ソフトバンクの新料金プラン発表によって、ワイモバイルの新プランも同時に発表になりましたね。
携帯キャリアの料金値下げは以前から要望が上がっていて、今回キャリア各社が相次いで低価格プランをリリースすることにより、業界全体が料金プランを見直す時期に入っています。
ソフトバンクはSoftBank on LINEを立ち上げることによって対応しましたが、同時にサブブランドであるワイモバイルの料金も下げることによって期待に応えていることのアピールに成功しています。
そんなワイモバイルの新料金プランはどのような変化があったのでしょうか?変更点や特徴を解説します。
ワイモバイル新プランが発表! 変更点と特徴を解説
ワイモバイルの新料金プランは今までのような複雑さはありません。今までは期間限定で割引があったり料金が変動したり、計算が面倒でしたけど、今度からその必要はないですよ。
ワイモバイルの新料金プランが発表される
2020年12月にソフトバンクが発表会を開き、SoftBank on LINEというオンライン専用ブランドの立ち上げを発表しました。
※SoftBank on LINEはLINEMOに名称変更されています。
その中でワイモバイルの値下げにも言及し、ワイモバイルはソフトバンクにおける小中容量のブランドとして改めて展開することが強調されましたね。
この発表会は、ソフトバンクによるLINEモバイルの吸収合併とSoftBank on LINE(LINEMO)立ち上げが主な発表でしたが、ソフトバンクのブランド展開を整理して再出発させるという大きなテーマが含まれていたと思います。
つまり今までは、ソフトバンクがメインキャリア、ワイモバイルはサブブランド、LINEモバイルはMVNOという立ち位置でしたが、今回以下のようなブランディングにしています。
ソフトバンク | ワイモバイル | LINEMO |
大容量ブランド | 小中容量ブランド | オンライン専用ブランド |
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランド的位置付けでしたが、これからはワイモバイルもソフトバンクの多様な選択肢という概念だそうです。
とはいえ、ワイモバイルの店舗などは変わらいですし、サービスの多くは今までと変わらないでしょう。あくまでもワイモバイルの料金プランが新しくなる、ということです。
ワイモバイル新プランの内容
ではワイモバイルの新料金プランを見てみます。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
月額料金 | 税込2,178円 | 税込3,278円 | 税込4,158円 |
おうち割or家族割適用時 | 税込990円 | 税込2,090円 | 税込2,970円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
超過後速度 | 300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
対応通信方式 | 4G/5G | ||
国内通話 | 20円/30秒 |
ざっと新プランを見てみると、スマホベーシックプランRがなくなり、シンプルLに置き換わりました。これは以前に20GBの新プランであるシンプル20を改訂して発表したものです。S、Mは700円安くしてリリースすることになりました。
いずれも1回10分無料通話をなくしてオプション扱いにすることにより、月額料金を下げてきましたね。電話をあまりかけない人もいるので、オプションにして選択させるというのはいいと思います。筆者もそれほど電話しないので、その分安くなるのはいいことです。
超過後速度は変わらず、シンプルMとLはデータ容量を使い切っても1Mbpsでデータ通信できます。これはSD画質の動画なら再生できる速度で、SNSなどは結構余裕の速度です。
そして新プランは5Gも使えるようになっているのが変更点の一つですね。4Gはもちろん、これから拡大される5Gも使えるようになります。
ワイモバイル新プランの特徴
ワイモバイル新プランの特徴を挙げると以下の通り。
- 無料通話込みではない
- 新規割は適用できない
- データ容量の1年間増量はない
- 料金の変動がない
- 5Gも使える
上記を見てみます。
1. 無料通話込みではない
これは前述の通り。以前のスマホベーシックプランは新プランより700円高かったですが、これは700円分の無料通話込みの料金でした。
チェック
1回10分無料通話をオプション扱いとし、その分月額料金を低く抑えています。
これで月額料金はUQモバイルに迫る内容になりましたね。UQモバイルは3GBのくりこしプランSが1,480円なので、ワイモバイルは家族割やおうち割があるとUQモバイルより安くなります。
もし1回10分無料の通話オプションがあった方がいいなら、別途オプションを付ければ以前と変わらない料金で自由に無料通話をすることができます。逆にあまり電話をしない人にとっては朗報ですね。
2. 新規割は適用できない
ワイモバイルの新プランは、新規割700円が適用できなくなっています。この新規割は、700円の無料通話オプションを含んだ以前の月額料金に対して、最初の半年は700円引きにすることによって割高感をなくす効果がありました。
つまり新規割があれば半年だけはUQモバイルと同額の月額料金になっていたわけです。
チェック
