2020年に始まった楽天モバイルによる無料キャンペーンは結果的にコロナ禍の日本を応援する形となり、多くのインターネットユーザーの支持を受けて光回線と併せて楽天のネット回線は新しいスタンダードになりましたよね。
楽天ひかりも無料キャンペーンによって注目が集まり、楽天ひかりのためにWi-Fiルーターを新しく買ったという人も大勢います。契約数の伸びも期待できる光回線になっています。
その楽天ひかりを選ぶ動機の一つがIPv6のデータ通信。古いIPv4 PPPoEではなくIPv6接続でインターネットをする点が、無料キャンペーンと同じくらい評価されてユーザー数を伸ばしているとも言えます。
では、その楽天ひかりのIPv6はどういう評判なのか。Web上の評判を集めて検証してみました。
どうして楽天ひかりのIPv6は人気なのか
まずここでは、楽天ひかりIPv6が最近なぜ人気なのかという点に着目したいと思います。実際、当サイトでも楽天ひかりIPv6に対応しているルーターのおすすめを探すためにたくさんのユーザーが訪れます。
楽天ひかりの注目度が高まっている理由や背景に迫ってみましょう。
楽天ひかりはなぜ人気?
最近の楽天ひかりは指名買いに近いほど注目を集めていますよね。何しろ楽天経済圏などという言葉ができるほどポイントや割引を活用した手法が功を奏しています。
なぜ楽天ひかりが人気なのか、その理由は以下の項目が要因となっているようです。
- 1年無料キャンペーンがとにかく人気
- 光回線のみでも2,200円引き
- 楽天モバイルと併せた使い放題のトレンド
- コロナ禍で光回線の需要が急増!
- 接続方式のデフォルトがIPv6
- IPv6のVNE事業者がアルテリアネットワークス
- ライブ配信などインターネットの使い方が変化
結構理由となる要因の数は多いですよね。単純に割引やキャンペーンといった理由だけではなさそうです。一つ一つ見てみましょう。
1年無料キャンペーンがとにかく人気
楽天ひかりの目玉はこれ。楽天モバイルと一緒に契約すれば楽天ひかりは1年間無料で使えるんですよね。楽天モバイルが1年無料キャンペーンをやっていたので、携帯と光回線の両方が無料になるユーザーもたくさんいたようです。
楽天ひかりは楽天モバイルが運営しているので、楽天モバイルの契約数を伸ばすことが優先です。楽天モバイルのために楽天ひかりが餌になっているとも言えますが、楽天モバイルが伸びれば光回線も伸びるという仕組みは良いですね。
1年無料だとどのくらいお得なのかと言うと、例えば戸建てプランの月額料金が5,280円なので12か月間で63,360円分お得になる計算です。キャッシュバック20,000円とかよりお得ですよね。
楽天ひかり公式サイトから申し込んで1年間無料でインターネットしちゃってください。
光回線のみでも2,200円引き
このメリットはそれほど注目されていないかもしれません。楽天モバイルを契約しないで光回線だけでも2,200円引きになるのですが、楽天モバイルと一緒に契約して無料を選ぶユーザーの方が多いと思います。
しかし2,200円引きでも戸建てで26,400円分になるので、特に楽天モバイルの契約にこだわらなくてもいいのです。通信エリアの広いIIJmioを選択して、固定回線は楽天ひかりを使っても構いません。
特に現在の楽天モバイルは楽天回線エリアが都市部に集中しているので、あえて携帯を楽天モバイル以外の格安SIMで据え置く手もあります。
大都市であれば楽天モバイル+楽天ひかりは良い選択肢になるので検討してもいいでしょう。
楽天モバイルユーザーでなくても、楽天ひかり公式サイトから申し込んで2,200円引きのキャンペーンを活用しましょう。
楽天モバイルと併せた使い放題のトレンド
楽天ひかりが人気の理由は、料金面だけでなくそもそも光回線はデータ通信が使い放題だということ。最近はモバイルWi-Fiの台頭でデータ通信容量に目がいくことが多いので、データ容量の縛りがない光回線はそれだけで宣伝文句になります。
楽天モバイルも基本的に使い放題。なので携帯と光回線が両方とも使い放題になるので、データ容量の縛りから解放されるという意味でも楽天ひかりが人気です。
以前はクラウドSIMの使い放題が炎上したこともあったので、従来からある光回線が再評価されたことも理由の一つですね。
コロナ禍で光回線の需要が急増!
