1990年代初頭にウェブブラウザが出現してから30年以上経過したみたいです。
最近はスマホアプリで逆にブラウザの存在感が薄れてきたように感じますが、Webはやはりブラウザが主役。
なんか調べる時は結局ブラウザを使いますよね。
まあSNSアプリで調べるユーザーも増えているようですが…。なんだかんだブラウザになる。
そこで今回は、登場から30年以上経過したインターネットブラウザについて言及したいと思います。
目次
ブラウザ誕生から現在までを振り返る
マックはSafariが多いと思いますが、Windowsはブラウザ戦争が繰り返されてきました。
登場から現在までを振り返ります。
最初のブラウザから30年以上経過
インターネットそのものは米国のペンタゴンや大学間で1980年代にはすでに使われていたようです。
計算機科学者のティム・バーナーズ=リーが1989年にWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)を発明したのは有名。
調べると1990年にはバーナーズ=リーが最初のブラウザを作り、1993年にNCSA(コンピューターの研究所)のマーク・アンドリーセンによってMosaicができたそう。
執筆時点で2024年1月なので、登場から実に30年以上が経過しました。
ちなみにバーナーズ=リーは1955年生まれの68歳、マーク・アンドリーセンは1971年生まれの若干52歳(!)だそうです。
うわー
現役ですね~
ブラウザの流れ
Mozilla公式にあるウェブブラウザーの歴史によく網羅されていますが、MosaicをリリースしたアンドリーセンはNetscapeを創業して「Netscape Navigator」を創業。
ネスケ。
はい。もちろん今の人はチンプンカンプン。
いいんです!知らなくても大丈夫。
そして1995年、マイクロソフトのWindows 95にあのIE(Internet Explorer)が登場。
「IEからインターネット始めた!」っていう人はたくさんいるでしょう。
その時にNetscapeが非営利のMozillaを設立してオープンソースに舵を切ります。
以前はブラウザの名前もMozillaでした。Mozillaは肥大化してて遅く、使い勝手はよくなかったですね。
1990年代後半~2000年代はブラウザ戦争。ネスケ(Mozilla)、IE、そしてOperaもありました。筆者もOpera使いましたね。
そこでMozillaはブラウザ専用に再構築した「Firefox」を2002年にリリースします。
Firefoxのシェアがどんどん拡大していく…と思ったら、巨人Googleが2008年に「Chrome」をリリース。
このGoogle Chromeにユーザーが移行していって事実上のデファクトスタンダードに。
最近はMSのEdgeがありますね。AIのCopilotも使える。
Firefoxの亜種もたくさん。
ほかにもSleipnirといった国産ブラウザも使われましたね。
ブラウザを「買っていた」
以前、同じ会社の人が「ネスケを買っていた」と言ってましたね。
そう。Netscape Navigatorは有料だったんです。
正確には一部機能を制限して無償提供にし、本当に使えるようにするには有料と。
それでWindowsにバンドルされるIEにユーザーは流れたんですね~。
その会社の人はマックユーザーで、マックはメモリ交換も高額で大変だったらしい。
大昔のPCユーザーは大変でした。
Firefoxはブラウザの元祖
現在も使われているFirefoxはNCSA Mosaicが祖先とのことで、つまりFirefoxがブラウザの元祖と言えます。
多くのユーザーはChromeを使いますが(筆者も業務用に使う)、Firefoxが生き続ける理由はブラウザの独占に対する別の選択肢になるから。
GoogleやマイクロソフトによってWebの閲覧方法を決められると困る。
FirefoxをメンテしているMozilla Corporationは営利的に上手くやっているようですが、その上のMozilla Foundationはあくまでも非営利団体。
この「非営利」が強いんです。
なぜ強いかって?
それは実際にFirefoxをインストールして、アドオンを入れてエキスパートな使い方をすると分かるかも…笑。
ただ最近は残念ながらFirefoxをサポートするWebサイトがぽつぽつ減ってきました。
Web標準はどこが作るのか
Web標準はW3C(World Wide Web Consortium)という非営利団体が仕様の勧告を実施しています。
とはいえ標準は名乗ったもん勝ちだし、デファクトスタンダードという言葉自体シェアが大きいツールになる。
じゃあChromeのGoogleが標準を策定するのか…となると「それは…うーん…」となるんですね。欧州とか。
まあ営利企業のGoogleに何でもかんでも独占させたくない、という自然な力学が働くわけ。
いまだにGoogleの提唱に批判的になる団体はありますからね。
なので事実上の標準はChromeかもしれないけど、個人的には非営利のMozillaがFirefoxをメンテし続ければOK。
なので、たまにMozillaに寄付してあげてください。Mozillaの日本法人は現在、WebDINO Japanとして活動しているようです。
いや、本当にありがたい。
ブラウザを制する者はWebを制す
そんなわけでブラウザ誕生から30年以上経過を簡単に振り返ってみました。
当然、検索するともっと具体的な記事が出てきます。
どのウェブブラウザを使うかはユーザー次第。
もしSafariやChromeはなんか不便…と感じたらFirefoxにするもよし。
使いやすいと思ったブラウザでWebを制してください。