「マンションで安くインターネットをしたい」
「マンションの安くておすすめな光回線はどれだろう」
今回は上記の疑問について回答したいと思います。
最近はモノやサービスの値上げが相次いで発表されています。原油高や原材料高によって海外ではインフレが続いており、ニューヨークではかけそばが一杯14ドル(チップを入れて日本円で1,900円ほど)という報道もありました。
一方、日本で話題になっているのは「安いニッポン」。日本の物価は安すぎるのではないかという議論は、今ホットな話題としてネットニュースなどで度々取り上げられていますね。
一部では「消費者はもっと値段の高いものを買うべき、安いものばかり選びすぎ」という主張も見られ、「安いニッポン」の原因は消費者だとする人も世の中にはいます。
では、我々インターネットユーザーは本当に安いものを買ってはいけないのですか。
答えは「いいえ」です。値段が高いものだけになったら大半の人々は何も買えないからです。
この記事では安いマンションタイプ光回線の選び方やプロバイダのおすすめを解説し、安い光回線は実際どうなのか、また注意点についても触れたいと思います。
安いマンションタイプ光回線の選び方
安いことは悪いことですか。
インターネットも「遅い」という声は永遠になくなりません(宅内環境やNTT局舎に問題がある場合が多いのですが)。
ではどうしたらよいですか。安くて質の高いプロバイダの選び方は以下の通り。
- 大手プロバイダを避ける
- サービスがシンプルである
- 携帯キャリアの光回線は使うSIMカードによる
- 光配線方式が選択できる
- 速度制御をしていない
- キャッシュバックや割引がある
- ルーターを自分で用意すると安い
安い光回線プロバイダを選ぶために、これらのポイントを一つ一つ見てみます。
大手プロバイダを避ける
まず大手プロバイダを避ける。大手とは厳密に言うとOCNやSo-net、またはドコモ光などの携帯キャリアの光コラボも含まれます。大手は事業にかかる経費が大きいので価格も高くなる傾向にあります。
大手老舗プロバイダはオプションてんこ盛りにしてサービスにかかる維持費も高いと思われます。
ただ、携帯キャリアの光コラボはスマホとのセット割があるので一概に価格が高いとは言えません。タイトルの+3とはキャリアの光回線のことで、例えばワイモバイルと
ソフトバンク光を組み合わせれば結果的に安くなります。
以下はワイモバイル+ソフトバンク光+おうちでんきをセットにした料金。

電気料金を含めて8,000円を切っています。これはワイモバイルの月額料金にPayPayポイント2,000円分を充当し、かつ、ソフトバンク光が期間限定で2,200円引きの料金です。
サービスがシンプルである
前述の通り、利用できるオプションがてんこ盛りのプロバイダは月額料金が高めの傾向があります。
So-net光プラスはマンションタイプが月額4,480円でWi-Fiルーター無料レンタルですが、レンタル料が含まれていると解釈した方がいいですね。
ビジネスホテルの無料朝食と同じです。朝食込みの値段が宿泊料金になっている。要は、無料と言われるオプションは毎月払う月額料金に元々含まれているのです。
なので、必要なオプションだけを用意しているシンプルなプロバイダを選ぶこと。DTI 光は代表的なシンプル老舗プロバイダと言えます。インターネット回線の提供に徹底していることが大事です。
携帯キャリアの光回線は使うSIMカードによる
先述した通り、携帯キャリアの光回線は使うSIMカードによって安く使うことができます。代表的なものはサブブランド。auひかりはUQモバイル、ソフトバンク光はワイモバイルで使えば携帯が安くなります。
よく言われているのは、ドコモを使っている人はドコモ光という話ですが普通にそれをやると全然安くないのは明らかですね。携帯料金が高いからです。
ドコモ光にはセット割がないので、ahamoをペア設定にして家族のドコモユーザーを割引にするという方法もあります。