新規割は適用不可となり、最初から700円引きにした月額料金にして割安感を出すことに方針を転換しました。
これに関しては、新規割だと最初は安いけど後から料金が上がっていくことになるので、じゃあ最初から安くした方がいいよね、ということらしいです。新規割廃止も月額料金をシンプルにするための施策と言えます。
3. データ増量無料キャンペーンは継続
以前のプランはデータ容量が1年間増量するオプションが無料で付きました。例えば3GBのプランSなら1GB増量して4GBになりました。
チェック
データ増量無料キャンペーンは継続となりました。
シンプルSは4GBへの増量で変わらないですが、シンプルMは15GB→18GBに、シンプルLは25GB→28GBに1年間増量で、かなり余裕のあるデータ容量になっていますよね。
4. 料金の変動がない
料金の変動がないというのはメリットですよね。以前のプランは、新規割があればワイモバ学割もあったりして、そしておうち割光セットに家族割があるので、期間限定の割引と継続的な割引が一緒になって料金の計算が難しかったです。
新規割は半年後に料金が上がり、ワイモバ学割は半年後と1年後に料金が上がるシステムなのでかなり面倒でしたね。
チェック
割引はおうち割か家族割のどちらかになったので、料金の変動がなくシンプルになりました。
半年後や1年後に料金が変わることはなく、ずっと変わらないシンプルな料金システムになったので分かりやすい料金体系になったと思います。
5. 5Gも使える
前述した通り、新プランは4Gに加えて5Gも使えるようになります。
チェック
特に追加料金もないので、新プランに移行して5G対応スマホにすれば5Gが使えます。
ただし5Gはエリアの拡大に相当時間がかかると思うので、大半の人はまだ5Gを使えないと思います。5Gエリアに住んでいるという人は新プランにして無料で5Gを使ってみてもいいですね。
ワイモバイル新プランのメリットは複雑さがないこと
ポイントを見てきたように、割引やオプションが廃止される代わりに月額料金がシンプルになって、料金の変動がなくなり安くなったことが一番メリットあると言えますね。
新規割とワイモバ学割の計算はかなり複雑になっていたので、かなりの人がよく計算をしないで料金がどのように変わっていくのか把握していないケースが多かったかもしれません。
おうち割光セットか家族割ならシンプルMがおすすめ
ワイモバイルでどのプランがおすすめなのかというと、個人的には15GBのシンプルMがいいと思います。シンプルSが一番安いですが、3GBはデータ通信に少し我慢が必要なので、データ容量と精神的な部分で余裕があるのは15GBのシンプルMになりますね。
シンプルMはおうち割か家族割で1,188円引きの1,900円になります。家でソフトバンク光を使っていたり、家族がいる場合は、シンプルMでデータ容量に余裕を持たせるというのもいいですね。
で、ワイモバイルならオンライン専用ではなく店舗もあるので、その点いつでも店舗で相談できるメリットがありますよね。ワイモバイルは店舗が1,000店あって、取扱店を含めると4,000店なので不安はありません。
使ってみて本当にデータ通信の量が少ないなら、シンプルSにして月額料金をぐっと抑えるのがいいと思います。
注意点はシンプルLの値段の高さ
20GBのシンプルLが月額料金4,158円なんですけど、同じ20GBのLINEMOが2,728円なので、いまいち存在意義がないという印象は拭えませんね。
もちろんワイモバイルの店舗やサポートのメリットはあるのですが、大きいデータ容量を必要とするユーザーはオンラインで何でも解決できると思いますし、それならLINEMOにしますよね。
もし中容量にしたくて、ワイモバイルがすごく好きというならシンプルLでいいと思いますが、それでもLINEMOと比較するとちょっと訴求しにくいプランだと思います。
ただ、シンプルLも家族割かおうち割光セットで1,188円引きにできるので、家でソフトバンク光を使っているとか家族がワイモバイルならメリットのあるプランになっています。
ワイモバイル新プランへの変更はいつから?
ワイモバイルの新料金プランは、2021年2月18日から申し込み開始になります。
公式オンラインストアなら事務手数料無料
ワイモバイルを申し込むサイトはどこがいいかといったら、やっぱり公式のワイモバイルオンラインストアですよね。
ワイモバイルオンラインストアならMNPでPayPayポイント10,000円相当もらえます。さらに買い物で還元率がアップするどこでももらえる特典はエントリーが必要なので忘れずにエントリーしておきましょう。
そして、エントリーが終わったら公式ワイモバイルオンラインストアから申し込みましょう。
シンプルなワイモバイルで高品質回線を使う
ワイモバイルはソフトバンク回線をそのまま使うので高品質なネットワークを活用できます。ワイモバイルの新しい料金プランはソフトバンクの高品質回線をより安く、よりシンプルに使うことができるので、コストパフォーマンスは秀逸と言えるのではないでしょうか。
店舗も全国で4,000店舗、サポートは対面だけでなく早くつながるチャットサポートもあって、分からないこともすぐに解決できる。そしてワイモバイルの新料金プランで、さらに安く一か月にかかるコストを削減するなら、賢いモバイルライフになりますよね。
新しい料金プランをよく検討して自分にあったプランを選択し、賢く快適にワイモバイルを使うなら、より一層スマホを使うことが楽しくなるかもしれません。