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ユーザーにとってIPv6はどのようなメリットがあるのか

2020年9月17日 最終更新日:2024年9月7日

インターネット回線を選ぶのにあたって、最近よく目にするキーワードがIPv6。特に、光回線をどのプロバイダにするか探している時に、IPv6にすると速いという情報を知る機会が増えてきました。

確かにIPv6接続は速いと言えるかもしれません。ですがIPv4でも速い回線は速いです。ではなぜ、そのようにIPv6を使うように勧められるのでしょうか?

今回は、IPv6を使う実際的な理由とネット回線の販売戦略としての側面など、ユーザーにとって気になる情報をまとめました。

IPv6はどうして使った方がいいのか、なぜこんなにIPv6と騒がれているのか、ここではIPv6のメリットと特徴を解説したいと思います。

 

目次

  • 1 IPv6とは何のためにあるのか
    • 1.1 IPv6はIPv4アドレスの枯渇に対応するための規格
    • 1.2 IPv6はまだ必須ではない
    • 1.3 実はほとんどIPv4通信をIPv6でやっている状況
    • 1.4 インターネット事業者の販売戦略にもなっているのが現状
    • 1.5 それでもIPv6を選択した方がいい理由
  • 2 ユーザーにとってIPv6はどのようなメリットがあるのか
    • 2.1 将来のインターネットに対する準備
    • 2.2 回線のパフォーマンスにも影響があることは確か
    • 2.3 動画配信はIPv6が有利
    • 2.4 ユーザー認証が要らない
    • 2.5 注意点は特殊なポート設定に対応できない可能性がある
  • 3 結論としてIPv6に移行した方がいい

IPv6とは何のためにあるのか

このサイトでは繰り返しの情報になりますが、改めてIPv6とは何なのか、どうしてIPv6を使うと良いとされているのかについて言及したいと思います。

実際には、プロバイダを契約してIPv6を使う設定にしたとしても、ユーザーは旧規格のIPv4アドレスも使っています。というか、むしろIPv4通信をする方が多いです。

ではIPv6とは何なのでしょうか?

 

IPv6はIPv4アドレスの枯渇に対応するための規格

IPv6(Internet Protocol version 6)は、IPv4アドレスが約43億個という制約のためにアドレスを使い切ってしまうことが予想されたため、IPアドレスの個数を拡張すると共に、セキュリティやデバイスの接続を容易にすることなどを盛り込んだIP(インターネットプロトコル)の新しい技術のことです。

IPv4は、日本におけるIPアドレスの払い出しをするJPNICが、新規の発行を終了しています。なのでIPv4アドレスを使い回すとともに、同時進行でIPv6に移行させなければなりません。

IPv6アドレスを使えば無限に近いアドレス数なので、IPv4のようにアドレスの不足を心配する必要はありません。IPv6アドレスは、地球にいる人間の細胞一つ一つにIPアドレスを割り振っても、余る数だと言われています。

IPv6アドレスは128ビット、つまり128桁の16進数を使います。IPv4は2進数で32ビット、10進数だと192.180.1.1のようになります。

IPv6アドレスとIPv4アドレス

筆者がネットワーク技術を勉強していた2002年の頃には、IPv6でのネットワーク接続をローカルで試すことができました。なので、新しいと言ってもだいぶ前からIPv6に対する取り組みは始まっていました。

とはいえ、IPv6技術が注目されてきたのはこの4,5年辺り。これからのインターネットを考えた場合、IPv6によるインターネット接続がデフォルトの方式になるには、まだまだこれからです。

 

IPv6はまだ必須ではない

しかしながら、IPv6はまだ必須ではないと言えます。なぜでしょうか?

IPアドレスの体系がIPv6に移行しなければならいとはいえ、依然としてIPv4アドレスは使われており、プロバイダやデータセンターなどのネットワークやWebサーバーはIPv4のままであることが多いのです。

Yahoo! Japanのサーバーは、nslookupコマンドで調べるとIPv4アドレスが返ってきます。まだIPv4を使っていることが分かります。

その理由は、IPv4とIPv6の互換性がなく、多くの事業者がコストをかけてIPv4からIPv6に変えるメリットがないから、と思われます。ネットワークやサーバーを運営する事業者は、機械や設備を一気に変えることに対して非常に慎重になります。

これは、ソフトウェアのアップデートがあるからと言って、すぐにバージョンアップしないのと似ています。

バージョンアップした後に何か不具合が起きるかもしれない、あるいは、多大な労力とコストをかけてまでIPv6にする理由を見つけることができないというような、IPv6にするための積極的なマインドを持つことができないのが現状。

なので、ユーザーもIPv4のままで問題ないという状況です。

 

実はほとんどIPv4通信をIPv6でやっている状況

IPv4通信をIPv6でやっている、とはどういうことでしょうか?

