auユーザーが光回線を始める時にすぐ思い浮かぶのはauひかり。最近はUQモバイルもauスマートバリューの対象になり、さらにauひかりが使いやすくなっていますよね。
以前に比べてテレワークを導入する企業も増え、光回線の需要が再び高まっています。
そこで今回は、特にマンションタイプのauひかりの評判は実際どうなのか解説したいと思います。
以前も評判記事をUPしましたが今回はマンションタイプに焦点を当て、合わせてメリット・デメリットを考慮してauひかりマンションを検討する材料を紹介します。
auひかりマンションタイプの評判はどうか
auひかりマンションタイプの評判はどうなのでしょうか。
ネット回線の評判について、筆者は何度も「どんなネット回線でも遅い評判がある」ことを指摘しています。auひかりも例外ではなく遅い声がありますね。
とはいえ、auひかりは独自回線やダークファイバーを使うので速いという声が多い。NTTフレッツや光コラボに比べてシェアが小さくユーザー数が少ないので速いとも言われています。
では、auひかりユーザーはSNS等でどのように評価しているのでしょうか。調査してみました。
auひかりマンションタイプGの評判
auひかりのマンションタイプはVDSL方式が多いのですが、タイプGはG.fastと呼ばれる高速な方式(理論値下り664Mbps)を採用しています。
なので、auひかりのマンションタイプはタイプGであれば光配線方式と似たような感覚でインターネットができます。環境によって違いますが数百Mbpsが期待できますね。
タイプGの口コミの中で一番多いのは以下のような評判。
auひかり マンション タイプGで500Mbpsのつよつよになった。前が70Mbpsだったから5倍以上
上記は下り500Mbpsを記録。やっぱりタイプGは速いですよね。光配線方式と遜色ないスピードが出るので満足度は高そうです。
一方、こんな口コミも。
ようやくauひかりマンションタイプGとかいうそれなりの人権が降ってきた
auひかりマンションタイプGなら人権を持つことができる…?
一方でタイプGにしても変わらないという声も
高速なG.fastを使ったタイプGは速いことが分かりました。タイプGの評判は概ね速い評判が多く、速度に満足しているユーザーは多いですね。
しかし一方で、マンションタイプで方式をタイプVからタイプGに切り替えても速度があまり変わらないということもあるようです。
機械接続してもしばらくはまだ変わらないのかな?
auひかりマンションタイプVからタイプGへの変更。速くなるのを期待していたのだけど?
結構あるんですよね、タイプV→Gに変えて速度に変化がない。上記は画像がありませんが、変更前67Mbps、変更後68Mbpsでほとんど変わらなかったとのこと。
これがキツですよね…。VDSLのタイプVは100Mbpsなので、高速なタイプGに期待して切り替えたにもかかわらず変わらない。
プランを変えれば速くなる…と期待して大して変わらないという事例はあります。
タイプGの上りは大したことない
タイプGは下り664Mbpsですが上りの理論値は166Mbps。下りと上りは結構差があって、上りの速度を重視するユーザーは気を付けないといけません。
最近は特に上りの速度が重要になっています。動画などの大きいファイルをアップロードしたり高画質で配信したりすることも。
口コミはどうでしょうか。
auひかりのVDSL、タイプVマンションからタイプGマンションに変更。
下りの速さはヘタな光回線より早い(◉◉)
でも上りはまだまだかなあ。
動画データなんかアップしようと思うと、かなりキビシイ…
画像をリンクしていませんが、タイプGの上り速度は74Mbpsだったとのこと。光配線方式の上り500Mbps程度の速度に比べれば不満が募ります。
なので、タイプGは上り速度が大したことないことを認識しておきましょう。
auひかりマンションタイプVについてどう思っているか
auひかりで一番多い方式なのがタイプVです。タイプVはVDSLなので上り下り最大100Mbps。この規格は標準的でしたが、現在普及している光配線方式と比べると理論値が一桁違います。光配線は下り1Gbps以上。
なので昔の標準であるVDSLを積極的に選ぶ必要はないのですが、auひかりマンションタイプで一番多いのはVDSLのタイプVなんですよね…。ジレンマ。
auひかりユーザーはタイプVについてどう思っているでしょうか。
