「auひかりってどんな評判?」
「auひかりの速度はNTTとどう違うのか」
皆さんはauひかりのことをどう思っていますか。光回線を使う人はかなり多くのケースでNTTの光コラボを利用しています。フレッツ光のシェアが高いからですね。
では、私たちはauひかりについてどれくらい知識があるでしょうか。自分はauひかりのことをよく知らないという人は多いです。
しかし、使っている携帯がauなのでNTT光コラボではなくauひかりを使いたいんだよね、というユーザーも多くいることは事実。できれば携帯も光回線もauにして割引を受けたい。
今回は、auひかりがどのような回線で、速度はどういう評判になっているのか検証し、auひかりを申し込む前にauひかりについて詳しくなっておこうという趣旨で解説していきます。
auひかりが速いと言われている理由
ネット上では、auひかりが良い、auひかりは速いという口コミをよく見るんですよね。あれって本当なのでしょうか。
もし本当だとしたらなぜauひかりは速いと思いますか。ここではなぜauひかりが速いと言われているのか理由を見ていきます。
なぜauひかりは速いという口コミがあるのか
なぜauひかりはSNSなどのネット上で速いと言われているのでしょうか。その理由を調べると、確かにそうだ、もっともだと感じるかもしれません。
もちろんauひかりにすると必ず速いわけではなく、光回線はあくまでもベストエフォート。ネット回線は遅いという口コミが必ず出てくるものです。
ただ、それでもauひかりが速いと言われる根拠があり、その理由は以下の通り。
- auひかりはユーザーが少ない
- 独自回線かNTTダークファイバーを使う
- NTTのNGN回線を経由していない
- IPv6はデュアルスタックなのでシンプル
上記を詳しく見てみます。
auひかりはユーザーが少ない
まず、auひかりはユーザーが少ないという点。NTTフレッツ光や光コラボに比べてauひかりは明らかにシェアが低いです。2021年3月末のデータを見ると、全国のFTTHのうちNTT回線が7割程度で、KDDI回線は1割ほどしか使われていません。
ユーザーが少ない=バックボーンネットワークの負荷が低いということが想像できるので、ネットワークのコア部分で速度が遅くなる可能性は低くなります。
また、枝になっているNTT収容のKDDI機器にも負荷が少ないと思われるので、ユーザーに近いネットワーク部分でも速度が遅くなりにくいことが考えられますね。
ユーザーが少なければKDDIネットワークのトラフィックがそもそも少ないので、混雑が要因の速度低下はあまり起こらないのではないでしょうか。
独自回線かNTTダークファイバーを使う
auひかりが速いと言われる最大の理由は独自回線であることかもしれません。auひかりはKDDIと東京電力の旧TEPCOひかりを統合させたもので独自の回線を構築していると言われています。
また、多くの場合NTTのダークファイバーというものを使います。ダークファイバーとはNTTが引いた光ファイバーのうち使用されていないもののことを言います。
ポイント
auひかりは旧TEPCO時代の独自回線やNTTのダークファイバーを使うので高速
なので、一般的に利用されているNTTの光ファイバーでないということは、それだけauひかりの光ファイバーを通るトラフィックに余裕があるということ。
もちろんそのような単純な話ではないかもしれませんが、ざっくりした解釈として独自回線やダークファイバーであればフレッツ光の混雑を避けることができますよね。
NTTのNGN回線を経由していない
NTTのNGN回線とはNTT収容から先にあるネットワークのことで、IPv6に最適化された新しい次世代ネットワークの名前です。NTTフレッツ光や光コラボのIPv6はこのネットワークを使います。
フレッツ光や光コラボでNGNを使うということは、日本の7割の光回線のうちIPv6を使う回線全てがNGNを使います。IPv6は増加し続けているので、NGNのトラフィックも増え続けています。
auひかりはNGNを通らないでNTT収容のKDDI機器からKDDIネットワークに繋いでいます。多くのNTTユーザーとはまったく別の経路となるわけです。
ポイント