楽天ひかりが人気の要因の一つにあるのはコロナ禍。新型コロナウイルス感染症のまん延で外出が思うようにできなくなって自宅からリモートで行動することが多くなってきました。
もちろんテレワーク・リモートワークができる職種は限定的ですが、仕事だけではなく娯楽のような分野もリモートでするようになったのがコロナ禍の新しい傾向です。
つまり、以前はライブコンサートやお酒を飲むことはリアルな現場でやってましたが、コロナ禍でそれらはライブ配信になり、リモート飲みとなりました。それによって速くて使い放題の光回線を引く需要がより一層増加したのです。
そんな時にすい星のように現れたのが楽天ひかりだったんですよね。
接続方式のデフォルトがIPv6
楽天ひかりの接続方式はデフォルトでIPv6なので、その点も人気の理由の一つ。もちろんIPv6が有効になるのに数日かかりますが、オプション扱いではないことがIPv6普及拡大に貢献しています。
IPv6接続であればIPv4 PPPoEの古いネットワークを避けられるので、ユーザーとしても速度が出ないリスクを低減できます。
筆者もIPv6による接続が前提となるべきと考えているので、最初から接続がIPv6なのは評価できますね。
IPv6のメリットが速さやパフォーマンスであることはもちろんですが、元々の理由であるIPv6アドレスを使ってIPアドレスの枯渇に対応する、という点にも注目していきましょう。
IPv6のVNE事業者がアルテリアネットワークス
楽天ひかりIPv6のVNE事業者はアルテリアネットワークスであることもポイントの一つ。これは多くの一般ユーザーが考慮しないことですが、アルテリアネットワークスは分譲マンション向けに光回線を提供しているネットワーク企業です。
USENが分譲マンションに配線する光ファイバーサービスをやっていたのですが、そのUSENから事業を引き継いでいるのがアルテリアネットワークス。最近は株価も高くなって好調なんですよ。
JPNEのv6プラスでもなく、NTTコミュニケーションズのOCNバーチャルコネクトでもない。第3第4の選択肢としてアルテリアネットワークスのクロスパスを使うことによって、ほかと違うネットワークを選択できます。
もちろんユーザーとしてはどんなネットワークなのか意識することは少ないのですが、v6プラスやOCNバーチャルコネクトといった一般的なネットワークとはひと味違うネットワークを使えるのはメリットと言えます。
ライブ配信などインターネットの使い方が変化
以前と違って最近は動画配信を視聴したり、逆に発信する側としてライブ配信をやるケースも多くなってきました。現在は誰でも簡単にYouTube Liveを使ってライブ配信を実施することができます。
別にライブ配信ではなくても、コロナ禍で一般人がビデオ会議システムを多用するようになりましたよね。多くの人がZoom(Skypeでもよかったと思いますけど)を使い始めて、飲み会ですらZoomでやることに。
そういう大量のデータ通信をやる場合は断然光回線が安心です。モバイルWi-Fiでもできますが、自宅にいるなら光回線で配信した方が圧倒的に安定性がありますからね。
なので、自宅で大容量データ通信をやる場合に1年無料の楽天ひかりを選択すればすぐに質の高い配信やビデオ会議ができるわけです。
楽天ひかりIPv6の評判とは
ここで楽天ひかりIPv6の評判や口コミを見てみましょう。IPv6にすれば速度が遅い問題が解決するという声はよく聞きます。
ただ、単純に速度の問題だけではなく、データ通信に使うルーターやVPN関連の問題が起こる場合があります。
実際に楽天ひかりを使っているユーザーはどんな評判を口にしているのでしょうか。
開通当日にIPv6が使えない
楽天ひかりはIPv6接続がデフォルトなのですが、IPv6が使えるようになるのに数日~一週間程度かかるようです。
今日から楽天ひかり(^o^)
今のところ問題なくネット使えてます😙
ただIPv6(クロスパス)の利用までは開通日の翌日から1週間程度かかるみたいね🤔
IPv4でもサクサクだからいいけどʕ•̀ω•́ʔ✧
にしても楽天モバイルと楽天ひかりのW契約で1年無料はでかい。
NTT側での作業があるので、まずIPv4 PPPoEで開通するんですよね。これは他のプロバイダでも同じ。そしてIPv4ですぐに使いたいなら、Wi-FiルーターにIPv4 PPPoEのIDとパスワードを設定する必要があります。
