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【IPv6】IIJmioひかりのIPoEオプションを解説【MFEED】

2020年8月14日 最終更新日:2022年8月23日

あなたは、IIJmioひかりが気になってこの記事を見ていますね。

そうですね、確かにIIJは、今では携帯の格安SIMブランドであるかのようなイメージかもしれません。しかしれっきとしたインターネットサービスプロバイダであり、IIJの歴史は日本のインターネットの歴史と言い換えることもできるのです。

もちろん筆者はIIJの中の人ではないし、IIJの協力会社として働いたこともありません。

ですが、多くのインターネットに関するサービス、例えばセキュリティのファイアウォールサービスを最初に導入したり、次世代インターネットプロトコルであるIPv6と古いIPv4の両立を最初に提供する、というようなことはIIJが初めてだったようです。

そのIIJが個人向けに光回線を提供するサービスがmioひかり。

そのmioひかりでIPoEオプションを使ってインターネットをするとはどういうことなのか、また、ユーザーにどのようなメリットがあるのか、今回の記事を通して見てみましょう。

 

目次

  • 1 mioひかりを提供するIIJとは
    • 1.1 IIJの個人向け光回線サービス
    • 1.2 IIJは技術で先行する
    • 1.3 個人向けでは固定回線より格安SIMに力を入れている
    • 1.4 プライドのインターネット
  • 2 IIJmioひかりのIPoEオプションを解説
    • 2.1 IPoEはどんな技術か
    • 2.2 PPPはセッションを張らなければならない
    • 2.3 IPv6(IPoE)及びIPv4 over IPv6の方式にDS-Liteのtransixを使う
    • 2.4 もしIPv4 PPPoEで遅いなら高速なIPoEオプションを使ってみる
  • 3 IIJmioひかりIPoEオプションの注意点
    • 3.1 IPv4アドレスとポートを個別に割り当てることができない
  • 4 高品質なIIJネットワークを個人でも活用する

mioひかりを提供するIIJとは

ここではまず、IIJとは何なのか見てみます。

 

IIJの個人向け光回線サービス

IIJ(インターネットイニシアティブ)は1992年設立で、日本で2番目のプロバイダとしてインターネットサービスを始めました。国内企業としては初です。

インターネットサービスを始める、とはどういうことでしょうか?

インターネットは、今の日本では多くの人が当たり前のように使っていますが、以前は欧米の大学や政府組織が使うようなものでした。

それまでパソコン通信というものはありましたが、普通の人が国際的な標準技術であるTCP/IPを使ったグローバルなインターネット接続をすることはほとんどありませんでした。

 

パソコン通信概念図
パソコン通信
インターネット概念図
インターネット

なのでもちろんNASAのホームページを見ることはないし、BBCのニュースをテキストで見るということもなかったです。それを可能にする技術がインターネットです。

そのような先駆的技術を一般にも開放したIIJの回線を、個人でも使えるのがIIJのmioひかりです。光コラボですね。

でも、今ではサイトを見る限り特別な感覚はないですね。むしろSIMと他のプロバイダに埋もれて、まったく目立ちません。これは褒めています。

 

IIJは技術で先行する

だからといって、IIJに「様」をつけて有難がる必要はありません。ですが、まさにインターネットのイニシアティブを握っていると言えるのではないでしょうか?

国内初というサービスを一部だけ挙げると以下の通り。

  • インターネット接続
  • ダイヤルアップ接続
  • ファイアウォール
  • マルチキャスト
  • サービス品質保証(SLA)
  • トンネリングによるIPv6商用実験
  • IPv6/IPv4デュアルスタック
  • データセンターへの100Gbps接続

挙げたらキリがありません。しかも、専門用語が多くてよく分からないですよね。ほとんど法人向けと言っていいでしょう。

なので、一般人的にはよく分からないことを先行してやっています。技術なので、突き詰めるとほとんど学問的になります。

ファイアウォールこそ、ポートをブロックする動きでWindowsの標準になっていますし、家庭用のWi-Fiルーターもファイアウォールの役割として働きます。

ですが、1990年代に普通の人がインターネットセキュリティを考えることはほとんどありませんでした。そういった中でIIJは技術で先行してきた企業です。

 

