AIの進化が早いです。
新しいAI「DeepSeek」がChatGPTの対抗馬として話題になっています。
2023年に中国で設立されたDeepSeekがなぜIT業界を賑やかにしているんでしょうか。
話題のDeepSeekで米中覇権争いはAIにも及ぶ?
ChatGPTより安い
DeepSeekの性能がChatGPTと同等か上回るのに安いからですね。
AIにはモデルがあって、OpenAIにはo1というディープラーニング(深層学習)の大規模言語モデルがあります。
ディープラーニングはより深い思考と精度の高い回答を得ることができる。
報道によると、企業がLLM(大規模言語モデル)の開発に数億ドルかかるところ、DeepSeekのモデル「R1」の費用は560万ドル(8.7億円)だった。
つまりDeepSeekが圧倒的に高コスパとのこと。
DeepSeekのR1を使ってみた
DeepSeekのR1を使ってみました。App StoreやGoogle Playストアでダウンロードできます。
上が普通に質問したところ。下がR1の回答です。R1なしは1秒程度で結果が返ってくるのに対し、R1は結果の出力に5~10秒程度時間がかかりました。
そして内容もより論述的なものになっています。画像は出力結果の冒頭のみですがR1は長く詳細でした。
AIに回答可能な質問ならR1の方が確かに精度が高いですね。
このAIがChatGPTと同等かそれ以上の性能で安いと。個人で使う分には無料です。
AIに多額の投資をしているが…
巨大IT企業がAIデータセンターに800億ドルとか5000億ドル投資と言ってますよね。
それだけAIチップとLLMが高額だからですが、AIをDeepSeekにするとLLMへの支払いが圧倒的に安くなります。
巨額のAI投資を発表している企業にとっては「えっ!?」となると思いますが…。
AIに及ぶ覇権争い
これが中国らしいですよね。かつての日本も同じことをやっていました。
つまり高性能なのに安い。コスパがいい。
自動車や電気製品を広く普及させるために、まさに日本がやっていたこと。
そして起こっていることの展開が早いですね。DeepSeek設立は2023年5月なので執筆時点で2年経過していません。
これは業界としてはキツそうですね。米国OpenAIに巨額の支払いをするか。あるいは高性能低コストな中国DeepSeekにするか。
AIにまで及ぶ覇権争いの結末はどうなるんでしょうかね。