する前に、おすすめプロバイダを一覧にして比較してみます。
NURO光 | Fon光 | ソフトバンク光 | ドコモ光 | DTI光 | 楽天ひかり | ビッグローブ光 | auひかり | |
月額料金 | G2T(3年)5,200円 G2D(2年)5,700円 M2T(3年2,090~2,750円) M2D(2年2,530~3,190円) |
4,378円 | 4,180円 | タイプA4,400円 タイプB4,620円 |
3,960円 | 4,180円 | 4,378円 | タイプGお得プラン4,730円 タイプV4,180円 |
回線速度 | 10Gbps,2Gbps | 2Gbps | 1Gbps | |||||
キャンペーン | 3年契約で1年間月額980円 2年契約で2年間月額3,590円 43,000円キャッシュバック 工事費実質無料 他社違約金還元 |
工事費実質無料 | 工事費実質無料 他社違約金還元 |
工事費無料 20,000dポイント |
キャッシュバック 13,000円~ 16,000円 |
楽天モバイル セットで 光が 1年無料 |
キャッシュバック 40,000円or1年割引 工事費実質無料 Wi-Fiルーター1年無料 |
最大127,000円特典 |
セット割 | ソフトバンク光おうち割光セット | ドコモ光セット割 | auセット割 SIMセット割 |
× | auスマートバリュー BIGLOBEモバイル割 donedoneセット割 UQモバイル自宅セット割 |
auスマートバリュー UQモバイル自宅セット割 |
||
NUROでんき、NUROガス | まとめてでんき | おうちでんき、ガス | ||||||
工事費 | 44,000円 | 26,400円 | 16,500円 | 33,000円 | ||||
初期費用 | 3,300円 | 880円 | 3,300円 | |||||
縛り・解約金 | 2年or3年10,450円 | 2年21,780円 | 2年10,450円 | 2年8,800円 | なし | 3年10,450円 | 3年11,900円 | 2年10,450円 |
NURO光のM2TやM2DというプランはNURO光forマンションです。NUROはマンションが対応していない場合、戸建てと同じG2TかG2Dプランで部屋に回線を引き込みます。
つまり、NURO光はマンションが対応してなくても導入できるのですが、戸建てと同じプランになって月額料金が普通に高くなってしまうんですね。
そして最近の特徴としては、電気やガスとセットにして割引にするプロバイダが増えてきました。例えばソフトバンク光のおうちでんきガスセット割は、最初の1年間のガス代が8%引きになるというものです。
その代わりおうちでんきガスセット割は解約金が設定されていて、2年以内に解約したら契約解除料5,000円なんですよね。色々まとめてお得にする方法もありますが、デメリットも含めて考えたいです。
安くておすすめなのはDTI光になりますが、ソフトバンク携帯を使っているならNURO光、Fon光、ソフトバンク光がおすすめ。
そして最近は楽天ひかりが人気で、楽天モバイルを契約していると楽天ひかりが1年間無料です。これが大人気で、アルテリアネットワークスのクロスパスというIPv6で高速にもかかわらず、1年間光回線にお金かからないというビッグなキャンペーンになっています。
他にもauひかりの代理店を利用した独自キャンペーンで、最大127,000円お得になる場合があります。
auひかりの月額料金は高めですが、色々特典をもらうと満足感があるのでキャンペーン目当てでauひかりにしてもいいですね。
マンションで速度の速い光回線のおすすめTOP8
マンションタイプ光回線の選び方が分かったところで、ここからはマンションにおすすめな速度の速いプロバイダを見ていきます。
もちろん、インターネットはベストエフォートなので確実に速いとは限りません。NTTのフレッツ光を使った光コラボは、どのプロバイダを使っても速度はどっこいどっこいの場合もあります。