キャリアの光回線は品質が高くて信頼性があると考えればそれほど高いと感じないかもしれません。
光配線方式が選択できる
料金は安いけど速度はそれなり…という回線だとあまり嬉しくないですね。NTT光コラボだと光配線方式が使える可能性が高いのでおすすめ。

auひかりは対応マンションがVDSLの場合が多いので注意が必要です。auひかりは光配線方式が使えるかどうか確認してから申し込みましょう。VDSLでもいいというなら話は別です。
光配線方式のデメリットは工事費ですね。光コラボのマンションタイプで16,500円かかるので長期的に使うことを前提に工事しましょう。ソフトバンク光だと引っ越しする時の工事が無料です。
速度制御をしていない
価格とは直接関係ありませんが、光配線方式と同じように回線のパフォーマンスもある程度考慮する必要があります。そのポイントが速度制御をしていないこと。
OCNなどのNTT系プロバイダだと回線速度を制御されます。ユーザーが多いので制御せざるを得ないということでしょう。IPv6のOCNバーチャルコネクトを使った時の夜間の速度は以下の通り。

上りが500Mbps超えているにもかかわらず、下りが50Mbps切っていますね。このように制御されるわけです。
ただ、NTT系をまったくおすすめできないわけではなく、ぷらら光は老舗中の老舗で、かつ料金が安いので、初心者に優しいので選択肢の一つになります。
インターネット回線をあまりマニアックなものにしたくないユーザーはぷらら光でおしゃれにインターネットするのもアリ。
キャッシュバックや割引がある
プロバイダは、キャッシュバックなどのキャンペーンを展開して契約に結びつける販売手法を以前から実施しています。大体現金キャッシュバックか一定期間割引をするキャンペーンが多いですね。
今一番ホットなキャンペーンは、やはり楽天ひかりの月額料金1年無料キャンペーンでしょうか。楽天モバイル会員だと1年間無料で光回線を使えるんですよね。
他にも、DTI 光はひかり電話付きで申し込むと半年後に20,000円キャッシュバックされます。ひかり電話なしでも17,000円のキャッシュバックがあるのは嬉しいですね。
他にもおてがる光やエキサイトMEC光
は工事費無料キャンペーンを実施中。
この記事でおすすめしているプロバイダのキャンペーンをまとめると以下の通り。
プロバイダ | キャンペーン |
DTI 光![]() |
マンション最大20,000円キャッシュバック |
楽天モバイル会員1年無料 通常1年間2,200円引き |
|
おてがる光 |
期間限定工事費無料、初月無料 でんきとガス同時申し込みで基本料金2か月無料 |
エキサイトMEC光![]() |
工事費、事務手数料無料 開通手続き無料またはルータープレゼント |
ぷらら光 | 最大55,000円キャッシュバック(3年縛り) |
最大24,000円キャッシュバックor1,100円×24か月割引 代理店独自最大33,000円キャッシュバック |
|
代理店独自最大141,000円キャンペーン | |
ドコモ光 | dポイント20,000ポイントプレゼント |
DTI光や楽天ひかりのような高コスパなプロバイダの公式キャンペーンもお得ですが、携帯キャリアの光コラボも代理店独自キャンペーンを使ってお得に申し込むことができるんですよね。
代理店を効果的に使って光回線を申し込むことは賢いことです。なぜそう言えますか。普通におトクだからですね。
ここではソフトバンク光が代理店独自で最大28,000円キャッシュバック、
【auひかり】が代理店独自で最大141,000円キャンペーンを実施しています。
こういう、あまり知られていない代理店独自キャンペーンを使うことはむしろおすすめ。
注意したいのは、ぷらら光の55,000円キャッシュバックをもらって3年以内に解約すると違約金35,000円取られること。事実上3年縛りなので、本来縛りなしのぷらら光でキャッシュバックをもらうかどうかはよく考えましょう。
ルーターを自分で用意すると安い
もしひかり電話を使わない場合、NTTからレンタルするホームゲートウェイが必要ないので月額料金を安く済ませることができます。
ひかり電話対応ホームゲートウェイはレンタルに月額550円はかかるので、固定電話は要らない携帯だけでいいという人はWi-Fiルーターを自分で用意して接続すると安いですね。

最近は世代が若くなるほど固定電話を置かないケースが多いです。必要ないからですね。
とはいえ、ソフトバンク光はおうち割光セットを利用するために光BBユニットのレンタルが必須です。おうち割のオプションに550円かかるわけです笑。