個人向けでは固定回線より格安SIMに力を入れている

先述したように、IIJの個人向けサービスは固定回線より格安SIM(MVNO)に力を入れるようになっています。要はモバイルですね。

これは、IIJとして個人向けに物理的な回線を提供する役割はもう昔のことだ、ということなのかもしれません。もちろん固定回線が終わったわけではないですし、MFEEDのtransixは優秀です。

ですが、個人にサービスを提供するとなると、IIJの高品質サービスだとどうしても料金が高いので、一般的には売りにくかったかもしれません。何しろIPoEオプションをつけるだけで800円とかお金を取ったわけですから。

コストのかかる固定回線より、無線の電波を管理するのは携帯キャリアなので携帯のSIMを売った方が楽っちゃ楽ですよね。

でもIIJはフルMVNOなので、電波以外のサービスは自社でやっているような感じです。MVNOも本気で品質を高めたいのでしょう。

 

プライドのインターネット

20年前にIIJにいたエンジニアは今でもIIJにいるでしょうか?筆者には分かりません。確かにIIJがいつもネットワークエンジニアの募集をしていることは事実です。

IT業界はいつも人手不足。それでも先駆的なIIJの精神は今でも健在と言えるかもしれません。

インターネットにプライドをかけているわけですから、回線の品質はおそらく国内最高レベルという認識でいいと思います。現在はアジアのTier 1として階層上位のネットワークを運用しています。

 

IIJmioひかりのIPoEオプションを解説

ではここで、本題であるIIJmioひかりのIPoEオプションについて見てみましょう。

 

IPoEはどんな技術か

そもそもIPoE(IP over Ethernet)とは何でしょうか。

一言で言えば、シンプルな通信方式、ということになります。IPv4だとPPPoEというプロトコルを使ってIPパケットをカプセル化する必要がありますが、IPoEならそんな面倒なことは必要ありません。

PPPoEカプセル化概念図
PPPoEカプセル化

PCからインターネットまでPPPを挟まないでLANのイーサネットを使うということですね。LANというのはローカル・エリア・ネットワークのことで、データセンターや家庭などの狭いエリアで使う通信方式です。無線LANのLANです。

IPパケット概念図
IPoEのIPパケット

厳密に言うと、無線や光ファイバーという色々な物理的なものを使いますが、その上の階層ではイーサネットで共通の方式となるわけです。

 

PPPはセッションを張らなければならない

PPPは、接続にいちいちセッションを張らないといけません。WebサーバーとのHTTPセッションなどではない、接続そのものに対するセッションです。なので、PPPoEを使うというのは、PPPを使って通信機器同士でセッションを張った上に、さらにHTTPなどのセッションを張るわけです。

このPPPセッションというのは、NTTの網終端装置だと張れるセッションの数に限りがあるようです。つまりユーザーの収容に限界が来ます。なのでIPv6(IPoE)では、ゲートウェイルーターを使って回線を増強させて、増えるユーザー数に対応するようになっています。

 

IPv6(IPoE)及びIPv4 over IPv6の方式にDS-Liteのtransixを使う

ちょっと見出しに英字が多くて見にくいですが、IIJのIPv6(IPoE)はインターネットマルチフィード(MFEED)のtransixを使います。このtransixによるIPv6ネットワークの方式がDS-Liteと言います。

ネットワーク図は以下の通り。

IIJ_transixネットワーク図

DS-Liteとは何なのかという話題だと、プログラムの話なので一部の関係者しか分からないですね。Liteという名前が付いているので、他の方式よりも軽量化されたIPv4 over IPv6の方式であるということです。

