アンドラインは株式会社アイキューブ・マーケティングという新興の企業が運営しています。
このアイキューブ・マーケティングは人材やコールセンター等のアウトソーシングビジネスも事業としています。その中でインターネット事業がこのアンドラインというISP事業となります。
新興企業なのでISPの規模としては小規模回線の範囲に入ります。
インターネットサービスとしてはBtoBでFVNE(仮想固定通信提供者)事業というのもやっています。
そのような、インターネットビジネスを新しく始めた企業はWebサイトが簡素だったりして、ユーザーが分からないことも多いです。
しかしネット回線事業者としてドコモ光にサービスを提供していることから、一定のクオリティを満たしていると言えるでしょう。
個人向けに関してはドコモ光のみ提供しているようです。
ではこのアンドラインを使うメリットとデメリットを見てみましょう。
目次
アンドラインのメリット
遠隔サポートや訪問サポートなど、主要回線が実施しているサービスは一通り揃っています。
メールアドレスも5つまで取得でき、ウィルスソフトも12か月無料とそつがありません。
小さな企業ながら、主要光回線と遜色ないサービスを展開するアンドラインのメリットは以下になります。
- 様々な特典から選べるオプションを利用できる
- 「先読み防御セキュリティ」はウィルスソフトと同居できる
このような特徴があります。
これらを見てみましょう。
様々な特典から選べるオプションを利用できる
ドコモ光と契約している期間は永年無料のオプションが複数あり、その中から選択できるようになっています。
複数のオプションは以下の通り。
- IPv6対応Wi-Fiルーター
- Androidスマホ対応TVミラーリングレシーバー
- iOS対応TVミラーリングレシーバー
- スマホ対応防水スピーカー
- スマホ対応プリンター
- ポータブルHDD
多数の人はWi-Fiルーターを選ぶかもしれませんが、Wi-Fiルーターを既に持っているなら他のオプションを無料で利用できます。
例えばミラーリングレシーバーは、Apple TVやChromecastなどのミラーリング対応ハードウェアでなくても普通のテレビに接続すればスマホを簡単にミラーリングできます。
ただレシーバーは安いので、スマホ対応防水スピーカーなどはいいかもしれません。
スマホ対応防水スピーカーだと、入浴中でもスマホからBluetoothでスピーカーに接続して音楽を流すことができます。
個人的な話をすると、筆者もたまに防水スピーカーで音楽を聴きながらお風呂に入ったりします。結構楽しいのでうれしい特典ではあります。
ただ無料とはいえあくまでもレンタルなので、あまり雑に扱うことはできません。注意しましょう。
「先読み防御セキュリティ」はウィルスソフトと同居できる
ドコモ光で12か月無料で提供されるセキュリティとして、アンドラインは「先読み防御セキュリティ」というものを導入しています。
この先読み防御は、株式会社FFRIという企業が次世代セキュリティとして販売しています。
先読み防御の特徴はいわゆるヒューリスティック機能と呼ばれるもので、新種マルウェアの発生時点から時間に関係なくマルウェアを検知できるというのがポイントです。
多くのウィルスソフトは新種のウィルス・マルウェアが確認されてから対策のパターンを更新しますが、先読み防御はウィルスソフトの対策前にマルウェアを検知可能ということです。
この先読み防御とマカフィーマルチアクセスを組み合わせることでセキュリティを高める工夫をしています。
このような取り組みは個性的と言えますし、ユーザーとしてもかなり安心できるでしょう。
アンドラインのデメリット
無料レンタルWi-Fiが通常300Mbpsモデル
無料レンタルのWi-Fiルーターは30か月継続が前提で1Gbps対応のルーターとなります。そうでない場合は通常300Mbpsのパフォーマンスの低いルーターになります。
1Gbpsルーターは30か月=2年半なので長期的に回線を変えないというなら問題ありません。
ただ現在はキャンペーン中で利用期間に伴う違約金は発生しません。
なのでいわゆる縛りがあることはドコモ光なので一般的ですが、普通に1Gbpsルーターを借りても契約期間の縛りを気にする必要はないでしょう。
サポートを用意しているがWebで解決しにくい
遠隔サポートや訪問サポートは通常通り用意していますが、簡単なトラブルシューティングがWebにないので分からないことがあれば一々電話することになります。
このあたりが新進の企業なので、Webサイトの作りが簡素です。回線提供はするけれどもWebの拡充まで力を入れていないのが残念です。
なので多少スキルのあるユーザーなら問題ありませんが、初心者がアンドラインにいきなり入会して安心してインターネットをするためには有料サポートに頼む可能性もあります。
この辺りはアンドラインの課題であり、小さな企業でもネットの入り口となる自社サイトはもう少し力を入れて、サービスやサポートのページを充実していくことが必要と言えます。
新進の光回線企業として努力している
このようにWi-Fiルーター無料レンタルやセキュリティソフトの力の入れ方、そしてサポートもしっかり対応しているので、大手と遜色なく使える光回線と言えます。
ユーザーも少ないでしょうし、その意味ではトラフィックの速さは期待できる可能性があります。
運営企業がそもそも個人向け光回線というより法人向けアウトソーシング会社なので、こらからどこまでインターネットサービスに力を入れていけるのか興味深いです。
そして対応している光サービスがドコモ光だけなので、光コラボレーション事業などが本格的にできるのか未知数です。
光コラボは今後伸びが鈍化していくのでそこまで力を入れない可能性があります。
auなどの回線を販売することもあるかどうか分かりません。
ただしユーザーをドコモ光に絞って手堅くインターネットサービスを提供し、無線インターネットの領域に手を伸ばすことも考えられます。
そう言った意味では注目の回線事業者と言えます。