楽天モバイルからRakuten WiFi Pocketという新しいモバイルWi-Fiが発売されましたね。楽天モバイルは携帯キャリアなので電話として使う人が多いかもしれませんが、やっぱり使い放題のデータ通信にメリットがあるのでモバイルWi-Fiとしても注目のキャリアです。
今回は、評判の良いRakuten WiFi Pocketを実際に使ってレビューし、モバイルルーターの特徴や注意点などを解説します。今はモバイルWi-Fiを中心にネットを使うユーザーも多くなりましたので、楽天モバイルのRakuten WiFi Pocketが気になる人もいると思います。
では、Rakuten WiFi Pocketの使い心地を徹底レビューします。
目次
Rakuten WiFi Pocketをレビュー
Rakuten WiFi Pocketとは何ですか。
Rakuten WiFi Pocketのどんなところにメリットがあるのでしょうか。モバイルルーターはどのようなものですか。
Rakuten WiFi Pocketは楽天モバイルをデータ通信専用にする使い方
現在は、本当にインターネットを始めやすい環境になっています。誰でもスマートフォンを持てばすぐにネットが使えるし、小さなモバイルルーターの電源を入れれば大容量のデータ通信ができます。Windowsのコントロールパネルを開く必要はありません。
話題のRakuten WiFi Pocketは、楽天モバイルがオリジナルで販売しているモバイルルーターの名称です。楽天モバイルの新しい料金プランではないですし、何かのサービス名称というわけでもありません。
楽天モバイルのスタンダードな使い方は、音声SIMなので対応スマートフォンで音声通話をメインに使い、さらに楽天回線エリアで無制限データ通信を使うというやり方。Rakuten Linkアプリを使えば電話代がかからないので、まず電話にメリットがあります。
しかし楽天モバイルは楽天回線エリアでデータ通信が使い放題となるので、ルーターがあると固定回線のような感覚でネットに接続できるという側面もあります。
楽天モバイルは、このデータ通信使い放題というスケーラビリティのあるサービスを前面に押し出していくことにしました。
以前からNECのMR05LNやMP02LNというルーターを公式で販売していましたが、Rakuten WiFi Pocketは楽天モバイルオリジナルとして販売するモバイルルーターになります。
モバイルルーターなので音声通話をすることを想定していません。ですが、使うSIMカードは紛れもなく楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT Ⅴであり、電話もできるSIMカードをルーターに入れて使います。音声SIMなのですが、モバイルルーターに入れてデータ通信専用として運用する使い方になります。
楽天モバイルが初めてなら1年実質無料で使える
やっぱりこれですよね。Rakuten WiFi Pocketの最大のメリットは1年間実質0円でモバイルルーターを使えること。実際には、0円になる条件が少しあります。
- Rakuten UN-LIMIT Ⅴ料金プランを合わせて申し込む
- 購入後のアンケートに答える
- 楽天モバイルに申し込むのが初めて
Rakuten WiFi Pocketは2020年12月に申し込みを開始しましたが、楽天モバイルの300万人限定無料キャンペーンは継続中です。その300万人キャンペーンと合わせて端末も実質0円にし、1年間実質無料となるわけです。
端末は料金プランと合わせれば1円なのですが、購入後にメールで送られるアンケートに答えることによって1ポイント付与されるので、実質0円というわけですね。
楽天モバイルが2回線目だと月額料金はかかる
Rakuten WiFi Pocketの売りは月額料金もモバイルルーターも実質0円ですが、電話目的などですでに楽天モバイルの契約をしている場合はRakuten WiFi Pocketとしての2回線目に月額料金がかかります。
筆者は、個人的には2回線目なのでRakuten WiFi Pocketも月額料金を払うことになります。楽天モバイルは検証目的のために契約して、検証が終わったので解約したのですが、それでも楽天のIDは同じなので2回線目だと判断されるんですよ。
で、厳密に言うと送料手数料は300円(税込330円)かかりました。代引きで330円送料を払うので、厳密には0円ではないです。あと、購入後のメールが届かなかったのでアンケートに答えておらず、結局端末1円と消費税を合わせて331円を代引きで払いました。
まあ、でも、331円という初期費用で無制限モバイルWi-Fiが手に入るなら、断然導入しやすいですね。
3大キャリアの無制限プランとの比較
最近はドコモauソフトバンクの3大キャリアも無制限プランを打ち出してきました。これは明らかに楽天モバイルの影響であり、楽天モバイルがなかったら3大キャリアは無制限プランを出してこなかったかもしれません。そう考えると楽天モバイルの改革に対する貢献度は大きいですね。
そしてキャリア各社が20GBプランのブランドを出してきたことによって、楽天モバイルはプランに20GB以下は料金を下げるという施策を打ち出しています。段階制の料金にして、ユーザーのニーズに答えようとしています。