光BBユニットはIPv6を使うのに必須ですし、ホワイト光電話が使えてさらにWi-Fi 6対応ルーターになっているので、結局オプション代550円は相殺されます。光BBユニットレンタルのメリットの方を取りたいですね。
とはいえ、ソフトバンク光もIPv4 PPPoEなら市販のWi-Fiルーターを使えます。普通にソフトバンクからもらうIDパスワードをルーターに入力すればOK。安いルーターを買ってソフトバンク光を使う手もありますね。
マンションで安い光回線のおすすめTOP5+3
ここまでマンションで安い光回線の選び方を見てきました。オプションてんこ盛りのプロバイダではなく、シンプルなプロバイダを選ぶことが月々のインターネット代を安くする最善の方法です。
では、具体的にどのようなプロバイダを選択すればいいですか。この記事では安い光回線おすすめTOP5を解説するとともに、携帯キャリアの光コラボも追加で解説します。
TOP5+3は以下の通り。
- シンプルで縛りなしの老舗プロバイダDTI光
- 1年無料で高コスパな楽天ひかり
- 新感覚のおてがる光
- 人気の老舗プロバイダぷらら光
- 最安レベルのenひかり
- ワイモバイルのセットがおすすめなソフトバンク光
- キャッシュバックが大きいauひかり
- 工事費無料のドコモ光
当サイトではお馴染みのプロバイダばかりですが、あまり触れていないenひかりについても触れています。それでは見てみましょう。
シンプルで縛りなしの老舗プロバイダDTI光
インターネットユーザーはどのような回線を選ぶべきですか。あまり使わないようなオプションを豪華に用意するプロバイダを選択すべきでしょうか。
そのようなプロバイダを選択してもいいでしょう。人によって好みは違います。ですが、ユーザーが一番望んでいることは「インターネット回線を快適に使える状況」です。
もちろん、1996年からインターネットプロバイダを運営している老舗のDTIであっても、VNE事業者のJPNEがコケればDTIも影響を受けます。
とはいえ、オプションてんこ盛りプロバイダより、地道に快適なネット回線を提供するDTIの姿勢はやっぱり評価できますよね。
ダイヤルアップ時代から始まって、ADSLそして光ファイバーと変わっても、ユーザーが快適にインターネットできる環境こそが重要だとDTIは分かっているようです。DTIのTwitterなんてほとんどツイートしませんからね笑。
2000年代初頭はインターネット系雑誌のプロバイダランキングでDTIが1位になる時もあったんですよ。初期のロゴマークもドリーム・トレインを使っていてクラシックなデザイン。
「おまえ、DTIに忖度し過ぎだろ笑!」と思いましたか。一体何を言ってるのですか。いいえ、筆者が忖度することなどありえないことです。
DTIの月額料金は以下の通り。
マンション月額料金 | セット割 | 契約事務手数料 | 工事費 | オプション | |
DTI | 3,960円 | auセット割最大1,320円引き DTI SIMセット割毎月165円引き |
880円 | 16,500円 | メールウイルスチェック無料 迷惑メールチェック無料 迷惑メールブロック無料 SiLK Touch(リモートサポート) U+Link |
税込で4,000円を切ります。さらにauセット割やSIMセット割もある。ただDTI SIMは他のMVNOに比べて高くなったので今はメリットがあまりないですね。
メリット
加えてキャッシュバックがひかり電話ありで20,000円、ひかり電話なしで17,000円。半年後にDTIのメールでキャッシュバックの案内が来ます。
ネットワークも日本ネットワークイネイブラー(JPNE)のv6プラスを、昼も夜も安定した高速接続で使えます。ネットワーク図は以下の通り。

