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光回線を引く時に悩むのはWi-Fiルーターの選び方。
今はPCの他にスマホ・タブレットやスマート家電など多くの電子機器をネットに接続する時代。スマートデバイスが家に10台以上あることも珍しくありません。
どうせ買うなら性能のいいものを選びたいですよね。
今回は光回線で使うWi-Fiルーターの選び方と、おすすめのWi-Fiルーターを解説します。
すぐにおすすめを見たい場合は以下からジャンプしてください。
目次
Wi-Fiの規格
Wi-Fiの規格はIEEE(アイトリプルイー)と呼ばれる電気通信の標準化団体が策定していて「IEEE 802.11○○(アルファベット)」で表します。
- IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)
- IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6, 6E)
- IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)
2024年現在の主流はWi-Fi 6と6Eで最大9.6Gbpsです。メインストリームの規格でも十分高速。
最新規格はWi-Fi 7で最大46Gbps。20Gbps光回線にも対応可能になっています。
Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)の特徴
現在はWi-Fi 6が主流。最大9.6Gbpsなので10Gbps光回線でWi-Fi 6以上が役立ちます。
チャンネル幅が従来の80MHzから160MHzになり高スループット。8 x 8MU-MIMOで8台同時高速通信が可能。
速度や安定性、暗号化技術、そして価格が安くなったのでWi-Fi 6がスタンダードです。
Wi-Fi 6Eとは
Wi-Fi 6Eは6GHzの周波数に対応した新規格です。Wi-Fi 6は5GHzでした。Wi-Fi 6Eの特徴をまとめると以下の通り。
- Wi-Fi 6EのEはExtend(拡張)
- 最大9.6Gbps
- 6GHzの周波数帯
- トライバンドで接続台数が多い
- 干渉が少ない
- 通信チャネルが途切れる心配がない
Wi-Fi 6Eは利用できるチャネルが多いので干渉が少なく安定性が高い。メッシュWi-Fiで安定性を高めたい時に選択できます。
最新規格Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)
最新規格であるWi-Fi 7の特徴は以下の通り。
- 理論値最大46Gbpsの超高速通信が可能
- 周波数帯:2.4GHz/5GHz/6GHz
- チャンネル幅:320MHz
- MIMOは16×16
- Multi RU(ユーザーに複数のリソースユニットを与える)
- MLO(Multi-Link Operation):複数の周波数帯を同時に利用可能
注目は最大46Gbps、チャンネル幅320MHz、MLOで複数の帯域を同時に使う、そして16台同時に高速通信可能。
複数の帯域とは、例えば5GHzと6GHzを同時に使ってデータ通信するというわけ。
なのでWi-Fi 6と比較してもかなり高速化が図られたものですね。
MIMOとは
MIMOとは、データを複数のアンテナで同時に送受信する技術。2×2(ツーバイツー)なら送信2本と受信2本のアンテナを使います。
Wi-Fi 5を例にすると、2×2で866Mbps、3本なら3×3で1300Mbps、4本なら4×4の1733Mbps。
1733Mbpsは4台のデバイスで同時に高速通信できる、ということになります。
Wi-Fiルーターの選び方
Wi-Fiルーターはどのように選べばいいのでしょうか。
Wi-Fi規格を検討する
Wi-Fi規格は以下の目安で検討しましょう。
- Wi-Fi 6:1〜2人でルーターを使う時のスタンダードな規格
- Wi-Fi 6E:6GHz周波数帯が使えるためデバイスが多い場合に有効。安定性も高くメッシュWi-Fiにも最適。
- Wi-Fi 7:多数のデバイス環境で高速と安定性を両立させる時。ハイエンドルーターはWi-Fi 7。
10ギガ対応かどうか
10ギガのような1Gbpsを超える超高速回線の場合、最新のWi-Fi 6Eや7がおすすめ。
Wi-Fi 7は理論的に最大46Gbpsなので10ギガ回線の速度を十分引き出すことができます。
ストリーム数で選ぶ
ストリームとは同時に高速通信ができる接続数のこと。例えば4 x 4なら4台同時に高速通信できます。
なので同時に接続するデバイスの数を最初に把握してください。
ルーターのパッケージに書いてあるアンテナ本数でもストリーム数が分かります。

とはいえアンテナ本数とストリーム数は同一ではないこともあります。Webなどで仕様を確認しましょう。
8ストリームもポピュラーになり、Wi-Fi 7の登場で16ストリームもあります。
電波が届きにくいならメッシュWi-Fiを検討する