←Nuro光から、→マンションに通っているauひかりVDSL回線タイプVに変わった結果。
辛い…
上記も画像はリンクしていませんがタイプVが下り69Mbpsだったとのこと。NURO光からauひかりマンションタイプVに変更し辛い…と正直に報告。
タイプV→タイプGに切り替えている人が多い
auひかりマンションタイプVに言及した評判の中で多い口コミは、タイプVからタイプGに変更して速くなった!という喜びのコメント。やっぱりタイプVのVDSLに不満を持つ人は多いですね。
自宅回線をauひかりタイプVからタイプGへ変更。はっや! pic.twitter.com/Jq2jhTN2zl
上記口コミでは、タイプVの速度が82Mbpsで、タイプGは500Mbps超えていますね。圧倒的にタイプGが速くて、これでは嬉しくなって思わずコメントしたくなると思います。
元々タイプVだったマンションがその後タイプGに対応することがあるので、もしタイプVで契約したとしても将来的にタイプGに切り替えることができるかもしれません。
KDDIは集合住宅で光配線方式を積極的に展開しようと思っていないので、G.fastという高速規格のタイプGに将来的に変えることを考えて前向きに検討したいところです。
都市機構はタイプGタイプVと変わらない
auひかりマンションタイプにはマンション都市機構及び都市機構Gというプランがありますが、これはタイプVやタイプGと同じです。都市機構はVDSL、都市機構GはG.fastを使っているので高速。
都市機構というのはUR都市機構のことで、以前は日本住宅公団(旧公団)という名称でした。要するに団地のことで、昔は公団住宅がたくさん建てられたんですよね。
その旧公団が今はUR都市機構になっていて、UR賃貸で使えるauひかりがマンション都市機構です。タイプVやタイプGと値段も一緒です。
理論値100/35の契約で、全時間帯で安定してこのくらい出てるんだから優秀だな(auひかり都市機構DX) pic.twitter.com/i8DVJj2OqV
基本的には上記の通り。都市機構はタイプVと変わらず下り最大100Mbpsで口コミでは80Mbps近く出ていますね。そして安定して高速通信できるので実用上何も問題ありません。
マンションギガは速い
auひかりマンションギガというプランは光配線方式のタイプで、対応マンションは少ないです。最大1Gbpsなので光コラボの光配線方式と同じですね。
マンションギガを使っているユーザーが少ないのであまり話題にもなりません。なので口コミも限定されますが、具体的な速度の報告はあります。
マンションタイプだけど部屋まで光回線引いてるから強い! pic.twitter.com/WKQMT8pKMp
上記口コミを見ると下り600Mbps超えているので1Gbpsサービスらしい速度が確認できますね。光配線なので応答速度も速いでしょうし、マンションギガなら満足度は高いと思います。
ただ、マンションギガはかなりレアなので自分が住んでいるマンションがもし対応していたらラッキーと思いましょう。1Gbpsの回線なら困ることはほとんどないので快適ですよ。
ユーザー数が少なく独自回線を使うのはメリット
auひかりマンションタイプの評判を見ると、遅いという口コミは少ないです。しかしタイプVは以前標準だったVDSLなので、すごい速いわけではないのは明らかですね。auひかりはタイプVが多いのは要注意。
しかし、auひかりはそもそもユーザー数が少なく、旧TEPCOひかりの独自回線やダークファイバーを使うので安定した高速通信が期待できます。高速安定性の品質はメリットですよね。
ただ評判でもあったように、VDSLのタイプVからG.fastのタイプGに変更した時に速度が変わらなかったという事例があります。タイプGにすれば必ず速度がUPするという保証はなく、あくまでもベストエフォートであるという認識は持っておきましょう。
G.fastのタイプGなら光配線方式と同じような感覚で使うことができるようです。自分のマンションがタイプGに対応しているかどうかは運次第ですが、将来的に対応するかもしれないので期待したいですね。
auひかりマンションタイプのメリットは
auひかりマンションタイプのメリットは何ですか。マンションに限らないことも含まれますが、以下のようなメリットがあると言えます。
- プロバイダを選べる
- 独自回線かつユーザー数が少なく快適な可能性が高い
- タイプGのG.fastは光配線並みに速い
