「ahamoとLINEMOを比較して、どっちを契約するか迷っている」
こんな感じで、ahamoとLINEMOのどちらにするか迷っている、どっちが良い携帯なのか知りたいと考えているモバイルユーザーは多いのではないでしょうか。
どっちが良いかというのは主観の要素が大きいですが、やっぱりどちらの料金やサービスが優れているのか検証したいと思いますし、極力メリットのある回線を使いたいと思うのは自然なことです。
今回は、ahamoとLINEMOを比較してどっちにするか検証し、どちらのサービスを使うのがよいのか迷った時の解決法を解説します。
ahamoはこんな人におすすめ
まずは、好評を得ているahamoのメリットを解説。2020年にahamoが発表された時は、そのお得な価格から世間にかなりの衝撃を与えていましたよね。
ここではahamoはこんな人に適している、という観点で以下の項目を解説していきます。
- ahamoのドコモ回線が今でも信頼される理由
- 地方在住でドコモ回線が有利の場合もある
- 比較的電話番号あてに通話するならahamo
- 海外に行く機会が多い場合はahamo
- ahamoは端末も販売しているので新規契約しやすい
- ドコモ光セット割が適用できるペア回線を設定できる
- ahamoの注意点
上記を一つ一つ見てみましょう。
ahamoのドコモ回線が今でも信頼される理由
ahamoを運営するNTTドコモは旧電電公社を由来とするNTTの系列だった(今は子会社)ので、日本航空(JAL)とか旧国鉄のJR各社と同じような信頼性であると認められています。
こんなことを書くとahamoをすごく持ち上げる記事、ヨイショする記事だと感じるかもしれませんが、1990年代~2000年代に携帯が流行った時にドコモのケータイを持つ人が本当に多かったことは事実です。
ドコモはシェアも大きいですね。ドコモ回線を使うMVNOも含めると、3大キャリアのうち4割以上はドコモ回線が使われています。
なぜドコモのケータイを使う人が多いのか、その理由は、やはりドコモはNTTの携帯部門であるということ。技術開発も先行しましたし、日本全国をカバーするエリアなので、ドコモが多く使われるのももっともですよね。
そして携帯電波の周波数も、帯域の低い800MHz~900MHz帯のプラチナバンドを使っていたり、繋がりやすいことも特徴の一つです。
地方在住でドコモ回線が有利の場合もある
前述のプラチナバンドにより地方でドコモ回線が繋がりやすいと今でも考えられているので、特に地方ではドコモ回線のahamoがよく使われると思います。
場合によっては工場などの何らかの施設で、基地局のアンテナがドコモしかない、などのケースもあるようです。auやソフトバンクも広範囲で使えますが、ドコモが有利なケースも存在するようですね。
ただ、ソフトバンク回線は基地局数23万局でかなり使いやすいことは事実です。ソフトバンク回線はよく繋がります。それでもドコモ回線が有利になる状況もあるようなので、特に地方ではドコモ回線を使うahamoは保険代わりになるというユーザーも多いのではないでしょうか。
比較的電話番号あてに通話するならahamo
ahamoは1回5分無料通話オプション込みで税込2,970円なので、これを目当てにahamoを申し込む人は多いですよね。短い電話をする人が20GBのデータ容量があって3,000円を切るならahamoにしようかな、という風に考える人は多いです。
番号あての通話をよくするなら、他のオンライン専用ブランドよりahamoが有利になります。LINE通話をするけど、問い合わせなどをよくするという人はahamoを選ぶのが無難ですね。
海外に行く機会が多い場合はahamo
ahamoは海外82の国と地域で20GBのデータ通信と通話ができるので、そのまま海外に持って行って携帯を使いたいという人にもおすすめ。他のオンライン専用ブランドはここまで広い地域をカバーしていないので、海外利用を前提としたahamoの契約はアリです。
日本人の渡航先の約95%をカバーしているそうです。詳しくは海外データ通信のページを参照してください。
とはいえ、感染症の流行により海外への渡航が難しいのは事実。今は日本国内での使い方が重要だという人がほとんどだと思います。もし感染症の流行が収束したら、特別な申し込み不要で海外にahamoを持っていくだけで、そのまま携帯が使えます。
ahamoは端末も販売しているので新規契約しやすい