ですが、プロバイダによって使う技術が異なったり、公平制御があるかないかで速度は変わってきます。解説を参考にして高速なプロバイダをチョイスしてください。
おすすめは以下の8社。
- 何がなんでも最速を求めるならNURO光
- NURO光と同じ回線で料金が一定のFon光
- 安定のソフトバンク光
- ドコモ光でv6プラスを使うプロバイダ
- 縛りなしのDTI光
- 1年無料が嬉しい楽天ひかり
- 独自回線のauひかり(G.fastか光配線方式)
それでは見てみましょう。
何がなんでも最速を求めるならNURO光
とにかく速いプロバイダがいい、とにかく素早い応答速度が欲しい、とにかく速度測定で良い結果を得て気持ちよくなりたい笑。
NURO光は、そのような「ハイエンド」が好き、「フラッグシップ」と呼ばれるものが好きという高級志向の需要に応えます。とにかく一番良いものでなければ気が済まない、落ち着かないというハイエンド志向。
「プレミアム」とか「プラチナ」あるいは「ファーストクラス」といった名前の付くサービスが好きで、何でも高品質を追求する人にNURO光は向いています。
なぜかというと、NURO光はユーザーが多いNTTのネットワークを使わないでSo-netが運営する独自のネットワークを使うからですね。
独自と言っても、NTT局舎からユーザー宅までのアクセス回線はNTTのダークファイバーと呼ばれる回線を使います。とはいえ、ユーザーが収容されているネットワーク機器がGPONというものなので速度が速い。

NTTのフレッツ光で使われるPONはGE-PONなので1Gbpsですが、NURO光のGPONは2Gbpsでユーザー宅とリンクできるんですよ。なので理論的にはNTT回線の2倍の速度になります。
とはいえ、実効速度は速くて900Mbpsくらい。なぜかというと2Gbpsを出すにはWi-Fiルーターが2Gbps以上に対応していないといけないですし、ユーザーも2Gbps以上に対応するLANケーブルを使わないといけないからですね。
1Gbpsの理論値に近い速度が出るので、なるべく速い回線がいいという人はNURO光がいいでしょう。NUROならソフトバンク携帯の割引もあります。そしてNURO光は唯一マンションで10Gbpsにも対応。
NURO光forマンションなら3年契約で月額2,090~2,750円と格安。ただ、もし自宅マンションがNURO光forマンションに対応していない場合は戸建てと同じ通常プランになり、電柱から光ファイバーを直接自室に引き込む必要があります。
戸建てと通常プランで申し込むと月額料金は3年のG2Tで5,200円。2年のG2Dで5,700円です。しかしキャンペーンをやっているので3年契約で1年間980円、2年契約で2年間3,590円の割引を受けられます。
NURO光の注意点は以下の通り。
- 工事費が高い(割引あり)
- 工事が遅い
- 工事が宅内と屋外の2回ある
- 縛り、解約金あり
- NTT回線のような汎用性はない
- バックボーンは強くない
バックボーンが強くないとは、So-netのネットワークがトラフィック増加に対応できていない、ユーザー数に応じた回線増強ができていないことを意味します。
ゲーマーがNUROのユーザーであることが多く、ゲームのアップデートで速度が遅くなるほどなんですよ。
そしてNTT回線のような汎用性はなく、引っ越す時はNTT回線への戻しが必要な場合も。引っ越し先ではNUROが使えないかもしれません。賃貸の場合は面倒なので光コラボの方がいいでしょうね。
キャッシュバックが45,000円あったり、工事費相当が割引になりますし、特典は充実しています。ソフトバンクのおうち割光セットも使える。他にも工事のデメリットはありますが、一番速い回線を求めるとNURO光になります。
最近は動画サイトに自分の動画をアップロードするユーザーも増えていますので、動画クリエイターや映像制作に関わるユーザーならNURO 光はメリットがあるでしょう。
NURO光と同じ回線で料金が一定のFon光
Fonは日本では馴染みがない企業ですが、グローバルでは有名でフリーWi-Fiスポットを展開している事業者です。日本ではフォン・ジャパンになります。
