「DTI with ドコモ光の回線速度を具体的に知りたい」
「DTI with ドコモ光の速度が遅い場合はどうしたらいい?」
このような疑問にお答えします。
ドコモ光でDTIの速度が気になった方は、この記事にたどり着いてDTIの回線速度を知りたいと思っていますね。
ドコモ光でプロバイダを選ぶ時に、プロバイダの具体的な速度を知りたいと思うはず。契約の前に実際の回線速度を測定するのは難しいですから。
今回はDTI with ドコモ光の速度を実際に測定した結果を解説するとともに、DTIの速度が遅い場合の対処法を解説します。
もちろんDTI with ドコモ光はベストエフォートなので、どんな環境でも速度が同じになることはありませんが、これを読めばDTI with ドコモ光の回線がどんなパフォーマンスなのか事前に知ることができます。
目次
DTI with ドコモ光とは
ここではDTIを詳しく見てみます。
DTIとは
DTIは株式会社ドリーム・トレイン・インターネットが運営していて、フリービットという企業の子会社に当たります。
フリービットは法人向けサービスに強く、企業が使うVPNという保護された通信サービスがコストパフォーマンス良く、さらにモバイル回線を支援する事業も行っています。
老舗のDTIは、1996年にサービスを開始してから25年近くに渡ってユーザーに快適なインターネット体験を提供してきました。
21世紀初頭では良質なサポートによって、「Yahoo Japan」誌などの雑誌でプロバイダランキング1位を獲得していた実績もあり、定評があると言うことができます。
細かい改善を実施するなどユーザーのことを考えていることはサービス開始から一貫して変わりません。
最近ではスマートフォンのSIMカードを提供するなど、PCインターネットだけではない事業領域を設けています。そしてDTIの特徴はコストパフォーマンスとユーザビリティの両立にあります。
ドコモ光でのDTIの役割
DTIはドコモ光という光コラボレーションを使う際のプロバイダです。
光コラボレーションはプロバイダがフレッツ光を卸販売する仕組みですが、ドコモ光はドコモじゃなくても別のプロバイダを選ぶことができます。その時に使えるのがDTI with ドコモ光。
この時、DTIは以下の役割を果たしています。
一番下のローカルのPC(自宅)から光ファイバーでNTT回線に繋ぎ、NTT回線からDTIが使うIPv6のv6プラス(JPNE)を経由してインターネットに接続します。
DTIはネットワーク監視と帯域の管理、また、顧客管理などをして個人をインターネットにつなぐ役割を果たしています。
プロバイダの細かい作業としては、光回線に使うONU(回線終端装置)のNTTへの発送依頼や、Wi-Fiルーターの発送、さらに契約書類を発行して、定められた支払い方法によりインターネット接続料金を徴収します。
DTI with ドコモ光の特徴
では、DTI with ドコモ光の特徴は何でしょうか。なぜDTI with ドコモ光を選ぶか、その理由は下記にまとめることができます。
- セキュリティの高いDTI Cloud Mail
- サポートが手厚い
- DTI Club Off会員優待特典
- 最大20,000円キャッシュバック
セキュリティの高いDTI Cloud Mail
まずDTI Cloud Mailは、以下の点で優れています。
- 無料でimap4に対応している
- 無料でSSL接続に対応している
- 無料のウィルスチェック
- 無料の迷惑メールチェックと自動振り分け
- オプションでVPNの「U+link」が無料で使える
- DTI with ドコモ光ならメールが無料で9個追加できる
imapやimap over SSLに標準対応しているのはもちろん、無料のウィルスチェックや迷惑メールチェックがあります。
そしてオプションでVPNのU+linkが無料で使えます。メールとは一味違いますが、U+linkはVPNによって遠隔の(例えば自宅の)共有フォルダや、リモートデスクトップなどにアクセスすることができます。
このようなセキュアな環境をすぐに取り入れることができるのも、DTIの強みです。またDTIならメールアドレスを最大9個まで無料で追加できます。
サポートが手厚い
そしてサポートが手厚いという点では、無料で利用できるリモートサポートのSiLK Touchがあります。
