100GB使えるahamoの大盛りオプションが登場し、再び大容量SIMに注目が集まってきましたね。
ahamo大盛りの主要なメリットはドコモ回線をそのまま100GB使えること。よくわからないモバイルWi-Fiではなく、ドコモに申し込んで100GBのSIMカードが使えるわけです。しかも音声付き。
LINEMOがミニプランを出す一方で、ahamoは大容量データ通信がしたいユーザーの需要に応えようというわけ。100GBあれば、使い方によっては固定回線が要らなくなりますからね。
今回はahamo大盛りのメリット・デメリットや実際に使ったレビューをお送りしたいと思います。
ahamo大盛りの100GBでできること、どんなユーザーに合うかなど、実際に検証してみて分かることを掘り下げて解説します。
ahamo大盛りとは 特徴とメリット・デメリットを解説
2022年にリリースされたahamo大盛りには、どんな特徴とメリット・デメリットがあるでしょうか。
ahamo大盛りとは
ahamo大盛りは通常の20GBにプラスする80GBのオプションの名称で、合計100GBのデータ通信が可能なプランになっています。料金は4,950円(20GB 2,970円+80GB 1,980円)。
データ容量が増えるだけで20GBプランと同じ仕様。ahamoはMVNOではないのでランチタイムも低速化しません。
ドコモ回線をそのまま使って料金はドコモの5Gギガホプレミア(7,315円)より断然安いことが特徴。
特定のユーザーを対象にするわけではなく誰でも利用できますが、ブランディングやプロモーションはZ世代やデジタルネイティブ世代をターゲットにしています。
ステッカーまで付けるあたり力を入れてユーザー獲得を狙っていますね。
テザリングも100GB使える
ahamo大盛りはテザリングも100GB使えます。テザリングとはPCやタブレットをスマホのWi-Fi経由でインターネット接続する機能。スマホがルーターのようになるわけです。
キャリアの無制限プランはテザリングできるデータ容量を30GBなどに制限していることがあるので、100GB使えるahamo大盛りは便利ですよね。
ライフスタイルによって固定回線が不要になる
ahamo大盛りの100GBはライフスタイルによって固定回線が不要になります。仕事や学校等で外出が多くネット使用が在宅中心でなければ100GBで足りるかもしれません。
家でどれだけインターネットをやるか。最近は動画やライブ配信だけでなくZoom等の大容量データ通信をすることもあるので、もし仕事が在宅中心なら100GBでも足りません。
なので外仕事中心や学生だと使い方によって100GBで足りる可能性が高いです。
ネット回線をahamo大盛りだけにする注意点
ネット回線をahamo大盛りだけにする注意点は以下の通り。
- 一人暮らしが望ましい(スマホ1台なら家族で回線を共有できない)
- 大容量ファイルのアップロードには限度がある
- 自宅で大容量データ通信が多いと100GB超える
- スマート家電は別途Wi-Fiが必要
- スマホのバックアップは手動対応
無制限ではなく100GBなので当然限界はあります。動画のアップロードなどを頻繫にやったりビデオ会議を頻繫にやれば、あっという間に100GB使い切るでしょう。
そしてWi-Fiが必要なスマート家電はスマホのテザリングで操作できないことがあります(スマホと家電の両方Wi-Fi接続じゃないと操作できない)。
スマホのバックアップもWi-Fiがなければ自動ではなく手動。
なので、自宅Wi-Fiなしで不便だと思うならネット回線をahamo大盛りだけにすることはやや難しいですね。
ahamo大盛りのその他の注意点
ahamo大盛りでも海外データ通信は20GBまで。短期的な旅行なら問題ないですが、もし無制限に使いたいならモバイルWi-Fiのレンタルがいいでしょう。
ahamo大盛りレビュー
ではahamo大盛りを実際に使ってみましょう。
ahamo大盛りを申し込み
ahamo大盛りの申し込み方は以下の通り。
- 最初から大盛りを有効にしてahamoを新規申し込み
- 20GBで使っている→オプションで大盛りを有効にする
ahamoを申し込む時に最初から大盛りを有効にできます。
そして20GBですでに使っているならオプションで大盛りを有効。
100GBは足りなかった
結論から言って筆者の使い方だと100GBでは足りませんでした。
22日間で100GBに達しました。ネットの使い方は以下の通り。
- 自宅でWeb作業
- 動画再生
- 音楽ストリーミング再生
- Zoom週2回
- SNSやWeb閲覧
要はかなりストリーミングが多いわけです。動画の解像度はHD1080p以上にするのでデータ量は多め。音楽もダウンロードできないものはストリーミングで流します。
なので、自宅でリモートしながら配信を再生しまくると100GB超える可能性が高いですね。筆者は1日8GB以上使うことも。当然、コンテンツをアップロードする回数も増えれば危険。
逆に外出が多くて日中仕事か学校でネットは夜、そして週末にやる程度の使い方なら100GBで収まるかもしれません。
とはいえ筆者は2022年12月現在、頻繁に外出しても20日間で85GBを超えています。100GB以内で収めるには動画の解像度を落としたり視聴時間を短くしましょう。