Fon光は実質NURO光と同じです。NURO光のOEMのようなもので、使う回線はNURO光の回線そのもの。違いは料金で、最初から税込4,378円で使えて2年目以降に高くなることはありません。
NURO光と同じように工事費相当の割引があります。その上で2年目3年目以降の料金も一定なので、長期的にNURO光を使いたいと思った時にFon光がおすすめになりますね。
そしてNUROと同じようにソフトバンクのおうち割光セットが使えます。ソフトバンク携帯が1,100円引きは嬉しい。
デメリットの工事が高い&遅いのはNUROと同じで、それ以上のデメリットは解約金がかなり高いですね。2年更新で解約金は税込21,780円。なので契約期間はしっかり意識しておきましょう。
賃貸の場合はFon光だと解約金が高いのでおすすめできません。いつ引っ越しするか分からないのに、2年縛りで2万超えの解約金は要注意。
とはいえ、超高速回線を長く使いたい場合にFon光は有用です。
安定のソフトバンク光
品質が高い光回線と言えばソフトバンク光。SNSなどで言われている「ソフトバンク光はよくない」という声に騙されないでください。
なんて言えば「ソフトバンクに忖度してるのか」と思われそうですが笑、忖度はしていません。実際、ソフトバンク光はマンションでも高速で快適に使える光回線です。
ソフトバンク光はソフトバンクがユーザー宅までのアクセス回線を提供しているわけではなく、あくまでもNTTフレッツ光を活用した光コラボレーション。
つまりバックボーンネットワークはソフトバンクですが、ユーザーはNTTの光ファイバーを使ってNTT回線を経由してからソフトバンクネットワークに接続しています。
もっと具体的に言うと、IPv6高速ハイブリッドを有効にすればBBIX(ソフトバンク系列のVNE事業者)のIPv6ネットワークを使うことになります。概念図は以下の通り。
BBIXはインターネットの相互接続点であるIXを運用していて、バックボーンネットワークは強力と言えますね。マンションタイプは最大1Gbpsになりますが十分な速度を誇ります。集合住宅でのソフトバンク光の実効速度は以下の通り。

下りだけでなく上りも速いので、これだけ速度が出ていれば大きな動画ファイルのアップロードも快適。
光コラボはマンションで光配線方式を選択できることが多いので、最大1Gbpsの光ファイバーをそのまま部屋に引き込むことができます。
もちろん集合住宅なので回線を共有しますが、数百Mbpsの実効速度が期待できます。
しかもソフトバンクユーザーやワイモバイルユーザーは割引で使えますからね。さらに汎用的なNTTアクセス回線を使う。
フレッツ光対応マンションならどこでもソフトバンク光を使うことができます。光コラボが一番使いやすいと言えますね。
そしてソフトバンク光のメリットをまとめると以下の通り。
- IPv6高速ハイブリッドを有効にすればBBIXのネットワークが使える
- おうち割光セットでソフトバンクまたはワイモバイルが割引
- 1,100円×24か月割引(工事費相当割引)
- 代理店独自最大28,000円キャッシュバック
- 他社違約金還元
- おうちでんきガスセット割
前述の通り、IPv6高速ハイブリッドを有効にすればBBIXネットワークが使えるので高速。ただでさえマンションは回線を共有するので、バックボーン側は強力にしておきたいですよね。
IPv6高速ハイブリッドには光BBユニットのレンタルが必要。おうち割光セットに光BBユニットレンタルが含まれるので、ホワイト光電話やWi-Fiを考えた時、光BBユニットは必須です。

割引はソフトバンク1,100円引きよりワイモバイルが1,188円引きで安くなります。さらに関東限定でおうちでんきガスセット割があり、解約金5,000円が設定されていますが電気だけでなくガスも割引になる。
ソフトバンク光のデメリットは以下の通り。
- 2年縛り・解約金2年10,450円
- おうち割光セットという割引を受けるために「おうち割光セットオプション550円」を支払う笑