これはIPv4 over IPv6の仕組みで、IPv6ネットワークを使うけれども、多くのサーバーがIPv4なので、IPv4をIPv6ネットワークでも使う、ということです。

IPv6を使う契約なんだけれども、実際にはIPv4アドレスをIPv6ネットワークで使うようになっています。これはIPv4パケットのカプセル化で行われます。

IPv4 over IPv6カプセル化
IPv4 over IPv6カプセル化
IPv4 over IPv6脱カプセル化
IPv4 over IPv6脱カプセル化

なので、IPv6を使うことになっても、それはNTTのアクセス回線やVNE事業者のIPv6ネットワークの中だけで、クライアントとサーバーは結局IPv4通信をし続けているのです。

「なんだ、結局IPv4を使い続けているのか」と思うかもしれません。その通りなんです。

サーバーを置いている事業者が、IPv6に移行しようとするメリットや理由を見いだせないので、結局ユーザーもIPv4をIPv6で使っているのです。

 

インターネット事業者の販売戦略にもなっているのが現状

見てきたように、IPv6はサーバー側のネットワークでは普及しておらず、依然としてIPv4を使っている状況です。ユーザーやプロバイダがIPv6ネットワークを使っているのに、多くのWebサーバーはIPv4のままなのです。

しかし、それではいつまでたってもIPv6は普及しません。

そこでプロバイダなどの接続事業者は、IPv6キーワードを使って販売を強化することにしました。IPv6接続はIPv4と違うネットワークを使うことで混雑を回避できるというものです。

それは正確であり、実際にNTT回線は網終端装置というセッション数に限りがある機械を使うので、それを使わないIPv6ネットワークは全く違う経路を通るからです。

網終端装置とVNEネットワーク図

ただ、IPv6の本来の意義は先述したようにIPアドレスの枯渇に対応するためのものです。それが、IPv6がIPv4と別のネットワークなのでIPv6は回線が空いていて速いんですよ、という広告展開に有利なキーワードとして活用されるようになったのです。

 

それでもIPv6を選択した方がいい理由

IPv6のメリットは次のセクションで解説しますが、ここまでで概ねIPv6を使う理由が分かってきたと思います。要は、以下のポイントです。

  • IPv4アドレスの枯渇に対応しなければならない
  • IPv6はIPv4と違うネットワークなので空いている

実際には、IPv6はサーバー側で普及していない、IPv4をIPv6で使わないといけないなど、結局IPv4からIPv6に移行が進んでいません。

それでもIPv6を使う理由は、いつかIPv6に置き換えないといけない、IPv6を使うネットワークはIPv4と違うからユーザー数も比較的多くない、という点が挙げられます。

IPv6ネットワークを使うユーザーが多くなれば、いずれは混雑します。それを解決するのはネット回線事業者の役割なので、ユーザーとしては正しくIPv6を理解することがまず先になるでしょう。

 

ユーザーにとってIPv6はどのようなメリットがあるのか

ここからは本題であるIPv6のメリットについて解説します。

もうすでに考えた内容と重複するところもありますが、なぜIPv6によるインターネット接続にした方がいいのか、詳細を見てみます。

 

将来のインターネットに対する準備

IPv6を使うことは将来のインターネットに対する準備になります。

準備とは何ですか?

