「@TCOMのIPv6はどうなんだろうか?」
「@TCOMにメリットはある?他にいいプロバイダは?」
上記の疑問にお答えします。
@TCOMは東海地方を中心に展開するTOKAIコミュニケーションズのブロードバンドサービスです。TOKAIはガスなどのエネルギー事業が有名ですが、特に21世紀以降はインターネットのブロードバンドに早くから注目し、ADSLに参入するのも早かったです。
では、ブロードバンドに強い@TCOMの光回線で利用できるIPv6はどのようなものでしょうか?
@TCOMヒカリのIPv6にメリットがあるかどうか見て、その他のおすすめプロバイダにも着目してみましょう。
目次
@TCOMヒカリのIPv6はお得?
@TCOMのIPv6はお得なのでしょうか?@TCOMのIPv6を使った方がいいのか、見てみます。
@TCOMとは
@TCOMはTOKAIコミュニケーションズのインターネットサービスで、TOKAIグループの事業の一つです。TOKAIは、インターネット以前は東海ガスやケーブルテレビ事業といった地元に密着したサービスで地盤を固めてきたと言えます。他にも不動産など、多角的に事業を展開していますね。
インターネットサービスプロバイダは、有名なところでも1990年代に設立された企業がありますが、TOKAIコミュニケーションズは1970年代から放送関連のノウハウを活かして情報通信にシフトしてきた経緯があります。ハードウェアやソフトウェアもやっていたので、インターネットだけでなく、ITの開発力もある企業です。
なので、データセンターやクラウドなどのハードウェアリソースと、システムインテグレーションといった上位階層の仕事もできます。ネットワーク屋というよりIT屋ですね。なのでMy @TCOMというミドルウェアのようなものも開発しています。
@TCOMのIPv6はv6プラス
@TCOMヒカリのIPv6は、VNE事業者が日本ネットワークイネイブラー(JPNE)のv6プラスですね。プロバイダとしては一般的な対応です。やっぱりv6プラスは使いやすくて、プロバイダにとってもコストを安くしてパフォーマンスの良い結果を得られるので、v6プラスは選択しやすいんだと思います。
v6プラスのメリットはプロバイダだけでなくユーザーにもあります。v6プラス対応Wi-Fiルーターは種類が多いですし、採用しているMAP-Eという方式もクセがなく扱いやすい方式です。
ユーザーへのメリットは回線速度という分かりやすいものもあります。@TCOMではありませんが、v6プラスを使った回線速度は以下の通り。
このように平均400Mbps出ていて、日中だけでなく夜間帯も高速接続できるのでストレスフリーでインターネットができますね。
@TCOMのIPv6ネットワーク
@TCOMとしては、IPv6ネットワークをJPNEのv6プラスに任せているので、@TCOMの仕事はユーザーの管理業務がメインになってきます。例えば契約に関する作業、料金の徴収、ユーザーサポート、機器の発送回収、帯域の管理などです。
IPv6をVNE事業者に任せれば、IPv6ネットワークの運用保守はVNE事業者が実施します。ここではJPNEなので、JPNEのIPv6ネットワークを使うならネットワーク図は以下の通り。
いつも見慣れている図ですね。ユーザーがIPv6アドレスを調べたりすると、どこのISPを使っているかという表示がJPNEと表示されます。つまり以下のような感じですね。
上記も@TCOMではありませんが、JPNEと表示される仕組みは同じ。@TCOMヒカリのv6プラスなら特に不満のない快適なIPv6が使えます。
@TCOMのIPv6オプションが無料になる条件
@TCOMのIPv6オプションは、本来は月額料金が200円かかるようになっています。実際にはほとんどの場合無料で使えます。無料で使える条件は以下の通り。
- ひかり電話を契約してホームゲートウェイを使っている
- レンタルルーターを使っている
要は、@TCOMからネットワーク機器をレンタルしていればIPv6が無料です。
ひかり電話はオプション料金が月額500円、レンタルルーターは月額200円~800円で用意されていますね。ただ、このレンタルルーターは月額200円のライトプランだと最高速度300Mbpsの古いモデルになります。規格はIEEE802.11n/g/bで、速いIEEE802.11acを使うルーターはスタンダードプランの月額400円ですね。
プロバイダとしても速いものをおすすめしてくるでしょうから、月額400円はかかるものと思った方がいいです。ルーターを借りれば@TCOMヒカリのIPv6は無料ですね。
@TCOMのIPv6は推奨できるが料金が高くなる場合もある
@TCOMのIPv6は、v6プラスで信頼性が高いですし、ひかり電話を契約するかルーターをレンタルすれば無料なので、@TCOMヒカリのIPv6は推奨できます。東海地方でTOKAIのサービスに慣れている人は、@TCOMのIPv6と、TOKAI SAFEなどのセキュリティ、My @TCOMを使ったミドルウェアも魅力的なので、@TCOMヒカリはおすすめできます。
ただ、ちょっと懸念点があるのも事実。ひかり電話を契約してIPv6を使う場合は、ひかり電話の基本料金500円と合わせてひかり電話ルーターのレンタル料300円ほどがかかるんですね。これだと合計800円ですよね。ひかり電話を使う家庭ならその程度はいいかもしれませんが、IPv6を無料で使う方法としては、あとはレンタルルーターを借りるしかないです。これは200円~800円。
いずれにしろ料金がかかってしまうんですね。Wi-Fiルーターを持っている場合もIPv6を使えば200円取られるので、マンションタイプ3,800円が4,000円になります。レンタルルーターで400円払えば4,200円。ちょっと高いかな、と思うのが正直なところ。
では、IPv6が無料の高コスパなプロバイダは他にあるのでしょうか?