上記の評判を見るとIPv4でもサクサクと言ってるので、IPv4 PPPoEでも多くの地域では問題ないです。
ただ、IPv4 PPPoEだと設備が古く収容能力が低いこともあるので、やはりIPv6ネットワークを使う方がいいでしょう。数日待てばIPv6が開通するので、そのタイミングでWi-Fiルーターを接続し直してください。
この開通に関しては、いつNTTがIPv6を前提にしてインターネットを開通させるかという課題があります。現状では多くのサーバーがIPv4のままなので、すぐにIPv6アドレスを払いだしてクライアントを繋げることはないでしょう。
しかし将来的には開通当日にIPv6が使えるようになることを期待したいですね。
楽天ひかり対応ルーターを間違えることも
最近はIPv6が使えないルーターの方が少ないと思いますが、中にはIPv6非対応のルーターを購入してしまう人もいるようです。
明日から楽天ひかりなのにIPv6使えないルーター買ってた…どうかしてた…
上記では少なくとも楽天ひかりIPv6のクロスパスに対応していないルーターを買ってしまったようです。
IPv6と言っても、v6プラスやOCNバーチャルコネクトに対応していてクロスパスに対応していないこともありますね。
なのでWi-Fiルーターを購入する時にIPv6に対応しているか、そして楽天ひかりのIPv6であるクロスパスに対応しているルーターかどうかを確認する必要があります。
クロスパス対応ルーターを選ぶ必要性
前述の通り、クロスパス対応ルーターを選択しましょう。以下の評判はクロスパス対応でないものからクロスパス対応ルーターに変更したようです。
楽天ひかり、ダウンロードだけやけに遅いと思ってたら対応ルーター間違えてた…
クロスパス対応のルーターにしたら速度めちゃくちゃ安定しました
結構満足していますよね。これで1年無料はありがたいという感想はその通りかと思います。数百Mbpsの速度が出て1年間料金がかからないなら、特にこのコロナ禍だと楽天ひかりに優位性がありますね。
最近ではかなり多くのルーターがデフォルトでクロスパスに対応してきました。海外製だとTP-Linkの一部機種が日本のIPv6に対応しているのですが、手動設定が必要です。
メーカーの公式サイトではどんなIPv6に対応しているのか書かれているので、よく確認しておきましょう。
楽天ひかりIPv6の遅い評判
ネット回線に必ずと言っていいほどある口コミとして挙げられるのは「遅い」評判です。どんなに自分が高速なネット回線を使っていたとしても、別のユーザーが遅いと言うことがあるのです。
例えばソフトバンク光を使っているとして、ソフトバンク光のIPv6高速ハイブリッドを最新の光BBユニット2.4で接続すれば速いのですが、バージョンの古い光BBユニット2.3でIPv4 PPPoEを使えば遅いことがあります。
楽天ひかりでも例外ではなく、遅いという評判があります。
楽天ひかり開通したけど、
ipv6でも遅い気が
上記評判は、具体的な速度が分かりませんが楽天ひかりでIPv6を使っても遅いと言ってますよね。大体宅内環境が悪かったりするのですが、場合によってはNTT回線が混雑することがあります。
なので地域のNTT回線がどういう収容能力なのかで速度が変わることがあります。プロバイダが原因でなくNTT側か宅内に原因があることが多いんですね。
以下の評判では結構具体的に遅い報告となっています。
楽天ひかりが推奨するルーターに変えてもダメ、IPv6とやらにしてもダメ。Twitter全く画像読み込まないくらいに遅い。なんなら利用制限かかった4Gより遅い。もうあかんてこれ
ルーターも楽天ひかりに対応していてIPv6にしたのですが、それでも150Kbpsしか出ないようです。筆者にも詳しい原因は分かりませんが、NTT収容が遅い、Wi-Fiの電波が弱いなどが考えられます。
ほとんどのネット回線には遅い評判があります。ですが、楽天ひかりはさすがに遅い評判は少ないですよ。最初からIPv6接続できるので、多くの家庭では満足してインターネットができているのですが、まれに速度が出ないこともあるようです。
楽天ひかりIPv6の速い評判
ネット回線に遅い評判は必ずあります。というより、ネット回線が速いとわざわざ速いと言わないので、遅い声が目立つんですよね。ただ、きちんと楽天ひかりのパフォーマンスを評価する声もあります。
無事ipv6開通したんで早速クロスパス設定変更投入!