このSiLK Touchは専用のツールを使ってVPNトンネルを利用して、オペレーターが遠隔でPCを操作して問題に対応します。SiLK Touchは無料なのが凄いです。また全国対応で出張訪問サポートも実施しています。
DTI Club Off会員優待特典
そしてDTI Club Offは、宿泊施設やレジャー施設をお得に利用できる会員向け優待サービスです。
無料のStandard会員でも、ホテルレストランやビュッフェなどを割引された優待価格で利用できます。ホテルレストランの割引は人気No1になっています。
ホテルレストランじゃなくても、外食のステーキチェーンやカフェなど多彩なお店が割引になる、たべんとクーポンもあります。
VIP会員になると、一部の国内の宿がタイムセールを使って500円で泊まれる企画もあります。
最大20,000円キャッシュバック
DTI with ドコモ光なら、映像サービスオプションありで最大20,000円キャッシュバック、映像サービスオプションなしでも10,000円のキャッシュバックがあります。
映像なしでも10,000円なので、お得に契約することができます。
さらにキャッシュバックは、半年経過すればもらえます。もらうのに1年かからないのでいいですよね。
半年経つと登録メールアドレスに案内が来るので、案内に従って手続きしましょう。
DTI with ドコモ光の速度測定をする環境
速度測定を実施する環境
今回測定をする環境は以下の通り。
- 場所は東京都
- 100戸以上の集合住宅
- 速度のプランは1Gbps
- 光配線方式
- IPv6(IPoE)申し込み済み
1Gbps光配線方式なので速度はある程度期待できます。
しかし、100戸以上の集合住宅であることは多少速度的に不利な条件です。なぜなら集合住宅は回線を共有しているのでネットを使う世帯が多いと速度が低下するからです。
なので理想としては一戸建てで検証することが望ましいですが、光配線の1GbpsでリンクできるのでVDSLより数倍の速度は出ます。
速度測定に使う機器
測定に使う機器は以下の通り。
- NTT貸与のONU
- Wi-Fiルーター:ELECOM WRC-1167GST2
DTIの光接続に使う機械は、ONUと呼ばれる光ファイバーの終端装置が必要になります。
上の画像では右の大きめの装置がひかり電話対応ONUです。ONUに光ファイバーを繋ぎ、そこから左のWi-Fiルーターに接続されています。
このONUはひかり電話が使えるタイプで、ONUと電話とLANケーブルが挿せるハブの一体型になっています。ONUの装置にLANケーブルが接続できるようになっています。
光電話対応ではない、単体ONUは以下になります。
このONUにIPv6対応Wi-Fiルーターを接続すると以下になります。
上記は左がWi-Fiルーターです。Wi-FiルーターはそのままWi-Fiで使うこともできますが、LANポートがあるので有線LAN接続をすることもできます。
今回は単体ONUにWi-Fiルーターを接続して検証しています。
速度測定に使うツール
速度測定にはOoklaのSpeedtestのアプリを使用しています。
DTIのIPv6ネットワークはJPNEのv6プラス
DTIが使うIPv6ネットワークは、v6プラスかOCNバーチャルコネクトとなっています。新規申し込みでは2020年7月からv6プラスに統一されています。
OCNバーチャルコネクトは、夜間帯になると速度が落ちる傾向がありましたが、v6プラスは安定した速度で高速接続することができます。
この時、DTIのネットワークは、先述したものと同じように以下のネットワーク図になります。
クライアントとなるPCもしくはスマホから、ONUという終端装置を介してNTT収容ルーターに接続します。
そしてNTT回線にあるゲートウェイルーターを通り、IPv6ネットワークとなる日本ネットワークイネイブラー(JPNE)のv6プラスネットワークに接続します。v6プラスのネットワークから先はインターネット網となります。
DTI with ドコモ光の回線速度を実測値で独自徹底解説
では、DTI with ドコモ光の回線速度の実測値は実際どうなのか解説していきます。
ここではIPv6のVNE事業者にOCNバーチャルコネクトを使用しているので、キャリアにNTT Communicationsと表示されます。
2020年7月からDTIが使うVNE事業者は日本ネットワークイネイブラー(JPNE)のv6プラスに変更されています。
この速度測定の環境は、東京の集合住宅で、光ファイバーを宅内に引き込んだ光配線方式で接続した環境でテストしています。