メッシュWi-Fiとはルーターと中継器を使って家中に電波を張り巡らす技術です。
特に戸建てや部屋数の多いマンションだとWi-Fiの電波が減衰して、ルーターから離れるほど電波が悪くなります。
そんな時はメッシュWi-Fiを検討しましょう。最近は比較的容易にメッシュ環境を構築できます。親機に中継器となるルーターを追加してペアリングするだけ。
コストはかかりますが、壁や天井で電波が届かないならメッシュWi-Fiで解決できます。
日本のIPv6に対応しているか
現在、大手メーカーの製品はほぼ心配不要です。VNE事業者が提供している代表的なIPv6サービスは以下の通り。
- v6プラス(JPIX)
- DS-Lite(インターネット・マルチフィードのtransix)
- クロスパス(アルテリア・ネットワークス)
- OCNバーチャルコネクト(NTTコミュニケーションズ)
日本のIPv6はIPv4 over IPv6という技術でIPv4パケットをIPv6ネットワークでも使えるようにしています。
海外メーカーの中には未対応の物もあるので注意しましょう。
デザイン
性能が一番重要ですがデザインも大事。最近のWi-Fiルーターはスマート家電のようなデザインのものもあります。
デザインが良いと部屋の中のおしゃれなインテリアになります。
エントリーモデルのおすすめ
まずエントリーモデルのおすすめ。
TP-Link Archer AX23V(AX1800)
TP-Link Archer AX23V(量販店ではAX1800)は理想的なエントリーモデル。Wi-Fi 6の4ストリームです。
一人暮らしでとりあえず光回線を始めたいと思ったときに使える一台。
最大の特徴は小さなサイズ。150×130×40.3 mmなので、スマホや文庫本と同じような感覚。収納にも入れやすく、部屋の隅に置いても邪魔になりません。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大1.8Gbps(5GHz:1201Mbps+2.4GHz:574Mbps) |
ストリーム数 | 4ストリーム |
高速同時接続台数 | 4台 |
EasyMesh互換で簡易的にメッシュも対応。速度は5GHz:1201Mbps+2.4GHz:574Mbps。
「とりあえず買いやすいWi-Fi 6ルーターが欲しい…」となったら、AX23Vをチョイスすればすぐにネットに接続できます。
TP-Link Archer AX3000
TP-Link Archer AX3000も一人〜二人世帯に向いています。
最大3Gbpsの4ストリームなので、配信を見ながらPCスマホで調べものをするのも余裕。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大3Gbps(5GHz:2402Mbps+2.4GHz:574Mbps) |
ストリーム数 | 4ストリーム |
高速同時接続台数 | 4台 |
帯域幅160MHzで高スループット。スタンドも付いていて縦置きや壁掛けも可能です。
一人でも接続するデバイスの数が多ければ4ストリームがいいですね。EasyMesh互換です。
バッファロー WSR-1500AX2L
バッファローのエントリーモデル。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大1.5Gbps(5GHz:1201Mbps+2.4GHz:300Mbps) |
ストリーム数 | 2ストリーム |
高速同時接続台数 | 2台 |
最大1.5Gbpsの2ストリームでメッシュにも対応しています。
特徴はスマート引っ越し機能。使っていたルーターがバッファローなら設定を新しいルーターに移すことが可能です。
ミドルレンジモデルのおすすめ
次はミドルレンジ。ネットに接続する端末台数が多い家族にも向いています。
TP-Link Archer AX80(AX6000)
AX80はUSB3.0ポートもあり、ストレージを繋げてネットワークドライブにできます。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大6Gbps(5GHz:4804Mbps+2.4GHz:1148Mbps) |
ストリーム数 | 8ストリーム |
高速同時接続台数 | 8台 |
帯域幅は160MHz。プロセッサーもクアッドコアで速い。TP-Link OneMeshにも対応。MIMOは4×4で2.4GHzと合わせて8ストリーム。
家電含めて接続デバイスが多くなっているので、最初から8ストリームを購入する人も増えています。
接続台数が多いけれどもコスパいいルーターを探している家庭にピッタリ。
バッファロー WSR-5400AX6P
バッファロープレミアムモデルのWSR-5400AX6Pは6ストリーム。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大5.4Gbps(5GHz:4803Mbps+2.4GHz:573Mbps) |
ストリーム数 | 6ストリーム |
高速同時接続台数 | 6台 |
Wi-Fi EasyMeshで簡易的にメッシュを構築可能です。
