今、世界でそして日本でも注目の的になっているスマートフォンメーカーと言えばXiaomi(シャオミ)。求めやすい価格とは裏腹に性能が良い製品を提供していて、コスパモンスターとまで言われてますよね。
そんな話題のXiaomiが11T/11T Proを2021年11月5日にリリース。グローバルではすでにリリースされていたのですが、ようやく日本でもXiaomiのハイエンドが使えます。
筆者はiPhone SE(第2世代)ユーザーだったのですが、いつまでたってもFace IDだけ、USB-Cに対応しない、そして値段が高めという3つのデメリットに辟易してAndroidに移行しました。
乗り換えたAndroidはXiaomi Mi 11 Lite 5Gだったのですが、11T Proが発売されたのでこの際ハイエンドを使ってみようじゃないかと思って速攻で切り替えたのです。
iPhoneやAndroidのミドルレンジクラスを使っていて、11T Proのような高コスパなハイエンドを考えているユーザーは結構いると思うんですよね。
この記事ではミドルレンジスマホを使っていた筆者が忖度なしでXiaomi 11T Proをレビューしたいと思います。
目次
- 1 Xiaomiが圧倒的高コスパのハイエンドスマホをリリース
- 2 Xiaomi 11T Proのメリットとは
- 2.1 衝撃の120W超急速充電がストレスフリー
- 2.2 高画質な夜景が簡単に撮れる
- 2.3 6万円台でSnapdragon 888
- 2.4 HDR10+超高画質動画が撮れる
- 2.5 誰でもクリエイティブな動画が撮れる
- 2.6 衝撃のドルビービジョン対応6.67インチ高画質ディスプレイ
- 2.7 顔認証+側面指紋認証は素早い
- 2.8 リフレッシュレート120Hzでサクサク
- 2.9 harman/kardon監修スピーカーで音が良い
- 2.10 24bit/192kHzのハイレゾとLDACに対応で高音質
- 2.11 日本人に嬉しいFelica/おサイフケータイ
- 2.12 2年間の無料保証
- 2.13 iPhoneと同じように長期的に使える
- 2.14 イカしたデザイン
- 3 Xiaomi 11T Proのデメリットは
- 4 総評
- 5 高コスパなハイエンド級スマホでモバイルライフの質を高める
Xiaomiが圧倒的高コスパのハイエンドスマホをリリース
11T Proはハイエンドですが正確にはフラッグシップ「級」であり、本当にフラッグシップにすると価格が高くなるので実用性を考えてコストダウンしています。
価格は128GBで69,800円、256GBが79,800円。128GBは公式オンラインストアかAmazonで購入することができ、256GBは量販店での販売になっているようです。
おサイフケータイにこだわらなければ無印の11Tという選択肢もあります。11Tはハイエンド級なのに上記のMVNOで3万円台なんですよ。
仕様は公式サイトを参照してください。
世界シェア3位のXiaomi
Xiaomiは世界シェア3位のメーカー。最近ではXiaomi Pad 5を出してiPadに対抗してるし、Appleへのオマージュというか相当意識していることは明白。
日本では価格が高くないのに高機能なイメージですが、最近は12T Proが10万円超えて値上がりしています。

Xiaomiは利益率を5%に抑えて、その分ユーザーに還元することを公言しているようです。利益率5%を本当に維持するか分かりませんが、企業姿勢や取っている方針は評価できるメーカーですね。
メディアやSNSが発しているメーカーの印象を悪くするデマを信用する必要はありません(Xiaomiを信じろと言ってるわけではない)。
満を持して発表されたXiaomi 11T/11T Pro
元々グローバルでMi 11 Ultraといったハイエンドも出しているXiaomiですが、基幹モデルとなるのがTシリーズ。11T Proの海外での価格は税込8万以上とのことなので、6万円台で購入できる日本価格は嬉しい。


