「ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックって必要なの?」
「ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックはあった方がいいのかな?」
こんな疑問にお答えします。
ソフトバンク光は契約の時におうち割光セットを申し込む人も多く、そのおうち割光セットの中にWi-Fiマルチパックが含まれています。
Wi-Fiマルチパックを付けた方がいいのか、あるいはなくてもいいのか分からない人もいるかもしれません。
このWi-Fiマルチパックというオプションは何なのか。Wi-Fiマルチパックが必要な時とそうでない時を解説し、付けるとどんなメリットがあるのかという点にも触れたいと思います。
ソフトバンク光Wi-Fiマルチパックが必要かどうかは環境で違う話
ソフトバンク光を申し込む時にWi-Fiマルチパックっていうのを付けないといけない…。
これって必要なの?なくてもいいの?
と感じた人は、改めてWi-Fiマルチパックとは何なのか、どのように使うものか、これを読んで検証してみましょう。
Wi-Fiマルチパックとは
ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックとは、名前の通りWi-Fi(無線LAN)サービスです。
家で光BBユニットのWi-Fi機能を使うには、このWi-Fiマルチパックが必要で、ソフトバンク光のWi-Fiを使う権利のようなものになっています。
上記はソフトバンク光の光BBユニットというWi-Fiルーターのようなもので、これ1台でWi-Fiルーター、ひかり電話機能、IPv6接続機能、ファイヤウォールなどのセキュリティ機能が満載した、ソフトバンク独自の端末です。
光ファイバーの終端装置であるONUは組み込まれておらず、NTTから別途送られるものを使います。この光BBユニットのWi-Fi機能を使うにはWi-Fiマルチパックの契約が必要となります。
他にもWi-Fiマルチパックがあるとソフトバンクの公衆無線LANを使うことができ、マクドナルドやドトールなどのカフェにあるBBモバイルポイントというフリーWi-Fiにも接続できます。
家のWi-Fiと、外の公衆無線LANを合わせて、Wi-Fiマルチパックとなっています。さらに地デジ放送が見られるWi-Fi地デジパックなるものもあります。
Wi-Fiマルチパックが必要なケースとは
ソフトバンク光を契約する時にどうやらWi-Fiマルチパックが 必要らしい…けど、なくてもいいのかなと考えた時に、Wi-Fiマルチパックが必要なケースを考えてみましょう。想定されるケースは以下の通り。
- おうち割光セットはWi-Fiマルチパックが加入必須である
- Wi-Fiルーターがなくてもインターネットを始めたい
- 市販のWi-Fiルーターを使わなくていいと思っている
- 公衆無線LANも使いたい
上記を見てみます。
1. おうち割光セットはWi-Fiマルチパックが加入必須である
ソフトバンク光のおうち割光セットは、ソフトバンクやワイモバイルのスマホ代が安くなる嬉しい割引です。このおうち割光セットは以下のオプション加入が必須になっています。
- 光BBユニットレンタル
- Wi-Fiマルチパック
- BBフォンまたはホワイト光電話または光電話(N)+BBフォン
上記は3つ全部必要です。3つのオプションをセットにして月額500円で加入すると、おうち割光セットの割引を受けられるというものです。おうち割光セットで割引を受けるのにWi-Fiマルチパックが必要になります。
割引にオプション加入が必要なんて、なんかおかしい…と思うかもしれませんが、Wi-Fiやひかり電話に使う光BBユニットレンタルを含むので、家のネット環境を考えるとおうち割光セットのオプションは役立つものですね。
で、肝心のWi-Fiマルチパックが3つのオプションの中の一つになっているので、おうち割光セットは自宅Wi-FiであるWi-Fiマルチパックを使うことを想定してオプションパックに組み込まれています。