では3大キャリアと楽天モバイルの無制限プランを比較してみましょう。
キャリア | NTTドコモ | au(KDDI) | ソフトバンク | 楽天モバイル |
プラン名 | 5Gギガホプレミア | 使い放題MAX 5G/4G | メリハリ無制限 | Rakuten UN-LIMIT Ⅶ |
5G対応 | 〇 | |||
データ量 | 無制限 | |||
月額料金 | 7,315円 | 7,238円 | 7,238円 | 3,278円 |
他のキャリアでは、無制限にデータ通信をしようとすると割引前で6,000円を超える料金になっています。これが楽天モバイルだと3,278円です。
楽天モバイルは他のメインキャリアと比較しない方がいいのではないかと思われるかもしれませんが、楽天モバイルはれっきとした携帯キャリアなので同じように比較しています。
やはり同じ条件で価格を並べると、楽天モバイルの安さが分かりますよね。Rakuten WiFi Pocketなら、3,278円でデータ通信を使い放題にできるので、楽天回線エリアなら契約するアドバンテージがありますね。
モバイルルーターは小さくて軽い
Rakuten WiFi Pocketのモバイルルーターを見てみましょう。
Rakuten WiFi PocketはNomad SIMのJT101に似ています。管理画面も似ています。Rakuten WiFi PocketのメーカーはShenzhen Harvilon Technologyで、読み方はハーヴィロンです。中国シンセンのメーカーで、4G LTEの機器を開発しているようです。
Rakuten WiFi Pocketのモバイルルーターは、連続通信10時間、接続台数10台、4G LTEのデータ通信です。ルーターは少し厚みがあるんですね。
ちょっと厚みがあるので、大きく見えます。実際にはそれほど大した問題ではありません。ちょっと存在感があるかな、という程度です。軽いので持ちやすいですよ。
現在時刻やデータ通信量が分かるようになっています。
そしてQRコードで簡単に接続できるようになっています。iPhoneやスマホのカメラで写してタップすれば接続できます。簡単ですよね。
バッテリーは大きめです。一日使ってももつと思います。
裏面にはパンダがかかれていてかわいいですね。
これが料金プランと一緒に契約で実質0円で入手できるので、非常におすすめです。ただ、色がホワイトだと使っているうちに汚れてくると思うので、中性洗剤を染み込ませたふきんなどでふけば綺麗に使えると思います。
Rakuten WiFi Pocketの速度
Rakuten WiFi Pocketの速度は、楽天回線で使うと楽天モバイルらしい速度が出ます。
測定するタイミングによって違いますが、30~40Mbpsを確認することができました。速いですよね。
楽天モバイルの特徴は下りも上りも安定して高速なので、Rakuten WiFi Pocketのモバイルルーターでも安定した高速通信ができます。
もし10Mbpsいかないような速度だとちょっと不満ですけど、これくらい速度が出るなら快適なモバイルWi-Fiとして運用していけます。
もしルーターが壊れても使い放題の音声SIMとして使える
Rakuten WiFi Pocketの中身は楽天モバイルのSIMカードなので、電話番号も新規発行されています。電話も使えるようになっています。
My 楽天モバイルを見ても電話番号があるので、他のRakuten UN-LIMIT Ⅴと同じように使えます。もしモバイルルーターを使わなくなったとしてもSIMカードを取り出してスマホに挿し、そのまま楽天モバイルの携帯として使えるようになります。
いずれにしろ、Rakuten WiFi Pocketの使い方はメイン回線の電話を補助する無制限データ通信として使う方が大半だと思うので、モバイルルーターは大切に扱いましょう。
Rakuten WiFi Pocketの注意点
Rakuten WiFi Pocketの注意点は以下の通り。
- 標準SIM
- 4G LTE専用
- 使用している回線が分からない
SIMカードは自分でカットするので気を付けてください。標準サイズにカットしたあと、ルーターにセットします。
そして回線は4G LTE専用で5Gは使えず。さらに楽天回線かどうかを判別する機能はありません。Androidなどは分かるそうですが、Rakuten WiFi Pocketのルーターではどちらか分からないので、データ使用量を見て減っていなければ楽天回線です。
楽天回線エリアならRakuten WiFi Pocketを試そう
済んでいる地域が楽天回線エリアなら、まずはRakuten WiFi Pocketで楽天モバイルのデータ通信を試してみてはどうでしょうか。楽天回線エリアは日々拡大していますし、エリア内でRakuten WiFi Pocketを持っていればデータ量を気にしなくて済みます。
モバイルルーターも操作が簡単ですぐに繋がり、デザインもかわいいです。何しろ実質0円でモバイルWi-Fiが始められるのは、とてもいい時代だと言えますよね。
それだけ回線事業者の考え方も変わってきたということなので、この機会に高コスパなモバイルWi-Fi環境を気軽に構築してみてはいかがですか。