おうち割光セットの割引を受けるためにオプション代550円を支払うんですよね…笑。
そしてIPv6高速ハイブリッドに光BBユニットのレンタルが必須になります。とはいえ、おうち割光セットは光BBユニットレンタルが含まれるので割引とIPv6のメリットを取りましょう。
特典は1,100円×24か月割引となり、工事費相当分の割引が24か月続くので意外と運用しやすいです。
→ソフトバンク光の代理店サイトなら、代理店独自28,000円キャッシュバックがあってお得。
ドコモ光でv6プラスを使うプロバイダ
ドコモ光は、何も考えないで申し込めばプロバイダをドコモネットにして使うと思います。しかしもちろんドコモ光はプロバイダを24社から選べるので、マンションで高速な回線を選ぶことも可能。
ドコモ光でNTT系プロバイダを選ぶと、どうしても公平制御で速度は低く抑えられます。つまり遅い。
特に夜間帯に制御されて、集合住宅だと100Mbpsを切ることがあります。これはNTT系プロバイダが使うOCNバーチャルコネクトというネットワークが公平制御しているという理由から。
ポイント
そこで、高速なプロバイダを選ぶにはIPv6で日本ネットワークイネイブラー(JPNE)のv6プラスを使うプロバイダを選べばいいということになります。
v6プラスを使うプロバイダはたくさんありますが、GMOなどを選べばWi-Fiルーターが無料レンタルできたり、キャッシュバックがあります。
また、DTI with ドコモ光はWi-Fiルーター無料レンタルがないのですが、DTIというプロバイダはインターネット回線の提供に徹している、ユーザーに快適なインターネットを提供する姿勢を評価することができます。
ドコモ光でDTIでJPNEのv6プラスで、という何がなんだか分からなくなりますが、概念図は以下の通り。
光コラボとしての契約はドコモ、プロバイダはDTIで実際に使うIPv6ネットワークはv6プラスなんですね。
メリット
そしてドコモ光は工事費無料が大きい。工事費無料キャンペーンをずっと継続していて終わる気配がありませんね。
月額料金はタイプAで4,400円と安くはないのですが、バカ高いわけでもありません。ドコモ携帯が割引になるならその分お得です。
さらに携帯がドコモじゃなくてahamoでもドコモ光のメリットがあって、もしahamoとドコモ光をペア設定にした家族にドコモユーザーがいればそのドコモ携帯が割引になります。
ドコモ光のような光コラボは光配線方式の物件が多いので、1Gbpsリンクが期待できます。マンションでドコモ光でも十分に高速なインターネットが楽しめますよ。
ドコモ光のデメリットは以下の通り。
- 2年縛り・解約金8,800円
- ドコモ以外のプロバイダだと支払いと実際の接続先は別(管理は多少面倒?)
- 月額料金は特に安くない
dポイント20,000ポイントを受け取るならドコモ光公式サイトで申し込みましょう。
縛りなしのDTI光
特にソフトバンクやドコモの携帯を使っているわけではなく、MVNOなどの格安SIMを使っている場合は、安くて高コスパなプロバイダを選ぶべき。
NTT系光コラボの中で、インターネット回線の快適な提供に注力しているプロバイダなら安心ですよね。その中の一つがDTI。これは前述の通り。
DTI光はマンションタイプで3,960円、auセット割を使うとなんと2,640円です。DTI SIMセット割もあって165円の割引。
集合住宅でのDTI光の実効速度は以下の通り。

集合住宅でも下り400Mbps以上出ることが分かります。やっぱり光コラボは光配線方式で工事できる場合が多いですし、DTI光はJPNEのv6プラスを使うので高速であることは明白。
DTIがv6プラスを使うネットワーク図は以下の通り。
DTIがプロバイダとしての管理運用を実施しますが、ユーザーが実際に使うIPv6ネットワークはJPNEのv6プラスとなります。
DTI光は高速なだけでなくキャッシュバックがあり、ひかり電話ありで20,000円、ひかり電話なしで17,000円のキャッシュバック。このキャンペーンは今でも継続しています。
DTIのその他のメリットは以下の通り。