PPPoEとは比べ物にならないくらい速いやん!#楽天ひかり pic.twitter.com/FPlZ4IDpTd
上記評判ではIPv4 PPPoEに比べて、IPv6であるクロスパスの方が速い結果が出ています。IPv6もIPv4もあまり変わらないことがありますが、明確に差が出るケースは結構ありますね。
というのは、IPv4 PPPoEで使うNTT回線のネットワーク機器は、網終端装置といって収容能力に限界がある装置です。これがIPv6だとゲートウェイルーターとなり、自由にプロバイダが設備を増強できるんですよね。

楽天ひかりもIPv6ネットワークによる高速化が期待できますので、住んでいる環境によって異なりますが概ね速い速度でインターネットができることが分かります。他に以下のような口コミも。
楽天ひかりのIPv6開通した
21時なのにめちゃ速い
よかった pic.twitter.com/yM86oOWtsM
21時の夜間帯でも高速であることが分かる評判になっています。これを見ると下り400Mbpsを超えているので、安心してネットで何でもできる速度ですよね。
夜間帯は動画視聴やライブ配信を特にやる時間帯だと思うので、夜間のパフォーマンスも優れている楽天ひかりで快適にネットができる可能性が高いです。
IPv6にすると安定する
IPv4 PPPoEは夜間帯に速度が遅くなるなど不安定なところがあるのですが、IPv6 IPoEだと速度が安定する可能性が高いです。
楽天ひかりをIPv6接続にしてよかったのは、速度が上がったというよりも、遅い時間がなくなったということですね。安定している
上記では遅い時間がなくなったとありますね。まったくないことはないかもしれませんが、IPv6ネットワークだとトラフィック量を計算して設備増強しているプロバイダが多いので混雑することは少ないです。
厳密に言うと、OCNバーチャルコネクトのような公平制御をする回線は夜間帯に制御されるのでパフォーマンスは落ちます。楽天ひかりはクロスパスなのでそういう措置は今のところしていません。
v6プラスやクロスパス、そしてソフトバンク系のBBIXなら公平制御はしていません。プロバイダにはこれからもトラフィックに余裕のあるネットワークを運用保守してもらいたいと思います。
IPv6の応答速度が速い
IPv6の応答速度が速いのは楽天ひかりに限ったことではありませんが、IPv4 PPPoEからIPv6 IPoEに切り替えると応答速度が速くなる口コミは楽天ひかりでもあります。
PPPoEからXpass(IPv4 over IPv6)にしたら応答速度が劇的に改善した。まぁプロバイダ自体も変えてるんだけど、IPv4でIPv6並の品質使えるのはいいね。とはいえセッション制限はありそうだけど。
左:i-revo PPPoE接続
右:楽天ひかり Xpass接続# 計測時間は本日15:15前後
# ping宛先はFF14 Asura鯖 pic.twitter.com/5ZAlbZZwtO
上記評判を詳しく見ると、pingコマンドによって応答速度が具体的に分かります。画像が小さいので要約すると、IPv4 PPPoEだと50ミリ秒前後の応答速度がIPv6 IPoEだと3ミリ秒前後になるんですね。
この差は結構体感できるものです。普通にネットサーフィンするだけでもサーバーからの応答に差が出てくるんですよね。IPoEなら家庭内LANで使うイーサネットをそのままインターネットでも使うので速いのです。
楽天ひかりのIPv6でも応答速度が速いことが十分分かる評判になっています。
IPv6はVPN接続が難しい
IPv6の注意点として、IPv6のプロトコルだとVPNが使えないことがよくあります。楽天ひかりでも苦労している人がいて、以下の例ではルーターを2台使ってVPN接続に対応させています。
楽天ひかりのIPv6に変えて、ルーターも対応してるやつにしたけど会社のVPN繋がらなくて結果この構成に落ち着きました。
左 ONU
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真ん中 Archer C50 : IPv4設定
IPv6パススルー設定ON
会社のVPN繋げる用
