ある調査結果によると、AIはスマホメーカーのマーケティング部門を元気にするがユーザーに熱狂を生み出していないようです。
メーカーが熱狂的に勧めるAIに「…?」という反応を示していることが分かりました。
目次
スマホのAIにユーザー「使い方が分からない」:調査結果
アップルとサムスンのユーザー「よく分からない」
Apple, Samsung Users Unimpressed by AI on Their Phones: Survey(原題:アップル、サムスンのユーザー、携帯のAIに感心せず)
報道によると調査は中古のガジェット販売サイトが行ったもの。
iPhoneユーザーの73%、サムスンユーザーの87%が「スマホのAI機能がスマートフォン体験にほとんど価値を与えていない」と回答したそうです。
AI機能はよく説明されていない
メーカーは「AIがここにある、使えるようになった」と言いますが、ユーザーの反応はいまいちだと。
確かに説明不足なので、筆者もPCブラウザでAIを使ってもスマホはまだ「よく分からない」。
Androidなら「Gemini 使い方」で調べれば出てきます。
とはいえ画像の生成をしたとしても、一般ユーザーにとって大量のメールから文章をまとめるようなシーンは少なそう。
プロダクトアウトに進むメーカー?
プロダクトアウトとは、消費者が求めているものではなくメーカーがこれがいいと言って作るものですね。
もちろんAIは高度なことができます。
ただ高度な人工知能を使う機会が多いのか、というと疑問符が付くかもしれない。
エレベーターや道端でiPhoneに向かって突然「ヘイ!! Siri」と言うユーザーは少なかったですよね。
メーカーがどんなに良いものを作っても、それが認知されなければプロダクトアウトかもしれません。
試されるメーカーへの忠誠心
AIはこれまでの技術と同じように、囲い込みの手段として活用されるでしょう。
つまり「チップが速くなった」とか「カメラ性能が上がった」と同様に、AIも性能がこれこれ進化したと紹介されていく。
それで今後もメーカーに対するユーザーの忠誠心が試されていきます。
AIをあまり使わなくても、スマホに高性能なものが入っているだけで満足できるかもしれない。
人工知能がオーバースペックだとしても、メーカーへの忠誠心があれば買い続けてもらうことができますからね。