ドコモ光対応、楽天ブロードバンドの紹介です。
楽天は光コラボレーションとドコモ光などの接続サービスを棲み分けしてサービス提供しています。
つまり、フレッツ光やドコモ光といった事業を提供するのが楽天ブロードバンド。そして光コラボである楽天ひかりを別々にブランド化させて販売しているイメージです。
他社もそのように光コラボは自社サービスとして販売していますが、楽天は光コラボで名前を変えて展開しています。
楽天は格安SIMではトップシェアを誇りますし、携帯電話の参入でも注目されています。
もちろんショッピングモールである楽天市場は楽天カードと合わせてポイントを付与し、ECモールとして人気であることは言うまでもありません。
ではドコモ光回線で楽天ブロードバンドを使うメリットは何か。楽天ブロードバンドを使うデメリットは何か。
楽天の光サービスを見てみましょう。
目次
楽天ブロードバンドのメリット
多くの事業者と同じようにセキュリティソフトが12か月無料を用意しています。そしてメールのウィルススキャンも無料でしています。
訪問サポートも用意していますし、これと言って不測のない印象です。
ではメリットを先に見てみましょう。
メールアドレスが10個無料
gol.comというドメインのメールアドレスを10個無料で取得することができます。
ここで注意したいのは初期のメールボックスの容量が200MBであること。それ以上追加するには1GBで460円というように追加料金が必要になります。
多くのメールを使わないのであればPOPでメールをダウンロードしている限り、ボックスの容量がいっぱいになることはないと思います。しかし少し容量が小さいと感じるのは否めません。
そこを割り切ってメールアドレス10個使えるならいいか、と感じるならメリットになります。
メールボックスの容量が気になるのであれば、他ではDTI with ドコモ光も10個無料で提供しているのでDTIを検討してみるのもいいでしょう。
メールウィルスチェックが無料
ウィルスフィルタサービスという名称でメールサーバー側でのウィルススキャンを無料で提供しています。
DTIも同じようにウィルススキャンを無料で提供しているので、楽天としてもセキュリティを考慮したメールの設計になっています。
メールサーバー側でのウィルスチェックは有料オプションの場合が多いです。
それを考えると、クライアントPCのセキュリティソフトのみでウィルス対応するよりサーバー側でチェックしたほうが二重にセキュリティを強化できます。重要な無料オプションと言えます。
同じようにアドバンストスパムフィルタと言って、迷惑メールも無料でフィルタリングしてくれます。
楽天ブロードバンドのデメリット
IPv6(IPoE)に対応していない
IPv6(PPPoE)という方式には対応していますが、IPv6(IPoE)というスタンダードなサービスに対応していません。
※2020年4月に楽天ブロードバンドはIPv6(IPoE)に対応しました。
PPPoEとIPoEは何が違うのかは以下になります。
- PPPoEでは提供するIDとパスワードの認証が必要になる
- IPoEはIP接続をイーサネットでそのまま流す方式のため認証が要らない
つまり従来のPPPoEだと認証にかかる負荷があるため動作が複雑になり、パフォーマンス低下の一因になっています。もちろんユーザーとしての体感はそれほど感じないケースが多いと思います。
しかしPPP(ポイントツーポイントプロトコル)という接続方式自体が、ダイヤルアップ接続の時代と変わらない技術であるため、極端な言い方をすると前時代的とも言えます。
ドコモ光でWi-Fiルーター無料レンタルをしていない
見出し通り、Wi-Fiルーターを無料レンタル提供していません。これはそもそも、Wi-Fiルーターを既に持っているなら特に困ることではありません。
しかし何もない状態から光回線を導入するにあたって、Wi-Fi無料レンタルがあることは新規ユーザーへの販売訴求力に繋がります。
なのでインターネットをこれから導入するという家庭に対してはデメリットとなります。
ただ、今まで何らかの光回線を使用していてドコモ光に変えるならそれほど大きいデメリットとはなりません。
ドコモ光だと楽天のポイントがたまらない
楽天ポイントがたまるというのが別サービスの楽天ひかりの長所なのですが、ドコモ光で楽天ブロードバンドだと新規ユーザーは楽天ポイントがたまりません。
これは楽天を主に使用する人にはかなりデメリットになります。
ポイントがたまるなら携帯とのセット割と同じようにメリットがありますが、それがドコモ光だとポイントに関しては何も触れていないのでマイナス要素になります。
ポイントは販売促進のためのツールに過ぎませんが、まだポイントを重視しているユーザーもいますので楽天ポイントなしというのは訴求力になりません。
Webメールや転送サービスがない
Webメールは提供していません。
転送サービスはあまり使わないと思いますが、Webメールは利用しているユーザーが多いためWebメールを用意しないのはデメリットとなります。
もちろん最近はiPhoneなどのスマホでメールの設定をすれば、スマホ搭載のメーラーでメールを確認できるので大きな問題にはなりません。
しかしブラウザでなんでも処理できる時代なので、Webメールを用意していないのは現在の回線としてはあまりユーザビリティを意識しているとは言い難いでしょう。
ドコモ光で楽天を使うには楽天が好きであることが前提
というわけでドコモ光で楽天を使うメリットはメールが多く持てることと、ウィルスチェック無料というセキュリティ面を考慮すれば使える事業者ではあります。
しかし楽天最大の強みであるポイントがたまらないなどデメリットに目が行ってしまうのが現状です。
なんとか楽天の強みを活かす販売戦略であれば、ドコモ光で楽天を選択するメリットを紹介できますが、どうしてもユーザーへの訴求力は弱いと言わざるを得ません。
なので楽天としては、光回線はドコモ光より楽天ひかりを使ってほしいという戦略なのだと思います。
楽天ひかりならキャッシュバックもありますし、ポイントがたまるので、楽天なら楽天ひかりと格安SIMの楽天モバイルを併用したほうがいいと筆者は感じます。
楽天は、回線サービスはやはりモバイルや携帯キャリアのほうを優先しているのでドコモ光で積極的な選択肢となり得ないと言えます。
楽天が何よりも好き、という方であればドコモ光で楽天ブロードバンドを使う動機になります。