半導体大手インテルが買収される可能性をメディア各社が報じています。
半導体業界は今どうなっているのか。
インテル買収されるか 半導体業界の今
インテル買収標的報道で株急伸
1月17日米国株式市場でインテル株が急伸したのですが、理由はインテルが買収される可能性が高いからだそうです。
2024年7月~9月に2.5兆円の赤字を出し、株価はその年に60%下落しました。
21日時点で続報はありませんが、インテルが買収される可能性の確度が高いと言えそうです。
かつてPentiumでクロック周波数を伸ばしていた時代を考えると意外ですね。
CPUは発熱が凄い
インテルと言えば「インテル入ってる」でお馴染み。ウィンドウズPCだけでなくマックもインテルチップを入れていました。
インテルのCore i7は夏場の発熱が凄いです。少しパワーを使うとすぐ熱くなる。
CPUは高性能で速ければ速いほど熱い。ただ、非効率なのか発熱時の温度がとても高く感じます。
そこでPCメーカーはArm版のWindowsが動くクアルコムのSnapdragonにCPUを変更したモデルを投入しています。
半導体業界の動向
現在の半導体業界はNvidia(エヌビディア)とTSMCの名前がよく出てくる。
エヌビディアは時価総額でマイクロソフトやアップルを抜く勢い。理由はAIに対応したGPUが好調だから。
AIはデータセンターで使われますし、ワークステーションやデスクトップのグラフィックボードでエヌビディアを知らない人はいません。
TSMCは半導体生産でトップ。生産つまりファブレス企業として世界の先端半導体の90%を製造。日本でも熊本の工場が話題になっていますよね。
スマホ向けでは先述したSnapdragonのクアルコムや、台湾MediaTekが台頭しています。
サムスンのチップはPC用で購入したことがありますね。
現在はただ半導体を作ればいいわけではなく、どういうチップなのか、人工知能のような高度な処理ができるかが評価基準。
今後の展開
インテルのCEOは退社。クアルコムがインテルに買収打診の報道も出ていますが先述の通り続報はまだ。
かつて日本の半導体は世界で50%のシェアを持っていましたが、その後は台湾、米国、韓国メーカーが躍進。
しかし2025年以降は2㎚(ナノメートル)プロセスの半導体に注目。日本では2022年設立のRapidus(ラピダス)社が2ナノの試作を開始するようです。
なので実は今後、2ナノやパッケージング(最終工程)で日本メーカーも注目されていきます。
最近はエヌビディアやTSMCの話題が多いけれども、実は日本の半導体業界も再始動していたので驚きました。
楽しみですね。