先述したように、IPv4アドレスが枯渇しているわけですから、いつかIPv6に完全移行しなければなりません。

そしてIPv4 PPPoEという旧規格のプロトコルは、PPPoEというカプセル化の手順が必要です。つまり、サーバーとクライアントの間でセッションを張り、お互いに接続性をチェックしながら通信しています。

このIPv4 PPPoEをやめてIPv6(IPoE)にするだけで、余計なトラフィックが減ることになります。

このことは、ユーザーがすぐにメリットを感じることはできないかもしれません。ネットワークのトラフィックはインターネットプロバイダーが見ていることです。

しかし長い目で見れば、無駄なトラフィックがなくなることはユーザーの通信速度にも何かしらの影響を及ぼします。IPv6 IPoEのシンプルな接続にすれば、それだけ無駄な帯域を消費せず、ストレスなくネットができます。つまり速度の高速化が期待できます。

ネットワークのトラフィックは今後さらに増加しますので、その分無駄なトラフィックを減らすことは十分ユーザーにメリットがあるのです。

 

回線のパフォーマンスにも影響があることは確か

IPv6は回線のパフォーマンス向上が期待できることは確か、と言えるかもしれません。なぜなら先述したように、IPv4とIPv6では使うネットワーク機器が違うからです。IPv4で流れるトラフィックと、IPv6で流れるトラフィックは異なるものになります。

IPv6は回線速度を向上させる技術ではありませんが、ネットワーク機器やインターフェース、そしてケーブルそのものの規格が新しいものを使っている場合が多いのでスループットは上がるでしょう。

100Gbpsのバックボーンを使っているプロバイダもありますね。

IPv6(IPoE)にVNE事業者を使う場合は以下のネットワーク図になります。

VNE事業者を使ったIPv6ネットワーク図

このようにVNE事業者のIPv6ネットワークと、NTT回線の間はゲートウェイルーターを使い、プロバイダはゲートウェイルーターを増設したりして回線を増強させることができます。

 

動画配信はIPv6が有利

動画配信サイトはIPv6接続を優先するようです。動画配信を見なければ意味はないですが、IPv6を普及拡大させるにはこのような施策が有効であり、ユーザーが積極的にIPv6を使ってみようと思えるような環境を作ることが大事と言えます。

 

ユーザー認証が要らない

IPv6(IPoE)にすることによって、IPv4 PPPoEのユーザー認証は必要なくなります。ユーザー認証は、プロバイダからもらうインターネットに接続するためのユーザーIDとパスワードのことで、モデムやルーターに入力しないと接続できません。

IPv6(IPoE)では、この作業は必要ありません。光回線に使うONUを接続すればインターネットに接続します。このことは、ユーザー認証にかかるプロセスや、トラフィックの無駄を省くことになります。

それは結果としてユーザーに回線パフォーマンスの向上が期待でき、そしてIDとパスワードを入力しなくて済みます。

 

注意点は特殊なポート設定に対応できない可能性がある

IPv6(IPoE)の注意点は、オンラインゲームなどをする場合に必要な特殊なポート設定がうまくいかない可能性があることです。

特定のポートをクライアントと紐づけることが難しいため、アプリやサービスがうまく動かないことがあるかもしれません。または、自宅サーバー運用などの、外部から自宅にアクセスする場合です。

これは特殊なサービスを使う場合であり、ほとんどのクライアントサービスは実行できます。つまり、Webブラウザやビデオ会議システム、チャットやSNS、オンラインストレージ、クラウド、また、銀行の預金残高のチェックも心配ありません。

あなたの大事な貯金は、IPv6(IPoE)による不安よりも、銀行がどのようなセキュリティで口座を守っているかの方が重要なのです。

 

結論としてIPv6に移行した方がいい

以上のように、ユーザーに対するIPv6のメリットは、IPv4アドレス枯渇の対応であると共に、それが結果的に回線のパフォーマンス向上にも繋がるということでした。

もちろんIPv6だから回線が速くなるという保証はありません。IPv6は新しいアドレス体系であり、本来、回線速度とは関係ないからです。

しかし、ユーザーがIPv6に切り替えて将来のインターネットに準備していくことは、サーバーを運営する事業者に対してもIPv6がスタンダードであるべき、というマインドに繋がるかもしれません。

サーバーを運営する事業者の腰は重いでしょう。それでもユーザーがIPv6を選択していくことによってIPv6による無限のインターネットが実現すれば、回線事業者もユーザーもインターネットが使えなくなる心配はなくなります。

オンラインの生活が日常的になる昨今、IPv6への移行を進めることは、これからの世界的なネットワークを維持することが可能になるのです。

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カテゴリ固定回線 関連タグ:IPv6, インターネット

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