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右 Archer A10 : IPv6設定古いルーターあって良かった! pic.twitter.com/z8KygBEp1k
せっかく楽天ひかりがIPv6繋がったので、ルータ2台体制でVPN接続必須のテレワーク用はIPv4。自家用はIPv6にしてみた。
ただ、片方は廃棄予定のルータを利用してるのでしばらくしたら安くていいので新しいのを購入したい
上記を見ると、IPv6パススルーという設定をして、Wi-FiルーターにはIPv4アドレスだけ割り当ててIPv6アドレスは他のデバイスに割り当てる設定にしています。
こういうことはそもそもルーターによって設定できるできないがあるので、安くてシンプルなルーターだと設定できません。
なので、VPN接続をする場合はIPv6で使えるVPNプロトコルなのか、またはIPv4しか使えないVPNならIPv6パススルーが設定できるルーターを用意しなければなりません。
これはクロスパスに限った話ではありませんが、IPv4 over IPv6の仕様(MAP-EやDS-Liteなど)によってVPNが使えない、VPN接続を構築するのが面倒になることがあります。注意しておきましょう。
楽天ひかりIPv6の満足度は高い
IPv6が即日開通するわけではない、VPN接続に注意しなければならないなど注意点もありますが、全般的には楽天ひかりのIPv6に満足しているユーザーの方が多いです。
ひかり回線を楽天ひかりに替えました。
良かった点
・IPV6になり早くなった
・楽天SPUが+1倍
・1年間基本料金が無料悪かった点
・NTT回線を使うが設定や接続はサービス対象外で自分でやる必要
・IPV6開通まで数日かかるため、工事日から数日はIPV4の設定を自分でしなければならない
上記評判のように、メリットは1年無料かつIPv6で速い、そしてSPUでポイントアップです。
IPv4 PPPoEは、そもそもPPPoEというプロトコルがかなり古い仕様です。PPP(ポイントツーポイントプロトコル)は電話回線を使ってコンピューター同士を1対1で繋げるために開発されました。
PPPoE(PPP over Ethernet)は、LANのイーサネット上でPPPを使えるようにしたものです。PPPはセッションを作ってパケットをカプセル化させるという面倒な手続きもしています。
なので、IPv6 IPoE(IP over Ethernet)でイーサネット上にそのままパケットを流すシンプルなプロトコルを使うことによって、応答速度が速くなりますし、接続手順も簡素化されます。
評判を見たところ楽天ひかりのIPv6(クロスパス)も快適なようですし、VPNなどの問題が気にならないならパフォーマンスの良い楽天ひかりで満足できると思います。
楽天ひかりに対する筆者の総評
楽天ひかりの評判について見てきました。ここでは人気の楽天ひかりは実際のところどのようなサービスなのか、筆者による見解を述べたいと思います。
ネット回線に対する楽天の考え方
楽天はEコマースとしてオンラインショッピングを始めた企業です。その楽天が金融や旅行などのサービスを手掛けて事業を拡大していき、ネット回線インフラにも進出するようになりました。
2020年からは楽天モバイルが正式にサービスインとなり、併せて光コラボレーションである楽天ひかりも販売を開始。携帯も光回線も1年間無料のキャンペーンでかなり話題になりましたよね。
楽天モバイルも楽天ひかりも、サービスの特徴は使い放題。モバイルデータ通信は使い放題が難しいとされてきましたが、楽天は仮想化ネットワークによって大量のトラフィックにも対応できると判断したようです。
そして光回線は元々データ容量に制限はありません。よって、モバイルも光回線も使い放題で使ってほしいという理念を基にサービス展開しています。
特にモバイルWi-Fiの分野は、3日10GB制限などがあったりしてデータ容量の制限が厳しいものでした。そのような制限を撤廃することによって、楽天はユーザーの満足度を高めることに成功しています。
コロナ禍の日本で安くインターネットを使ってもらいたい
コロナ禍というのは楽天も予想していなかったことですが、結果的に楽天モバイルと楽天ひかりはサービスを低価格にしたことで、感染症の流行による経済状況の悪化に対応することができました。
