3回連続ディープシークについてですが、ディープシークはオープンAIの情報を不正入手したんだとの報道が出ました。
早速米国メディアから中国のスタートアップAIに攻撃が行われ、AI情報戦争が勃発しています。
目次
DeepSeekデータ不正入手報道でAI情報戦争が開戦する
西側メディアからDeepSeekネガティブ報道が出る
1月29日のブルームバーグ報道ですね。DeepSeekがオープンAIデータ不正入手か、マイクロソフト調査中
マイクロソフトがオープンAIのデータを不正入手したとして調査している。
この件で米国政府のAI責任者が「知識を蒸留した証拠ある」と証拠を示さずに主張しています。突然言い始めましたね。
知識を蒸留とは、AIモデルのトレーニングのために既にあるデータを利用すること。
1月30日にはロイターが「ニュースの正答率がわずか17%」であると報道。情報の信頼性を評価するニュースガードから出たと言うんです。
早速、米国・西側メディアから株価暴落の報復とも言えるネガティブ情報が出てきましたね。
AI市場暴落は投資家に都合が悪い
米国の金融に、つまりウォール街の投資家にとってディープシークから株式市場を荒らされると都合が悪いんです。
米国だけじゃなく世界の投資家にとって都合がよくない。もちろん投資家だけでなく政府筋やナショナリストにも。
シリコンバレーのエンジニアが「Wow!! Breakthrough!!」と言っても東海岸は違う反応が返ってくる。
MINIXをパクったLinuxから分かること
Linuxはアンドリュー・タネンバウムが作ったMINIXを真似てリーナス・トーバルズが作ったUNIXクローン。
悪い言い方をするとMINIXをパクったのです。
プログラマーやハッカーつまりエンジニアはこういうことをよくやります。つまり既存のものを使って自分に都合のいいものを作る。
なので、ディープシークとその周辺が他社のツールを利用する可能性はあるでしょう。どんな企業もやること。
ただそうだとしてもディープシークの中から「パクった事実」は出てこないでしょうね。
むしろディープシークがオープンソースで、誰でもソースコードを参照したり利用できることが重要。
DeepSeekは他社のモノマネ?
企業は必ず真似をします。ディープシークのベンチマークを鵜呑みにするな、と懐疑的な見方もある。
しかし、ディープシークが世界に向かって大々的に嘘を撒き散らしたのでしょうか?
もしディープシークが嘘をついているなら、世界中の80億人が集団でディープシークを訴えることになるでしょう。
その日が来るかもしれないし、永遠に来ないかもしれない。
マーク・アンドリーセンの言葉に注意
1993年に初期のブラウザ「NCSAモザイク」を作ったマーク・アンドリーセンは以下のように述べています。
Deepseek R1 is one of the most amazing and impressive breakthroughs I’ve ever seen — and as open source, a profound gift to the world.(Deepseek R1は、私がこれまで見た中で最も素晴らしく印象的なブレークスルーのひとつであり、オープンソースとして世界への深い贈り物である。)
Deepseek R1 is AI’s Sputnik moment.(ディープシークR1はAIのスプートニクの瞬間である。)
ディープシークを人類初の人工衛星である旧ソ連のスプートニクに例え、AI競争が勃発しディープシークは贈り物だと発言。
ブラウザ開発者(しかも投資家)がディープシークを評価するわけで、こういう感想がエンジニアやユーザーの正直なところかもしれません。
AI情報戦争がもたらす混乱に動揺しない
ファーウェイやTP-Linkなどの中国ネットワーク企業が米国から経済制裁を受けたり受けそうになっていますが、AIも情報戦争が開戦したようです。
ユーザーはこのような情報戦争に動揺すべきですか。
「いいえ!!」
もちろんLinuxはMINIXをパクったように、エンジニアやハッカーは他のものを参考にして良いものを作ります(パクります)。
フォルクスワーゲンもトヨタもヒョンデもBYDも、世界は意外とモノマネで出来ている。
とはいえ、そんなことをいちいちユーザーは話題にしない。
明らかな事実は、性能が良くて安いAIが登場しNY市場に大きな打撃を与えたこと。ディープシークという「スプートニク」がどうなるか、これは面白い!!