こんにちは、コンフィグネットワーク大江です。
最近はエネルギー価格の上昇や円安でモノの値段が上がっていますよね。生活費に占める食費や光熱費、そしてガソリン代などの負担が益々増えています。
そして現在は昔それほど高額でなかった「通信費」も考慮する必要があります。一人一人携帯を持つようになったので、単身はもちろん家族がいたら通信費の出費がかさむばかり。
そこで考えたいのはやっぱり格安SIM。特にMVNOは料金をギリギリのラインに設定しているので、通信費を下げたいと思っているユーザーはMVNOを検討できます。
では、IIJmioにMNPするメリット・デメリットとは何ですか。
もちろん新規契約でもいいですが、他社からIIJmioにMNPするとどんな良いことがあるのでしょうか。
今回は、IIJmioギガプランにMNPするメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
IIJmioにMNPで転入するメリットとは
老舗MVNOであるIIJmioはIIJの個人向けサービス。IIJは日本企業として最初にISP(インターネットサービスプロバイダ)を始めた経緯が評価されてきました。
そのIIJmioに他社からMNPすると何がいいのでしょうか。
新規でもいいですが、IIJmioに乗り換えるメリットとは何ですか。
最大のメリットはスマホと回線料金の安さ
IIJmioにMNPする最大のメリットはスマートフォンを格安で購入できること。つまり格安スマホですね。もちろん回線の月額料金も安いです。
スマホを変えないでSIMカードだけ注文し、回線のみMNPしてもいいです。しかし一番メリットのあるMNPの仕方は、スマホとSIMカードをセットで申し込んで高コスパな端末を格安でゲットすることが一番ユーザーにとって旨味のあるやり方なんです。
転売目的はダメですよ。しっかり回線を使わないとMVNOとして運営していけません。
今MVNOが格安SIM・格安スマホを運営できるのも、回線を使っているユーザーが月額料金を払っているからです。月額料金をもらって利益を出さなければ格安スマホはなくなってしまうでしょう。
狙い目はXiaomiとOPPOの最新高コスパ端末
IIJmioの格安スマホはAndroidの高コスパ端末が最大の売り。かつてXiaomiのRedmi 9TがMNP一括110円でした。OPPO A73も110円だった時があります。
IIJmioは新しいエントリーモデルの端末を格安で販売することが特徴で、その中でも特にXiaomiとOPPOの端末がコスパ高いです。
例えばXiaomi Redmi 9Tは、チップ性能がそこそこでも6,000mAhのバッテリーを搭載して顔認証+指紋認証ができたり、LDACというハイレゾ相当の音質になるコーデックにも対応しているんです。
スマホにあまり予算をかけたくないと思ったら、IIJmioにMNPしてXiaomiかOPPOのエントリーモデルを狙うのがおすすめですよ。
最新ミドルレンジスマホのMNP購入もおすすめ
もちろんミドルレンジのスマホも安く買うことができます。2022年6月現在だと、Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5GやOPPO Reno7 Aといった普通なら4万円以上する端末がMNP一括で2万円前後なので半額レベル。
ミドルレンジ帯になるとFelica/おサイフケータイが搭載されていたりするのでさらに使いやすくなるんですよね。もちろんチップやカメラ性能もエントリーモデルに比べて高くなります。
他にも、余裕のあるメモリ量や画面のリフレッシュレートが高く操作性が良いなど、普段使いの利便性が格段に良くなります。そこそこ予算があってちょっといいスマホを持ちたいと思ったらミドルレンジを狙いましょう。
もちろんハイエンドも安くなります。Xiaomi 11T Proが定価69,800円→4万円台の時もあったので、IIJmioにMNPでハイエンドをゲットするのもいいですね。
値段が高騰しているiPhoneはどうか
MVNOの格安スマホとはいえ、iPhoneを安く買おうとすると何世代も前の中古品になります。例えばiPhone 8とかiPhone Xなどですね。
