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「光ファイバーを家に引いたけどWi-Fiルーターはどうしよう」
「Wi-Fiルーターって高いものじゃないとダメなのかな」
このような疑問にお答えします。
Wi-Fiルーターには様々な種類があり、いざ店頭に行っても散々歩き回った結果有名メーカーのものを選ぶだけの結果になってしまいます。
一口にWi-Fiルーターと言っても箱に書いてある速度の表示が色々あって、「一番高速なやつを選んだ方がいいのかな…」という先入観を抱いてしまうでしょう。
そこでどのように宅内のWi-Fiルーターを選べばいいでしょうか。
今回は光回線で使うWi-Fiルーターの選び方と、おすすめのWi-Fiルーターを解説します。
目次
Wi-Fiルーターの分類
Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)対応ルーターは3種類の速度がある
光回線で使用されるルーターの規格はIEEE802.11ac(Wi-Fi 5)とIEEE802.11ax(Wi-Fi 6)、そしてIEEE802.11be(Wi-Fi 7)になります。
Wi-Fi 5は古い規格ですが、Wi-Fi 5の廉価版ルーターでも数百Mbpsの速度が出ます。
Wi-FiはMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)により端末同時接続が可能。つまり2台以上で同時に高速通信ができるようになっています。
WI-Fi 5の速度は以下の通り。
- 866Mbps(867Mbps)
- 1300Mbps
- 1733Mbps
Wi-Fi 5の速度はアンテナ1本で433Mbpsの速度(理論値)が出るので、それを何本使うかによってWi-Fiルーターの速度とグレードが決まります。
ここで866Mbpsは433Mbps×2のことで、つまり2ストリーム。
MIMO(マイモ)とは2×2(ツーバイツー)の場合、送信2本と受信2本のアンテナを使う技術。
アンテナ3本なら3×3で1300Mbps、4本なら4×4の1733Mbps。1733Mbpsは4台のデバイスで同時に高速通信することができます。
Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)の特徴
現在はWi-Fi 6が主流。Wi-Fi 6は簡単に言うとWi-Fi 5より多重接続が多く速度が速いです。
規格値で4.8Gbpsのルーターがあります。8台同時高速通信ができるものも。
特に最近は光回線で10Gbpsが出てきたので、より高速なデータ通信をしたい場合にWi-Fi 6以上が役立ちます。
Wi-Fi 6は筆者の環境で下り727Mbps出ました。
Wi-Fi 5でも十分な速度が出ます。とはいえ速度や安定性、暗号化技術、そして価格が安くなったのでWi-Fi 6がスタンダードになりましたね。
そしてWi-Fi 6対応PCやスマホが主流になりました。
新規格Wi-Fi 6Eとは
Wi-Fi 6Eは6GHzの周波数に対応した新規格です。Wi-Fi 6は5GHzでした。Wi-Fi 6Eの特徴をまとめると以下の通り。
- Wi-Fi 6EのEはExtend(拡張)
- 6GHzの周波数が使える
- トライバンドで接続台数が多い
- 干渉が少ない
- 通信チャネルが途切れる心配がない
簡単に言えば、Wi-Fi 6Eは利用できるチャネルが多いので干渉が少なく安定性が高いということ。
スループットはWi-Fi 6と同じように帯域幅160MHzで4ストリームの場合4804Mbps(4.8Gbps)。
Wi-Fi 6EはメッシュWi-Fiでより安定性の高いデータ通信をしたい場合に選択できます。
最近はWi-Fi 7の話も出てますね。
安くて高性能なWi-Fiルーターの選び方
Wi-Fiルーターはどのように選べばいいのでしょうか。
スタンダードはWi-Fi 6か6E
Wi-Fi 6や6Eのメリットはスピードだけでなく、より接続台数が多い場合に有効。
例えば4804Mbpsで4ストリームだと、1台当たり1201Mbpsで4台まで高速接続できます。8ストリームなら8台。
そしてWi-Fi 6や6Eは干渉に強くて安定性が高いです。さらにメッシュWi-Fiは中継器を足して戸建ての2階3階やマンションの離れた部屋でも電波を飛ばせます。
さらに暗号化技術がWPA3になっていますし、電波の質や付加価値を求めるならWi-Fi 6か6Eがスタンダードです。
ストリーム数を確認する
MIMOのストリーム数がルーターによって異なります。2ストリームは高速同時接続が2台、4ストリームは4台になります。
ルーターのパッケージに書いてあるアンテナ本数でストリーム数が分かります。