auひかりはNTTのNGN回線を使わずにKDDI独自ネットワークを使う
つまり、auひかりは独自の光ファイバーやダークファイバーを使った上でさらにNTTのNGN回線ではない自社ネットワークを使うので、日本の多くのネットユーザーとは違う経路でインターネットをすることができるのです。
また、NGNはIPv4 over IPv6という技術でIPv4パケットをIPv6にカプセル化(トンネリング)することをやっているので、auひかりはそのような面倒なプロトコルを使わなくていいですね。
であれば、速度的にアドバンテージが高いと言われるのはもっともなことですよね。
IPv6はデュアルスタックなのでシンプル
前述の通りauひかりはNGNを通らないので、IPv6はシンプルにデュアルスタックになっているだけです。デュアルスタックとはIPv4とIPv6という異なるプロトコルが共存できる技術です。
メリット
auひかりはIPv6がデュアルスタックでシンプル
IPv4とIPv6は互換性がないので、IPv4パケットをIPv6ネットワークで使おうとしても使えません。それをトンネリングでIPv4をIPv6で使うのがIPv4 over IPv6なのですが、デュアルスタックだと両方のプロトコルを同時に使えます。
デュアルスタックであれば、IPv4 over IPv6でやっている面倒な手続きが必要ないということですね。IPv4 over IPv6で体感できるほど遅くなるわけではないと思いますが、インターネット接続で不要な手順を実施していないことはいいことです。
いままで4つの理由を見てきましたが、auひかりが速いと言われている根拠がなんとなく分かったでしょうか。ユーザーが少なくネットワークがNTTとは違う、そしてシンプルなプロトコルを使っているんですよね。
本当にauひかりは速いのか
ここまで、auひかりが速いと言われている理由を見てきました。NTTとは違うネットワークを使ってシンプルなプロトコルであれば、速いという口コミも納得できますね。
とはいえ、本当に口コミの通りauひかりの速度は速いのでしょうか。速いとすればどれだけ速いですか。
実際のところ、ユーザーはどのようなパフォーマンスでauひかりを使っているのか見てみましょう。
auひかりで速い口コミはホームタイプのケースが多い
auひかりで速いと言われている口コミは戸建てのホームタイプであるケースが多いです。なぜかというと、auひかりで1Gbpsの光ファイバーを直接家に引ける方式はホームタイプであることがほとんどだからです。
auひかりのマンションタイプだとG.fastのように速いこともありますが、VDSLで最大100Mbpsの速度となることも多く、ホームタイプと比べて最大速度にバラツキがあります。
ホームタイプであれば使う光ファイバーはダークファイバーで、それを占有して使うので、速度が速いケースが多いですね。
新しい iPhone SE は、Wi-Fi 6 に対応していると言うことなので、ルーターの ax の設定を有効にして速度計測してみた。回線はauひかりホームタイプ1Gbpsプラン。
540Mbps も出た
上記はホーム1Gbpsでの速度測定結果。500Mbps以上出ているので速いと言えます。しかもWi-Fiですよね。
ホームタイプは料金が高めですが安定した高速通信ができるので、わりと納得して料金を払っている家庭が多いと言えるかもしれません。auひかりは回線が混雑することも少ないでしょうし、ホームタイプの満足度は高いでしょうね。
ホーム10ギガ・5ギガは超高速
一般の人は必要ないと思われるサービスなのですが、auひかりはホームタイプに10Gbpsと5Gbpsの超高速サービスがあります。いずれも2018年から開始して大分時間も経過しました。
このホーム10ギガと5ギガはKDDIの設備と宅内ONUを10Gbps及び5Gbpsでリンクさせることができ、家の中のLAN環境を整えると文字通り10Gbps及び5Gbpsの速度が出るというもの。
実際には、多くのデータセンターに設置されているサーバーが1Gbpsのネットワークで接続されているので、体感的に1Gbpsと変わらないと言えます。
しかし速度測定に使うサーバーは10Gbpsで接続されているのもあるので、10Gbpsに対応しているサーバーで測定するとありえないような速度を記録します。
