「OCNバーチャルコネクトとは何だろう?」
「OCNバーチャルコネクトのパフォーマンスはどうなの?」
今回はOCNバーチャルコネクトについて解説します。
最近OCNバーチャルコネクトについて知りたいと思うユーザーが増加中。とはいえ詳しい説明の記事も少ない。
OCNバーチャルコネクトとは何か、そしてパフォーマンスを徹底解説。
目次
OCNバーチャルコネクトとは?特徴と品質を徹底解説
OCNバーチャルコネクトとは何でしょうか。
IPv6のVNE事業者として、そしてパフォーマンスの詳細に迫ります。
OCNバーチャルコネクトとは
OCNバーチャルコネクトとは、NTTコミュニケーションズが提供しているIPv6ネットワークの名称です。
OCNだけでなく他のプロバイダもOCNバーチャルコネクトを借りてIPv6の提供が可能。
この場合ユーザーはプロバイダと契約しますが、実際に使うネットワークはOCNバーチャルコネクト。
接続方式はMAP-Eで、現在は市販ルーターも標準で対応していますね。
OCNバーチャルコネクトを使うプロバイダ
OCNバーチャルコネクトを使うプロバイダは以下の通り。
- ahamo光
- OCN
- ぷらら
- ドコモネット
- hi-ho
- DTI(一部)
OCNとぷららだけでもFTTHシェアが1位と3位なのでユーザー数が多いですね。
ドコモネットはドコモ光。NTT系プロバイダはOCNバーチャルコネクトを使うことが多いです。
他にhi-hoも使っていますし、過去にはDTIも一部で使っていました。
IPoEとIPv4 over IPv6
OCNバーチャルコネクトはIPv6(IPoE)をベースにIPv4パケットも通すことができます。
IPoE(IP over Ethernet)はイーサネットフレームをそのままインターネットに流す技術。
PPPoEのようにカプセル化が必要なくシンプルなので無駄なトラフィックの削減に繋がります。
IPv4パケットのカプセル化
IPv4パケットの脱カプセル化
IPv4 over IPv6はIPv4パケットをIPv6にカプセル化することで実現しています。
OCNバーチャルコネクトは日中帯が高速
OCNバーチャルコネクトを利用するプロバイダが多いことが分かりました。
使用する地域やNTT回線の収容環境によって変わりますが品質は悪くないです。
むしろ速度にバラツキがなく安定している印象。しかしユーザー数が多いためトラフィックの公平制御を実施しています。
日中に測定したOCNバーチャルコネクトの速度
メリット
500Mbps以上の速度が出ていますよね。昼は回線を使用するユーザーが比較的少なくトラフィックも空いているようです。
測定した最初から速いスピードが出ている印象。
夜間帯の速度は以下の通り。
上記は61Mbps、107Mbps。
多数のユーザーを抱えているので夜間帯の公平制御はやむを得ないですね。とはいえ動画視聴やネットサーフィンなどヘビーな使い方をしなければ問題なし。
帯域が優先されるIPoEアドバンスもある
OCN光には帯域を優先制御するIPoEアドバンスという有料オプションがあります。広帯域・低遅延で接続できるようです。
料金は1,848円。OCNバーチャルコネクトはユーザー数が多いので申し込む手もアリ。
注意点はOCN光限定でドコモのOCNインターネットで利用できません。ドコモ光で利用できるようになるかは不明。
同様にぷらら光は高速低遅延のGGGG光オプションがあります。
とはいえ地域やNTT局舎の収容によってパフォーマンスは変わります。必ず高速になる保証はないので注意。
ahamo光はOCNバーチャルコネクト
先日発表されたahamo光はOCNバーチャルコネクトに対応したルーターが必要。ahamo光はマンション3,630円(2年)、戸建て4,950円(2年)で結構安い。
ahamo2,970円+ahamo光マンション3,630円=6,600円。ドコモ回線20GBと光が6千円台になったのは頑張ってる印象。
irumoとeximoが割引になるドコモ光のNTT系ISPはOCNバーチャルコネクト
新しいスマホプランのirumoとeximoはドコモ光セット割で月額料金が割引になります。
無制限のドコモ光を使いつつ、小容量のirumoか段階料金制のeximoを割引で組み合わせる。
つまり従来通り光回線をベースにする使い方ですね。
OCNバーチャルコネクトを理解して活用する
以上がOCNバーチャルコネクトの特徴でした。
日中に安定した高速通信ができますし、夜間の公平制御はプロバイダのポリシーとして理解できるもの。速度の出方も最初から素直に速い。
環境や地域によって違うことがありますが、NTT系プロバイダはユーザーを捌くために工夫しないと品質を一定に保つのは難しいですね。
とはいえ、irumoやeximo、ahamo光など新しい活用方法が出てきたのでユーザーとして今後期待値が高くなっていくと思います。