同時に接続するデバイスが4台なら4ストリームといった具合。将来的に家族が増えることが想定されるなら4ストリーム以上のモデルを選んでおきましょう。
とはいえアンテナ本数とストリーム数は同一ではないこともあります。Webなどで仕様を確認しましょう。
最近は一人でも接続する端末が増えました。PCスマホだけでなくタブレットやスマート家電も接続します。
8ストリームも最近ポピュラーになってきました。同時に色々なデバイスを接続する需要に応えているようですね。
電波が届きにくいならメッシュWi-Fiを検討する
メッシュWi-Fiとはルーターと中継器を使って家中に電波を張り巡らす技術です。
特に戸建てや部屋数の多いマンションだとWi-Fiの電波が減衰して、ルーターから離れるほど電波が悪くなります。
そんな時はメッシュWi-Fiを検討しましょう。最近は比較的容易にメッシュ環境を構築できます。親機に中継器となるルーターを追加してペアリングするだけ。
コストはかかりますが、壁や天井で電波が届かないならメッシュWi-Fiで解決できます。
日本のIPv6に対応している海外メーカーもある
日本のIPv6はIPv4 over IPv6という技術でIPv4パケットをIPv6ネットワークでも使えるようにしています。
日本メーカーのルーターはIPv6に自動接続できるので心配いりません。最近は海外メーカーのルーターも日本のIPv6に対応する製品が増えてきました。
世界トップシェアのTP-Linkは、v6プラスだけでなくDS-LiteやOCNバーチャルコネクト、クロスパスにも対応しています。
光回線で使う高性能なWi-Fiルーターのおすすめ
では、光回線で使う高性能なWi-Fiルーターのおすすめを見てみましょう。
TP-Link Archer AX3000
Wi-Fiルーター世界トップシェアのTP-Linkが販売しているArcher AX3000はアンテナが内蔵されている洗練されたデザイン。
このスッキリデザインは国内メーカーを好むユーザーにも受け入れやすいですね。
日本のIPv6に対応していて、v6プラス、OCNバーチャルコネクト、DS-Liteが使えます。クロスパスもOK。
AX3000は家庭でシンプルにネット接続したいユーザーにおすすめ。帯域幅が160MHzなので高スループットに期待。
スペックは以下の通り。
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 2402Mbps |
MIMO | 2×2(4ストリーム) |
高速同時接続台数 | 4台 |
デフォルトで日本のIPv6に対応し、いよいよTP-Linkも日本市場を重視してきた感があります。値段も2023年12月現在8,000円前後。
MIMOは2×2で2.4GHzと合わせて4ストリーム。2.4GHz帯もWi-Fi 6です。
最大2402Mbpsなのでリンクが1Gbpsなら必要十分。リンク速度が2Gbps~10Gbpsにも対応可能ですね。
スタンドも付いていて縦置きや壁掛けも可能。以前のTP-Linkはスタンドが別売りでゴツいデザインしかなかったので日本のユーザーにはウケるでしょう。
一人でも接続するデバイスの数が多ければ4ストリームがいいですね。EasyMesh互換です。
TP-Link Archer AX73V
Amazon限定のAX73V(量販店はAX5400)は4804Mbpsの6ストリーム。接続台数が多い時に最初に検討できるモデル。
2023年12月現在は12,000円台で購入可能。5GHz帯4.8ギガビットなので必要十分。2.4GHz帯もWi-Fi 6です。
2.4GHzと合わせて6ストリームなのでAX3000より余裕あるネット接続が可能。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 4804Mbps |
MIMO | 4×4(6ストリーム) |
高速同時接続台数 | 6台 |
4ストリームと8ストリームの間を埋めるのがこの機種。他社より価格が低めでコスパいいですね。
EasyMesh互換。そしてAmazon Alexa対応なので声で制御できます。
IPv6はデフォルトでv6プラス、OCNバーチャルコネクト、DS-Liteに対応。クロスパスもOK。
AX73VはAmazonのセールを狙ったり、楽天とYahooショッピングならAX5400の型番でセールを狙えます。
帯域幅160MHzで最近のデバイスとの相性も良いです。高スループットに期待ですね。
TP-Link Archer AX23V
理想のエントリーモデルがAmazon限定のArcher AX23V(量販店ではAX1800)。
Wi-Fi 6で5GHz帯1201Mbps。2.4GHz帯もWi-Fi 6です。2.4GHzと合わせて4ストリームなので端末が多くても速度が出やすい。
最大の特徴は小さなサイズ。150×130×40.3 mmなので、スマホや文庫本と同じような感覚で扱えます。