こちらも帯域幅が160MHzなので最近のデバイスに相性が良いですね。
TP-Link Archer AXE5400
Archer AXE5400はWi-Fi 6Eで6GHz帯を使用可能。トライバンド合計最大5.4Gbpsのデータ通信ができます。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大5.4Gbps(6GHz:2402Mbps+5GHz:2402Mbps+2.4GHz:574Mbps) |
ストリーム数 | 6ストリーム |
高速同時接続台数 | 6台 |
アンテナは4本ですが6ストリーム。Wi-Fi 6Eなら速さだけでなく安定性も両立。帯域幅160MHzでスループットにも期待できます。
バッファロー WNR-5400XE6P
バッファローのWI-Fi 6E対応ルーター。こちらもメッシュ対応のトライバンド。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大5.4Gbps(6GHz:2401Mbps+5GHz:2401Mbps+2.4GHz:573Mbps) |
ストリーム数 | 6ストリーム |
高速同時接続台数 | 6台 |
2個セットもあり、メッシュWi-Fiの利用を想定している機種です。もちろん単体購入もOK。
帯域は6GHz2402Mbps+5GHz2402Mbps+2.4GHz573Mbpsで最大5377Mbps。デザインもホワイトで綺麗ですね。
NEC WX5400T6
NECのトライバンドWi-Fi 6E対応ルーター。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大5.4Gbps(6GHz:2402Mbps+5GHz:2402Mbps+2.4GHz:574Mbps) |
ストリーム数 | 6ストリーム |
高速同時接続台数 | 6台 |
メッシュ対応です。帯域は6GHz2402Mbps+5GHz2402Mbps+2.4GHz574Mbpsで最大5378Mbps。
特徴は仕事とプライベートでネットワークを分ける機能。家庭内でユーザーのネット利用目的が違う場合に活用できます。
NEC WX11000T12
WX11000T12はトライバンドで12ストリームのWI-Fi 6E対応ルーター。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 最大11Gbps(6GHz:4804Mbps+5GHz:4804Mbps+2.4GHz:1147Mbps) |
ストリーム数 | 12ストリーム |
高速同時接続台数 | 12台 |
個性的で近未来的なデザインが特徴。メッシュWi-Fiに対応していて帯域は6GHz4804Mbps+5GHz4804Mbps+2.4GHz1147Mbpsで最大10755Mbps。
他にもネットワーク分離機能で仕事とプライベートでネットワークを分けられます。
ハイエンド・メッシュWi-Fiのおすすめ
メッシュWi-Fiを搭載したハイエンドのおすすめです。
戸建てだけでなく部屋数の多いマンションは電波が不安定になるので、Wi-Fi 6EまたはWi-Fi 7とメッシュWi-Fiの組み合わせで問題が解決します。
また、10Gbps時代にWi-Fi 7の登場でルーターもプレミアムな時代になっています。
TP-Link Archer BE450(BE7200)
Wi-Fi 7で最初にチョイスしたいのがArcher BE450(量販店はBE7200)。日本人好みのシュっとしたキレイめデザイン。
最大7.2Gbps(5GHz:5764Mbps・2.4GHz:1376Mbps)なので4K・8K配信も余裕。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 7(IEEE802.11be) |
最高速度 | 最大7.2Gbps(5GHz:5764Mbps+2.4GHz:1376Mbps) |
ストリーム数 | 4ストリーム |
高速同時接続台数 | 4台 |
Archer BE450の特徴は以下の通り。
- MLO(5GHzと2.4GHzの同時使用)で高スループット
- 10G&2.5G有線接続
- 横置きや壁掛けに対応
- EasyMesh互換
MLOで5GHz帯と2.4GHz帯を同時に束ねて利用できます。なので高スループット。
10Gbpsと2.5Gbpsの有線LANにも対応。無線の遅延を避けたい場合にLAN接続できます。
4ストリームでEasyMeshにも対応しているのでファーストチョイスに提案できる製品ですね。
NEC Aterm 7200D8BE
NECのWi-Fi 7ルーターは5GHz5764Mbps+2.4GHz1376Mbpsの最大7140Mbps。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 7(IEEE802.11be) |
最高速度 | 最大7.2Gbps(5GHz:5764Mbps+2.4GHz:1376Mbps) |