v6プラスを使ったDTIは600Mbpsを超える速度を記録しています。

ネットワークで使うゲートウェイルーターの帯域といった技術面で不安に感じることはありませんし、サポートも25年の実績がありますからね。インターネットのノウハウを蓄積してきた老舗ならではの安心感。
そして縛りなし。実際には最低でも半年後のキャッシュバックまで使うと思いますが、解約は自由です。とはいえ、光回線は長期的に運用することがほとんどでしょう。
デメリットとして言えることは、親会社のフリービットはIPv6ネットワークを持っているにもかかわらず、個人向けのDTIはJPNEのv6プラスに投げているところですかね笑。
法人向けに強いフリービットのDTI 光を使うだけでかなりインターネットに強いユーザーになれる、と個人的には思っています。
1年無料で高コスパな楽天ひかり
はい。すでに楽天ひかりは代表的な高コスパ回線になっていますよね。とにかく人気。楽天モバイルユーザーだと1年無料キャンペーンが美味しいんですよね。
メリット
1年間無料はマンションタイプ4,180円×12とすると50,160円分お得に。5万円レベルのキャンペーンは少ないので続けてほしいキャンペーンの一つです。
もちろん楽天モバイルユーザーじゃなくても1年間2,200円引きなので、2,200円×12=26,400円分お得。IIJmioやOCNモバイルONEといった他のMVNOを使って、光回線は楽天ひかりにするという手もあります。
楽天ひかりの月額料金は以下の通り。
マンション月額料金 | セット割 | 契約事務手数料 | 工事費 | オプション | |
楽天ひかり | 4,180円 | なし(楽天モバイルユーザー1年間無料 非楽天モバイルユーザー1年間2,200円引き) |
880円 | 458円/月×36回(16,500円) | 電話設定サポート(初回無料) スーパーセキュリティ3台まで12か月無料 メールアドレス無料 ウイルスフィルタ無料 アドバンストスパムフィルタ無料 |
税込4,000円超えるので格安というわけではないですが、まあ適正ですよね。楽天モバイルが月20GB未満なら2,178円なので合計6,358円で済みます。
で、楽天ひかりのメリットは安さだけでなく楽天経済圏の一つであること。楽天ひかりを使いつつ、楽天銀行や楽天トラベル、そして楽天市場などを組み合わせて楽天モバイルの支払いにポイントを充てることが可能。
ネットワークは、IPv6にアルテリアネットワークスのクロスパスを使って快適な運用が可能。
ネットワーク図は以下の通り。