携帯の割引と、自宅Wi-Fiやひかり電話を使うような自宅のネット環境を考慮すると、Wi-Fiマルチパックが必須になることも分かりますね。
2. Wi-Fiルーターがなくてもインターネットを始めたい
Wi-Fiマルチパックは、多くのWi-Fiルーターを持っていないユーザーに対して簡単に自宅のWi-Fi環境を構築する手段になっています。
Wi-Fiマルチパックに加入して光BBユニットを使うなら、ソフトバンク光が開通したその日から自宅でWi-Fiインターネットを始めることができます。
光BBユニットのWi-Fi機能は、市販のブロードバンドルーターと同じようにセキュリティ機能も搭載されています。
MACアドレスフィルタリングやSSIDステルス機能など、無線LANで使われるセキュリティ機能があるので、カスタマイズしてセキュアな環境を構築することも可能。
初心者はセキュリティ設定をする機会は少ないかもしれませんが、機能が搭載されていれば何かあった時に対応できますね。
そして2020年からレンタルが開始された新しい光BBユニットはWi-Fi 6という新しいWi-Fiの規格にも対応しているので、さらにデバイスがWi-Fi 6に対応しているとさらに高速になる可能性があります。
Wi-Fiマルチパックがあれば、市販のブロードバンドルーターを購入しなくてもある程度のセキュリティを考慮して自宅Wi-Fiをすぐに運用できるので、手軽におうちのWi-Fiを始めたい人にはうってつけなんですよね。
3. 市販のWi-Fiルーターを使わなくていいと思っている
前述の通り、Wi-Fiマルチパックを使った光BBユニットなら市販のブロードバンドルーターをわざわざ買う必要はありません。
もちろん市販のルーターの方が電波の範囲や安定性が良いということがありますが、同一のフロアなどであれば光BBユニットのWi-Fi機能でも必要十分。
また、市販ルーターは多くのIPv6接続方式に対応しているので汎用的に使うことができますが、ソフトバンク光のIPv6は光BBユニットが必須です。IPv6という観点でも光BBユニットを使うことが望ましいと言えます。
光BBユニットのWi-Fiの速度も問題ありません。
上りの速度が出やすいですが、300Mbps超えていますよね。下りも100Mbps超え。これなら、スピード的にも特に市販ルーターを買わなくてもいいと思うかもしれません。そういう場合はWi-Fiマルチパックに加入して光BBユニットを使えばOKです。
4. 公衆無線LANも使いたい
Wi-Fiマルチパックはソフトバンクの公衆無線LANであるBBモバイルポイントが使えるようになっています。
オプションから申し込むのですが、SSIDと暗号化キーをメモしておけば、全国のマクドナルドやドトールなどのカフェでフリーWi-Fiが使えます。
最近はモバイルWi-Fiを別途契約している人もいますが、モバイルルーターも何もないという時に便利なのはフリーWi-Fi。
特に携帯のデータ通信量が多くなって、月の容量を超えそうな時はフリーWi-Fiに繋げるのも一つの手ですよね。
Wi-Fiマルチパックに入っているとBBモバイルポイント利用が無料になるので、Wi-Fiマルチパックはインターネット利用のやり方の選択肢が増えます。
Wi-FiマルチパックだとWi-Fi 6も使えるようになる
これはWi-Fiマルチパックが必要になるケースには含まれませんが、E-WMTA2.4の光BBユニットはWi-Fi 6(IEEE802.11ax)に対応しているので、Wi-FiマルチパックでWi-Fi 6が楽しめます。
今まではソフトバンク光でWi-Fi 6を使う場合、光BBユニットのWi-Fi機能を無効にしてWi-Fi 6対応市販ルーターを導入する必要がありました。
Wi-Fi 6の利点は電波の強さと安定性で、遠くの部屋でもWi-Fiを楽しみたい場合に役立ちます。
チェック