おすすめ回線はauひかり10Gだよ✨ pic.twitter.com/0PUIxvAluz
上記はそれほど爆速ではないですが、それでも3Gbps超えていますよね。速度測定するとありえない数字が記録されるのです。
あくまでも速度測定に使うサーバーとの間の速度なので、実際にこのような速度で多くのサーバーとデータ通信するかというと微妙ではあります。
ただ、メジャーなサイトのサーバーは大規模なデータセンターで高速回線に繋がっていると思われるので、1Gbpsよりさらにサクサク感のあるデータ通信になるでしょう。
そして容量の大きいデータ通信、つまり500GBとか1TBといった大きなファイルをダウンロードする時などに10Gbpsサービスが役立つ可能性もあります。動画データなどをやり取りするなら10Gbpsがいいでしょう。
auひかりマンションタイプは配線方式で速度が違う
auひかりのホームタイプが速いのは分かりましたが、マンションタイプはどうなのでしょうか。マンションタイプには様々なタイプがあり、以下の8つに分類されます。
- マンション タイプG
- マンション タイプV
- マンション 都市機構
- マンション 都市機構G
- マンション タイプE
- マンション タイプF
- マンション ギガ
- マンション ミニギガ
この中で、タイプG、V、都市機構、都市機構Gは構内で電話回線を使うタイプになります。光配線ではありません。いわゆるVDSLと呼ばれる方式ですね。
auひかりで多く見られるVDSLのタイプVは最大100Mbpsで一昔前にマンションで一般的だった方式です。今でも光配線方式にできない集合住宅はVDSLを使っています。
ただ、マンションタイプGはVDSLよりも速いG.fastという規格を使っているので非常に高速になります。下り最大664Mbpsなので、1Gbpsサービスに近い速度を得ることができます。
ようやくauひかりマンションタイプGとかいうそれなりの人権が降ってきた pic.twitter.com/gVsatmglsx
上記の口コミではタイプGで400Mbps以上出ていますね。マンションタイプでもタイプGだと高速になります。
auひかりは光配線方式のマンションが少なく、検索するとマンションタイプFやギガなどの光配線方式に対応しているマンションはあまり見かけません。
auひかりマンションタイプは100MbpsのVDSLが多い
auひかりのマンションタイプで一番多い方式はタイプVです。対応エリアの検索をしてみると分かりますが、集合住宅のタイプを見るとVDSLであるタイプV対応マンションが多いんですよね。
VDSLは前述の通り電話線を使った高速規格で、光配線方式が標準的になる前の方式です。マンション構内にすでに敷いてある電話線を使うと最大100Mbpsで接続できるので、以前はマンションだとわりとVDSL方式は一般的でした。
ただ、auひかりマンションタイプは現在の主流である光配線方式が少ないんですよ。光配線であれば最低でも1Gbpsでリンクできます。ですが、KDDIは光配線にあまり積極的ではありません。
一部光配線に対応した集合住宅があるようですが、検索すると大体タイプVが多く目につきますね。良くてタイプGのG.fastです。
じゃあ100Mbpsが遅いのかというと、遅くないです。実効速度が80~90Mbps程度あればわりとサクサクネットができるし、ダウンロードも速いです。
500Mbpsのような速度と比較すれば大きいファイルのダウンロードに時間がかかるかもしれませんが、普段少し動画を見る程度なら問題ないでしょう。
マンションタイプで速度が出るかは運次第
ホームタイプで速度が出るのはわりと確実と言えますが、マンションタイプは高速なG.fastであるタイプGでなければVDSLのタイプVであることがほとんどです。
自分が住んでいるマンションがauひかりに対応しているか公式サイトで調べて、対応していたらどんなタイプの方式なのか確認してみましょう。
マンションでタイプGなら下り最大664Mbps、タイプVなら下り最大100Mbpsです。住んでいるマンションがどんな方式なのかは運次第。もしタイプGならラッキーですね。