IPv6が無料のおすすめプロバイダ
IPv6オプションが無料のプロバイダはたくさんありますが、光コラボでおすすめできるプロバイダは限られています。その中でも定番のDTI光と、そして独自のIPv6を提供しているビッグローブ光を取り上げてみました。
DTI光は全国対応
@TCOMもいいですが、全国で使えてユーザーに最もメリットがあるプロバイダと言えばDTI 光ですよね。DTIは株式会社ドリーム・トレイン・インターネットの個人向けインターネットプロバイダで、フリービットの子会社でもあります。
フリービットは法人向けネット回線に強く、高コスパなVPNや、企業向け電話サービス、また、一般向けにEPARKというWebサービスもやっています。一般ユーザーにはEPARKが有名ですね。最近はGoToイート参加サービスになっていて、お得なグルメ情報とポイントがもらえるようになっています。
DTIはインターネット接続25年の歴史なので、インターネットに関しては本当にプロフェッショナルだと思います。つまり、低コストで品質の良いネット回線を提供することが一貫した姿勢となっており、契約期間の縛りなし、解約金なしで契約できるのも魅力の一つ。
地域を選ばず全国で高品質ネットワークを使えるなら、ユーザーとしては使わない手はないですね。
DTI光のIPv6もv6プラス
DTI光のIPv6もJPNEのv6プラスを活用しています。@TCOMと同じなわけですが、月額料金はDTI光の方が安いですね。
v6プラスを使うのに、特に追加料金は要りませんし、マイページからボタンをクリックするだけでIPv6の有効化を申し込むことができます。
DTIがv6プラスを使えばネットワーク図は以下の通り。
VNE事業者であるJPNEのv6プラスを使いながら、契約するプロバイダはDTI 光となります。
回線速度もいいですね。
日中帯はもちろん安定していますし、混雑する夜間帯も安定した高速接続が期待できます。回線の品質で言えば、何も不安も不満もない良質なパフォーマンスを得られますよ。
DTI光が高コスパな理由
なぜDTI光が高コスパと言えるのでしょうか?理由は以下の通り。
- 契約期間の縛りなし、解約金なし
- キャッシュバックがある
- 月額料金が安い
- IPv6オプションが無料
- セット割が充実
- 無料のリモートサポート
- 無料のメールウイルスチェック
- 無料の迷惑メールチェックとブロック
- 無料のVPNソフト
- 会員優待割引サービスのDTI Club Off
と、挙げたらキリがないですが、やっぱり縛りなしでキャッシュバックもあるっていうお得さですかね。光回線として高品質でありながら、その上キャッシュバックまでもらえて縛りなしっていうのは、ユーザーとしてはかなりメリットがあります。
あとはセット割ですね。auセット割が最大1,200円引き、DTI SIMのセット割もあるので、安い光回線がさらに安くなる感じです。IPv6オプションも無料でコストをかけることなく使えるので、おすすめできるプロバイダとしては、DTI 光がやっぱり1番手になりますよね。
DTIのキャッシュバックを利用する
DTI光のキャッシュバックは半年使うともらえるので、すぐにやめることは避けましょう。というか、長期的に使えるのですぐにやめるという発想になりにくいと思います。
キャッシュバックをもらったら何に使えばいいでしょうか?
やっぱり一番のおすすめは、定番のDTI Club Offですね。Club Offを使うなら、一番人気のホテルレストランの割引でしょう。有名ホテル、例えば帝国ホテルやペニンシュラ東京といったホテルのランチが4千円引きなんていうのもありますし、友人と特別なひと時を過ごすならClub Offを使って贅沢にホテルレストランを利用したいですね。
あるいは、旅行をお得に楽しむのもいいと思います。最近は安く旅行に行けるプランが多いので、ぜひキャッシュバックを使ってお得に宿泊や旅行を楽しんでもらいたいですね。
DTI 光を契約してキャッシュバックをもらったら、普段の生活とは違う、非日常を楽しむのはアリですよ。
@TCOMヒカリのIPv6は推奨できるが他も検討できる
以上のように、@TCOMヒカリのIPv6はv6プラスを使ってパフォーマンスの良い汎用的なIPv6を活用できることが分かりました。IPv6ネットワークとして信頼性が高いので推奨できますし、使って何か不安なこともないと思います。
一方で、@TCOMヒカリのIPv6はデフォルトで200円かかり、無料でIPv6を使うにはひかり電話ルーターを借りたり、レンタルルーターを借りないといけないことも分かりました。
それなら、余計なオプション費用を負担しなくてもいいIPv6無料のプロバイダを選択することもできますね。DTI 光なら、IPv6は有効化するだけで使えますし、追加料金もありません。DTIのIPv6はv6プラスなので、同じように信頼性の高いIPv6を利用できます。
いずれにしろ、@TCOMヒカリは推奨できるプロバイダでありながら惜しいと言える部分もありますので、よく比較してメリットのある光回線を選択していきましょう。