英国で巨大IT企業への集団訴訟が相次いでいます。
比較的最近起きているものをまとめてみましょう。
英国で巨大IT企業への集団訴訟相次ぐ
IT各社が抱える訴訟
英国での事例を下記に挙げてみます。
- アップル:アプリ開発者に30%の不当な手数料をかけたためユーザーに15億ポンド(約2889.5億円)の損害を与えた
- グーグル:ネット広告の優位性を乱用したとして最大136億ポンド(約6.7兆円)の訴訟
- メタ:フェイスブックが個人データの収益化で優越的地位を乱用したとして30億ポンド(約5758億円)の訴訟
- アマゾン:利益を拡大するためにデータを悪用したとして英国の小売り業者から10億ポンド(約1919億円)の訴訟
他にもアマゾンとアップルがアップル製品の再販業者を削除するために共謀したとして大規模訴訟を起こされています。
海外では業者だけではなく法学者が市民に代わって大手ITに大規模訴訟を起こします。
欧州で巨大ITへの訴訟が多い理由
欧州(英国はブレグジットしたので欧州と言えないが)では個人情報保護や企業間競争に関して世界で最も厳しく規制するようです。
競争に関する反トラスト法つまり独占禁止法で厳しく規制するので、市場の独占に対して敏感に反応します。
マイクロソフトやグーグルは以前から欧米の反トラスト法で何度も訴えられています。
日常茶飯事と言ってもいいくらいですね。
日本の事例
日本でも大規模な個人情報漏洩で集団訴訟が起こることがあります。2000年代のYahoo!BB個人情報漏洩事件は早かったですね。
最近ではZOZOを運営していた前澤氏がメタを0円で訴えています。
日本だと巨大ITを訴える事件の報道はあまり流れてこないですね。向こうと文化が違うので。
「寄らば大樹」の染み付いた封建社会では、21世紀の新しいお上に逆らおうとも思わない。
まあ大手ITは利用されるではなくどうやって利用活用するか。プライバシー設定をよく確認しておいてください。