しかし最近はVDSLのタイプVから高速なタイプGに変更しているユーザーもいるようです。もしタイプVだったとしてもタイプGに変更できるなら、十分高速なインターネットが期待できますよね。
もしauひかり公式サイトで調べて自分のマンションがG.fastのタイプGなら、すぐに高速な光回線を楽しむことができますよ。
auひかりの速度の評判とは
それではお待たせしました。auひかりの速度はどのような評判なのか見ていきましょう。
事前に断っておくと、どのネット回線でも必ず「遅い」評判があります。遅いという評判がない回線はおそらく存在しないと言えるかもしれません。
なぜかというと、インターネットを使用している環境がユーザーによって異なるからですね。宅内環境が違ったり、NTT収容に集まるトラフィックが地域によって違ったりするからです。
ではauひかりは具体的にどんな速度が出ているのでしょうか。
ホーム1ギガの速度
先述した通り、auひかりのホームタイプは速い速度が期待できます。理由はダークファイバーを使っていることやユーザー数が少ないからですね。
ホームタイプは対応エリアで一戸建てであれば自由に光ファイバーを引いて回線を占有できるので、マンションのように他人のネットの使い方によって速度の影響を受けにくいです。
auひかり ホーム(1G)工事だん。通信速度測定システム http://t.co/y8VjogOs で測定したら鬼速、否、超駑速だね。Bフレッツハイパーファミリーでも70Mbps出ていたけれど、auひかりホームでは500Mbps超えだ。 pic.twitter.com/Ri4HgMyU
上記の口コミは、ホーム1ギガの速度で下り500Mbpsを超えています。コメントを見る限り昔のBフレッツを使っていたようで、その時は70Mbpsだったそう。
やっぱり最大100MbpsのBフレッツだと物足りないですよね。Bフレッツからauひかりにバージョンアップすれば違いは一目瞭然。500Mbpsを超えてくると気持ちいい環境と言えます。
ホーム5ギガ10ギガは有線LANじゃないと高速じゃない
auひかりホームタイプに限った話ではありませんが、5Gbpsや10Gbpsのサービスでも速度をきちんと出すには有線LAN環境が必要です。Wi-Fiも高速にはなってきましたが、なかなかギガビットレベルのデータ通信は難しいようです。
auひかりホーム5ギガや10ギガで、Wi-Fiを使った時の速度の一例は以下の通り。
TP-LinkのWi-Fiルーター「Archer AX90」導入
auひかり2.5Gホームでスマホで23時頃計測で下り500Mbpsくらい。
今のところ有線も無線も安定してるけど、本体の見た目が蜘蛛というか虫っぽくて好みがハッキリ分かれそう?🕷️https://t.co/Bx3lRpESsY pic.twitter.com/2qmeE3xtNa
上記を見ると、TP-LinkのArcher AX90というWi-Fi 6の高速ルーターを使っているのですが、ギガビットではなく500Mbps台ですよね。
Wi-Fiだとデータ通信を受信するクライアントの性能によって速度が変わりますし、Wi-Fi 6でも実効速度がギガビットでないケースが多いです。
有名な話だと、2GbpsのNURO光でもルーターが2Gbpsに対応していないので結局1Gbps以下のデータ通信になってしまいます。NTT局舎とのリンクが5Gbpsや10Gbpsでも、宅内環境が整備されていないなら超高速にはなりません。
有線LANで接続すると以下の通り。
auひかりホーム 5G、昼間に計測したら、最高速度更新。むっちゃ早い。
家の中のLAN経路上、交換しづらいCAT5eケーブルが間にはいっているが、2.5か5Gでリンクアップしてるのだろう。多分。
サーバ側に常時1Gbpsオーバを出すだけのキャパがあんまり無いようだ。 pic.twitter.com/qLapSBSrOC
上記の口コミでは、有線LANで2Gbps超えていますよね。もしこういう数字を出したければ、最新規格のLANケーブルで接続して速度測定を実行しましょう。
マンションタイプGは速い
ホームタイプが十分に高速なのは分かりました。一方でマンションタイプはどうなのでしょうか。マンションタイプは最新の高速規格であるG.fastを採用したタイプGであれば下り最大664Mbpsなので高速なのは先述した通り。
