「ドコモ光のOCNにしようかと思うけど遅い評判があるなあ」
「ドコモ光OCNが遅い評判の場合、どのプロバイダがいいのかな?」
このような疑問にお答えします。
インターネットをドコモ光にしようと思い、プロバイダをOCNにしようかと考えて調べたら、意外に遅い評判がある…。ネットを調べていると意外にもこのような感想が出てくる状況があります。わりとNTT系プロバイダなら安心かと思ったら、実はそうでもなかった、ということはよくあり、プロバイダ選びは難しいと感じる方も多いかもしれません。
今回は、ドコモ光OCNが遅い評判の場合、どうすればいいのかという点と、すでにOCNを契約していて遅いと感じる場合にユーザーが確認できる点を紹介したいと思います。
事前にOCNが遅いという情報を受け取ることができたら別プロバイダを検討できますよね。もちろん、すでにOCNを使っていた場合も改善をチェックできる項目があります。
それではドコモ光OCNが遅い場合はどうすればいいのか、解説します。
目次
OCNの現在
会員数トップ
NTTコミュニケーションズのOCNは光回線プロバイダのシェアトップです。これは民間の調査会社MM総研が毎年2回プロバイダのシェアを調べているので信頼できるデータとなっています。
ブロードバンドというカテゴリーであれば、ソフトバンクがトップなのですが、光回線はOCNがトップです。このシェアトップというのは、インターネットが普及した2000年前後から変わっていません。
それだけ長年OCNが選ばれている、もしくは、信頼されているということがデータで実証されていることを表しています。
シェアが高い理由は全国対応だから
ではなぜ、OCNはシェアトップなのでしょうか。
これはやはり、NTT系プロバイダであるということ。インターネットは、以前は電話回線を使っていたので電話を使える家なら日本全国どこでも加入できたという理由があります。
そして電話回線ではない光回線でも、NTTは全国対応しているので、一番加入しやすいプロバイダがNTT系列のNTTコミュニケーションズが提供するOCNであると言うことができます。
最近は携帯の格安SIMでも加入者数を伸ばしており、固定回線だけではなく、モバイルでもシェアを広げています。それだけNTT系列の強さ、営業力や販売力の強さを表しています。
OCN for ドコモ光のメリット・デメリット
OCNのメリットは、やはりNTT系プロバイダであるということ。NTT系列であれば、NTT東日本及び西日本が提供するサービス、つまりフレッツ光や光コラボで新しいサービスにすぐに対応することが可能です。
最近では10Gbpsという速さの光回線の提供が開始されました。そのようなサービスをいち早く使えることがメリットになります。しかし、ここでは10Gbpsという速さは不要であることには触れません。
他にも月額300円でクラウドストレージが使えることや、申し込み不要でマルウェア不正通信ブロックが使えるなど、クラウドやセキュリティも使えるサービスになっています。
反対にデメリットは何でしょうか。
デメリットは、やはり回線が遅い、少なくとも遅いという評判が実際にあるということができます。光回線が遅いというのはやはりデメリットで、光というのは高速であることが特徴です。
それなのに遅い。
なぜドコモ光OCNが遅いのか、という点は後述しますが、ドコモ光OCNは遅いということに少なからず何らかの対応が必要である、と言うことができます。他にも、ドコモ光でタイプBなので、タイプAより月額料金が200円高いというのもデメリットです。
OCN for ドコモ光が遅いと感じる理由
OCN for ドコモ光が遅いことの考えられる理由を紹介します。
オンライン上の評判
まずはオンライン上の評判を見てみます。
圧倒的にドコモ光とOCNの組み合わせが遅い。
昔から同じホームゲートウェイ使ってるし交換できないものなのかね— てんぷら (@_TECH_MORE_) May 16, 2020
圧倒的に遅いとあります。
これを見るとホームゲートウェイがボトルネックになっている可能性もありますが、いずれにしろ、ドコモ光OCNは遅いという判断のようです。
別の口コミはどうでしょうか。
ドコモ光に転用する際、「OCNは遅いんですよね」と言われました。
あんたんところのグループ会社(NTTコミュニケーションズ)じゃないかって言ってやりましたが。
実際最近評判が宜しくないようです。