Xiaomiは価格を抑えて高機能なスマートフォンをリリースしていて、ユーザーとしては嬉しいメーカーですね。
XiaomiはAppleやSamsungを駆逐するのか
Xiaomiがスマートフォンでトップになるかと思いましたが、サムスンやAppleの力はやはり強い。
特に日本ではAppleの力が大きく、現在はファッションとしてiPhoneやMacBookを所有することが正義。しばらくAppleの牙城は揺るがないでしょう。
とはいえ世界ではXiaomiが第3勢力としてのポジションを確立しているようです。
その上でiPhoneは指紋認証なし、ノッチ、Lightningケーブル、何より価格が高い…と考えたユーザーの乗り換え先としてXiaomiが一気に台頭してきたわけです。
Xiaomi 11T Proのメリットとは
結論としてXiaomi 11T Proはとにかくストレスフリーな1台。操作性が快適、サクサク、使っていて気持ちいい。
スマホメーカーはカメラの機能を追及して、普通の人にはオーバースペックで違いが分からないようなカメラを搭載したスマホをリリースしています。
もうiPhone 13 Proなんて普通の人にはスペックが高すぎですよ。動画編集をするならいいですが、普通の人にiPhoneのカメラは使いこなせません。
そこでXiaomiとしては全体のバランスを取っています。11T Proのメリットは以下の通り。
- 衝撃の120W超急速充電がストレスフリー
- 高画質な夜景が簡単に撮れる
- 6万円台でSnapdragon 888
- HDR10+超高画質動画が撮れる
- 誰でもクリエイティブな動画が撮れる
- 衝撃のドルビービジョン対応6.67インチ高画質ディスプレイ
- 顔認証+側面指紋認証は素早い
- リフレッシュレート120Hzでサクサク
- harman/kardon監修スピーカーで音が良い
- 24bit/192kHzのハイレゾとLDACに対応で高音質
- 日本人に嬉しいFelica/おサイフケータイ
- 2年間の無料保証
- iPhoneと同じように長期的に使える
- イカしたデザイン
Pixel 6の文字起こしやリアルタイム翻訳のような付加価値ではなく、11T Proは120W充電やバッテリーの持ちを強化する方向性の製品です。
衝撃の120W超急速充電がストレスフリー
Xiaomi 11T Pro最大のメリットはやはり120W充電でしょう。これは衝撃と言っていいです。67Wのターボチャージを遥かに上回る速さ。
120W Xiaomi ハイパーチャージは充電速度が0から100%まで17分で完了するとXiaomi公式は言っています。筆者もやってみましたが、ワイヤレスイヤホンで音楽を再生しながら充電して10%から100%になるまで約20分でした。

メリット
すぐに充電が終わります。残量が60%台だと5分くらいで100%になります笑。アクティブに行動する人なら充電は速ければ速いほどよく、ストレスフリーですね。
仕組みはデュアルチャージポンプと呼ばれる電圧と電流の調整、そしてデュアルセルバッテリーで入力が2個あるとのこと。つまりチャージポンプ2個とバッテリー2個で、2つ同時に充電するようです。
そして120W急速充電器は大きくて重さもありますが、充電器をつけてくれるのはいいですね。最近はAppleもGoogleも充電器を付けていません。

安全性もバッチリで、テュフラインランド急速充電安全認証というものを取得しているとのこと。そしてバッテリーの耐用年数が長く、800回フル充電しても80%の容量を維持するそうです。
高画質な夜景が簡単に撮れる
11T ProはiPhoneやPixelと比較すると光の取り込みが弱いですが、十分綺麗に撮影できます。
メリット
特に夜景を綺麗に撮ることができます。






上記は三脚を使用。自動で夜景1Sや夜景2Sというモードになります。キラキラと煌めくような夜景が撮れます。すぐにプロっぽく撮れるんですよね。
要は低照度の環境に強いわけです。そして夜景はできるだけ三脚を使って撮った方が綺麗に撮れます。ブレずに正確に描写できます。
マクロカメラもいいですね。

植物だけでなく、食べ物とか何でもマクロで撮って迫力を出すことも楽しい。
そして日中の写真。

晴れた日の空色は南中時刻だと青が濃いですが、この写真は15時台で自然な空色。時間帯や被写体によって自然な風合いで撮影できます。
はっきり言って値段の高いスマホはどれもカメラの性能は良いです。
11T Proはカメラ以外の機能にも力を入れているので、カメラ性能はバランスが取れていると思います。これでカメラがさらに凄いとなると価格が上がってしまい、高コスパとは言えなくなるでしょう。
繰り返しですが、ハイエンド級スマホのカメラは一般人にとってもう十分過ぎる性能になっているのです。
6万円台でSnapdragon 888
Xiaomi 11T ProのチップはクアルコムのSnapdragon 888で、このチップを搭載しているのがハイエンドと言われる理由ですね。
ポイント
Snapdragon 888はiPhone 11やiPhone SE(第2世代)のA13 Bionicを上回り、ちょっと前のiPhoneユーザーがさらに良い感覚で使える高性能チップ。
発熱は気になりませんが、その理由はチップ(Soc)の動作クロックを抑えているのではないかとのこと。設定を見るとバランスとなっていて、パフォーマンス重視の設定にすることも可能です。