デメリットは3年縛りと工事費分割払い。ただ、楽天のサービスを考えれば縛りがあっても悪くないと筆者は思います。
前述の通り、楽天経済圏なら楽天トラベルや楽天市場などのサービスでポイントを効果的に貯められるので、むしろ楽天に縛られるのはアリ。
例えばソフトバンク光も2年縛りですが、ヤフー経済圏を活用してPayPayポイントを貯めてワイモバイルなどでポイントを充当して結局お得になります。
楽天もソフトバンクもやってることは同じなんですよね。縛りがあっても結果的にお得なのであまり気にならない。逆に言うと、両社ともかなり顧客囲い込みが上手いと感じます。
工事費無料キャンペーン実施中のおてがる光
おてがる光はデジタルネイティブ世代に人気の新感覚プロバイダで、特徴はとにかくシンプルであること。IPv4 PPPoEであれば税込3,608円で使えるのでかなり安い部類に入ります。
事業会社はモバイルWi-Fiで有名な株式会社エクスゲート。モバイルWi-Fiは新規参入しやすいので最近特に事業者が増えましたが、エクスゲートはFVNEを使って光回線もやるというちょっと意識高い系ですね。
IPv6は有料オプションで税込165円。もしIPv4 PPPoEで極端に遅いならIPv6オプションを付けると改善することがあります。トータルで3,773円。それでも安いですよね。
メリット
さらに縛りなし。DTIより安くて縛りなしなので、おてがる光を推すユーザーもたくさんいます(世代的にDTIを知らないとも言える)。
おてがる光の料金をまとめると以下の通り。
マンション月額料金 | セット割 | 契約事務手数料 | 工事費 | オプション | |
おてがる光 | 3,608円 | × | 2,200円 | 一括16,500円→0円 分割払い550円→0円 |
IPv6オプション月額165円 モバイルWi-Fi 10GB1,650円 モバイルWi-Fi 20GB2,200円 固定IPサービス メールアドレス月額110円 セキュリティ月額330円 あんしん保証550円 |
こうして見ると意外に有料オプションが多いです。固定IPサービスまでやっているので、むしろ充実していると言えるかもしれません。
メルアドは必要ならGmailやOutlookなどのフリーメールを取得すればいいので、必須扱いではないということ。
有料のIPv6オプションはJPNEのv6プラスを使っています。国内メーカーのルーターを繋げるだけでインターネット接続できます。
デメリットは携帯とのセット割がないこと。携帯キャリアとは独立した事業者なのでセット割は特になし。
とはいえ、MVNOと組み合わせれば光回線と携帯で月額5,000円を切ることもあるので問題ないでしょう。
工事費無料キャンペーンを実施していることもあるので、おてがる光キャンペーンサイトを使って申し込むことができます。
最安レベルのenひかり
マンション月額料金3,520円のenひかりは最安レベルの光回線。固定回線をとにかく安く使いたいというユーザーにおすすめ。縛りなしもポイント。
つまり自由なんですよね。工事費は払わないといけませんが月額3,500円レベルで、かつ、いつでも解約できるしいつでも戻ることができる。
ただ、3,520円は従来のIPv4 PPPoEの価格。IPv6は月額198円の有料オプションでトータル3,718円。おてがる光より少しだけ安い。
料金の詳細は以下の通り。
マンション月額料金 | セット割 | 契約事務手数料 | 工事費 | オプション | |
enひかり | 3,520円 | 勝手に割(UQモバイル、ahamo) | 3,300円 | 16,500円 | IPv6(v6プラス)198円 IPv6(transix)198円 IPv6(クロスパス)198円 固定IPサービス770円 ひかり電話550円 enひかりサポート550円 enひかり電気390円 |
わりとオプションが多いですがもしIPv6オプションをつける場合、多くの人はv6プラスを選んでおけば問題ないでしょう。transixを選ぶ人は少ないだろうな…と思います。
スマホとのセット割はありませんが、UQモバイルとahamoは「勝手に割」で月額料金が110円引き。
enひかりのデメリットはキャンペーンがないこと。回線料金が元々安いので割引キャンペーンなどはないですね。
とはいえ、enひかりはおてがる光と似たような感覚のシンプルさが特徴のプロバイダ。通信コストを下げたいと思ったらenひかりで格安に光回線を使うのもアリです。
工事費無料キャンペーン実施中のエキサイトMEC光
エキサイトは老舗検索ポータルで、2000年代初めごろのインターネットユーザーで知らない人はいないくらいの知名度を誇りました。
その後プロバイダサービスを始めて今に至ります。エキサイトそのものはプロバイダではないので、FVNEを活用してプロバイダ事業を運営しているようです。
エキサイトMEC光はいわゆる縛りなし光回線でよく話題になるサービスで、工事費などの初期費用が無料で光回線を始められます。
マンション月額料金 | セット割 | 契約事務手数料 | 工事費 | オプション | |
エキサイトMEC光 | 3,850円 | × | 1,100円→0円 | 16,500→0円 | IPv6オプション無料 光電話550円 メールアドレス308円 固定IPサービス2,750円 リモートサポート550円 |
IPv6はDS-Liteを使用。インターネットマルチフィードと同じですね。DS-LiteはIPv4アドレスを他のユーザーと共有するので、VPNなどのサービスが利用不可の場合があります。ご注意を。
とはいえ、工事費無料キャンペーンを継続していたり、ルータープレゼントやレンタルをやっているコスパのいい回線であることは間違いありません。
注意点は、プロバイダではないのでサポート全般に過度な期待を持つことができません。何かあっても自分で解決できるスキルのあるユーザーほど格安プロバイダの恩恵を受けられます。
もし光回線を低コストで始めたい場合は、おてがる光やenひかりだけでなくエキサイトMEC光も検討してみましょう。
人気の老舗プロバイダぷらら光
ぷららと言えば広告で使われるオシャレなイラスト。あれ、20年以上まったく変わっていないんですよ。極論、あのイラストでぷららはのし上がったと言えるかもしれません。
あのブランドイメージはNTT系の安心安全を強調し、ぷららという語感や響きとと共にオシャレで清潔、このプロバイダを使えば安心というイメージ戦略を体現することに成功しました。
キラキラ感がぷららにはありますよね。インターネットのイメージを「若い女性がオシャレにネットする」に一変させた功績がぷららにはあると個人的に感じています。
「そんなのどうでもいいんだよ!早く何がメリットなのか教えてくれ」と思いましたか。
ぷららは速度制御で遅いという明確なデメリットがあるのですが、DTIと価格が同じなのにコスパはぷららの方が上なんですよね。
マンション月額料金 | セット割 | 契約事務手数料 | 工事費 | オプション | |
ぷらら光 | 3,960円 | × | なし | 16,500円 | セキュリティ24か月無料 Wi-Fiルーター無料レンタル メールアドレス最大99個 迷惑メール振り分け GGGG光オプション(高速・低遅延サービス) |
メリットはWi-Fiルーターレンタル無料と縛りなし。4,000円を切る月額料金なのにルーターレンタル無料は強い。
セキュリティソフトは動作が遅くて有名なMcAfeeなのでおすすめはしませんが、何を選べばいいか分からないなら無料のMcAfeeを試してみてもOK。
やはりぷららはインターネットを始めて契約するようなユーザーに最適ですね。NTT系なのでサポートは安心。
デメリットは速度制御とセット割なし、そして最大55,000円のキャッシュバック受け取って3年以内に解約すると違約金35,000円取られるので実質縛られることになります。
ぷらら光は縛りなしなのが良いですが、キャッシュバックはトラップのようになっているので注意。
IPv6はOCNバーチャルコネクトなので夜間帯に速度制御される可能性があります。先述しましたが、他のISPでOCNバーチャルコネクトを使った時の夜の速度は以下の通り。