- IPv6がデュアルスタックでシンプル
- タイプGだとWi-Fi 6対応ホームゲートウェイがレンタルできる
- 都市部エリアのユーザーには特に向いている
auひかりにはNTTフレッツや光コラボとは違ったメリットがあります。NTTではなくKDDIを選ぶ理由とは何でしょうか。
プロバイダを選べる
まず一つ目のメリットはプロバイダを選べること。マンションに限った話ではありませんが、auひかりもNTTフレッツのようにプロバイダを選べるんですよね。
NTTより選べるプロバイダの数は少ないですが、KDDIとば別のバックボーンネットワークを選べるのはユーザーにとって都合がいい話です。
プロバイダ一覧を見ると、KDDIのau one netの他に@niftyやビッグローブ、そしてDTIといった老舗プロバイダを選ぶことが可能。例えばDTIにすれば無料のリモートサポートがあったり優待特典のDTI Club Offを使えます。
独自回線かつユーザー数が少なく快適な可能性が高い
マンションタイプに限りませんが、auひかりは旧TEPCOひかりの独自回線やNTTのダークファイバーを使用しているので、トラフィックに余裕があると考えることができます。
そしてユーザー数が少ない。FTTHの契約数はNTT回線が6割を超えるので、KDDIを使うことによって余裕のあるインターネット接続が期待できるとも言えますね。
もちろん地域や建物によって環境が違うので一概にすべての場所で快適とは言えません。ベストエフォート。ですが、元々回線を使っているユーザーが少ないに越したことはないですよね。
タイプGのG.fastは光配線並みに速い
auひかりはVDSLのマンションタイプVが最も一般的なのですが、最近は新しい規格であるG.fastを採用したタイプGの導入が進んでいるようです。
タイプGについてはauひかりの評判で解説しましたね。下り最大664Mbpsで光配線方式のようにスピードが出るタイプです。G.fastはVDSLを拡張したような技術ですね。
自分のマンションがタイプGに対応しているかどうかは検索しないと分かりませんが、今対応していなくても将来対応するかもしれません。少なくとも最近はタイプGに移行するマンションが増えているようなので、KDDIに要望すればタイプGに切り替えることもできるかもしれないですね。
IPv6がデュアルスタックでシンプル
auひかりはIPv6がデュアルスタックなので複雑な処理をしていません。シンプルなネットワークになっています。デュアルスタックとは、IPv4アドレスとIPv6アドレスが共存できる技術のことです。
NTT回線だと、IPv4 over IPv6によってIPv4パケットをIPv6パケットに埋め込む(カプセル化)という作業を裏でやっています。IPv4をIPv6回線で使うために苦肉の策としてIPv4 over IPv6になっているようです。
少し難しい話ですが、要はauひかりだとカプセル化をやっていないので、IPv6をそのまま使うシンプルな構造。デュアルスタックだと無駄がないですね。
タイプGだとWi-Fi 6対応ホームゲートウェイがレンタルできる
auひかりマンションのタイプGだとWi-Fi 6対応のホームゲートウェイがレンタルできます。月額550円ですが、auスマートバリューに加入すればレンタル料は無料ですね。
Wi-Fi 6対応機器は増えていて、現在リリースされているPCやスマホのほとんどはWi-Fi 6に対応しています。Wi-Fi 6だとWi-Fi 5より一段上の速度が出ることもあるので、ホームゲートウェイで手軽にWi-Fiをアップグレードできるのはメリットですよね。
都市部エリアのユーザーには特に向いている
auひかりは都市部、特に東京近郊で強いですね。旧TEPCOひかりの回線が東京中心だったので、独自回線は東京中心です。auひかりに対応しているマンションも1都3県が多いのではないでしょうか。
少し郊外に行くと、ホームタイプは引けるけれどもマンションタイプは対応エリアではないことがあります。なのでもし都市部に住んでいて自分のマンションがauひかりに対応していればチャンスですね。
NTT回線はどこでも使えるというメリットがありますが、逆にauひかりはレアな回線であるというメリットがあります。ある種の特別感のような、ちょっと他とは違うネット回線を使っている気分になれます。
auユーザーを貫くならauひかり