- 契約期間の縛りなし
- リモートサポートもOK
- 無料のメールウイルスチェック
- 無料の迷惑メールチェック
- 会員優待割引サービスのDTI Club Off
v6プラスで速くてキャッシュバックもあり、そして上記のメリットがあるのでコスパは非常に高いプロバイダですね。
やはりシンプルにインターネット回線を提供してくれるプロバイダは使っていて気分が良いですよ。DTI 光公式サイトで申し込んでキャッシュバックをもらいましょう。
1年無料が嬉しい楽天ひかり
光回線で現在のトレンドになっているのが光コラボの楽天ひかり。楽天ひかりの魅力は、何と言っても楽天モバイルユーザーだと光が1年無料になるキャンペーンですよね。
ポイント
1年無料ですよ笑。ちょっとおかしいですよね笑。単純計算でマンションタイプ4,180円×12か月=50,160円分がお得になるわけです。
楽天モバイルユーザーじゃなくても光が月額2,200円引きになります。マンションプランだと1年間税込1,980円で使えるんですよね。このキャンペーンは継続してほしいです。
楽天ひかりは1年無料や2,200円引きのキャンペーンだけでなく、きちんと高速なプロバイダです。楽天ひかりIPv6のVNE事業者はアルテリアネットワークスで、クロスパスというIPv6ネットワークを使います。
楽天ひかりは光コラボなので光配線方式になる可能性が高く、多くのユーザーが速いと評しています。最大1Gbpsでリンクできるなら数百Mbpsの速度が期待できますよ。
デメリットは以下の通り。
- 工事費相当の割引はない
- 工事費は分割払いのみ
- 3年契約・解約金10,450円
- ルーターは自分で用意
楽天モバイルユーザーなら1年無料、楽天モバイルじゃなくても1年間2,200円引きは強いです。楽天ひかり公式サイトで申し込んで高コスパな光回線を無料で使いましょう。
独自回線のauひかり(G.fastか光配線方式)
auユーザーならまずauひかりを検討しますよね。今は使う携帯で光回線を決めるのは当たり前のことです。
しかしauひかりを速く快適に使うには条件があり、G.fastという技術を使うタイプGか、対応する物件が少ない光配線方式じゃないと速い光回線になりません。
auひかりで速いタイプは以下の通り。
- マンション タイプG(G契約)
- マンション 都市機構G(デラックスG)
- マンション ギガ
- マンション ミニギガ
上記のどれも対応物件が少ないんですよね…。もし自宅マンションが上記のタイプであればauひかりを高速で使えます。
上記以外、例えばタイプVはVDSLなので上り下り最大100Mbpsです。なので、実際に公式サイトで検索してタイプGなどの高速タイプならauひかりにしましょう。
auひかりは、旧TEPCOひかりの独自回線か、NURO光と同じようにダークファイバーを使います。そしてNTT局舎から先のバックボーンネットワークはもちろんKDDI。
NTT回線を使わないということはそれだけユーザー数も少ないですし、KDDIバックボーンは帯域に余裕があると思われます。
繰り返しですが、自宅が運よくタイプGなどの高速タイプならauひかりにしましょう。
【auひかり】代理店サイト経由なら、最大127,000円還元キャンペーンをやっています。月額料金は安くないですが(タイプG4,730円)、KDDI独自の回線でインターネットを楽しむのはアリですね。
賃貸マンション・アパートで光回線を使う時の注意点
マンションで高速な光回線を使うにはどのプロバイダを選べばいいのか見てきました。
購入した分譲マンションは長期的に住むので、一回光ファイバーの工事をするとその回線を長期的に使うことになります。
一方で賃貸マンションやアパートはどうでしょうか。
ここでは、工事そのものや引っ越しに伴う注意点があるので、賃貸マンションで光回線を導入する時に考慮するべきポイントを見てみます。
NURO光とFon光は賃貸だとほぼ通常プランになる
おすすめでNURO光とFon光を紹介していますが、賃貸だとNUROに対応していない物件が多いので戸建ての通常プランになる可能性が高いです。