昼は快適でした。

とはいえ、ゲーマー用の高速・低遅延サービスであるGGGG光オプションを始めたので、ぷららも遅いイメージから脱却する意図が感じられます。
総評としては、インターネットをオシャレに安く使いたい、よく分からないけどとりあえずWi-Fiルーターを無料で借りて光回線を始めたいユーザーにおすすめなのがぷらら光ということです。
以上、マンションで安い光回線のおすすめTOP5を見てきました。安いと税込4,000円を切り、3,000円台半ばのプロバイダもありますよね。
では、安いプロバイダは上記の5つだけでしょうか。+3として携帯キャリアの光回線を含めることができるのはなぜですか。見てみましょう。
ワイモバイルのセットがおすすめなソフトバンク光
ソフトバンク光の月額料金は普通で、マンションタイプが税込4,180円です。おうち割光セットを付けるとプラス550円で4,730円。
おうち割光セットはIPv6やホワイト光電話が使える光BBユニットのレンタルが含まれるので、550円かかるのは仕方ないと言えますね。
ではなぜソフトバンク光が安いと言えますか。キーワードはワイモバイルとPayPayです。
ポイント
おうち割でワイモバイルとソフトバンク光をセットにし、かつ、PayPayをワイモバイルと連携すると買い物などで還元されたPayPayポイントをワイモバイルの料金に充当できるので、実質光回線の料金だけ払えばいい
以下はおうち割を適用したワイモバイルのマイページです。PayPayポイント2,000円分を使って月額料金が300円ほど(税込500円ほど)になりました。

なので、ソフトバンク光はおうち割光セットとワイモバイル、そしてPayPayを組み合わせてヤフー経済圏にすると、携帯料金が圧倒的に安くできたり逆にPayPayポイントが貯まって得をするメリットがあるのです。
5のつく日曜日にPayPayモールで買い物すると、PayPayポイントが1か月で9,000円分くらいになったことも。

さらにソフトバンク光のIPv6は高品質ネットワークのBBIXを使っていますし携帯回線も良質。
そこにPayPayを使ったヤフー経済圏を組み合わせることで圧倒的に強いネットワークとコスパを両立させることができるのです。
ソフトバンク光のIPv6ネットワークのイメージは以下の通り。