ゲーム性能やベンチマークスコアが気になるなら他のレビューを見てください。SNSではスナドラ888にしてはスコアが高くないと言われていますが、ベンチマークスコアを気にするユーザーは圧倒的に少ないのです。
もちろんミドルレンジのMi 11 Lite 5Gと比べて明らかに処理が速いです。アプリのインストールもすぐに終わる。
アプリの中で項目を切り替えたりする基本的な動作はサクサクで、ミドルレンジから乗り換えれば差を感じると思います。ストレスフリー。
HDR10+超高画質動画が撮れる
現在はスマホで誰でも動画を撮れる環境になっています。11T ProはHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応。
HDR動画を11T Proで再生すると画面が圧倒的に明るくなり、明暗が増して3Dでもないのに立体的な感覚の映像を見ることができます。
HDRは画質を4Kに設定したときに有効にできます。カメラ→4K→設定をタップ→HDR10+

11T ProでHDR動画をテスト撮影してみました。設定は4K 60fpsでHDR10+を有効にしています。
上記動画は何もない河川敷で、しかも逆光で雲が多いので素材としてはよくないです。HDR対応デバイスでなければ、ごく普通の風景映像です。
しかし、この動画を11T Proで再生すると自動的にHDR動画だと判断し、ディスプレイの光量が増してくっきりと鮮やかに再生されます。
動画は8Kまで撮れますが、HDR10+は4K 60fpsまで。しかも8Kはファイルサイズが大きく、手ぶれ補正もないので、現実的には4K 60fpsまででしょう。
誰でもクリエイティブな動画が撮れる
最近のカメラの特徴はシネマティックモードを搭載していること。Xiaomiは11T ProだけでなくMi 11 Lite 5Gなど他の端末でもワンクリックAIシネマを搭載してるんですよね。
このムービー効果でタイムラプス動画を撮ると以下の通り。
簡単にシネマティックな動画が撮れます。タイムラプスの他にもスローシャッターで動くものを捉えたり、デュアルビデオでVlogを撮ることも可能。
Vlogをやろうと思っているユーザーにはワンクリックAIシネマが役立ちます。
衝撃のドルビービジョン対応6.67インチ高画質ディスプレイ
ディスプレイは6.67インチなので大型なのですが、11T Proは縦に長くてスリムな印象を受けます。
画質はかなり高画質でDolby Vision対応になっており、ディスプレイの性能はまさにハイエンド。

上記の写真だとちょっと伝わりにくいですが、滑らかな画質で色鮮やか。
簡単に言うと色が濃い。Mi 11 Lite 5Gは色が薄い印象ですが、11T Proのディスプレイは色がはっきりと濃く表現されます。特に黒が引き締まるんですよね。
これを使うと液晶に戻ることはできませんね。発色や輝度が液晶と全然違っていて、くっきりと鮮やかに動画が再生されます。
特にHDRのドルビービジョンで撮影された動画は、11T Proで再生すると画面が圧倒的に明るく変わります。HDR10+と同じようにドルビービジョンのHDRにも対応しています。
明暗がくっきりと分かれてダイナミック。眩しいほど光量が多くなり、衝撃的な高画質で動画が再生されます。
顔認証+側面指紋認証は素早い
顔認証と指紋認証でとにかくストレスフリー。顔認証だけとか、画面内指紋認証だけとか、そういう中途半端な仕様ではありません。


側面の電源ボタンが指紋認証になっているのでそれを指でタッチするだけ。あるいは傾けてロック解除を有効にして顔認証。本当に楽なんですよね。
Google Pixel 6に搭載されている画面内指紋認証はフィルムによって認識しにくいことが報告されていますし、コストもかかりそうです。であれば側面指紋認証の方が簡単。
しかも認証の速度が速いんですよね。指をタッチするとすぐにロック解除。
ただし2Dの顔認証はセキュリティ的に弱い。とはいえロック解除にかかる負担は圧倒的に楽です。
リフレッシュレート120Hzでサクサク
リフレッシュレート120Hzは画面の動きが滑らか。ゲームをしない人でもリフレッシュレートは120Hzの方が良いと思います。ストレスフリー。
デメリットとしてバッテリーの持ちが悪くなりますが、11T Proは5,000mAhなので持ちは悪くないです。ヘビーに使ったとしても120W充電なら20分もかからずに100%。
harman/kardon監修スピーカーで音が良い
Xiaomi 11T Proのスピーカーはharman/kardon監修スピーカーを採用しています。

