Exciteはいわゆるポータルサイトで日本で20年以上の歴史があります。
以前はYahoo、goo、Exciteという3つの検索ポータルがよく使われていて、そしてInfoseekという検索エンジンも使われていました。
検索ポータルはGoogleの力が強く、検索そのものはYahooも含めてGoogleに置き換わっていきます。
しかしニュースなどのサービスは現在でも親会社が変わりながら存続しています。
そんなExciteの光回線は実際のところどうなのでしょうか。
ExciteはBBエキサイトとしてサービスを展開しています。格安SIMも扱っています。
Exciteのメリット・デメリットを見てみます。
目次
BBエキサイトのメリット
業界最安水準の料金設定
BBエキサイトの特徴は徹底した価格戦略にあります。
IPv6ではないエキサイト光の場合、マンションで3,360円、戸建てが4,360円になります。しかも最低利用期間はありません。
他の回線ですと2年以上の契約でマンション4,000円前後ですから、その価格戦略は他を凌駕しています。
余計なオプションに注力しないで純粋に回線提供をしている印象なので、運営コストも相当圧縮していると思われます。
しかし光電話などの主要オプションはきちんとありますので、特に契約にあたって不安になることはありません。
ただIPv6のExcite MEC光ならマンション3500円となります。
固定IPアドレスサービスがある
固定IPアドレスサービスを使う人は少ないかもしれませんが、IPv6(IPoE)ではない従来のPPPoEによるIPv4接続はIPアドレスの固定付与ができます。
このサービスは自分でサーバーを用意してサーバーからWebサイトの運営まで全て自分でやる時に使えます。
以前は各社もこのような固定サービスは当たり前のように用意されていて、自宅サーバーを立てる人も結構いました。
しかし時代の流れと共に、ブログなどの簡易ホームページが簡単に作れることから自分でサーバーを立てる人も少なくなってきました。
自分でサーバーを立てることは、もちろんLinuxなどの知識も必要になり、Linuxの保守、更新作業も全て自分でやらないといけません。
しかもサーバーの冷却なども考慮しないといけないため、なかなか個人でサーバーを立てて公開することはハードルが高いです。
しかし自分でサーバー運用して自社サイト的にオリジナルネットワークを組みたい人にはうってつけのサービスです。
ネットワークに詳しい方ならまだまだ使えるサービスと言えます。
ただIPv4アドレスが徐々に枯渇していくことを考えるとIPv4でどこまで運用し続けることができるかは不明です。
BBエキサイトのデメリット
料金は安いがネット初心者に向かない
全般的にネット初心者には向かない印象があります。
パソコンお助けサポートが電話サポートを含めて月々の料金がかかります。
他社は電話をかける程度ならいちいち料金はかからないので、電話をかけるだけでもお金をとるのはデメリットと言えます。
もちろん電話サポートをまったく必要としないのであればサービスを申し込む必要はありません。
ただし接続不可などの技術的な情報も問い合わせることができないとなると、不便であることに変わりないでしょう。
このような側面もあり、光回線サービスの料金は安いです。
メールアドレスが有料
メールアドレスの取得も無料というわけにはいきません。
もともとあったフリーメールもサービスを終了していますので、BBエキサイトのメールも有料になっています。
と言っても最近ではGmailを始めとしたフリーメールが一般的に使われていますので、Webのフリーメールを使うのであれば特に問題はありません。
ただメールアドレスまでオプションで有料となると、安い光回線料金がかすんでしまう印象は否めません。
光回線の料金は安いけれども、使い勝手が悪いとなると継続してインターネット回線を利用する動機とならない可能性があります。
ドコモ光に力を入れていない
Webサイトを見てもIPv6のExcite MEC光とエキサイト光は全面にして販売していますが、ドコモ光についてはほとんど紹介していません。
もちろんWi-Fi-ルーターの無料レンタルもしていません。
これはBBエキサイトの売りである光料金の安さに対して、ドコモ光が割高になってしまうからだと思います。
ドコモ光でユーザーを獲得するのではなく、あくまでも料金の安さが勝負なのですからドコモ光に力を入れないのも納得です。
なのでドコモ光でExciteを利用するにはあまりメリットがあるとは言えません。
上級者向けに安くインターネットに接続するならエキサイト
以上のように見てきましたが、デメリットはそこそこあるものの回線接続のみを徹底して安く使いたいというユーザーには向いていると思います。
問題を自分で解決できる、サポートはほぼ必要ない。
そのような方であれば価格をぐっと抑えて回線サービスだけを使うというのもアリです。
しかしIPv6接続がスタンダードになった今、安いとは言え従来のIPv4を新規で申し込む理由がどれだけあるか。
固定IPアドレスが使いたいというユーザーであれば選択肢になります。
しかしそれも、サーバーを使いたい人には最近ならVPS(仮想専用サーバー)がありますので、積極的に新規申し込みの訴求とはなりません。
なかなか利用するのは難しいですが、とにかく回線費用を安く済ませたいというユーザーならBBエキサイトを選択する価値はあります。
存在感を気にしない透過的なサービスを提供することを考慮したら、料金を低く設定して、ある程度インターネットに詳しい人に使ってもらうと割り切ることができます。
要するにインターネット初心者には向きませんが、ネット回線を数十年利用しているベテランなら何の問題もありません。
なるべくコストをかけないで品質の高いサービスを受けるならExcite光を選択することができると思います。