上図のように、全国にIX(インターネットエクスチェンジ)を持つBBIXを個人で使うことができます。そして速度は500Mbpsを超えますね。

いやー、強いです。最強かどうか分かりませんが筆者は強いと感じていますね。
アルテリアネットワークスを使う楽天ひかり最強という意見もあるかもしれませんが、バックボーンネットワークはソフトバンクやBBIXの方が期待値が高いと(個人的に)感じています。
デメリットは、携帯割引のためのおうち割光セットに550円かかること笑。とはいえ光BBユニットでIPv6とホワイト光電話が使えるので相殺されます。そして2年縛りもデメリットですね。
ソフトバンク光を申し込むには代理店独自キャンペーンを活用しましょう。公式とは別に28,000円キャッシュバックがあります。
キャッシュバックが大きいauひかり
巷では、何も考えないで使っている携帯キャリアの光回線を選べばよいという意見が見られます。本当にそうですか。
この場合、au携帯ならauひかりと単純に言うことはできないでしょう。auひかりは最大100MbpsのVDSL(タイプV)にしか対応していないマンションが多いので、携帯の割引を受けられるからといってauひかりにすると安くなく速くもない光回線になります。
なので、auひかりは以下の速いタイプであればOKです。
- タイプG(G.fast)
- 都市機構G(G.fast)
- タイプF(光配線)
- ギガ(光配線)
- ミニギガ(光配線)
G.fastは棟内の電話回線を使いますが、新しい規格なので下り最大664Mbpsです。タイプFやギガは光配線方式の最大1Gbpsなので速いのは言うまでもありません。
auひかりはタイプGでひかり電話を使うお得プラン(2年縛り)だと税込4,730円。ネットだけなら4,180円。ソフトバンク光と同じですね。
メリット
auひかりはUQモバイルとの自宅セット割で携帯が安くなり、かつ、au Pay(au Payカード含む)を使ってPontaポイントを貯める「au経済圏」があります。楽天やヤフーと同じ仕組み。
なのでau Payなどを使ってポイント還元で結果的にお得になる≒安いというわけ。
ただ、au経済圏は楽天やヤフーと比較すると弱い。還元率も弱ければUQモバイルの料金をau Pay残高で支払うこともできません。
とはいえ、代理店独自キャンペーンの適用で最大141,000円キャッシュバックがあります。
さらにKDDIの独自回線で速度が高速というメリットもあります。KDDIの回線はNTTに比べたらユーザー数が少ないですよね。
KDDI回線そのものは快適に使える(タイプGと光配線方式)ので、auひかりはお得じゃないと一概に断定することはできないでしょう。
工事費無料のドコモ光
ドコモ光は工事費無料キャンペーンを継続しています。これだけで他社の光回線とかなり差別化できています。ほとんどのプロバイダは工事費を払わないといけない、あるいは工事費分をキャッシュバックか割引です。
なので、もし新規で光回線を引きたいと考えているユーザーはドコモ光で始めるといいですね。その際、プロバイダはv6プラスを使うDTIやGMOにしましょう。
月額料金は安いわけではありません。タイプAで税込4,400円。プラスしてドコモ光電話を使えば4,950円。安くはないです。
ただ、プロバイダがGMOだとキャッシュバック最大20,000円、そしてWi-Fiルーターレンタル無料です。DTIは特典に乏しいですが速度などのパフォーマンスは信頼性が高い。
ポイント
なので、携帯がドコモでdポイントを使っている、またはdカードを使っているとか、NTTドコモに信頼を置いているならドコモ光は悪くないですね。要はドコモ経済圏。ネット通販や金融のサービスが強いわけではありませんが、とにかく安定や安心、堅いサービスを求めるユーザーにドコモ光はおすすめと言えます。
各プロバイダから申し込むとdポイントが2,000ポイントや10,000ポイントですが、ドコモ光公式サイトで申し込めばdポイント20,000ポイントもらえます。
安いマンションタイプ光回線の注意点
「高コスパ」
良い響きの言葉ですよね。最近はコスパを批判するインターネットユーザーがいますが、筆者は高コスパというキーワードを非常に好んでおり、価格がそれほど高くないのに性能が良いものを見つけると何だか「優勝」「大勝利」した気がします笑。
では、コスパが良く安い光回線にデメリットや注意点はあるのでしょうか。
ひかり電話付きホームゲートウェイをレンタルすると結局高くなる
よくご存じだと思いますが、ひかり電話を付けると高くなります。大抵、NTTからひかり電話機能が付いているホームゲートウェイをレンタルするだけで月額550円を上乗せしなければなりません。
この550円のひかり電話をどう捉えるかで支出が変わり、固定電話に年間6,600円の基本料金を払う価値があると思うかよく検討しなければなりません。
筆者の場合、ソフトバンク光のおうち割光セットに550円を払っています。なぜかというと光BBユニットに以下のメリットがあるから。
- 光BBユニット2.4ならWi-Fi 6
- ホワイト光電話の番号を多目的に使える
- BBIXのIPv6が使える
- ワイモバイルが1,188円引き
厳密に言うと光BBユニットのWi-Fiは使わずにTP-LinkのArcher AX20を使っていますが、一般ユーザーで1LDK~2LDKレベルの部屋だと光BBユニットのWi-Fi 6で十分ですね。