ポイント
harman/kardonとは、ハーマンという米国(サムスン電子傘下)のオーディオメーカーで日本でも知名度のあるメーカー。
イヤホンやヘッドホンで有名なオーストリアのAKG(アーカーゲー)もハーマンインターナショナルの傘下。
そんなharman/kardon監修スピーカーはMi 11 Lite 5Gと比べると明らかに音質が良く、音がワイドに広がり、かつ音の厚みと豊かさが増します。声などの中域も聴きやすいですね。
ミドルレンジだと音はただ鳴っているだけの場合が多いですが、11T Proは音の存在感が大きくなるんですよね。
なので動画再生は満足度が高いです。同じ動画やライブ配信でもリアルな感覚で視聴できるでしょう。
24bit/192kHzのハイレゾとLDACに対応で高音質
11T Proは24bit/192kHzまでのハイレゾ音源に対応しています。ハイレゾとはCD音源を上回る音質のこと。
一般的に24bit/48kHz以上になればハイレゾになります。最近はApple MusicやAmazon Music HDなどがロスレスオーディオに対応してアプリで簡単に聴けるんですよね。

上の画像では11T ProにAnker Soundcore Liberty Air 2 Proを接続し、Amazon Music HDのオーディオ品質を確認したところ。音源からイヤホンまで全て24bit/192kHzです。
ハイレゾを聴くには有線イヤホンだとハイレゾ対応DACが必要ですが、11T ProはLDACにも対応しているので、ワイヤレスイヤホンでハイレゾを聴くことができます。
このハイレゾ対応とLDACがiPhoneにはないメリット。
さらに11T Proは立体音響方式のドルビーアトモスにも対応しているので、Amazon Music HDなどで話題の空間オーディオを試すこともできます。

ドルビーアトモスは標準再生より音が立体的になり、ライブ感覚に優れた音楽を聴くことができます。
日本人に嬉しいFelica/おサイフケータイ
11T ProはFelicaチップを搭載しているのでおサイフケータイが使えます。モバイルSuicaで自動改札機を通ったり、リアル店舗でQUICPayを使ったりできるのでかなり便利ですね。

11TにはFelicaがないので、もしおサイフケータイを使いたいならFelicaを搭載している11T Proを選びましょう。
2年間の無料保証
11T Proは1年保証ではなく2年間の無料保証が付いてきます。Xiaomiとしてもサポートに力を入れているようで、OSのサポートも3回のアップデートに対応しますし、長く端末を使うことができるでしょう。
iPhoneと同じように長期的に使える
iPhoneはAppleが長期的にOSを保守してるので、ユーザーも端末を長く使う傾向があります。
最近はAppleと同じようにサポートを手厚くするメーカーが増えているようで、Xiaomiも3回のOSアップデートと4年間のセキュリティパッチを提供します。
なのでむやみに1~2年で端末を買い替える必要はないですよ。2年くらいすると変えたくなりますが、3年程度大切に使うことも十分できます。
イカしたデザイン
最後のメリットはデザインが良いということ。Xiaomiの製品はセンスが感じられますよね。横幅を大きく取らずに縦に長くのばして、いわゆる黄金比に近い形。

この黄金比のような形と四隅が丸くなっていることが重要。Xiaomiは丸みがあっていいですね。ベゼルがもう少し細ければという意見もありますが、そこは許容範囲。
色も良くて、筆者が持っているメテオライトグレーは黒光りしています笑。