NTT回線の光コラボでもいいですが、auユーザーならauひかりにしたいと思っているはず。auスマートバリューで割引を受けながら、回線も独自だったりトラフィックに余裕があるのでインターネットが楽しくなりますよね。
そしてUQモバイルも自宅セット割が新しくできて、auひかりとUQモバイルをセットにしてUQモバイルが最大780円割引になるのでおトク感が増しました。
自分が住んでいるマンションがauひかりに対応しているならauひかりを検討してもいいと思います。マンションはタイプVかタイプGで速度が変わるので、十分確認して申し込みましょう。
auひかりのマンションタイプのデメリットとは
auひかりはauやUQモバイルの割引を受けながら、独自回線やダークファイバーで快適なネット環境を構築できることが分かりましたね。
auひかりの評判を見ても、不満な声もありますが全般的に満足して使っているユーザーが多い印象です。
ではauひかりにデメリットはないのですか。auひかりの注意点とは何でしょうか。
auひかりマンションタイプは光配線方式が少ない
このデメリットはもう十分分かったという人が多いかもしれませんが、auひかりのマンションタイプは光配線方式が少ないです。VDSLのタイプVか、運が良ければG.fastのタイプG。
NTTフレッツ光や光コラボだと光配線方式が多いので、何も考えなくても高いスループットを得ることができます。やっぱり部屋まで光ファイバーを引けた方がいいですよね。
マンションギガなど光配線方式がなくはないですが少ない。もし自分が住んでいるマンションがVDSLのタイプVだと少しガッカリするかもしれません。
とはいえ、auひかりの安定性を考慮すればトレードオフかもしれません。インターネットは何より可用性が大事ですしね。
auひかりマンションタイプは対応エリアが狭い
先述した通り、auひかりマンションタイプの対応エリアは狭いです。大都市、それも郊外ではない中心エリアでマンションタイプが使えるようです。
ホームタイプであれば郊外でも引けるかもしれませんが、マンションタイプは郊外や地方ではあまり期待できないですね…。もし都市部の中心エリアに住んでいてauひかりマンションタイプが使えるなら前向きに検討できるかもしれません。
引っ越せばauひかりを使えない可能性も
これが結構、auひかりの懸念点なんですよね。前述の通り対応エリアが狭いのとauひかりに対応していないマンションが多数あるので、持ち家か賃貸にかかわらず引っ越し先でauひかりが使えないこともあります。
auひかりには契約期間の縛りと解約金の設定もあるので注意が必要。引っ越してauひかりが使えなくなり、さらに高額な解約金を支払うのはつまらないですよね。
もし引っ越しをする時は事前に建物がauひかりに対応しているかどうか忘れずにチェックしておきましょう。NTT回線に乗り換えても何ら問題ありませんが、できればauひかりを使い続けたいですよね。
マンションタイプが高速かどうかは運次第だが安定して使える
auひかりは明らかにホームタイプのアドバンテージの方が強いです。ホームタイプで光ファイバーを占有しつつ、ダークファイバーやKDDI独自ネットワークを使うのはかなりのメリットですね。
じゃあマンションタイプはどうかというと、自分が住むマンションのタイプによって速度が変わってしまう。G.fastを採用しているタイプGなら1Gbpsの光配線並みに速いですが、VDSLのタイプVは一昔前の100Mbpsですよね。
なので、auひかりマンションタイプが速いかどうかは運次第と言えます。運ゲーかって言いたくなるかもしれませんが、仕方ないですね。
とはいえ、タイプVでも将来的にタイプGにできるかもしれないので、管理会社や大家にタイプGにできないか相談してみましょう。
auひかりマンションタイプを使いこなす
以上、auひかりマンションタイプの評判とメリット・デメリットを見てきました。auひかりは不満を言うユーザーは少ない印象で、G.fastを使ったタイプGだと満足度が高いようですね。
ただ懸念点がないわけではなく、タイプVからタイプGに変更しても速度が変わらなかったという報告もあります。まれなケースかもしれませんが、ネット回線がベストエフォートと言われる所以です。
懸念点や注意点はありますが、auひかりがNTT回線とは違うネットワークを使えることは事実。余裕のある回線でインターネットができるのは魅力的ですね。
au携帯やUQモバイルを割引にしてauひかりを使いこなすなら、ほかとは違うインターネットライフにすることができます。