ストリーム数 | 8ストリーム(5GHz:4個+2.4GHz:4個) |
高速同時接続台数 | 8台 |
このモデルは5GHzと2.4GHzに絞ったモデルでコンパクトなサイズを実現したようです。
最大8ストリームで接続デバイス数に余裕があります。
TP-Link Archer BE550(BE9300)
BE550(量販店はBE9300)はBE450の上位版で、最大9214MbpsのトライバンドWi-Fi 7ルーター。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 7(IEEE802.11be) |
最高速度 | 最大9.3Gbps(6GHz:5760Mbps+5GHz:2880Mbps+2.4GHz:574Mbps) |
ストリーム数 | 6ストリーム |
高速同時接続台数 | 6台 |
帯域幅320MHzでMLOなど高スループット機能を搭載。6GHz5760Mbps+5GHz2880Mbps+2.4GHz574Mbpsで最大9214Mbps。
強そうな見た目。メッシュWi-Fiにも対応しています。
TP-Link Deco BE75(BE17000)
Deco BE75はWi-Fi 7のトライバンドメッシュWi-Fiルーター。8ストリーム最大17Gbpsです。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 7(IEEE802.11be) |
最高速度 | 最大17Gbps(6GHz:11520Mbps+5GHz:4320Mbps+2.4GHz:688Mbps) |
ストリーム数 | 8ストリーム |
高速同時接続台数 | 8台 |
これは2個セット。10ギガ回線でメッシュWi-Fiを組みたい時に。
安定のMLO技術、帯域幅320MHzで高スループット。6GHz11520Mbps+5GHz4320Mbps+2.4GHz688Mbpsで16528Mbps。
洗練されたデザインなのに強力です。
TP-Link Deco BE85(BE22000)
Deco BE85は12ストリーム、トライバンド最大22Gbpsの強力なメッシュWi-Fi 7ルーター。10Gbpsでメッシュを組みたい時に最適。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 7(IEEE802.11be) |
最高速度 | 最大22Gbps(6GHz:11520Mbps+5GHz:8640Mbps+2.4GHz:1376Mbps) |
ストリーム数 | 12ストリーム |
高速同時接続台数 | 12台 |
強い。
22Gbpsの内訳は6GHz11520Mbps+5GHz8640Mbps+2.4GHz1376Mbps。6GHzだけでも10Gbpsいきます。
単体でも2個セットでも購入可能。
MLO対応、320MHzの帯域幅。高スループットにも自信。宅内ネット環境をマキシマムに強化したい時におすすめの1台。
ヤマハ RTX1300 & WLX323
最後はヤマハのVPNルーターと無線LANアクセスポイントの組み合わせ。楽器世界一でオートバイも有名なヤマハはネットワーク機器も造ります。
YAMAHAルーターは業務用でデータセンターなどの現場でよく使われますが、個人でも購入することができます。
※ルーターのみなので無線LANアクセスポイントと組み合わせてください。
特徴は以下の通り。
- 10Gbps対応
- 中規模拠点向け
- LANマップでネットワーク構成を表示
- VPN対地数:100
VPN対応です。オーバースペックかもしれませんが、会社のVPNに接続するユーザーには相性がいいでしょう。
無線LANアクセスポイントは天井設置タイプ。壁掛けや卓上設置も可能。
メッシュ機能がないので各フロアに配線が必要です。オフィス向けですが、もちろん個人でも使うことができます。
スペック
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax) |
最高速度 | 5671Mbps |
ストリーム数 | 4ストリーム |
高速同時接続台数 | 8台 |
最大270台接続可能。
ローミングアシスト機能で無線APを切り替えて接続することができます。そして天井設置に向いたアンテナ指向性で広いエリアをカバー。
なので個人宅でも事務所で仕事する感覚でWi-Fiを使えます。
使い方に合ったWi-Fiルーターでネットライフを向上させる
家庭で接続するデバイスの数がどれだけあるのか把握してルーターをチョイスしましょう。
以前はエントリーモデルだと電波が弱く速度もイマイチでした。しかし今では価格が安いものでも性能が良い。
最近はWi-Fi 6Eも出てきてメッシュWi-Fiを構築しやすくなりました。
そしてWi-Fi 7も登場。
ユーザーは何があればいいかよく吟味する必要がありますが、技術の進歩と共に高性能な製品が求めやすくなるのはいいですね。
コスパいい製品でインターネット環境を最大限に引き出すことができることを考えると今は恵まれた時代。ぜひお気に入りの1台を見つけてください。