「新しくできたLINEMOが気になる」
「LINEMOって実際どんな感じなんだろう」
今回は上記のような疑問に答えたいと思います。
ソフトバンクから新しく登場したオンライン専用ブランドであるLINEMOですが、実際どんな感じで使えるんだろうと気になりますよね。
LINEMOは色々と制約やデメリットがある…という風に漠然と考えているかもしれませんが、ライフスタイルにおける携帯の使い方によって、LINEMOのようなシンプルなサービスは誰でも使いこなすことができるんですよ。
では、実際に使ってみたLINEMOのレビューをお送りします。
LINEMOって何?概要を解説
そもそもLINEMOとは何ですか。
オンライン専用だから安い!eSIMもある
LINEMOの最大の特徴は、20GBで税込2,728円という、いままでになく大容量・低価格の携帯プランであるということ。特に3大キャリアのメインブランドを使ってきた人は、通信費が半額以下になる人も多いのではないでしょうか。
この低価格はオンライン専用だからこそ実現できています。サポートはオンラインのみ。基本的にはチャットで問題を解決するスタンスで販売しているので、サポートにかかる人件費が安くなってるんですよ。
そして2021年7月から3GBのミニプランが追加され、小容量のニーズに応えるようになってますます使いやすくなりました。
LINEMOのスペックは以下の通り。
LINEMO | ミニプラン | スマホプラン |
月額料金 | 990円 | 2,728円 |
データ容量 | 3GB | 20GB |
国内通話料 | 22円/30秒 | |
ネットワーク | 4G/5G | |
容量超過後速度 | 300Kbps | 1Mbps |
eSIM | 〇 | |
LINEギガフリー | 〇 | |
テザリング | 〇 |
LINEMOはahamoと違い、1回5分の無料通話が付いていないのでその分安くなっています。とはいえLINEMOはキャンペーンをやっていて、1年間無料で5分無料通話オプションを付けられるので、さらに安くなっています。
そして通常のSIMカードだけでなくデジタルなSIMであるeSIMも選択可能。他社キャリアのSIMカードを使っていてもサブとしてeSIMにLINEMOを入れられるので、手軽に検証することもできるんですよ。
LINEギガフリーが心地いい
LINEMOの特徴として個性的なのは、やはりLINEとの連携にあります。LINEの音声通話やビデオ通話などの機能がデータ通信でノーカウントになるので、データ量を気にすることなく友達とコミュニケーションを取ることができます。
やっぱりこれですよね。LINEMOは電話番号の音声通話が22円/30秒といまだに高いので、LINEの通話をよく使うことがあります。LINEギガフリーなら精神衛生的にもフリーになれますね。
他にもLINEクリエイターズスタンプが無料になる特典があったり、LINEをよく使うユーザーなら嬉しい携帯サービスなのは間違いないです。
LINEMOの使い心地を詳細レビュー
ここからはLINEMOを使ってみたレビューをお送りします。結論から言うと、LINEMOは番号あての電話をあまりしないユーザーにおすすめできます。
今のユーザーは通話もメッセンジャーもLINEを使うので、データ通信の優先度が高いユーザーならLINEMOにする価値はあります。LINEMOのレビューでコメントしたいポイントは次の通り。
- 速度制御は無問題
- エリアの広いソフトバンク回線
- LINEギガフリーは役に立ちそう
- キャリアメールはなくてもOK
- データ容量超過後の速度は1Mbpsで速い
- Myページはシンプル
- Yahoo!プレミアムなしは大きなデメリットではない
上記を一つ一つ見てみましょう。
速度制御は無問題
わりと気になっている人が多いと思われるLINEMOの速度制御。これに関して言えば、筆者はまったく問題を感じません。と言うのも、ソフトバンクは元々回線を制御しており、LINEMOだからどうのこうのという話ではないんです。
ソフトバンク回線は公式で速度制御をやっていると案内していて、以前から筆者はソフトバンクやY!mobileを使っていて特に問題を感じませんでした。LINEMOでもソフトバンクと同じ回線を使うので、普通の使い方をしていれば高速でデータ通信することができます。
