「憧れのIT業界でエンジニアをやっているけどなんか理想と違う…」
「ITエンジニアってこんなにハードなの?」
IT業界従事者なら一度はこんな事を思ったことがあるかもしれません。
特にプログラム開発のシステムエンジニアやプログラマーは納期に追われて長時間労働になりがち。インフラ運用も障害対応で大変ですよね。
そもそもITの仕事が本人に合わない場合も。PCに向かってプログラミングするだけと思ったらわりとコミュニケーションが必要だったり。
今回は普遍的なテーマである「ITエンジニアがキツいと思った時の解決方法」を提案します。
もしITの仕事がキツいと感じたら一旦立ち止まり、働き方やライフスタイルを改善してみましょう。
目次
ITエンジニアがキツいと思った時の解決方法
ITエンジニアがキツいと思って調べると、出てくる回答は「これこれの理由でキツい→それでもITはおすすめ」の流れが多いです。
それはIT業界で働いてもらいたいのでそういう内容なんですが、では実際ITエンジニアはどうすればいいか。
提案できる解決方法は以下の通り。
- 時短勤務
- 社員雇用にこだわらない
- 異業種のIT部門を検討する
- 職種を変える
- 勤務地が複数の会社は実質派遣
- IT業界をやめる
一つ一つ見ていきましょう。
時短勤務
まず稼働時間を減らす。
IT系はフルタイム長時間がデフォルトなのでまずここを改める。開発を請け負う会社に属していれば9時~18時+残業(+深夜残業)がデフォルト。
週2、3日の案件はフリーランスエージェントに多いので、会社の正社員なら長時間労働の問題を解決することは難しいのです。
週2、3日なら収入は減るので対策が必要。生活コストが高ければ家賃などを下げる。
減った分の収入を補いたいなら別の仕事を少し追加して複業。ITがキツいならITと違う仕事をして気分転換しましょう。
社員雇用にこだわらない
時短勤務の件と重複しますが、つまり「社員」ならフルタイム+残業がデフォルト。
かつ今は税と社会保障費をごっそり取られる時代。額面25万円→20万円程度になり、長時間働けば働くほど天引きの割合が増えていくのです。
国民負担率がガンガン増加する中で社員にこだわると、時間とお金だけでなく心身が消耗していきます。
派遣やフリーランスエージェントで直請け(余計な中間事業者を間に挟まない)案件を選び、稼働時間を調整するのがおすすめ。
異業種のIT部門を検討する
定番の対策。
時短にならないかもしれませんが、ユーザー企業から開発を請け負う側ではなく企業のIT部門そのものに転じる。
今は一般企業がDXでIT企業になろうとしているのでITエンジニアを必要としています。
ただITエンジニアがITと全く違う異業種に転職するのはわりとハードルが高い。
そこで自分の興味ある業種が何をやっているかよく研究し、業務をITで解決するにはどうするか提案できればいいですね。
求人は社内SEなどのキーワード。
とはいえ激務なら意味がないのでIT部門で何をするか明確にすること。会社の業務システム刷新プロジェクトが始まれば激務が始まります。
なので18時で帰れる内容の仕事にしましょう。
職種を変える
ITがキツいと思ったら職種を変えましょう。
つまり開発に疲れたら運用に回る、マーケティング、あるいはWeb系で在宅勤務を目指すなどが考えられます。
ただこの場合、運用やマーケティングやWeb系にすると仕事が楽になる保証はありません。
運用は夜間メンテナンスや障害対応、シフト勤務、24時間365日神経を使い、Webマーケなら成果を出さないといけない。
そしてクラウドソーシングなら報酬不払いを避けて単価が高めじゃないとできないですよね。
勤務地が複数の会社は実質派遣
IT系転職サイトにある求人の「○○駅 ○○駅」「勤務地はプロジェクト先による」は、募集している会社が実質派遣会社であることを意味します。
