今回も遅れましたが、楽天モバイルのプラチナバンド取得が発表されましたね!
携帯キャリアが繋がりやすいプラチナバンドを持っていないのはユーザーに不利益なのでまあ自然な流れ。
これで楽天モバイルユーザーは「いつどこでも夢のモバイルインターネットができる…!」のですが少し落ち着きましょう。
今回楽天モバイルに割り当てられた700MHz帯のプラチナバンドとは一体何なのでしょうか。調べてみました。
目次
楽天モバイルプラチナバンド取得状況まとめ③
楽天モバイルが夢のプラチナバンド獲得へ…!!
プラチナバンド割り当てが決定
日本時間2023年10月23日、総務省は楽天モバイルへのプラチナバンド割当を発表。
基地局開設計画の認定申請が楽天モバイル1社のみだったので、電波監理審議会とその周辺は素直にプラチナバンドを割り当てました。
総務省、楽天モバイルへの“プラチナバンド”700MHz帯の割当を発表
楽天モバイルがプラチナバンド(700MHz)を獲得 「つながりにくさ」を克服できるか
振り返ると2012年にソフトバンクが900MHz帯を獲得して以来11年ぶりとのこと。あのやんちゃなソフトバンクの時代…(気づいたら大人になっている…?)。
戦国時代が終わったと思ったら楽天モバイルが最後の戦いを仕掛けています。
700MHz帯とは何か調べてみた
今回割り当てられたのは800でも900MHz帯でもない低い周波数の700MHz帯。
狭帯域と言われていて、今まで使われていなかった理由は電波が地デジと特定ラジオマイクに隣接していて干渉を避けるためだったそうです。
つまり混信とか、一定の条件を満たすと電波が不安定になる。これを審議会が検討して結論は「使える」。
あと、たまたま空いていた周波数帯なので電波を束ねて速度を速くするキャリアアグリゲーションはありません。
関係者に懸念されながらも「使える」
特に特定ラジオマイク関係者から懸念の声が出ていたらしいですが、端末の出力制御や基地局を密にするとか工夫すれば運用できると。
報道によると700MHz利用推進協会と連携して受信障害対策もするそうです。
なのでマイクとかイヤーモニターを使う業者さん、例えば音響機器を使って録音するとか収録するとか、放送、配信するとか。イベントとか。
対策して700MHz帯を使いましょうと、ユーザーの知らないところで話が進んでいます。
想定されるスループット
ドコモの試算によると700MHz帯のスループットは下り30Mbps、上り11Mbpsだそうです。前述の通りキャリアアグリゲーションなし。
実効速度は下り20とか、25Mbpsとか?。遅くないけど爆速ではないです。速度云々より対応エリアと。
ユーザーさんも「まあ繋がるからいい」と溜飲が下がるでしょう。
3MHz幅2本のみで使い放題回線を構築する
報道によると使える帯域幅は、上り下りそれぞれ3MHz幅のみ。それで1100万回線収容できるそうです。
ただ最近、ドコモさんの帯域がひっ迫して繋がり難くなっているので使い放題の楽天モバイルは一体どうなる?と言われてますね。
想像すると、楽天モバイルのヘビーユーザーがイベント会場に集まった時に一定の影響はあるかもしれません。
だから基地局の整備、そして移動基地局車の出番。移動基地局は既にやってるそうですね。
上りが高速の評価
通信品質の評価をしているOpensignalは、楽天回線を上りがいいと評価しています。
確かに筆者が駅前で5Gを測定した時も上りが他社より速かったです。下りは光回線みたいでしたね。
5Gは条件がいいと上記の数字。宅地でこの数字が出る場所は少ないです。宅内で4G LTE↓
その上で700MHz帯はエリアを広くカバーするメリットを取る。こんな感じでしょうか。
最後の携帯キャリアをウォッチする
というわけで一連の流れで書きましたが、3大キャリアにとってはつまらない話。顧客を奪われるだけなので。
とはいえ楽天も、予想通りSPUの上限を低くしてダイヤモンド会員の上限を7000→2000に変更。そこは抜かりなくやる笑。
お得意様優遇より楽天モバイルを広く使ってもらいたい、顧客を奪いたい。
企業さんのさじ加減一つでプログラムとかプランとか、コロコロやられるのはITあるあるですね。
ユーザーさんとしてはauローミングと併せて活用できるシーンとエリアが広がります。なので、プラチナバンドで具体的にどこがどう変化していくかも注目。
しかしここで、報道によると電波発射は2026年3月…とか出てきましたけど可能な限り24年中…とか。
早ければ年内と豪語したけど、地デジと特定ラジオマイクの隣接で中の人も「ちょっと待てよ…」と。
うん…。
2023年も残り2か月を切りましたが最後の携帯キャリアをウォッチしていきましょう。