タイプGだとNTTフレッツの光配線方式と同じくらいの速度は出ます。具体的には以下の通り。
インターネット工事が終わったので、恒例の速度チェック。auひかりマンションタイプG。この時間でこれならば安心。 pic.twitter.com/7pDw8k408Q
上記の口コミでは、下り400Mbpsを超えていますよね。最大664Mbpsに対して400Mbps出るというのは非常に良い結果と言えます。
フレッツ光の1Gbpsでもマンションタイプで400Mbps程度なのはザラなので、タイプGは光配線方式に匹敵するほど速度が出るんですよね。
繰り返しになりますが、VDSLであるタイプVからタイプGに変更したマンションもあるということなので、もしタイプVだったとしても将来的に期待が持てます。
マンションタイプVは100Mbps以下
マンションタイプの主要なタイプはタイプVです。VDSLのタイプVは対応しているマンションが一番多いと思われ、自分のマンションを検索したら案の定タイプVだったという人も多いでしょう。
タイプVはVDSLなので下り最大100Mbpsです。auひかりのデメリットはマンションタイプで光配線方式が少ないことなんですよね。
タイプVの実効速度を見てみると以下の通り。
通信速度調べてみた
auひかりWifi←→au4GLTE
※マンションタイプV個別型(16契約以上) https://t.co/o8xLmxvkSP
Wimax契約時は体感4Gより遅かった(※地域差有)から、外で動画見ないなら圧倒的にポケットWiFiより光回線オススメ
格安SIMは下り2Mbpsとかっぽいから外でもスムーズに使いたい人には微妙説 pic.twitter.com/rGDAFbtm1y
上記はau 4G LTE回線との比較になっていますね。左側がauひかりマンションタイプVなのですが、50Mbps出ています。まあ50Mbps出ていれば4K動画も再生できる可能性が高いので遅くはないです。
しかし以下のような口コミも。
先週の日曜にNETが重く、回線速度を計測するとau光マンションタイプVDSL下りが5Mbpsに達しない状況が続いていたが、日曜深夜になると徐々に回復しだしてその後は毎日測定して70~80Mbpsで安定してたが、また5Mbps未満の遅さに戻ってしまった pic.twitter.com/Cvdr9OYNWD
上記では速度が伸び悩んでいるようですね。下り2.4MbpsだとADSL並み…。このような結果はもちろんNTT回線でも起こります。混雑が原因で光回線でも速度が出ないことは珍しくないんですよね。
こういう結果だとauひかりは遅いという評判になってしまいます。auひかりに限った話ではありませんが、どんなネット回線でも何らかの原因で速度が遅いことはありますね。
マンションタイプFは口コミが少ない
光配線方式であるマンションタイプFの口コミは少ないですね。auひかりにはタイプFの他にもマンション ギガとミニギガがあるのですが、同じように口コミがあまり見当たりません。
KDDIは光配線方式にあまり積極的ではないので、電話線を使ったタイプGかタイプVの評判を参考にして申し込みましょう。
auひかりの遅い評判
先ほどマンションタイプVがあまり速くないことに言及しましたが、auひかりでも必ずある評判は「遅い」。どんなネット回線でも遅いという評判は存在します。
auひかり…遅い pic.twitter.com/aq6fglUS6B
上記のような評判ですよね。速度測定しても1Mbpsいかないような速度。この口コミだけでは原因が分かりません。NTT回線だとIPv4 PPPoEでNTT収容が混雑しているのかなと考えることもできますが、KDDIはネットワークがまったく違います。
このような速度測定の結果があるので、ユーザー数が少なくてダークファイバーを使っていて独自のネットワークを構築しているとしても、どうしても遅いと言われてしまう。
さすがに筆者でも原因を特定するのは困難ですが、もし光回線を契約して速度が出ないなら少なくとも宅内環境だけは見直しましょう。