収納にも入れやすく、部屋の隅に置いても邪魔にならないのがイイ。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 1201Mbps |
MIMO | 2×2(4ストリーム) |
高速同時接続台数 | 4台 |
Amazonのセールで4,000円を切ることも。Wi-Fi 6ルーターが4,000円切るのは数年前だとなかったですね。
一人暮らしを始める時のエントリーでもいいですし、4ストリームなら接続台数によって2~3人程度もカバーできます。
EasyMesh互換で簡易的にメッシュも対応。
「とりあえず買いやすいWi-Fi 6ルーターが欲しい…」となったら、AX23Vをチョイスすればすぐに高スループットでネットに接続できます。
TP-Link Archer AX80
AX73Vの上位モデルがAX80。
AX80も日本のIPv6に標準で対応。v6プラス、OCNバーチャルコネクト、DS-Liteが使えます。クロスパスもOK。
AX80はUSB3.0ポートもあり、ストレージを繋げてネットワークドライブにできます。
スペックは以下の通り。
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 4804Mbps |
MIMO | 4×4(8ストリーム) |
高速同時接続台数 | 8台 |
使用する帯域幅は160MHz。プロセッサーもクアッドコアなので処理速度も期待できますね。TP-Link OneMeshにも対応。
MIMOは4×4で2.4GHzと合わせて8ストリーム。8台同時に高速接続可能。
家電含めて接続デバイスが多くなっているので、最初から8ストリームを狙う人も増えているかもしれないですね。
接続台数が多いけれどもコスパいいルーターを探している家庭にピッタリ。
バッファロー WSR-5400AX6P
バッファロープレミアムモデルのWSR-5400AX6Pは6ストリーム。
上位モデルに5GHz4本+2.4GHz4本の8ストリームがありますが、プリンターなどのデバイスが少ないなら2.4GHz2本のWSR-5400AX6Pでいいでしょう。
スペックは以下の通り。
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 4803Mbps |
MIMO | 4×4(6ストリーム) |
高速同時接続台数 | 6台 |
2.4GHzと合わせて高速同時接続6台まで対応。Wi-Fi EasyMeshで簡易的にメッシュを構築可能です。
こちらも帯域幅が160MHzなので最近のデバイスに相性が良いですね。
v6プラス、OCNバーチャルコネクト、transix、クロスパスなどの主要IPv6に対応ですぐに高速接続できます。
Wi-Fi 6で迷ったらバッファローの代表的なモデルを買っておけば安心。
バッファロー WSR-1800AX4P
WSR-1800AX4Sは接続端末が少ない時のエントリーモデル。
スペックは以下の通り。
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 1201Mbps |
MU-MIMO | 2×2(4ストリーム) |
高速同時接続台数 | 4台 |
バッファローでシンプルなWi-Fi 6ならこれですね。
v6プラス、OCNバーチャルコネクト、transix、クロスパスなどの主要IPv6に対応しているので、接続するだけで自動的にインターネットにつながります。
NEC WX5400HP
NECは値段が高めですがその分品質に力を入れています。
このWX5400HPはメッシュWi-Fiに対応し、電波の安定性を強化する機能に力を入れています。帯域幅は160Mhzなので高いスループットを得ることが可能。
スペックは以下の通り。
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 4804Mbps |
MU-MIMO | 4×4(6ストリーム) |
高速同時接続台数 | 6台 |
もし電波が届きにくいなら中継用にもう一台購入してメッシュWi-Fiを構築可能。複雑な造りの戸建てでも心配ないですね。
もちろんv6プラス、OCNバーチャルコネクト、transix、クロスパスなどの主要IPv6に対応。
デメリットはサイズ感。奥行や横幅があるので設置したときに少し場所を取るかもしれないのでご注意を。
上位モデルにWX6000HP(8×8の12ストリーム)があります。
Wi-Fi 6Eのおすすめルーター
戸建てや部屋数の多いマンションだと電波が不安定になりがち。そこで多少値段が高くても安定性が高いWi-Fi 6Eを導入したい需要もあります。
電波が不安定だとストレスが溜まるもの。速度も重要ですが無線の品質を高めて快適なネット環境にしたいと思う気持ちは筆者にも分かります。