制御というのは、ARやVRといった最新技術でかなりの大容量を使うデータ通信は制御するようです。もちろん、最近はARやVRコンテンツも出てきているので、回線が混雑すれば制御の可能性があります。
ですが、普通にHD 1080pくらいの高画質動画を見る程度の使い方であれば、不便を感じることはありません。速いです。
エリアの広いソフトバンク回線
回線品質に関しては、筆者はすでに分かっていたことなので驚きではないですが、LINEMOのレビューでも取り上げたいですね。ソフトバンク回線は基地局数が23万局ということもあり、高品質で繋がりやすいです。
建物内やエレベーター内でよく繋がります。繋がりやすさというメリットだけでもLINEMOにする価値はあると思います。ドコモ回線で繋がりにくいと思っている方は、ソフトバンク回線を使ってみるといいですよ。
LINEギガフリーは役に立ちそう
LINEギガフリーはLINE音声通話やビデオ通話がノーカウントになるのですが、LINEのすべての機能がノーカウントになるわけではありません。公式サイトのLINEギガフリー案内ページにあるギガフリー対象/対象外機能一覧に情報が載っています。
かなり細かい規定があって、トークといった主要な機能はノーカウントなのですが、LIVE配信は対象外とか、LINEトークから見るYouTubeは対象外とか設定されているので注意してください。
クリエイターズスタンプは無料なので、スタンプをよく使う人は重宝すると思います。
キャリアメールはなくてもOK
LINEMOはキャリアメールがありませんが、個人的には元々あまり使ってないので不便さは感じません。
キャリアメールやプロバイダのメールというのはネット回線とメールが紐づけされているので、回線を解約するとメールも使えなくなります。なので、回線と関係ないクラウドのOutlookやGmailを併用して、個人はOutlook、仕事はGmailみたいにクラウドで運用しています。
- 個人PC用→Outlook
- 仕事用→Gmail
- 携帯用→iCloud
- 捨てアド→Yahoo!
上記のような感じですね。iPhoneのデフォルトメーラーに上記を全部設定できるので、本当に便利です。
データ容量超過後の速度は1Mbpsで速い
20GB使い切っても超過後速度は1Mbpsなので標準画質の動画も再生できます。Twitterなどは画像の読み込みに若干時間かかりますが、使えるレベル。
1Mbpsなら最低限のネット環境を維持できるので、万が一データを使い切っても、ストレスでネットができないということにはならないです。容量を追加したい場合は1GBを550円で購入できるので、必要に応じて追加してください。
注意点は、ミニプランだと容量超過後速度が300Kbpsになること。ワイモバイルなどと同じように3GBプランは1Mbpsにしてくれないんですよね。
まあ、3GBより20GBプランを使ってほしいから20GBプランを優先するのは分かります。
Myページはシンプル
Myページは、ソフトバンクやワイモバイルと似ていますが、もっとシンプルにしたデザインになっています。
PC用の画面ですけど見やすいですよね。昔は料金などの内容を表示するエリアが狭かったんですが、LINEMOのMyページは画面いっぱいに表示しているのですっきりしています。
データ量の表示も分かりやすく、追加データのチャージも簡単。
Yahoo!プレミアムなしは大きなデメリットではない
LINEMOはYahoo!プレミアムがないことを騒いでる人もいますが、明らかに重要度は低いですよね。特にYahoo!プレミアム特典を多用していなければ、なくても構わないオプションです。
ポイントアップの特典があるんですけど、ポイント目当てで買い物をしていれば支出が増えるのは当然ですし、他のサイトを上手く使えばいいだけ。
Yahoo!プレミアムなしで困るのは逆に事業者側ですね。たくさん買い物をしてくれるユーザーが減るだけです。ソフトバンクとしては消費喚起策としてLINEMOを使うことはコストパフォーマンスが悪いのかもしれません。
電話をかける頻度が少なければLINEMOはおすすめ