これもポイントですよね。他のオンライン専用ブランドはSIMカードかeSIMの販売になるのですが、ahamoは端末も販売しています。特にiPhone 11が5万円以下で買えるのは相当メリットになっています。
なので新規の契約者はahamoを選びやすいです。例えば高校生になる子供が安くスマホを契約したい場合にahamoをおすすめすることができますね。もっと安いAndroidスマホを買って格安SIMを契約するのも手ですが、iPhoneを安く購入してahamoを使うのも一つの手です。
そのままアクセスしてiPhone 11を申し込むことができます。iPhoneではないAndroidスマホはソニーやサムスンもあります。欲を言えばファーウェイやOPPO、シャオミなどの中国メーカーのスマホを扱えるともっと良いですね。
ahamoはドコモ光セット割が適用できるペア回線を設定できる
ahamoはドコモ光セット割の対象外ですが、家族がドコモを使っている場合にドコモ光セット割を適用できる「ペア回線」というものを設定できます。家族にドコモのギガホなどのプランを契約しているユーザーがいれば、その回線はセット割の対象になります。
ahamo単体はそもそも安いので割引の対象にはなりませんが、ahamoをドコモ光のペア回線に設定し、かつ、家族がドコモのギガホなどを使っていると割引にできるんですね。
なのでドコモ光を使っている人がahamoを使うメリットはあります。ahamoはドコモ光セット割の対象外だからやめておこう、と思った人もいるかもしれませんが、家族単位で考えればメリットあるんですよ。
ahamoは家族割の対象外でもあるのですが、カウントはされるようなので家族の割引の額も従来と同様の額になります。
ahamoの注意点
ahamoの注意点は何かと言うと、以下の通り。
- キャリアメールはない
- キャリア決済のspモードコンテンツ決済はできない
- キャッチホン、留守番電話、転送でんわはない
- 店舗では契約できない
概ねこのような注意点があります。それでも、キャリアメールを使わなくてもGmailやiCloudなどのクラウドメールを使えばいいですし、キャリア決済も他の決済方法に置き換えることができるので、大きなデメリットにはならないと言えます。
店舗で契約できない、つまりオンライン専用であるということはむしろメリットと言えます。オンライン専用だからこそ月額料金が安くなっていますからね。
amamoを使う
これからは何でもオンラインで完結する時代になっていきます。ネットで申し込んでSIMカードを配送してもらったり、eSIMにしたり、チャットサポートを使ったりするのが当たり前になります。
シンプルにコストパフォーマンス良く携帯を使えるahamoは、そんな2020年代をリードする携帯ブランドに成長するかもしれません。20GBのデータ量をドコモ回線で気軽に使えるならahamoを申し込むことを前向きに考えることができますよね。
LINEMOはこんな人におすすめ
ahamoにするか、LINEMOにするか。世間的にはなんかahamoが好評だし、やっぱりahamoなのかな…と最初は感じる人が多いですよね。ところが、電話やネット回線はイメージではなく、実用的な品質と価格を見極めることが重要です。
ここでは、LINEMOにする理由を以下の項目で解説しています。
- コストパフォーマンス重視の人ならLINEMO
- 電話番号あてに電話をかけないでLINEギガフリーを使う人
- 質の高いソフトバンク回線を使いたい
- キャリア決済をしたいならLINEMO
- eSIMを使いたいならLINEMO
- LINEMOの注意点は開通設定
では、上記を見てみましょう。
コストパフォーマンス重視の人ならLINEMO
LINEMOは5分無料通話オプションが1年間無料になるキャンペーンを実施中なのでLINEMOが最安となります。
ahamoは5分無料通話オプション込みで税込2,970円。LINEMOは月額料金が税込2,728円で、本来であれば5分無料通話オプションは月額550円を追加しないといけませんが、キャンペーンで1年間無料です。
ahamo | LINEMO | |
月額料金 | 2,970円 | 2,728円 |
5分無料通話 | 〇 | 1年間無料 |
つまり、1年間は2,728円で1回5分無料通話が使えるんですね。1年間だけか…と思うのは、確かに筆者もそう感じますし、携帯キャリアは通話料22円/30秒というのをやめてデータ通信に特化した方がいいと思います。