そこで新しいWi-Fi 6Eルーターのおすすめを解説します。
TP-Link Deco XE75
Wi-Fi 6EルーターもTP-Linkがおすすめですね。
Deco XE75はWi-Fi 6EのメッシュWi-Fiに最適化されていて、円筒形の秀逸なデザインでオシャレにメッシュWi-Fiを構築できるワクワクする製品。
どちらかというとスマート家電のような感じで、一目で「あ、いいなコレ」と思わせるシンプルで洗練された見た目です。
日本のIPv6に対応。
スペックは以下の通り。
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 2402Mbps |
MIMO | 2×2(6ストリーム) |
高速同時接続台数 | 6台 |
Deco XE75の特徴は以下の通り。
- 最大200台のデバイスを接続可能
- 6GHzのWi-Fi 6Eで干渉が少ない
- 2ストリーム(トライバンド6ストリーム)
- Amazon Alexa対応
トライバンドで6ストリーム、高速同時接続は2台。そしてAlexaを搭載しているところがイマドキですね。
スマホやタブレットだけでなく家電も接続する時代、安定性が高くてインテリアもオシャレなので満足感が高いと思います。
2ユニットで4万円を切る価格(1台でも販売しています)。安定性とデザインの両立を考えれば安い。
日本のIPv6にも対応したので導入しやすくなりました。オススメ。
TP-Link Deco XE200
Deco XE200はトライバンドWi-Fi 6Eルーターの強化版。
合計16ストリーム(4×4/HE160:6GHz + 8×8:5GHz + 4×4:2.4GHz)で、高速接続の台数に心配は一切不要。
メッシュWi-Fiでもしデバイスが多いならXE200にする手もアリ。
相当マキシマムに振っています。上記は2本セットですが単品でも購入可能。
ちょっと高さがありますが、ハイゲインアンテナを16本搭載してRFIC (無線周波数集積回路)や高出力FEMなどのパーツを配置した結果大きくなったようです。
一括で払うのもいいですが、一部プロバイダは10Gbps回線とセットで販売中。Deco X50を子機として組み合わせているようです。
10GbpsのLANポートもあるので10ギガの回線をフル活用できる。
セールやポイント還元を上手く使って購入してもいいですね。
バッファロー WNR-5400XE6
バッファローなら日本のIPv6に標準で対応しているので安心。Wi-Fi 6Eも迷ったらバッファローを買っておけばOK。
こちらもトライバンドなので6ストリームですが、アンテナは2本なので高速同時接続は2台まで。メッシュや引っ越し機能など必要なものは揃っています。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 2401Mbps |
MIMO | 2×2 |
高速同時接続台数 | 2台 |
デザインはTP-Linkに一歩譲りますが日本人好みと言えますね。
価格的にはAmazonで1個約2万円なので2023年現在は少し高め。とはいえWi-Fi 6Eを日本メーカーで始めたいならバッファローが入門機種になるでしょう。
NEC WX11000T12
NECのWX11000T12はトライバンド合計12ストリーム。Wi-Fi 6Eで多数のデバイスを接続したいユーザーにおすすめ。
10GbpsのLANポート搭載で10ギガ回線に振り切ったモデルです。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 4804Mbps |
MIMO | 4×4(12ストリーム) |
高速同時接続台数 | 12台 |
デザインも近未来的。高品質・プレミアムなNECにこだわるユーザーはたくさんいますからね。
最大4804MbpsでLANポートは10Gbps。10Gギガ回線を引いていると特にメリットがある機種。
インターネットのヘビーユーザーで動画・配信をガンガンやるとかマキシマムな使い方にピッタリ。
10ギガに振り切ったモデルの中でも個性的ですよね。
使い方に合ったWi-Fiルーターでネットライフを向上させる
家庭で接続するデバイスの数がどれだけあるのか把握してルーターをチョイスしましょう。
以前はエントリーモデルだと電波が弱く速度もイマイチでした。しかし今では価格が安いものでも性能が良い。
最近はWi-Fi 6Eも出てきてメッシュWi-Fiを構築しやすくなりました。
そしてWi-Fi 7も登場。
ユーザーは何があればいいかよく吟味する必要がありますが、技術の進歩と共に高性能な製品が求めやすくなるのはいいですね。
コスパいい製品でインターネット環境を最大限に引き出すことができることを考えると今は恵まれた時代。ぜひお気に入りの1台を見つけてください。