使っているWi-Fiルーターの種類やLANケーブルの規格、そして建物の構造など思い当たる要因があるかもしれません。特に鉄筋コンクリート造で壁を挟むなら速度は出にくくなります。
auひかりは戸建てのホームタイプがおすすめ
以上、auひかりの評判を見てきましたが、auひかりはホームタイプがおすすめと言えそうです。マンションタイプでもタイプGなら高速ですが、多くのマンションがタイプVの場合が多いのでタイプの確認だけはしっかりしておきましょう。
ホームタイプであれば1Gbpsの契約でも数百Mbpsでリンクできるので快適。かつ、auひかりはユーザーが少ないので夜間帯の速度にも期待できますよね。
ホームタイプは工事費も高めになりますが、【auひかり】代理店サイトから申し込むと工事費相当分の割引があり、かつ、代理店とプロバイダとKDDIの3社のキャンペーンを適用して契約することができます。→【auひかり】キャンペーンサイトで申し込む
マンションはauひかりが対応しているか確認を
auひかりマンションタイプを申し込む時は、きちんとauひかり公式で検索かけて自宅のマンションがauひかりに対応しているか確認してください。そして接続方式の確認も必要です。
接続方式がタイプGなら下り最大664Mbpsで、タイプVだと下り最大100Mbpsです。もちろんタイプGだと速いですが、タイプVの100Mbpsも遅いわけではありませんし、将来的にタイプGに変更できるかもしれません。
そして調査して問題なさそうであれば、代理店であるauひかり申し込みページで申し込めば代理店のキャンペーンを含むお得な方法で申し込むことが可能。
評判の中には遅くてスピードが出ないという口コミもありましたが、概ね普通に速度が出る場合がほとんどです。マンションならタイプGだったら迷わず申し込めるかもしれません。
総評
auひかりの評判を見てきました。ホームタイプが速いことが分かりましたし、マンションタイプは方式によって速度が異なることも知ることができましたね。
どんなネット回線でも遅いという評判はあります。しかし極端に遅いケースは少ないと思われるので、少なくとも宅内環境だけはしっかり見直しておきましょう。
ここではauひかりに対する総評を述べていきたいと思います。
NURO光のように脱NTTしたい人へ
auひかりはラストワンマイルにNTTのダークファイバーを使うとはいえ、ネットワークのほとんどは自社の独自回線を使っています。そのため、NTT回線によくある夜間の速度低下や遅延などの影響を受けにくいと言えます。
NURO光もauひかりと同じようにダークファイバーを使ったりして独自回線を構築していますが、いずれもNTTに極力依存しないネットワークを作るように努力しています。
インターネット回線にこだわりがあって極力NTTではない回線が良い。そのように考えるユーザーは少なくありません。特にオンラインゲームをやるようなヘビーユーザーは非NTT回線を使っていることがよくあります。
脱NTTできれば、多くのトラフィックが集中するNTTのNGN網を回避できますし、複雑なIPv4 over IPv6といったプロトコルを使う必要もありません。シンプルなネットワークでインターネットができることはいいことですよね。
独自回線とデュアルスタックのIPv6は良い
旧TEPCOひかりの独自回線を使っているエリアは少ないですが、基本的にダークファイバーを使ってKDDIネットワークに接続しているので高速なデータ通信が期待できるのは良いことです。
NTT回線の障害を受けにくいと考えられることもアドバンテージの一つ。NTTのネットワークがダウンしたとしても、KDDIの設備に影響がなければインターネットを使い続けることができます。
そしてもう一つのメリットはIPv6がデュアルスタックであること。複雑なプロトコルであるIPv4 over IPv6を使っていないという点が評価できます。
デュアルスタックであればIPv4パケットをIPv6パケットに埋め込むような手順が発生しませんし、その分処理がシンプルになります。日本人は技術的に独自で複雑なことをやりたがる国民性なので、そうではなくできるだけシンプルな技術を使うことが推奨されます。
マンションタイプの課題
