話題のオンライン専用ブランドであるLINEMOが登場しましたね。そろそろ携帯を安いブランドに乗り換えるかな、と検討しているソフトバンクユーザーのあなたも、コスパの高いLINEMOなら乗り換えてみたいと感じているのではないでしょうか。
そこで気になるのは、ソフトバンクからLINEMOに乗り換える具体的な方法。なんだかLINEMOは乗り換えるための手続きが面倒らしい…という情報を聞いたことがあるかもしれません。
今回は、ソフトバンクからLINEMOに乗り換える時の注意点と、乗り換え方法の手順を解説します。特にLINEMOへ変更する際、何が簡素化されているのかよく確認してからLINEMOを申し込みましょう。
LINEMOに乗り換える時の注意点
LINEMOは月額料金が安くなっている分、ソフトバンクのメインブランドとは違う簡素化されたサービスになっています。様々なオプションや特典を廃して徹底的にサービスをシンプルにし、ユーザーが必要な機能に絞ってサービスを提供しています。
とはいえ、LINEギガフリーでLINEのビデオ通話などのデータ通信がノーカウントになったり、クリエイターズスタンプが無料で使えたりする独自の特典もあるので魅力的ですよね。
そんな新しいLINEMOに乗り換える時に、ソフトバンクを使っているユーザーとしてはどのような点に注意すればいいのでしょうか。
申し込みはオンラインのみ
ご存知のようにLINEMOの申し込み方法はオンラインのみ。すでにインターネット回線を使っていることが前提となります。
以前はインターネットができなければ店頭で回線を申し込むしかなかったのですが、現在は固定回線を含めて何らかの回線を契約しているユーザーが多いです。そのように、今使っているネット回線を通じて別の回線を申し込むことは、現在では当たり前のように行われています。
LINEMOは公式サイトから注文を受け付けていますし、設定も、eSIMはもちろんSIMカードを有効にする際にも構成プロファイルをWi-Fiでダウンロードしないといけません。LINEMO公式サイトに接続して申し込みましょう。
セット割なし
LINEMOは家族割やおうち割光セットといったセット割を適用できません。LINEMO単体ですでに3,000円切っているので、あまり割引できないのでしょう。
ワイモバイルはセット割あるんですけどね。もしセット割で安くしたいならワイモバイルですが、特に家族やソフトバンク光を意識しないユーザーならLINEMOにするメリットはあります。
MMS(キャリアメール)なし
LINEMOにMMS(キャリアメール)はありません。意外なことに、キャリアメールは重要なものだという認識はまだまだ一般的だそうです。
キャリアメールを熱心に使ってきたユーザーは、これを機会にキャリアメールをやめて、クラウドのメールに移行することを検討しましょう。クラウドメールは、Gmail、Outlook、iCloudのように安全で信頼できるサービスがたくさんあります。
クラウドメールを使えば、回線とメールを紐づけしなくてよい、つまりプロバイダやキャリアを変更してもメールアドレスが変わることがありません。GmailならGmailをずっと使えばいいことです。クラウドメールは特に迷惑メールで処理されることもないですよ。
Yahoo!プレミアムなし
LINEMOはYahoo!プレミアムは付きません。Yahoo!プレミアムはソフトバンクやワイモバイルの特典になっており、ポイントアップなどができるので気に入っているユーザーも多いと思います。
さすがにオンライン専用ブランドで無料オプションてんこ盛りにすることはできないらしいのか、Yahoo!プレミアムも省かれていますね。ここは諦めてシンプルにLINEMOを使いましょう。
PayPay連携なし
LINEMOはPayPayとの連携でおトクになる特典は特にありません。先行エントリーでPayPayボーナス3,000円分もらえるというキャンペーンをしましたが、LINEMO加入後にPayPay特典があるわけではないようです。
もしPayPayモールやYahoo!ショッピングでPayPayを使うことが多いなら、ソフトバンクやワイモバイルの方がおトクです。しかし、LINEMOならポイントにつられて買い物をしなくなるメリットもありますね。
留守番電話・転送電話なし
LINEMOに留守番電話や転送電話はありません。ただ、LINE音声通話などを使う場合は留守番電話など意識しないので、番号あての電話はなるべく使わないようにしていきたいですね。
キャリア決済はこれから
LINEMOは、現在キャリア決済が使えないです。提供時期が決まったらお知らせするようなので期待しましょう。