測定する環境によって違うので、戸建てや集合住宅で速度に差が出てきます。
DTI with ドコモ光の平日の回線速度
日中帯に有線LAN接続で速度測定をした結果は以下の通り。
測定するタイミングによって違いますが、平均400Mbpsはいくと思います。
300Mbps台の時がありますが、速いと500Mbps台なので、不足はないですね。
以前は下り700Mbpsとか出たんですが、筆者が住んでいる集合住宅の規模が違っていて、DTIのバックボーンも以前と異なっているので変化があります。
で、500Mbpsという速度はビットという単位なので、ファイルサイズで使われるバイトの単位に変換すると62.5MBになります。つまり1秒間で62.5MBのファイルをダウンロードできます。
これはどういうことかと言うと、20秒くらいで1GB程度の大きいハイレゾ音源をダウンロードできる数字です。
では夜間帯はどうでしょうか。有線LAN接続をして速度測定をした結果は以下の通り。
夜間でも速度は落ちませんね。600Mbps台の速度もありました。
v6プラスなら夜間でも速度低下することなく高速通信することが可能です。
Wi-Fiで接続することが多いかもしれませんが、場合によってはLANケーブルを接続すると高速で通信することができます。
DTI with ドコモ光の日曜日の回線速度
日曜日の日中から夜間にかけての速度ですが、基本的には平日と変わらないですね。
サーバーによっても違いますが、かなり良好な結果を得ることができます。今ならWi-Fiルーターも無料レンタルなのでDTI with ドコモ光は契約しやすいです。
レンタルWi-Fiルーターの性能
DTIのレンタルルーターは867Mbpsというスペックになります。
ではこのWi-Fiルーターは1300Mbpsや1733Mbpsのルーターに対して性能が良くないのか?というと、単に高速接続ができる台数が違うのです。
今回の趣旨とは違いますが、Wi-Fiルーターの違いで速度が異なるのかという目的で測定の記録が以下になります。
ルーター | ダウンロード | アップロード |
エレコム(867Mbps)WRC-1167GST2 | 226Mbps | 276Mbps |
バッファロー(1300Mbps)WXR-1900DHP2 | 199Mbps | 375Mbps |
上記はiPhone 6sで測定しています。
867MbpsのWi-Fiルーターは、ダウンロードは200Mbps前後、アップロードは300Mbps以上出ていることを確認しています。1300Mbpsと変わらず十分速度が速いことが分かります。
867Mbpsというのは、無線LAN規格のIEEE802.11acのアンテナ1本で433Mbpsなので、433Mbpsの約2倍が867Mbpsです。この場合、2台同時に高速接続ができます。
1300Mbpsの高速接続3台には及びませんが、大家族でなければ問題ないでしょう。
「ドコモ光遅い」は間違い
ドコモ光は遅いのかという話題がネット上でありましたので言及したいと思います。
結論から言うと、ドコモ光だから速度が遅いということはありません。なぜかというと、光コラボレーションであるドコモ光はNTTのフレッツ光回線を使うので、フレッツ光と同等の品質になります。
以下のサービスはすべてNTTのフレッツ光回線を使います。
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- フレッツ光
- NTTを使うプロバイダの〇〇光
フレッツ光というのは、NGNというバックボーンを使っていて、上記のサービスはすべてフレッツ光のNGNを使ってインターネットに出ていきます。なのでドコモ光だけが速度が遅くなるということはありません。
速度が遅くなる原因は、VDSLという電話のメタル線を使う方式だったり、大規模な集合住宅で混雑していたり、Wi-Fiの規格が古いなどの原因があります。
DTI with ドコモ光で速度が遅い場合の対処法
ここではDTIの光回線を使っていてなんか速度が遅いな、と思った時にできる対処法を解説します。
1. 家庭内LAN環境をチェックする
家庭内LANというのはONUに接続したWi-Fiルーターなどのネットワークのことを言います。ルーターにWi-Fi接続することも家庭内LANですし、有線LAN接続も家庭内LANです。
ここで出来ることは以下の通り。
- Wi-Fiルーターの規格を確認する