auひかりマンションタイプの課題は、光配線方式に対応した住宅が少なくVDSLを使ったタイプVが多いことです。タイプGなら高速ですが、タイプVの下り最大100MbpsのVDSLは一昔前の規格ですよね。
もちろんVDSLで実効速度80~90Mbps出れば4K動画も再生できますし、一般家庭が普通にインターネットできるので何ら問題ありません。
ですが、多くの集合住宅で光配線方式を使えないのはNTTフレッツ光や光コラボなどと比べて仕様が劣ってしまう、古い規格なので顧客満足度も下がってしまいます。
できるだけ多くの集合住宅で光配線方式を使えることがマンションタイプの課題であり、auひかりが光配線方式に積極的になればさらにauひかりを推奨できるようになると思います。
引っ越したらauひかりが使えないことも
NTTフレッツ光や光コラボは、ほぼ全国で対応しているので引っ越しをしても使える可能性が高いです。よっぽど何もない地域でない限り光ファイバーを引いてくれますからね。
しかしauひかりは引っ越しするとauひかりを使い続けることができない可能性があります。特にマンションがauひかりに対応していないことがあるので、分譲にしろ賃貸にしろその物件がauひかりに対応しているか注意しないといけません。
もちろん引っ越し先の物件に対応している光回線に乗り換えれば済む話ですが、auスマートバリューによる割引はなくなりますし、KDDIの独自ネットワークも使えなくなります。
特に郊外や地方はauひかりの対応エリアではないことが多いので、引っ越しや地方移住をする時はauひかりが継続できるかどうかしっかり調べておきましょう。
ずっとギガ得プランの解約金に注意
auひかりホームタイプには契約期間3年のずっとギガ得プラン(1ギガ6,160円)という縛りがあるのですが、これは3年契約の代わりに契約期間に応じて割引があります。
そしてずっとギガ得プランは標準プラン(1ギガ7,480円)に比べて1,320円も安いので、多くのユーザーが安いずっとギガ得プランを選択していると思われます。
ただ、安い代わりに縛りなので契約解除料も高額。契約期間中に解約すれば税込16,500円の違約金がかかります。ホームタイプは長期的に使う可能性が高いですが、もし途中解約となれば違約金に注意しなければなりません。
ずっとギガ得プランだけでなく、ギガ得プランやマンションタイプのお得プランAも2年縛りなので契約期間はしっかり確認しておきましょう。
auが割引になって速いなら満足度は高い
縛りなどの注意点があるとはいえ、auひかりが独自ネットワークを使ってスピードが速く、かつ、au携帯が割引になるのでメリットのある光回線であることは分かりましたよね。
NTT回線は多くの人の第一選択肢になっているので使いやすい反面、トラフィックも多くて混雑しやすいネットワークです。NTTもプロバイダも回線を増強しているので問題ありませんが、いわゆる「重い」ネットワークと言えるかもしれません。
その点、auひかりはシェアが低くユーザー数がそもそも少ない、そして独自回線やダークファイバーでKDDI独自ネットワークを使うので、物理レベルで快適になっています。
マンションが光配線方式ではなくVDSLのタイプVが多いという注意点があるものの、最近は高速なタイプGが普及し始めています。タイプVのところもタイプGになるかもしれません。
家が戸建てだったらダークファイバーを使うauひかりだと満足度は高いでしょう。ホームタイプはauひかりでもおすすめですね。
NTT系光コラボとの違いを意識してauひかりを使う
auひかりがNTTフレッツ光や光コラボとは違う光回線ということがよく分かりましたね。多くのユーザーはNTT系を使いますが、そこをKDDIの回線にするというのも一つの手です。
昔からauを使っているユーザーならauひかりを検討することは自然ですし、今はUQモバイルやWiMAXといったモバイルでもauスマートバリューがあります。
特にホームタイプですよね。独自回線やダークファイバーでKDDIネットワークに接続してインターネットができれば、かなり快適なインターネットライフになると言えるのではないでしょうか。
今回解説した評判を参考にしてNTT系との違いを意識してインターネットができれば、ひと味違ったライフスタイルを構築できるかもしれません。