現在はスマートフォンによる情報収集やコミュニケーションの重要性がますます高まっていますので、個人の経済状態が悪化したとしても楽天モバイルの契約で助かったという人は結構いるかもしれません。
同じように、光回線も1年無料にすることで安定したネットワークを契約しやすくしています。特に今回取り上げたIPv6ネットワークを低廉に契約できることはユーザーにとってかなりのメリットとなったのではないでしょうか。
楽天は赤字が続いていますので、モバイルや光回線を黒字化するのは大変だと思いますが、サービスの信頼性を維持すれば長期的な観点で成功するかもしれません。
楽天経済圏としてのブランドを確立
楽天ひかりは、特に楽天のサービスをよく利用する楽天経済圏ユーザーが契約することが多いかもしれません。楽天ひかりはSPUというポイントアッププログラムの対象なので、インターネットを使うだけでポイントアップするわけです。
楽天ひかり自体はポイントを利用した支払いはできないのですが、楽天モバイルはポイント払いができるので、楽天ひかりや楽天市場での買い物で貯まったポイントをモバイルに使うことができますよね。
また、楽天でんきも契約していれば電気料金もポイントで支払えます。楽天トラベルなど他のサービスも使ってポイントを貯めることによって、モバイルや電気などの月の生活費が相殺できます。
もちろん消費を楽天だけにすると楽天だけが儲かって独占に繋がり、市場としてはあまり好ましくありません。ですが、楽天ひかりは勝手にポイントが貯まっていくので、インターネットをするだけで生活を経済的にすることができます。
クロスパスで速くて快適なインターネットをしながらポイントも貯まるので、この機会に楽天経済圏で消費してみるのもいいかもしれません。
デメリットは工事費分割払いと3年縛り
楽天ひかりの注意点は工事費が分割払いのみであること、そして3年縛りです。3年縛りの違約金は10,450円。ネット回線は最初安いけど、後になって高額な費用を請求されることが多いですよね。
なので3年後に更新月があることをスマホのメモアプリにメモしておくとか対策しておきましょう。3年以内に解約して違約金を他社プロバイダの還元キャンペーンで払ってもらうこともできますけどね。
工事費は分割払いのみで36回です。まるまる3年工事費を支払い続けるので、毎月少額ですけどローンみたいになります。ただ、最初に一括ではないので回線申し込みのハードルは下がると思います。
注意点はあるがメリットを取っていい
縛りや分割払いなどの注意点はありますが、楽天ひかりはデメリットよりメリットが大きいので契約する人は多いですね。言い換えれば1年無料という餌で釣り上げるのが上手い。
1年無料で釣って3年間縛ればそれだけ楽天にお金を落としてくれる可能性が高くなるんですよね。光回線だけじゃなく楽天市場での買い物や、旅行などのサービス、そして楽天カードや保険といった金融系の商品にも手を出してくれる可能性が高まります。
まあ、やっぱり顧客囲い込みの手法が上手いですよね。楽天モバイルが値段を0円からにしたのも、楽天の商品に色々お金を落としてくれると判断できたからです。
様々なサービスとの相乗効果によってユーザーはポイントで満足できるし、楽天としては光回線以外のサービスでも儲けられる。楽天経済圏を上手く活用すれば消費が楽しくなるかもしれません。
IPv6のクロスパスを快適に利用しながらポイントもお得に溜まっていく。そして1年無料だったら人気が出るのもうなずけます。
人気の楽天ひかりIPv6でネット環境を構築する
以上、楽天ひかりIPv6の評判を見てきました。どんなネット回線でも必ず遅いという評判はあります。自分が快適に使っていても、地域や環境が違えばパフォーマンスが異なってくるからです。
楽天ひかりも例外ではなく遅いという声がありました。しかし、多くの口コミはIPv6のクロスパスに満足していて、IPv4 PPPoEより速くなったという声が多いですよね。
もちろんベストエフォートなので必ず速くなるこを保証することはできませんが、それでも新しいIPv6ネットワークなら最初から良いパフォーマンスであることが期待できます。
クロスパス対応ルーターを用意して1年無料キャンペーンを楽しみつつSPUでポイントアップもできる楽天ひかりは、ストレスなく満足度の高いインターネットライフにできると言えるかもしれません。