通常プランと言っても、NUROやFon光は工事費相当が割引になります。実質無料。
しかし、2年または3年契約なので途中で解約すれば解約金と残りの工事費が一気に請求されるんですよね。
工事費は44,000円。光コラボの工事費は16,500円程度であることを考えればNUROの工事費は高いです。2回工事やりますからね。
なので、いつ引っ越しになるか分からない賃貸でNUROやFon光を引く時は相当覚悟すべき。もちろん、住んでいる物件が気に入っていて長期で住めるなら問題ありません。
さらに、アパートだと光キャビネットという機器の設置が必要な場合があります。穴を開ける必要があるかもしれません。工事は大家さんの許可をもらってからやりましょう。
派遣工事の注意点
賃貸マンションやアパートは、光配線方式の場合に新規で光ファイバーを引き込むための派遣工事が必要なことが多いです。新規工事の注意点は以下の通り。
- 大家さんから工事の許可を得る
- 光コンセントの設置
- モジュラージャックで工事ができない場合エアコンダクトに光ファイバーを通す
- MDFに立ち入りが必要な場合がある
- 土日・祝日は3,300円の追加料金が必要
かなり多くの集合住宅では、電話のモジュラージャック部分を光コンセントに変えて光ファイバーを引き込む工事になります。
光配線方式はMDFから各階まで光ファイバーがすでに引いてあり、その共用回線と部屋までを接続し、光コンセントを設置するという作業をしています。

多くの場合、上記画像のような光コンセントを設置します。それが無理なら共用回線を使わないで外からエアコンダクトに引き込む場合もあります。

エアコンダクトから独自に光ファイバーを引き込むなら、いわゆる戸建てプランと同じ料金になりますね。
さらにMDFに鍵がかかっていて作業員が入れないと困るというケースもあります。ユーザーがそこまで調整する必要がないかもしれませんが、一応管理会社や大家さんにMDFに立ち入れるか確認しておきましょう。
そして土日祝日の工事は割高になります。
引っ越し先で工事が必要な場合がある
賃貸から賃貸や、賃貸から分譲マンションに引っ越す場合でも、引っ越し先の部屋に光ファイバーが引き込まれているとは限りません。
光ファイバーが引き込まれていないなら、再び工事することになります。とはいえ、東と西でエリアを変更しない引っ越しなら工事費は半額の8,250円です。
東と西のエリアをまたぐ引っ越しだと新規と同じ16,500円。屋内配線の工事がなければ8,360円です。
ソフトバンク光は引っ越しに伴う工事費を無料にするキャンペーンをやっています。引っ越し先でもソフトバンク光を使ってもらいたいのでしょう。
賃貸で光回線を契約して、早々に引っ越すと工事費がやたらかかって負担が大きいです。なるべく物件に2年以上住むとか、お気に入りの地域に長期的に住む場合に光回線を契約した方が無難です。
短期間で住まいが変わる人はモバイルWi-Fiの方がいいでしょうね。Nomad WiFiや縛りなしWiFiを使いましょう。
マンションで高速な光回線を導入しネット環境を強くする
以上、マンションで速度の速い光回線プロバイダのおすすめを見てきました。
マンションは多くの部屋が一つの回線を共有するので、NUROのようなリンク速度が速い回線か、光コラボであれば公平制御されないプロバイダを選ぶべき。
自宅マンションがNURO光forマンションに対応していれば、それほど迷う必要はありません。そのまま安くて速いNUROを使えばいいでしょう。
でもそうではない物件が大半なので、光コラボならソフトバンク光やプロバイダをDTIにしたドコモ光、DTI光そのものといったIPv6のバックボーンネットワークが強いプロバイダにする。
またはトレンドの楽天ひかりでもいいですね。クロスパスで快適にインターネットをしているマンション民は多いですよ。
完璧なプロバイダはないので、どこかで妥協しつつ、できるだけ高速なプロバイダを選ぶことが集合住宅でのネットライフを充実させる方法です。高速な光回線を導入してネット環境を強化していきましょう。