なのでiPhone SEがおすすめ。
iPhone SEの第2世代や第3世代は比較的安く買うことができ、第2世代の未使用品はMNP一括で約2万円。第3世代はこれから出回るでしょう。
iPhone SEだとホームボタンがあって指紋認証もしやすいですからね。利便性の高い指紋認証対応のiPhoneが半額以下で購入できることはIIJmioの魅力の一つです。
音声プランが安い
IIJmioは格安スマホであり格安SIM。特に音声プランの4GB990円は他のキャリアと比較しても安くて、OCNモバイルONEやLINEMOは3GB990円ですよね。IIJmioは同価格で1GB余分に使えます。
もちろんもっと安いMVNOの音声プランは存在します。日本通信合理的プランなら1GB290円で運用可能ですし、povo2.0はトッピングを購入しなければ0円運用できる。
とはいえ、スマホを格安で購入した後に回線料金も比較的安く運用できるのはメリット。後述する5Gやくりこしに対応していることを考えるとコスパは高いですね。
5Gやデータくりこし対応
5Gは電波が不安定で対応エリアもまだ狭いので必須オプションではありません。とはいえ駅前などで繋がればラッキー、モバイルなのに400Mbpsくらい出ることがあります。
筆者はIIJmioで5Gを有効にしていますが、残念ながらまだIIJmioで安定した5Gデータ通信ができていません。それでもSNSではIIJmioの5Gで100Mbps超えたという声があります。
そしてデータくりこしに対応しているのも評価できますよね。一か月にデータが少しでも残れば翌月にくりこすことができます。
初期費用の割引
初期費用は事務手数料3,300円とSIMカード発行手数料が220円~446円。その内、事務手数料がキャンペーンで割引になることが多いです。
筆者も事務手数料を半額の1,650円で契約しました。事務手数料は無料キャンペーンの時もあるので、マメにチェックすることをおすすめします。
ただ、初期費用がかかることそのものはデメリットと言えます。MVNOは低価格で商売をやっているので、ある意味手数料を廃止できないのは仕方ないかもしれません。
とはいえ、楽天モバイルやahamoなどのオンライン専用ブランドは手数料をゼロ円にしてきましたので、MVNOも手数料全般の改善を期待したいですね。
mioひかりとのセットも検討できる
IIJmioは元祖プロバイダーなので光回線とのセット割が安いです。月額660円割引でマンションタイプだと光電話なしで3,696円。キャンペーンによっては6か月間500円で使えたりします。
元々IIJはIPv6が別料金だったり高かったのですが、最近はかなり高コスパになりましたね。高めの料金だとさすがに競争できないのでしょう。
なので、他キャリアからIIJmioにMNPするメリットは光回線とのセット割も期待できます。光回線ならビデオ会議も配信もデータ量を気にせずストレスフリーになりますよ。
IIJmioのデメリットとは
ではIIJmioのデメリットは何ですか。
他社からIIJmioにMNPすると何がよくないのでしょうか。
どのような注意点がありますか。
MVNOなのでデータ通信が優先制御されない
データ通信が優先制御されないとはどういう意味でしょうか。簡単に言えば、ネットワークが混雑すると速度が低下することになりますね。
IIJmioのランチタイム速度は以下の通り。
上記のようにトラフィックが集中する時間帯は数Mbpsまで速度が落ちます。お昼は多くのユーザーが休憩後にスマホをいじりますからね。3Mbpsは速い方ですよ。
ランチタイムだけでなく、地震などでトラフィックが増加する時も速度低下するでしょう。特にドコモ回線はユーザーも多いですし、ネットワークでMVNOは優先されません。
ただ、1Mbps以上あれば動画を再生できます。以前主流だったADSLはブロードバンドと呼ばれ、ユーザーは1.5Mbpsの速度で快適にインターネットをしていました。
とはいえ、ランチタイム以外の時間帯は普通に速いです。