キャリア決済が使えるだけでも、MNNOとは違って支払い方法の選択肢が増えるのでメリットですよね。
SIMロック解除必須
LINEMOに乗り換える場合、ソフトバンク携帯から切り替える場合でもSIMロック解除が必要になります。ワイモバイルでも同様です。
MNP転出手続きというのは必要ありませんが、ソフトバンクから買ったスマホだとSIMロックが設定されているので、SIMロック解除してフリーの状態を作る必要があります。
この作業はしておいて損はありません。他社MVNOに乗り換える時でもSIMロック解除が必要なので、この機会にやっておきましょう。
MNP転出手続きは不要
ソフトバンクやワイモバイルなら、LINEMOに乗り換えるのにMNP転出手続きは必要ありません。それとは別にLINEMOのSIMに切り替える作業があります。
クレジットカードかデビットカードを用意する
LINEMOは支払い方法がクレジットカードかデビットカードになります。口座振替は対応準備中です。
デビットカードも使えるので、支払いを先延ばしにしたくないという人はデビットカードの使用を検討できますよ。
ソフトバンクからLINEMOへの乗り換え方法
乗り換えの注意点が分かったところで、ここからはいよいよソフトバンクからLINEMOへの乗り換え方法を解説します。一般的に、格安SIMは手動操作が多いことがあって、SIMカードを入れるだけで認識されるようになっていません。
とはいえ、手順通りに進めていけばLINEMOへの乗り換えは簡単なので、トライしてみましょう。
LINEMO対応機種
まず、LINEMOに対応している携帯の機種を確認しましょう。LINEMO公式サイトの動作確認端末ページによると、iPhoneは6sから最新の12まで、そしてiPhone SEの第1世代と第2世代も含まれます。Apple Storeなどで購入するSIMフリーのモデルであれば、SIMロック解除は関係ないのでそのまま使えます。
Androidスマホをピックアップしてみると、GoogleのPixel 3aから5まで、注目のOPPOはReno 3Aが対応しています。SonyのXperiaなどもあるので、公式を参考にして確認しましょう。動作確認はこれからも予定しているので、公式を随時チェックしていると最新情報が分かります。
SIMカードでLINEMOを契約するのに必要なもの
LINEMOを契約するには、他の携帯と同じように本人確認書類が必要になります。使える本人確認書類はSIMカードとeSIMで違っており、SIMカードで使える本人確認書類は以下の通り。
- 運転免許証
- 国民健康保険証+補助書類
- マイナンバーカード
- 日本国パスポート
- 住民基本台帳カード+補助書類
- 社会保険証+補助書類
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障害者手帳
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 在留カード+外国パスポート(永住者・特別永住者以外の場合)
契約する本人が回線を使用するなら上記だけでいいですが、家族の同居人など使用する人が別の場合は以下の書類も必要になります。
- 利用するユーザーの本人確認書類
- 戸籍謄本
- 住民票記載事項証明書(原本)
上記について詳しくは、LINEMO公式サイトを参照してください。
eSIMでLINEMOを契約するのに必要なもの
eSIMの申し込みに必要な本人確認書類はSIMカードと違っていて、書類の種類が限定されます。
- 運転免許証
- 運転経歴証明証
- マイナンバーカード
- 日本国パスポート
- 在留カード
- 特別永住者証明書
eSIM申し込みではeKYCという本人確認の技術が使われ、本人確認書類に顔写真が付いていないといけません。
スマホのカメラで書類を撮影して、本人確認書類に移っている顔写真と後から自撮りする顔写真とを比較して、同一の顔かどうか確認します。写真を送信して、AIで二つの顔写真が同一のものか確認します。すごいですよね。
そしてSIMカードと同じように、家族などの本人以外の人が携帯を使う場合は別途以下の書類が必要です。
- 利用するユーザーの本人確認書類
- 戸籍謄本
- 住民票記載事項証明書(原本)
書類を準備して申し込みましょう。
ソフトバンク携帯をSIMロック解除する
ソフトバンク携帯のSIMロック解除は、店舗でもできますがMy SoftBankでも解除できます。
ただ、ソフトバンクで購入した携帯は、口座振替で分割払いだと買った直後に解除できません。口座振替で分割払いの場合のSIMロック解除が可能な期間は、購入日から101日目以降に解除が可能です。