というわけで、LINEMOのここが良いという点を挙げてきましたが、通話料は普通に22円/30秒かかります。楽天モバイルは番号あての通話が無料ですけど、3大キャリアはいまだに高い通話料を取る。
なのであまり電話しないで、するとしてもLINEで話をするようなユーザーにはLINEMOをおすすめできますよ。
LINEMOの気になるところ
良いところのレビューが分かったところで、逆にLINEMOの気になる点は何でしょうか。
eSIMの設定方法は若干複雑
【完全理解】LINEMOの気になる評判とは!?【忖度なし】の記事でも言及したように、LINEMOのeSIMの設定方法が少し複雑で、プロファイルのインストールが2回あったりするのでわりとデメリットですね。
QRコードを読み込むだけの楽天モバイルなどとは違い、LINEMOだと手動設定が多い。格安SIMユーザーなら問題ない設定ですが、移行が初めての人は戸惑うことがあるかもしれません。
手順通りにやれば問題ないので、もしすでにSIMカードを挿していて、サブでeSIMを使いたいという人はLINEMOを試してみましょう。
動画を見まくると20GBでは足りない
これは家でWi-Fiを使わないことを前提にした話ですが、動画を見まくった場合、20GBでは足りない人がいるのではないかと思います。回線が携帯だけだと、今の時代キツい可能性ありです。
特に高画質のHD 1080pに設定して動画をずっと見ていると、わりと20GBすぐに消費しますね。SD 360pの標準画質ならかなり見られると思いますが、高画質にするとダメです。
家にWi-Fiがあるなら20GBは多すぎるくらいなので問題ないです。ただ、外出先でよく携帯を使うなら、20GB使い切ることも想定しておいた方がいいですね。
家族割とおうち割があるとベター
料金に関しては納得して使う人も多いと思いますが、家族割とおうち割光セットがないことに不満を覚える人は多いのではないでしょうか。筆者もソフトバンク光を使っているので、ワイモバイルをおうち割にして使っています。
他にも、ソフトバンクでんきとの割引がないです。ワイモバイルはおうちでんきで100円引きになりますが、LINEMOはないので割引に弱いですね。
そもそもオンライン専用でコストカットしてるので、割引を拡充することはできないのでしょう。割引があればベターなのですが、LINEMOに関しては今後も期待できないですね。
ただ、3GBのミニプランは990円です。これはワイモバイルの3GBで家族割/おうち割を使うのと同じなんですよね。本当に安くしたいと思うならミニプランにしましょう。
3大キャリアの課題は高い通話料
ソフトバンクを含めた3大キャリアの課題は、22円/30秒という高い通話料を無料にすることです。今時電話をかけるだけで3分話すと税込132円しますからね。相当高いです。
これが電話回線ではなく、パケット交換のデータ通信であれば無料で話せるわけです。SkypeやLINEなどもそうですし、他にもIP電話で無料になるサービスがあります。楽天モバイルはアプリで番号あての通話が無料ですよね。
今後は、音声通話の領域は原則無料にして、データ通信の容量で課金するビジネスモデルに転換していかないといけません。
新世代携帯のLINEMOを使いこなせ
はい。今回ね、新しいLINEMOのレビューだったんですが、設定などの使い心地は格安SIMと変わらないです。eSIMではなくSIMカードであれば、SIMを挿してプロファイルをインストールするだけですし、eSIMも手順通りに設定すれば問題ありません。
速度制御も普通に使っていれば全然気にならないですよ。高画質な動画も見られますし、お昼の速度も速いですしね。電話をしないでシンプルにデータ通信するならLINEMOで十分だと思います。LINEギガフリーでストレスもないですし。
LINEMOを始めとした3大キャリアの課題は、繰り返しですが通話料が高いこと。音声通話に課金するビジネスモデルをやめて、付加価値の高いデータ通信サービスを拡充してお金を儲けた方がユーザーのためになります。
そういった意味では、LINEMOは5Gが使えるので、これからの5G時代を手軽にオンライン契約できるLINEMOで使いこなすのはおすすめですよ。