筆者の環境では40Mbps以上を確認しています。一日の内ほんのわずかな時間遅くなるだけなので気にするユーザーの方が少ないです。
品質にこだわるユーザーにIIJmioは無理かもしれませんが、逆に言えば多くのユーザーは大した問題と考えていません。
MVNOは初期費用を撤廃していない
先ほど少し触れましたが、契約事務手数料などの初期費用がかかることもデメリットです。解約金は撤廃する流れになりましたが、初期費用は継続しているMVNOが多いですね。
それほど高くありませんがSIMカード発行手数料もかかります。これらの初期費用を払えば後は格安で運用できるのですぐに相殺されますが、地味に痛いです。
元々MVNOは薄利でやっているので、回線料金とは別に料金を徴収したいと思うのは仕方ないでしょう。手数料を正当化する意見が出てくるのは事業者側からすれば当然。
ただ、ユーザーからすれば手数料を取られれば当然面白くないです。楽天モバイルやahamoなどのオンライン専用ブランドのように手数料廃止とまでいかなくても、現在の半額くらいに設定を変えられないかと感じます。
そもそも通話料がかかる
最近は通話料が半額の11円/30秒になってきましたけど、個人的にはお金をかけて電話する感覚が古いと感じます。
楽天モバイルはRakuten Linkアプリで電話番号宛にかけ放題、LINEなどの音声通話は元々無料ですよね。電話というよりデータ通信と捉えれば、お金がかかることの方が不思議になるのです。
SkypeやZOOMのデータ通信そのものにお金はかからないのに、ハイレベルなビデオ会議ができますよね。それなのに、音質の悪い電話にお金がかかること自体が時代にそぐわないと言えます。
海外ではデータ通信ができない
IIJmioは海外だとデータ通信不可。ahamoのようにそのまま海外で使えるサービスもありますが、さすがにMVNOだと厳しいです。
もし海外でデータ通信したいなら海外用のモバイルWi-Fiをレンタルしましょう。
メールはクラウドを使えばOK
最近はキャリアメールがどうのという話も聞かなくなりましたが、キャリアメールが付かないことがデメリットになるユーザーもいると思います。
筆者はキャリアメールを持っていますが使っていません。OutlookとGmailとiCloudのメールが中心。携帯でクラウドメールを使っても特に不便はありませんし、PCと同じ感覚で使えます。
キャリアのメールアドレスが欲しいユーザーは素直に3大キャリアやワイモバイル、UQモバイルといったサブブランドを選びましょう。
コスパ重視のユーザーはMNPして十分使える
ここまでデメリットや注意点を見てきました。当然品質に厳しいユーザーにMVNOは無理です。多少の速度低下も許せないならメインブランドやサブブランドの回線を使いましょう。
IIJmioの最大のメリットであるMNPで格安スマホをゲットすること、そして低価格の回線料金というコスパを重視するユーザーならMNPする価値が十分あります。
とりわけ、昨今の厳しい経済情勢を考えると極力通信費を抑えたいと思うユーザーが多いと思います。毎月かかる固定費なので、できれば安くあげたいと感じるのは自然なことでしょう。
ランチタイム速度低下や通話料が普通にかかるデメリットより、低価格なスマホや月額料金のメリットを取りたいと考えるならIIJmioは「使える」MVNOですよね。
MNPによるメリットを活かして高コスパな環境に移行する
IIJmioのメリット・デメリットを見てきました。日本のインターネットユーザーはメリットよりデメリットに注目しがちなので、不安でMNPはどうも…と考えるケースも多いかもしれません。
特に最近は「安かろう悪かろう」と言って、安いモノやサービスを批判する傾向も多く見られますね。
では、あなたはどう思いますか。
電気代やガス代が高くなれば精神にくるのと同じように、高い通信費を請求されるのは好ましくないと感じるユーザーの方が多いでしょう。
品質を考えて妥当なサービスを選択することも可能ですが、MNPのメリットを活かして高コスパな環境に移行することもユーザー次第。
楽天モバイルも0円を廃止しましたし、よく検討してIIJmioのようなMVNOもアリと考えれば月々の負担は軽くなるでしょう。