また、ソフトバンク以外で購入した端末の場合も101日目以降にSIMロック解除が可能になります。
ネットワーク暗証番号を確認しておく
忘れている人もいるかもしれませんが、ソフトバンク回線を契約する時に設定したネットワーク暗証番号(あるいはただの暗証番号)というのものが回線切替に必要になります。4桁の暗証番号です。
ネットワーク暗証番号を覚えている人はそのまま使用すればいいですが、もし分からないのであれば以下の方法で知ることができます。
- 申込内容確認書の暗証番号欄
- ソフトバンクショップで聞く
- チャットサポートで手続き(郵送で7日かかる)
暗証番号を確認してLINEMOを申し込みましょう。
LINEMO公式サイトで申し込む
本人確認書類やクレジットカード、またはデビットカードを用意して、暗証番号が分かっているなら、LINEMO公式サイトで申し込みましょう。SIMカードならPCでもスマホでも申し込むことができます。eSIMはスマホからのみ申し込むことができます。
SIMカードを申し込んだ場合、最短2日で開通させることができます。SIMカードが来たら、iPhoneならWi-Fiで構成プロファイルをダウンロードしてください。AndroidはAPN設定を手動で入力する必要があります。
eSIMの場合は、【詳細解説】LINEMOをeSIMで申し込む方法【eKYC】の記事で申し込み方法を解説していますので、参照してください。eSIMはeSIMのプロファイルと、APN構成プロファイルの二つのプロファイルをダウンロードしてインストールするので若干難しいですが、手順通りに進めれば問題ありません。
回線切替をする
ソフトバンクまたはワイモバイルからLINEMOに乗り換えるには、回線切替作業が必要になります。SIMカードの場合はカードが届いたら、eSIMの場合はeSIMプロファイルをダウンロードしてインストールしたら切替を行います。
詳細な手順は公式サイトの利用開始までの流れを参照しましょう。SIMカードの場合は、LINEMO回線切替窓口の番号(0800-919-3448)に電話してネットワーク暗証番号が必要です。eSIMは、プロファイルのダウンロード後に表示される「回線を切り替える」ボタンを押すと15分ほどでLINEMOに切り替わります。
SIMカードの場合は、回線切替が1~2時間で終わったらSIMカードを挿入してください。
APN設定をして完了
APN設定というのは回線を使うための情報を入力することで、iPhoneは構成プロファイルのインストール、Androidは手動入力で設定します。
iPhoneの構成プロファイルのダウンロード、インストール方法は公式サイトのiPhone・iPadのAPN設定のページを参照してください。AndroidはAndroidのAPN設定のページを参照しましょう。
APN設定をすると左上のキャリア表示にiPhoneだとSoftBank、AndroidはLINEMOの表示になります。iPhoneだとSoftBank表示なのでソフトバンクユーザーは代わり映えしないですが、iOSがまだLINEMOの表示に対応していないのでこれからに期待しましょう。
LINEMOは、LINEギガフリーでLINEのデータ通信が一部ノーカウントになり、中でもLINEの音声通話やビデオ通話のデータ通信がノーカウントになるのがメリットありますね。
税込2,728円で20GB使えて、5G対応、LINEのクリエイターズスタンプが無料で使えたり、嬉しい特典もあります。これからはシンプルに大容量の携帯を使う時代になるので、今からLINEMOにするのはおすすめと言えます。
LINEMOを使ってコスパの良いモバイルライフにしよう
以上がソフトバンクからLINEMOへ乗り換える方法の解説でした。単純にサイトから申し込むのではなく、乗り換え前に注意点をよく確認し、必要なものをそろえてLINEMOへの移行を実施しましょう。
よくLINEMOのようなオンライン専用ブランドは、メールがないなどのデメリットがあるので移行しないという人が結構います。それはそれでいいのですが、メリットよりデメリットを取って行動しなければ、いつまでも高い料金のまま支払いを続けることになります。
ソフトバンクからLINEMOに回線を切り替える作業は少し大変かもしれませんが、頑張って作業すれば安い料金で大容量のデータ通信ができるようになります。
ぜひ、LINEMOで高品質なソフトバンク回線を使いつつ、月々の通信費を下げてコスパの良いモバイルライフにできることを願っています。