多くのプロバイダで一般的に使われているMAP-Eとは違うと認識しておきましょう。対応ルーターも少なかったのでtransixを使うユーザーは今でも少ないと思われます。

transixと言っても基本はIPv6ネットワークをどう使うかという点です。IPv4パケットをIPv6ネットワークで使うには、IPv4パケットをIPv6にカプセル化します。

IPv4 over IPv6カプセル化

IPv6からIPv4に脱カプセル化する仕組みは他と同じ。

IPv4 over IPv6脱カプセル化

もしIPoEオプションを使う時は、申し込みの時や会員ページなどでオプションを使うチェックをして別途手続きをしてください。

 

もしIPv4 PPPoEで遅いなら高速なIPoEオプションを使ってみる

IPv4 PPPoEだから必ずスピードが遅いということではありませんが、もしIPv4でパフォーマンスが不満なら、mioひかりのIPoEオプションを使いましょう。

使うネットワークがIPv4と違うものになります。どう違うか、という点は以下の通り。

  • NTTの網終端装置を使わない
  • NTTとプロバイダの接続はゲートウェイルーターを使う
  • ゲートウェイルーターなどの物理インターフェースが高速になっている(100Gbpsとか)
  • ユーザーIDとパスワードが要らない

上記が代表的なものになります。

網終端装置とVNEネットワーク図

しかしIPv6というのはスピードを速くするための技術ではなく、本来の意義はIPv4アドレスの枯渇に対応するためのものです。

なのでユーザーとしても、IPv6に対応させるのはインターネットの将来的な環境を考慮することにもなるので、IPv6(IPoE)を使った方がベターと言えるでしょう。

IIJmio公式サイト見るとキャンペーンをよくやっていて、月額税込1,980円から契約できます。IIJmioのIPv6を使って快適な光ファイバーインターネットができれば、ストレスのないネットライフが実現できます。

 

IIJmioひかりIPoEオプションの注意点

IPv4アドレスとポートを個別に割り当てることができない

ほとんどの人は気にすることはありませんが、たまに自宅サーバーを公開したい時などにtransixだと問題が出ます。

これについてはまた別のドキュメントにしますが、MFEEDのtransixの仕組みはIPv4グローバルアドレスを個別に与えるのではなくCGNによるIPv4プライベートアドレスを共有するので、自分でIPアドレスとポートの紐づけを調整することが難しいためです。

transixのNAPT

このIPv4アドレスとポートの紐づけはプロバイダ側で行われ、自宅のONUやルーターで調整することができないのです。

IPアドレスとポートの紐づけができないとは、サーバーを公開しても外からサーバーに接続できないということです。

IPマスカレードは使えるのでポート番号による識別は可能です。なので自分から外に接続するシステムは問題ありません。

なぜIPv4グローバルアドレスを個別に与えないのかというと、IIJのポリシーとしてIPv6アドレスをより一層普及促進したいからです。

 

高品質なIIJネットワークを個人でも活用する

IIJのIPv6(IPoE)は、インターネットマルチフィードのtransixを使います。そのtransixはDS-Lite方式を使い、IPv4グローバルアドレスを個別に付与するのではなくIPv6アドレスを使う事をより重視した設計になっています。

ほとんどの人はこれで問題ありません。むしろIPv6の利用促進に繋がるのでユーザーとしてはIPoEオプションを使ってIPv6(IPoE)で接続することが望ましいと言えるでしょう。

そして数々の先進的技術を取り入れてきた、IIJによる高品質ネットワークを個人で使えるというのは非常にメリットがありますね。

以前は確かにIIJの料金は高かったんです。多少権威的なポジションだったということもあるでしょう。

でも今はキャンペーンで割引をやったり、IPoEオプションが無料になったりしたので、ユーザーにとってかなり使いやすいプロバイダになっています。

SIMを使って660円割引とか今は本当に高コスパなプロバイダですよ。

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カテゴリ固定回線 関連タグ:IIJmio, IPv6, インターネット, 光コラボ

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