中野サガットさんはOCNだそうなので、相性いいんじゃないでしょうか。— いたちゃん (@itachan4649) August 31, 2017
これを見ると意外に思われるかもしれませんが、ドコモに「OCNは遅いんですよね」と言われたようです。
関係者が「OCNは遅い」と言うことは、内部的な事情も知っている上で遅いと発言しているので、かなり信憑性の高い情報となっています。
これらを見る限り、やはりドコモ光OCNが遅い、という評判は実際にあるようです。
高いシェアで帯域が逼迫している可能性あり
回線が遅いことで考えらえる理由は以下の通り。
- プロバイダのユーザーが多くて帯域を制御している
- NTTの収容で帯域が逼迫(ひっぱく)している
- サーバーのパフォーマンスが遅い
これに加えてクライアントとなるPCやスマホの性能が良くないと、スピードは遅くなります。
帯域制御についてはOCNのニュースリリースで、回線が混雑した場合は通信量に応じて他の回線と同じ水準にする、と明確に周知されています。なので日中にスピードが出ていても、夜間帯は混雑の影響で遅くなることが実際にあります。
ここでインターネットプロバイダは、一般的にトラフィックや帯域を監視しているので、プロバイダが違っても速さが同じになるということはありません。プロバイダがどんなガイドラインでインターネット接続を提供しているのか、つまり、どのような速さでユーザーに回線を提供しているのかという点はプロバイダによって考え方が異なってきます。
ということで、OCNはユーザーに一律で帯域を全開にして開放しているかというとそうではなく、公平に帯域制御しているため遅くなることがあるのです。
IPv6(IPoE)の手続きをしていない
OCNとしてIPv6は標準サービスに変更されましたが、ユーザーがIPv6を有効にする手続きをしないとIPv4のままです。
IPv6が有効になっているかどうかは、このサイトで分かります。
有効化手続きをすればテストサイトでIPv6アドレスが表示されます。たまにIPv6アドレスが表示されない時がありますが、v6アドレスが割り当てられていれば概ね表示されます。
で、IPv6はIPアドレスの枯渇に対応するための技術なのでスピードに直接関係ありませんが、IPoEという技術を組み合わせることによって、無駄な認証プロセスを無くして、家庭内LANのイーサネットと同じ仕組みで接続するので高速化できます。
インターネット設備も大容量ネットワークになっているので、一般的にIPv6(IPoE)は高速接続が可能です。
もし何らかのプロバイダを契約したら、IPv6の有効化作業は忘れずにしておきましょう。ちなみにIPv6にするとゲームなどで使えないサービスがあるので注意が必要です。
OCN for ドコモ光をすでに契約していて遅い場合の対処法
すでにOCNを契約している人が家の中でできることを解説します。
これはOCNに限らず、どこのプロバイダを使っても同じチェック項目になっています。
Wi-Fiルーターの規格を確認
まずは、WI-Fiルーターの仕様を確認しましょう。
使っているルーターが古くて、スピードの遅いIEEE802.11nや、IEEE802.11aなどの規格を使っていると回線のパフォーマンスを発揮できません。スピードが出るのはIEEE802.11acです。
実際には光回線で使うONUまでは速いけれども、Wi-Fiルーターが古いと光回線の実力を落とす結果になります。なのでWi-Fiルーターの箱や説明書を見て、IEEE802.11acになっているか確認しましょう。
最新規格はIEEE802.11ax(Wi-Fi 6)で、これは対応しているクライアントがまだ少ない状況です。
デバイスがIEEE802.11ac以上か確認
前述したように、Wi-FiはIEEE802.11ac以上で高速接続ができるので、クライアントになるデバイス(PC、スマホ)もIEEE802.11ac以上であることが必須です。
現在流通しているPCやスマホなら大体IEEE802.11ac以上なので大丈夫だと思いますが、たまに古い端末で接続すると、Wi-Fiが古い場合があります。
LANケーブルの規格を確認
有線LANの場合は、LANケーブルがカテゴリ5e以上でないと1Gbpsでリンクされません。カテゴリ5eからは1000BASE-Tという規格に対応しており、この規格が1Gbpsに対応しています。
もちろん1Gbpsというのは理論値で、1Gbps対応製品を使っても1Gbpsは出ません。大体速くて800Mbps程度ですが、サービスによってはフルに近い900Mbps以上出ます。