セレスティアルブルーは七色ですし、形や色が良いXiaomi 11T Proは持っていてテンションが上がりますね。
MVNOへのMNPで安く手に入れるには、OCNモバイルONEが4万前後で破格の安さ、そして
IIJmioも5万円を切っています。場合によってはMNPではなく新規契約でも格安なことがあるので要チェック。
もちろん公式やAmazonで購入することができます。6万円台でハイエンド級スマホが手に入る今は良い時代ですよね。
Xiaomi 11T Proのデメリットは
これまではXiaomi 11T Proのメリットを見てきましたが、ではデメリットはどうなのでしょうか。
個人的に感じるデメリットは以下の通り。
- ハイエンド級なので厚みと重量がある
- 120W急速充電は専用充電器と専用ケーブルが必要
- 120W急速充電器は大きくて携帯に向いていない
- 120W急速充電器の発熱に注意
- タップして少し考える(遅れる)ことがある
- ワイヤレス充電はない(120W充電でOK)
- 防水ではない(防滴なのでOK)
わりと最強とも言えるXiaomi 11T Proにも注意点はあります。これから考える注意点も考慮した上で購入を検討できるかもしれません。
ハイエンド級なので厚みと重量がある
11T Proは厚さが8.8㎜、重量は204gなので、単純にiPhone 13 Pro(厚さ7.65㎜、重量203g)と比較すると重さは同じくらいですが厚みがあります。
しかしiPhone 13 Proは6.1インチ。iPhone 13 Pro Maxが6.7インチで厚さ7.65㎜、重量238gなので、重さは11T Proの方が遥かに軽い。
Mi 11 Lite 5Gと比較した写真が以下の通り。

11T Proの厚みが分かりますよね。
ポイント
個人的に重さはそれほど気になりません。もちろんMi 11 Lite 5Gと比べたら扱いにくいですが、意外と慣れて丸みがあるので持ちやすいです。
そして付けるケースによってはMi 11 Lite 5Gと同じような感覚になるんですよ。下の画像は左がMi 11 Lite 5Gで、右が薄いクリアケースを付けた11T Pro。

まあ写真を見るとケースを付けても違いがありますが、実際の感覚は似たような厚みになります。
11T Proはハイエンドなので厚みと重さはそれほどデメリットではないと言えるかもしれません。他の機種も200gを超えるものはたくさんあります。
120W急速充電は専用充電器と専用ケーブルが必要
11T Proのメリットである120W超急速充電はデメリットもあり、それが専用充電器と専用ケーブルが必要なこと。

120Wの充電器に汎用的なケーブルを付けて充電してもMAXの120W充電にはならず、ターボチャージである67Wにダウンしてしまいます。
ターボチャージでも速いですが、120Wのメリットを十分活かすには専用充電器と専用ケーブルが必要になります。
120W急速充電器は大きくて携帯に向いていない
120W超急速充電に使う充電器は大きくて重いんですよね。

大きくて持ち運べないかというと、もちろん持ち運べます。ただ携帯するのはデメリットですね。
筆者は充電器を携帯する時は↓を使っています。
少し重いですがUSB PDの65W急速充電器をガジェットポーチに入れています。120W充電器は自宅で使うことにしました。
120W急速充電器の発熱に注意
120Wという家電製品のような高出力なので仕方ないかもしれませんが、17分でフル充電のメリットの裏で充電器が発熱するデメリットもあります。
残量がない状態からフル充電すると結構発熱するんですよね。普通に発熱した充電器を持つこともできるし、安全性も高いので問題ないですが少し気になる点。
11月という秋冬の時期に充電しても熱いと感じるので、夏場は特に充電器が熱いと感じると思います。充電中、周りのものに注意して充電してください。
MIUIの問題
→(2022年4月6日)MIUI13.0.1にアップデートしたらかなり軽くなりました!
OS(MIUI)は、たまにアイコンをタップした時に少し考えてから実行する、つまりレスポンスが遅い時があります。
デュアルアプリも、2番目に作るアプリで画像のダウンロードが遅いという症状もありました。
チップは速いしリフレッシュレートは120Hzですが、そもそもAndroidはiOSに比べてメモリ管理やタスク管理が得意ではないですね。MIUIはカスタマイズしているので尚更メモリ管理を苦手とする傾向があります。
なのでOSはまだ懸念が残る。その辺り、iPhoneはハードとソフトが一体になっているので完成度が高いわけです。とはいえ、11T Proは高速チップなので重大な懸念ではありません。
あとタスクキルが早いことも少し気になる部分ですね。
ワイヤレス充電はない(120W充電でOK)
120W超急速充電があるのでワイヤレス充電はないですね。そこまでする必要がないという判断。ワイヤレス充電をつけたら価格が上がってしまいます。
しかしワイヤレス充電は置くだけだから楽という人もいるので、ワイヤレス充電が好きな人に11T Proは向きません。
防水ではない(防滴なのでOK)
11T Proは防水ではないです。水の中に浸しても問題ないという仕様ではありません。ただ、防滴性能はあるみたいなのでちょっとくらい濡れても問題ないです。
雨の時に11T Proを自転車やバイクのホルダーに付けっぱなしはできません。そういう時は防水ケースを使いましょう。
総評
ここまでXiaomi 11T Proのレビューと共にメリット・デメリットを見てきました。
冒頭では忖度なしでと言ってましたが、忖度レビューに見えますか。いえ、一切忖度してないですよ笑。Xiaomiから実機を借りてるなどしていません。
11T Proはハイエンド級とはいえ価格を抑えているので、カメラを追求するようなモデルではないことは明らかです。バランスの良い製品なんですよね。
カメラを追求するなら一眼レフを買いましょう。
多くのユーザーが満足できるバランスの良いスマホ
スマホのヘビーユーザーではないけど、エントリーモデルやミドルレンジでは満足できない。そういうユーザーは結構多くいるのではないでしょうか。
ミドルハイエンドのようなスマホを求めるユーザーにXiaomi 11T Proはハマるんですよね。バランス良く高機能なのが11T Proの強みだと感じます。