そしてホワイト光電話の番号は緊急連絡先だったり、場合によっては事業用としても使えるわけです。なので、もしひかり電話(固定電話)に価値を見出せるなら550円払うのはアリでしょう。
そうでない、例えば電話はほとんど無料のLINE通話だけ、あるいは楽天モバイルのRakuten Linkアプリで無料通話することがほとんどなら、固定電話はなくても構いません。
固定電話を持たない人もたくさんいますね。世の中には固定電話を廃止する企業もあったりするので、いっそのこと携帯だけにするのは全然アリですよ。電話回線じゃなくてビデオ通話とか、データ通信がメインになりつつありますよね。
固定電話をやめるだけで年間6,600円の支出を削減することができ、毎月の通信料の見た目が変わり、精神的ストレスが減ります。
DTI 光ならひかり電話なしで3,960円、ひかり電話ありだと4,510円。毎月の水道光熱費と同じで、料金が高いとそれだけ精神的な負担感が増すのです。
月額料金が安ければ工事費はかかる
多くのプロバイダは工事費を一括払いにキャッシュバックを付与するか、分割した工事費を割引するなどして加入を促進しています。
体力のある事業者は工事費を割引して実質工事費無料にすることができますし、ドコモ光は実質ではなく工事費が本当にかかりません。
工事費を負担してでも顧客囲い込みしたいですし、月額料金も工事費分を回収できるように設定しています。
しかしおてがる光やenひかりといった格安プロバイダは工事費までサービスしてもらうことはできないでしょう。元々安いからです。
なので光回線の月額料金をうんと下げたい場合、事前の工事費16,500円程度かかると認識しておきましょう。
とはいえ、DTI 光は工事費相当分をキャッシュバック、また
楽天ひかりは工事費を分割して負担感を減らし、かつ、楽天モバイルユーザーは1年間無料で楽天ひかりを使えます。
ソフトバンク光も工事費26,400円を24か月割引。
月額料金の安さを取るか、キャッシュバックや割引などのベネフィットを取るか、どちらにするかよく考えて申し込みましょう。
安いプロバイダは安かろう悪かろうなのか
安いことは悪いことなのでしょうか。
スーパーで100円のパスタソースを買って食べたことがありますが、ほとんど味も香りもありませんでした。そのように質を落として価格を下げる商品があることは事実。
自動車もグレードによって価格は異なります。一番安いグレードの装備は標準的。グレードが高くなると安全装備やインテリアの質が高くなります。ただ、軽自動車でも移動する目的は同じ(最近は軽のN-BOXが200万くらいするが)。
ではインターネットはどうか。確かに速度制御するプロバイダもありますが、光回線を1Gbpsで常時接続する目的は同じで、プロバイダを選ぶといつでも数百Mbpsで快適にデータ通信ができます。
同様に、駅前の飲食店をよく探すと平日のランチで中華スープ付きのエビチリ定食が500円のお店もあります笑。5千円や1万円のコース料理がある一方で、500円の圧倒的高コスパな中華が食べられる事実笑。
変な例えになりましたが、一概に安かろう悪かろうとは言えないのです。
マンションのネット環境を高コスパにして強化する
日本のインターネット環境は世界的にも恵まれています。インフラが整備されていない国や地域が世界には多くあります。繋がっても速度があまり速くないこともあるでしょう。
かなり以前、56Kbpsのダイヤルアップ接続でインターネットをしていた時はイライラしたものでした。Webページ一つ開くのに数分かかることもありました。
90年代末~2000年前後にテレホーダイのために夜更かししたユーザーは、もちろん筆者だけではありません。新幹線に対する徒歩のようなネット環境でYahoo!のディレクトリやジオシティーズを見たユーザーが全国にいました。
今そんなことをする必要はありません。これは事業者(キャリアやISPの中の人、サポートセンター担当者、ネットワークベンダー、下請けの技術者たちetc…)が問題を改善してきたので、低価格で速い光回線が実現されています。
すべてのインターネットユーザーはこの歴史に感謝し、ますますネット環境を強くすることができます。実際、感謝しないでインターネットを使うことができるでしょうか。筆者は感謝したいと思います。