おうち割光セットに入っているWi-Fiマルチパックを使えば、現在は最新の光BBユニット(E-WMTA2.4)でWi-Fi 6も使えるようになっています。E-WMTA2.4はビームフォーミングも搭載で電波が安定しています。
Wi-Fiマルチパックが必要じゃないケースとは
対してWi-Fiマルチパックが必要じゃないケースとは何なのでしょうか?まとめると以下の通り。
- おうち割光セットに加入しない
- 光BBユニットではなく市販のWi-Fiルーターを使いたい(IPv4 PPPoE)
- 家のWi-Fi環境を市販ルーターで強化したい
Wi-Fiマルチパックは単品だと990円で、光BBユニットレンタル料467円と合わせると1,457円かかります。
これがおうち割光セットだと550円なのですが、おうち割光セットに加入しないということはソフトバンクかワイモバイルの携帯を使わないでその他の格安SIMを使うことが想定されます。
そして光BBユニットをレンタルしない場合は、IPv4 PPPoEという従来型の接続方式となり、どんな市販ルーターでも使うことができます。
IPv4 PPPoEで市販のWi-Fiルーターを使うなら光BBユニットはいらないので、Wi-Fiマルチパックも不要となります。
さらに、あえて光BBユニットをレンタルしないで、市販ルーターの性能の良いものを購入してIPv4 PPPoEを使うという動機があります。
要するに光BBユニットよりも強い電波のWi-Fiとか、市販ルーターで速度を圧倒的に速くしたいという動機があればWi-Fiマルチパックは必要ありません。
筆者も昔は光BBユニットをレンタルしておうち割光セットに加入し、その上でWi-Fiマルチパックのオプションを解約したことがあります。この時バッファローのルーターを使っていて、光BBユニットのWi-Fi機能をオフにしていました。
で、オプション代として支払っていたのはおうち割光セットの500円ではなく、光BBユニットレンタル料の467円を支払っていました。
実は光BBユニットレンタルだけでおうち割光セットが有効になったんですよ。これは現在でもできることなのか不明ですが、必ずしもWi-Fiマルチパックがないとおうち割光セットが適用できないわけではありませんでした。
ファミリー・10ギガコースはWi-Fiマルチパックを付けられない
2020年4月現在、速度が10Gbpsのファミリー・10ギガコースでは、Wi-Fiマルチパックのオプションを付けることはできません。この場合でもおうち割光セットは加入できるので、携帯は安くなります。
10Gbpsの速度であれば、別途市販のWi-Fiルーターを検討してみてもいいでしょう。
コンパクトな家なら光BBユニットのWi-Fiマルチパックでも十分
ここまで見てきましたが、戸建て3階建てで電波が届かないとか、壁が分厚くてまったくWi-Fiが使えないということでない限り、Wi-Fiマルチパックに入っておうち割光セットに加入し、自宅Wi-Fiを光BBユニットで済ますことが一番簡単です。
特に2020年にリリースされたE-WMTA2.4の光BBユニットは、Wi-Fi 6対応、ビームフォーミング搭載で、無線の電波がバージョンアップされています。
よっぽど広い家でメッシュWi-Fiを構築する必要があるような環境じゃなければ光BBユニットでも問題ないと思います。
Wi-Fiマルチパックを使ってカジュアルにソフトバンク光を使う
Wi-Fiマルチパックを使えば楽ですよね。Wi-Fiルーターを持っていなくてもすぐに光回線を始められますし、開通したその日から気楽な無制限のWi-Fiライフに移行することができます。
もちろん、E-WMTA2.3までの光BBユニットでは無線が若干弱いので、Wi-Fiマルチパックなしで市販のブロードバンドルーターを導入する手もありますが、E-WMTA2.4の光BBユニットであれば不安もないと思います。
おうち割光セットは必要ないし、光BBユニットもなくていいなら、Wi-Fiマルチパックに加入しなくてもOK。いずれにしても、自宅Wi-Fiは今の世の中ほとんど必須みたいなものなので、ソフトバンク光ならWi-Fiマルチパックを検討してもいいでしょう。