「完全ノマドで場所に囚われないモバイルWi-Fiが欲しい」
「WiMAXの電波はエリアが広くないし、届きにくいから良いWi-Fiがあればいいのに」
そのように思うインターネットユーザーはたくさんいます。
たくさんあるWi-Fiキャリアを選ぶのって面倒な作業ですよね。
お気に入りのWi-Fiキャリアを見つけることができればいいですが、新しい事業者ほど信頼性や透明性が分かりにくい。
Nomad SIMはそのような面倒な作業をしなくてもソフトバンクのSIMカードで最大100GBの大容量データ通信が可能。
ソフトバンクの4G LTE回線を利用するのでデータ通信ができるエリアも広く、速度や電波の安定性も優れています。
移動をよくするノマドワーカーに。そしてノマドワーカーではなくても、ちょっとオシャレなコンセプトのNomad SIMで安定した快適モバイルWi-Fiをする方法をまとめました。
目次
大容量SIMを使ってデータ通信をするとは
ポケットWi-Fiを自分好みにカスタマイズする
WiMAXやポケットWi-FIは端末購入かレンタルで利用するものですが、SIMカードだけ販売して利用の仕方はユーザーに任せるスタイルの事業者があります。
Nomad SIMはその典型で基本はSIMカード。
現在はeSIMやクラウドWi-Fiもあります。
Nomad SIMのSIMカード
このように、再販したSIMカードを利用して自分でモバイルルーターを調達し、自分で自由にモバイルWi-Fiを活用することが現在は可能です。
大容量SIMを契約してSIMフリールーターを利用する
自分でモバイルルーターを調達してSIMカードを利用するって難しいと感じる人もいるかもしれませんが、電話の格安SIMと同じでSIMフリーの端末を使えばOK。
今回取り上げるファーウェイのW06はソフトバンクが使用するバンドのうち2本を利用できるので、Nomad SIM公式も対応ルーターとして取り上げています。
W06は未使用品などが中古ショップで流通しているので、ネットで調達してSIMカードを入れ、すぐに高速通信をすることが可能です。
Nomad SIMを利用したモバイルルーターでデータ通信をする方法
Nomad SIMでレンタルルーターを借りれば簡単ですが、在庫がない時もあります。そのような時に先述したSIMカードだけ契約して、SIMフリールーターを調達すればいいです。
Nomad SIMの大容量SIMカードを利用する
Nomad SIMは2019年7月にリリースされました。東京銀座に事務所があるNomad Worksが手掛けています。事業会社はとても信頼性が高く、問い合わせ対応にもスムーズに応じてくれます。
Nomad SIMはPROプランという300GBプランがあったのですが、テレワーク需要などの影響で携帯キャリアのトラフィックが増加したため、PROプランは廃止になっています。
基本的には100GBあれば普通のユーザーは問題ないでしょう。仕事に使う時や、ちょっとプライベートで趣味の動画編集をする、という使い方なら100GBでも余るかもしれません。
光回線やWiMAXが届かないエリアのユーザーは、BASICプランで契約すれば実質光と同じ感覚で使用できます。
そして利用する回線はソフトバンク回線なのですが、ソフトバンクは非常に繋がりやすい回線です。建物の中ではドコモの電波よりソフトバンクが良く入ります。
もちろん地域や環境で違いはありますが、ドコモもWiMAXも電波が入りにくいところでソフトバンクの電波が入るということがあります。
SIMフリールーターを用意する
ここでは、WiMAXのファーウェイ製W06を使います。WiMAXユーザーならそのまま流用できますし、中古ショップで調達できます。
このモバイルルーターに、Nomad SIMから送付されたSIMカードをNano SIMにカットしてW06に挿入すればOK。
W06のSIMカード挿入口
W06は充電にUSB-TypeCを使うので、USB-CケーブルとUSB ACアダプタも別途購入しておきます。
モバイルルーターのAPN設定をする
SIMカードに付き物のAPN設定が必要になるのでAPN設定をします。
APN設定情報
プロファイル名 | 任意(Nomd SIMなど) |
APN | plus.4g |
ユーザー名 | plus |
パスワード | 4g |
認証タイプ | PAP/CHAP |
通信方式 | IPv4 |
設定をするにはW06モバイルルーターにPCかスマートフォンで接続します。
Wi-Fiでモバイルルーターと接続する。SSIDと暗号化キーを入力する。
ブラウザに192.168.100.1と入力してEnterキーを押す
管理画面にログインする。ユーザー名はadmin、初期パスワードはIMEI番号の下5桁。
「設定」を押下する
プロファイル設定を押下する
プロファイル設定の新規を押してAPN情報を入力し、保存する
IPタイプはIPv4、認証タイプは暗号方式のCHAPでOK
設定>WAN設定>基本設定から、通信モードをハイスピードプラスエリアに設定する
以上でAPN設定と、利用する電波の設定をハイスピードプラスエリアにしてNomad SIMを使えるようにします。
ついでに月間の通信料の表示を99GBに設定すれば100GB単位の目安になります。
W06のトップ画面から、「通信料カウンター」>「データ設定」>「設定(1か月)」>最大データ通信料設定
WiMAXのホームルーターでも使える
Nomad SIM対応ルーターでは、WiMAXのファーウェイ製ホームルーターHOME L01かL02が使えます。
W06と同様にAPN設定をすれば、ホームルーターをコンセントに挿して常時接続感覚でインターネットができます。
W06を使ったNomad SIMの速度
W06を使用したNomad SIMの速度です。
W06だとアンテナの感度が良いので、40Mbps以上も可能です。
上りの速度も良好なので、画像や動画のアップロードも高速になります。
大容量SIMを使って快適にデータ通信をする
以上がNomad SIMを使った大容量データ通信の環境構築方法でした。
やっていることはそれほど難しくなく、送られてきたSIMカードをモバイルルーターにセットして、APN設定をすることが基本です。
WiMAXで使うW06は、それに加えてハイスピードプラスエリアのモードにする必要がありますが、SIMフリールーターなら基本的にはAPN設定をすることによってアンテナが立ってデータ通信ができるようになります。
自宅の回線をモバイルルーターだけで運用するのは少し不便な面もありますが、ネット回線をミニマルにすることも身軽なライフスタイルを目指す一つの手段です。
とりわけ光回線やWiMAXの電波が届かないエリアであれば、携帯キャリアのLTEを活用することは賢いネットの利用方法になります。
場所を選ばず、快適な高速回線で自由にインターネットができれば、ネットライフの向上も期待できます。