- クライアントもIEEE802.11ac以上であること
- 有線LANケーブルの規格を確認する
- 有線LANインターフェースは1Gbpsであること
まず一つ目に、Wi-FiルーターはIEEE802.11acという無線LAN規格でないと速度が出ません。
一昔前のIEEE802.11nだと、アンテナ1本で150Mbpsというリンク速度になります。これは理論値です。
IEEE802.11acならアンテナ1本で433Mbps出るので、200Mbps以上の実効速度を出すことができます。
二つ目に、PCやスマホなどのクライアントがIEEE802.11acに対応していないといけません。これは最近のデバイスならほぼ心配ないでしょう。
三つ目は、有線LANケーブルを使う場合は規格がカテゴリ5e以上でないとギガビットレベルの通信に対応していません。
四つ目は、PCにあるLANケーブルのインターフェースも1Gbpsに対応していないといけませんが、最近のPCなら問題ないでしょう。
以上のことに気を付けて、家でチェックできることはやっておきましょう。
2. VNE事業者を変更する
IPv6を申し込んでいる場合、IPv6のVNE事業者を確認してみましょう。VNE事業者がOCNバーチャルコネクトの場合、夜間帯に帯域制御されている可能性が高いです。
VNE事業者は先述したようにプロバイダの代理でIPv6ネットワークを提供する事業者です。
VNE事業者を確認するにはDTIのマイページであるMy DTIにログインして、光回線のプランの箇所に「IPv6(IPoE)接続」の項目があるので、そこの詳細ボタンをクリックします。
詳細をクリックすると、IPoEサービス名にVNE事業者名が表示されます。
2020年7月以降、DTIのVNE事業者は日本ネットワークイネイブラーのv6プラスに変更されています。
しかし古い回線だとOCNバーチャルコネクトがVNE事業者で、OCNバーチャルコネクトは夜間帯に帯域の制御を実施していることがあります。
OCNのニュースリリースでは、回線を使用している通信設備で混雑状態になった時に帯域制御して、速度を他の回線と合わせるとあります。
つまり、回線のトラフィックが多いと帯域制御されて速度が遅くなるということです。
v6プラスへの変更方法は、DTIのカスタマーサポートに電話してVNE事業者をv6プラスに変更してもらうように依頼します。このページがサポートの電話番号です。
注意点はv6プラスへの変更作業で、インターネットに一時的に繋がらなくなること。これを回避するには一旦ルーターにPPPoEのユーザーIDとパスワードを入力してPPPoEを有効にします。
そしてIPv6(IPoE)の変更が完了するとメールが届くので、変更完了したらPPPoEの設定を削除して、そのままインターネットに繋げばv6プラスのIPv6(IPoE)に接続できます。
DTIを使って快適なインターネット接続にする
1996年以来、一貫して高品質なネットワークを提供してきたDTI with ドコモ光であれば、快適なインターネットライフを送ることが可能になると言えます。
もちろんインターネット回線はベストエフォートですが、DTIは基本性能に期待することができます。セキュリティに強いメール、無料オプションのVPN、無料リモートサポートなど、選択に有利な材料が多いです。
そして今回解説した、実際の回線速度を見る限り、戸建てや集合住宅などの環境によって違いますが、概ね回線速度は速いことが分かります。
もしDTIが遅いという場合も、対処法を実施することによって速度を改善できる可能性があります。
DTI with ドコモ光のメリットをまとめると以下の通り。
- 最大20,000円キャッシュバック
- Wi-Fiルーターレンタル無料
- IPv6採用
- セキュリティソフトのマカフィーマルチアクセスが12か月無料
- ウィルススキャンや迷惑メールチェックが無料
- 無料のリモートサポートSiLK Touch
- 無料のVPN U+link
- オプションにオンラインストレージのServersMan@Disk
- 会員優待割引のDTI Club Off
このように多数ありますが、先述した通りセキュリティやサポートに強いです。
そしてキャッシュバックキャンペーンなどの特典が豊富なため、初めて光ファイバー回線を契約する方や転用や乗り換えする方も契約しやすいと言えます。
サポートも充実しているためインターネットを始めやすいと言えるでしょう。