しかし、結局電話は知り合いとLINEの通話で話すことが多い、という人は結構いますよね。なので月額料金が安いLINEMOで、LINEギガフリーを前提に運用した方が安くなります。
電話番号あてに電話をかけないでLINEギガフリーを使う人
前述のコストパフォーマンス重視と重複しますが、LINEの無料通話を使って話す人はLINEMOがお得になることが多いと思います。携帯では電話番号あてに電話をあまりかけない人が結構いますよね。
LINEMOなら、LINEギガフリーでLINE無料通話やビデオ通話をデータ通信のカウントに含まないので、より一層LINEの電話をお得に活用することができます。
電話をLINE主体で進める人は、LINEMOを使って月額2,728円で運用した方がahamoよりお得になる可能性が高いです。最近はフリーダイヤルも増えてますし、携帯で電話をしてもお金がかからない場合も多いですよね。
なので、最初から通話分が上乗せされているahamoではなく、LINEギガフリーを前提としたLINEMOにすれば料金もデータ量もお得なります。
質の高いソフトバンク回線を使いたい
LINEMOはソフトバンク回線を使いますが、ソフトバンク回線は基地局23万局で回線品質はとても高いです。
建物内でもよく繋がりますし、エレベーターの中でもデータ通信に影響がないことが多いですね。よくドコモが一番良いと言う人がいますが認識としては少し間違っていると言えます。
電波が悪かったのはJ-Phoneといった過去の時代のことで、ソフトバンクは電波環境の改善のためにかなり投資したようですし現在のソフトバンク回線は品質が高くなっています。
なので、安く高品質なソフトバンク回線を使いたいと思う人はLINEMOにすることをおすすめします。
キャリア決済をしたいならLINEMO
LINEMOはキャリア決済のソフトバンクまとめて支払いが利用できるようになっています。
ahamoはspモードコンテンツ決済が使えないので、キャリア決済であるソフトバンクまとめて支払いが使えるLINEMOなら支払いの幅が広がりますね。もちろんキャリア決済が使えなくても他の手段があるのでahamoでもいいのですが、LINEMOでキャリア決済を使いたいという人はいるかもしれません。
eSIMを使いたいならLINEMO
LINEMOはeSIMに対応しているので、SIMカードではなくデジタルデータであるeSIMでLINEMOを契約したいという人も多いと思います。
LINEMOのeSIMは設定が少し大変なので初めての人は戸惑うかもしれませんが、説明通りに進めれば問題はありません。eSIMでSIMカードとは別の回線としてLINEMOを使うのはアリですね。
むしろ最初からeSIMで契約しても何も問題ありません。これからは物理的なものがどんどんなくなっていく時代なので、早くからeSIMを使った方がいいと言えます。
LINEMOの注意点
LINEMOの注意点は以下の通り。
- eSIMの設定がやや難しい
- キャリアメールはない
- おうち割光セットは対象外
LINEMOの注意点はもちろんキャリアメールがないなどの点もありますが、eSIMの開通設定がちょっと難しいことです。特にiPhoneでは構成プロファイルというものが2つあり、eSIMのプロファイルとキャリアを設定するプロファイルの2種類をインストールしなければなりません。
iPhoneのeSIMの細かい設定手順は、LINEMO公式サイトのeSIMの設定方法のページにPDFとして解説されています。動画の解説もあるので参照してみてください。
そして、光回線とのセット割であるおうち割光セットは対象外なので、ソフトバンク光とのセットを考えた場合にワイモバイルにするかLINEMOにするか、よく考えて申し込みましょう。
ahamoかLINEMOは相性を考えて申し込む
以上、ahamoにするかLINEMOにするか、人によってどっちを契約すればいいのかという解説をお送りしました。極論すると以下のような相性を考える必要があります。
- ドコモ回線を使いたくて番号あての電話をする頻度が高い→ahamo
- 質の高いソフトバンク回線を使いLINEギガフリーで通話する→LINEMO
データ容量は20GBで同じなので、電話の仕方による違いが大きくなるかもしれません。あとは海外利用であればahamoになりますが、現在は感染症の流行があるので将来的な話になります。
いずれにしろ、普段の使い方をよく思い出して、自分に合った使い方ができるサービスを選びましょう。ahamoもLINEMOもキャリアのメイン回線を安く使えるので、契約して良かったと思えるはずですよ。