つまりその会社がシステムやアプリを作っているわけではなく、クライアント企業の案件に人材を客先常駐させることが目的。ITをイメージさせる名前の企業が多いですが実態は人材派遣の営業。SI業界はこれが普通。
日本のITエンジニアは多数の中小IT派遣会社に属して大手SIerの案件に参画する形が一般的で、今でもその構造は変わっていません。
なので実質的な派遣会社が占めるIT(SI)業界がキツいと思ったら、その構造から脱却するしかないわけです。
IT業界をやめる
先述したように最後の手段はIT業界をやめる。ITエンジニアというよりSIを中心とした業界。
日本のIT業界は出せる人件費が決まっている上で多重請負構造なので、給与が中間搾取されてエンジニアに入る構造になっています。
なので自分に合わないと思ったらやめましょう。
じゃあやめてどうするの?と思ったら次の見出しで対策方法を提案します。
IT業界をやめる場合の対策
IT業界をやめる場合どうすればいいか。
まったく別の仕事をする場合もIT経験を活かすことはできます。今は一般企業もDXでITに熱心なのでITエンジニア経験が役に立つことが多い。
そして会社をやめる場合はとにかく生活コストを下げてください。
非正規のITっぽい仕事をする
非正規のITっぽい仕事をする。
ITっぽいとは、つまりシステム開発とかガチのITではなくPCを使ってやる仕事全般。派遣時給も上がってますしね。
- チャットサポート
- メールサポート
- カスタマーサポート
- ヘルプデスク
- テクニカルサポート
- コールセンター
キーワードは上記の通り。サポート系は多いですね。チャットサポートは在宅も可能。
ギグワークと組み合わせてもいいですし、できるだけストレスフリーにすることが重要。
今はDXでホテルが無人になり、リモートで宿泊客に対応する時代になっています。そういう仕事は今後増えますよ。
生活コストを落としてギグワーク
生活コストを落としてギグワークをする。
もしITフリーランスもいまいちと思ったら、今はギグワークが充実しているのでプラットフォームを活用しましょう。
筆者の場合は仕事を辞めた後に次が見つからないので実は生活保護を活用→Webサイト収益で生保をやめる→ギグワークの流れ。
大変でしたけどね。
ギグワークは自分から会社の人間関係の問題を切り離すことが可能。
ギグワーク紹介アプリもありますし、ランサーズやクラウドワークスなどクラウドソーシングは前から有名ですね。複数のギグワークを組み合わせてもよし。
ライフスタイルの条件は徹底的にミニマリスト、家賃を下げる、保険に入らない、クラウド会計で青色申告。
今はインフレなので支出をガンガン減らした方がいいです。するとストレスフリーなライフスタイルを実現できますよ。
ただし会社員のような安定した収入を求める人にギグワークは向かないですね。
年収に囚われたら問題は解決しない
世の中「年収いくら年収いくら」と言ってますので、そこを気にしたらITエンジニアキツい問題は解決しません。
年収が高い仕事ほど難しい、責任が大きい、作業量が多い、長時間、ストレスフルとなります。
お金やキャリアを優先する生き方か、または働く時間を調整したり職種を変えて自分の時間を優先する生き方か。どちらかを選択しないといけないのです。
今の時代はITインターネットが不可欠なので、ITエンジニア経験を活かした良い仕事が見つかるといいですね。
継続できる仕事を探す
筆者は仕事をしたりやめたりの繰り返しだったので、やっぱり継続できる仕事を見つけることが大切だと思います。
DXやAIでますますITエンジニアが必要になることは事実。一方でエンジニアを続けるのも難しい…と思う人も多いですよね。
そう思ったら自分の中の常識を捨てましょう。ITエンジニアをキツいと思ってやり続けることはできません。
「やってて楽しい」「この稼働時間ならできる」「経験を活かした異業種が楽しい」と思ってポジティブに継続できるとベスト。
選択の仕方は千差万別。自分を見つめ直してどんな働き方にするか良い決定ができるように祈っています。