100GBを超えると速度は1Mbpsに制限。1Mbpsはギリギリ動画を再生できる速度なので、万が一100GBを超えても最低限の動作はできますよ。
ahamoの速度
ahamoの速度は心配する必要ありません。
下り50Mbps超え。キャリアアグリゲーションでもっと出ると思います。ランチタイム速度は以下の通り。
キャリア回線そのままなので無問題。
プラチナバンドのドコモ回線は良い
回線品質については筆者が語るまでもないでしょう。みんな大好きドコモ回線、日本のどこでも繋がります。
楽天モバイルは無制限ですが、まだプラチナバンドがないのでセッションが切れやすい。ahamoは100GBの代わりにセッションが切れにくいので、より品質を求めるならahamoがいいでしょう。
この接続品質の違いは結構大きいです。とはいえ楽天モバイルがプラチナバンドを取得すれば状況が変わるので期待したいですよね。
アプリは使いにくい時がある
ahamoアプリは指紋認証を設定するとPCでdアカウントのログインができなくなる等の不便さがあります。
他にも回線を解約するのにWi-Fiでdアカウントログインが必要とか、ぽつぽつと不便さを感じることも。
ドコモはd払いでセキュリティが問題になったので、逆に過剰なセキュリティ設定になっていることがあります。
どんな人にahamo大盛りが向いているか
インターネットのデータ通信量はユーザーの使い方やライフスタイルで変わります。以前はテキスト中心だったのが、今はユーザーが外に出てライブ配信して大容量データ通信をする時代。
では、ahamo大盛りはどんな人に向いているでしょうか。
- 仕事や学校で外出するけど動画や配信もやる
- 在宅ワークだけどストリーミングはそこそこ
- オンラインゲームなどはしない
- 回線品質を重視する
ahamo大盛りは仕事や学校などで外出が多いけれども動画や配信をよくやるアクティブユーザーに向いているかもしれません。
今まで、特にZ世代はデータ量を節約しながら試行錯誤してWi-Fiを使ってきたので、ahamo大盛りの100GBは喜んで使うでしょう。
そして品質重視のユーザー。ahamoはインターネットセッションを保持できる切れにくい高品質なデータ通信をしたいと思うユーザーに向いています。
一日3GB以上使うなら大盛りでも無理。もし今使っている回線のデータ通信量が分かるなら一日当たりの量を確認してください。
3GBの目安はHD720pの画質で動画や配信を2時間以上やる、もしくはHD1080pで1時間以上。
最近は配信するユーザーが増加しているので、もし不安なら楽天モバイル。ahamo大盛りはリアル重視のアクティブユーザーに向いてますね。
Wi-Fiが必要な時どうするか
ネット回線をahamo大盛りだけで済ませる場合、以下のWi-Fiが必要な場面があります。
- クラウドへのスマホの自動バックアップ
- スマート家電のネット接続
スマホのバックアップはWi-Fiだと自動でできますがLTEだとできません。手動でバックアップしましょう。
そしてスマート家電はスマホで操作する場合に別途Wi-Fiが必要なことがあります。その場合、スマホのテザリングでは家電を操作できません。
筆者は検証用回線のスマホ(サブ機)のテザリングをWi-Fiにしています。もしサブ機がなくてスマート家電等を接続したいなら、安いモバイルルーターとサブ回線が別途必要かもしれません。
大盛りオプションの解除方法
もし100GB使わないことが分かったら大盛りオプションを解除しましょう。解約はオプションからできます。
総評
ahamo大盛りは大容量の目安になる100GBなので、とりあえずデータ量を気にしないでネットしたい需要に応えることができます。
そしてプラチナバンドによる広いエリアと切れにくいインターネットセッションを望むユーザー。無線の品質にもこだわるならahamo大盛りですね。
注意点は100GBは有限であること。動画や配信などのリッチコンテンツを扱う頻度が多いなら100GBでは足りません。データ量を気にしたくないなら楽天モバイル。あるいはドコモの5Gギガホプレミアですね。
とはいえ、4,950円でドコモ回線が100GB使えるならモバイルWi-Fiではなくahamo大盛りでいいと思いますね。
テザリングでは対応できないスマート家電などがある場合は注意してください。
ahamo大盛りでデジタルネイティブ時代の波乗りをする
以上、ahamo大盛りのレビューでした。100GBは大容量の一つの目安になりますが、在宅で固定回線感覚で使うと容量オーバーになります。
普段外出していたり動画の品質に気を付ければ100GB以内で収まるかもしれません。1日3GBを目安にして使いましょう。リアルもネットもアクティブなユーザーにahamo大盛りが向いてますね。
そしてahamoのメリットは接続品質。楽天モバイルは無制限だけど品質が…と思うユーザーはahamoにするといいかもしれません。
オプションでいつでも大盛りを有効/無効にできるので、大盛りが必要ないと思えば無効にして20GBにしてください。
特に今まで少ないデータ容量でやってきたデジタルネイティブにahamo大盛りがハマるかも。容量を気にせずに2020年代のデジタル時代を波乗りしましょう。