逆に老舗のAppleはマッキントッシュの時代からクリエイター向けのメーカー。iPhoneは高級路線に走って性能を高めて価格も高めていきました。特に今はiPhoneの値段が高いと思っている日本人が多い。
そんな中、Xiaomiは費用対効果が大きいスマートフォンを次々とリリースしています。
今回の11T Proは120W充電が快適で時短の需要に応えますし、カメラも綺麗、シネマティックに動画が撮れる、ディスプレイは10億色のDolby Vision、そしてharman/kardon監修スピーカーと至れり尽くせり。
デザインも良いですよね。カッコよくて質感が高いと持っているだけで気分が上がります。これで6万円台というのは驚き。
iPhone無印やiPhone SE(第2世代)ユーザーにおすすめ
レギュラーのiPhoneやiPhone SE(第2世代)のような、機能と価格のバランスを求めるユーザーに11T Proはおすすめ。
正直言って12万円以上出してiPhone 13 ProやGoogle Pixel 6 Proを買うより、半額でハイエンド級の11T Proを買った方がよいと感じました。
レギュラーのiPhoneには指紋認証がないですからね。しかもノッチ、Lightningケーブル、充電も速くない。
ミドルハイエンドクラスを検討するならXiaomiに乗り換えたり、最初からXiaomiにするのが賢い選択だと筆者は感じました。
デメリットより断然メリットが上回る
厚みと重量というデメリットがあることは事実。XiaomiのMi 11 Lite 5Gと厚さも重さも全然違うんですよね。
ただ重さはそれほど気にならないです。外出した時にデスクで11T Proをいじる時も携帯用のスマホスタンドがあれば楽ですよ。
あとはMIUIのメモリ管理やタスク管理がいまいちという問題がありますが、クリーナーアプリを使っていつもメモリを綺麗にしておきましょう。
上手く運用すれば充電が高速、写真は綺麗、画質は良い、音も良い、サクサク作業できる圧倒的な高コスパの11T Proでひと味違うライフスタイルになります。
デメリットよりメリットを考えましょう。11T Proはここがいいと考えた方が楽しいですよ。
コスパ好きにはたまらない
MVNOでは実質4万円台や4万円を切ってしまうキャンペーンが実施されていて、さすがマーケティングできてるなと思わされます。
筆者も高コスパなものが好きですが、同じようなユーザーはたくさんいると思います。スマホに10万円以上出すのはちょっと…と思うなら11T Proでモバイルライフの質を高めたいですよね。
もう11T Proでいいんです。これで問題は解決なんです。
高コスパなハイエンド級スマホでモバイルライフの質を高める
クリエイターはiPhoneを選んだ方がいいかもしれませんが、大多数の普通の人は11T Proにしておけば問題は解決されると言っていいでしょう。
では、11T Proは日本市場での帝国とも言えるAppleの牙城を崩壊させることになりますか。
いえ、それはまだ難しいでしょう。iPhoneユーザーがAndroidに移行するのは何か理由がないと無理なので、多くの人はiPhoneを使い続けます。
一方で、日本でXiaomiのシェアは拡大しないのかというとそれも間違い。これからは初めて持つスマートフォンがXiaomi(あるいはOPPO)というユーザーが増えていくと思われます。
11T Proは、ちょっと頑張ればハイエンド級のスマートフォンが手に入る高コスパの代表。初めてのAndroidや初めてのスマホを11T Proから始めるのはセンスいいですね。