話を戻すと、LANケーブルのカテゴリ5までは100Mbpsまでなので、きちんとカテゴリを確認しましょう。
ケーブルには以下のような印字があります。
ここでは中央の6という数字がカテゴリを表しています。これは書いてありませんが、多くの場合「CAT.6」とか「CAT.5e」と印字されています。
PCならLANアダプタの規格を確認
最後にLANアダプタの確認です。最近はノートPCでもLANアダプタがなく、Wi-Fiのみで接続するタイプのノートPCが増えていますが、もしLANアダプタがついている場合は仕様書などを見て1Gbpsに対応しているか確認しましょう。
もっとも、最近のデバイスで1Gbpsに対応していない製品はほとんどないので、多くのデバイスは1Gbpsでリンクできると思います。
技術的な問題以外の原因
家で対応可能なことをチェックしてもスピードが改善しない場合、スピードが遅いことの考えられる原因は以下の通り。
- NTT収容が混雑
- 大規模集合住宅でネットを使うユーザーが多い
- そもそもマンションでVDSLを使っている
大規模集合住宅でVDSLの場合は、VDSLが1Gbpsではなく100Mbpsのリンクなのでユーザーが多いほどスピードが低下します。
OCN for ドコモ光の評判が遅い場合の対処法
先ほどもオンライン上の評判を見てみましたが、それではOCN for ドコモ光の評判が遅いことを確認した場合、どうしたらいいでしょうか。
シンプルに別プロバイダを申し込む
結論はシンプル。OCN以外のプロバイダを選択してドコモ光に申し込めばOK。
プロバイダを選ぶ際に重要な項目は以下の通り。
- ドコモ光のプロバイダはタイプA
- ユーザー目線のプロバイダ
- キャッシュバック
- サポート体制
主にこれらが重要になってきます。
気になった人は「あれ、スピードって書いてないじゃん」と思ったかもしれません。もちろん回線のパフォーマンスが重要ですが、これはプロバイダだけではなく、住んでいる環境にも依存します。例えば戸建てではなく、集合住宅に住んでいる場合。集合住宅だとスピードは出にくいです。
もちろん日中帯などは余裕がありますが、集合住宅に住んでいる人が夜間に一斉にインターネットをすると、帯域を共有しているので速さが分散していきます。
じゃあプロバイダはどこでもいいじゃん、というのはちょっと勘違い。先ほども述べたようにプロバイダによって帯域制御の考え方は異なってくるのでOCNが遅いと判断したら別プロバイダを選んでみましょう。
検討できるプロバイダ
DTI with ドコモ光は優良プロバイダと言えるでしょう。インターネット接続25年の実績があるDTIは、株式会社ドリーム・トレイン・インターネットが運営しているプロバイダです。
厳密にはフリービットの子会社で、法人向けインターネットサービスが得意ですが、個人向けサービスはDTIです。サポートはプロバイダランキング1位になったほどで、定評あるプロバイダとなっています。
DTIのメリットは以下の通り。
- キャッシュバックが半年で受け取れる
- キャッシュバック金額は最大20,000円
- 新規工事費無料
- IPv6はv6プラス採用
- セキュリティソフトのマカフィーマルチアクセスが12か月無料
- メールの無料ウィルススキャン
- 無料の迷惑メールチェック、迷惑メールブロック
- 無料のVPNサービス
- 無料リモートサポート
- 会員優待割引サービス
- Wi-Fiルーター無料レンタル
かなりたくさんメリットを挙げましたが、無料サービスが多く、VPNやリモートサポートも無料で使えます。
キャッシュバックは映像サービスなしだと10,000円ですが検討できますね。
OCN for ドコモ光が遅い評判なら別プロバイダを選ぶ
以上のように、OCN for ドコモ光が遅いという評判を確認したら、シンプルに別プロバイダを選択してドコモ光に申し込みましょう。
もちろんOCNにもメリットはあって、NTT系なので安心材料もあり、話が速いという側面があります。
ですが、OCNは遅いのであれば素直に上記に挙げたプロバイダを選択するのが最適解。やはり快適なインターネットライフだとストレスもなく、楽しく過ごすことができますよね。
であれば、最初から定評のあるプロバイダを選んで申し込むのが近道です。まったく失敗しないというのは無理ですが、少しでもリスクを避けて快適なインターネットを目指しましょう。