「インターネットが繋がらないなあ」
「インターネット、繋がらないんだけどどうしたらいいんだろう?」
「インターネットが繋がらない場合はどこを見ればいいんだろう?」
こんな疑問にお答えします。
もしかしたら、Webサイトのチェックをしている時や、ネット通販で買い物をしている時にインターネットが繋がらなくなってこのページに来ましたか?
どんなシーンであれ、インターネット接続ができないという時は非常にイライラするものです。
見たい、知りたい情報にあっという間にアクセスできるのがインターネットの最大の強み。その情報資源にアクセスできないことは、現在では日常生活に支障をきたす、もしくは仕事の生産性を落とすことにも繋がります。
なのでインターネットが繋がらない時は、なるべく早くインターネット接続を復旧させたいですよね。
ここではインターネットが繋がらない時に、自分で確認できる障害切り分けのポイントを10個まとめました。
インターネットが繋がらない時の切り分け方法とは
障害切り分けとは
ネットワークが繋がらなくなった時に取る対応のことを障害切り分けと言います。
障害の原因がネットワークのどこにあるのか、物理的なケーブルなのか、またはネットワーク機器なのかという視点で、一つ一つのチェックポイントをつぶしていくやり方です。
地味とも言える障害切り分け作業ですが、ネットワークで何かあった時に人間はすぐに障害の原因を特定させることはできません。
一つ一つの項目をチェックしていって、何が問題なのか原因究明にあたる作業が必要になります。
障害の原因が分かったら復旧させる
障害切り分けをして原因が分かったら復旧作業をします。
例えばLANケーブルが曲がって断線していることが分かったら、ケーブルを交換します。
ネットワーク機器のインターフェースであればネットワーク機器を交換します。データセンターで保守している機器ならインターフェースだけ交換することができますが、家庭用の機器だとそのような機能はないので本体を修理か買い替えるしか方法はありません。
インターネットが繋がらない時の障害切り分けポイントを解説
ここからは本題であるインターネットが繋がらない時にチェックできる10個のポイントを解説します。
1. pingを打つ
多くの場合ネットワーキングの現場では、ネットワークに何かあればすぐにping(ピング)というものを打ちます。
これはネットワークの接続性をチェックするコマンドで、基本はWindowsだとコマンドプロンプトというターミナルを使用してpingを打ちます。
やり方は以下の通り。
- タスクバー左の検索窓に”cmd”と打つ
- コマンドプロンプトを選択し起動させる
- ping 〇〇ドメインを打つ(例えばping yahoo.com)
- 正常ならpingに応答がある
以下、画像
普通の人はなかなかコマンドプロンプトを触る機会はありませんが、WindowsもGUIではなくコマンドを使ったオペレーションの方が柔軟に問題に対応できるケースがあります。
ここでは ping yahoo.com としています。米Yahoo!のサーバーはまだping応答に対応しているので、ネットワーク接続が正常ならpingが返ってきます。
pingが返ってくると、「(IPアドレス)からの応答:バイト数~」という応答があります。応答があればインターネットは正常に稼働しています。
2. ping応答がない場合
pingに応答がなければネットワークはダウンしていると言えます。その場合、以下に挙げる項目に原因があります。
- PCのネットワーク機能が壊れている
- PCのLANインターフェースが壊れている
- ケーブルが壊れている
- ルーターのインターフェースが壊れている
- ルーター本体が壊れている
- モデム(ONU)が壊れている
- 光ケーブルが曲がって壊れている
- NTT収容の回線がダウンしている
ここではネットワーク接続の物理的な項目を並べましたが、上記以外にも考えられる原因があります。詳しくは3番目以降に述べます。
3. ping応答があるけどWebページが表示されない
ping応答があるということは、ネットワーク接続は正常ということです。
ネットワークが正常なのにWebページなどが表示されない場合は、Webサーバーがダウンしている可能性があります。もしくはサーバーが混雑していて応答に時間がかかることが考えられます。
サーバーが混雑することは、チケット購入などで一斉にアクセスがある時などにサーバーが応答不可になることがあります。
4. 物理回線をチェックする
LANケーブルが損傷していないかどうかチェックします。極端な折れ曲がりやケーブルがつぶれていると断線の可能性があります。
PCで有線LANを使っていなくてもモデムとWi-Fiルーターの間で使っていることがあるのでチェックします。
同時に光ケーブルもチェックします。
光ファイバーのケーブルも曲がって通信ができなくなる可能性があります。曲がっていたのを元に戻しても通信ができない場合、断線の可能性があります。
5. モデム(ONU)のランプをチェックする
モデムのランプ状態をチェックします。
電源ONの状態でLEDランプが点灯していない場合は機器不良の場合があるので、プロバイダやNTTなどの回線事業者に交換対応できないか相談してみましょう。
6. Wi-Fiルーターとモデム(ONU)の接続をチェックする
Wi-Fiルーターとモデム(ONU)の間の接続をチェックします。
ここでも、LANケーブルが抜けていることや、LANインターフェースが壊れている可能性もあるので注意します。
インターフェースは電源を入れてケーブルを接続している場合、ランプが点滅するのでランプチェックもしましょう。
7. モデムやONUを再起動する
モデム(ONU)の電源をオフオンして再起動させます。
電源スイッチがないことがあるので、電源ケーブルを抜き差しして再起動させましょう。
8. Wi-Fiのチェックポイント
Wi-Fiのチェックポイントは以下の通り。
- 接続するネットワークのSSIDが正しいか
- SSIDに対応した暗号化キーを入力しているか
特に暗号化キーは文字列が長いことがあるので注意して入力しましょう。
9. PPPoEはユーザーIDとパスワードに注意
IPv4 PPPoE接続で設定をする時にインターネットに接続できない場合は、モデムやルーターに入力するIDとパスワードが間違っている可能性があります。
ブラウザにIPアドレスの192.168.1.1や192.168.2.1のアドレスを入力して接続し、プロバイダのID、パスワードをチェックします。
10. OSのネットワーク接続をチェックする
最後におまけで、OSのネットワーク接続をチェックします。あまりないことですが、OSレベルでネットワーク機能がトラブルになっていることもあります。ここではWindowsを例に紹介します。
コントロールパネルを開く。検索窓にコントロールパネルと入力する。
ネットワークと共有センターをクリック。
アクティブなネットワークの表示にある接続をクリック。
Wi-Fiの状態のプロパティをクリック。
Microsoftネットワーククライアントとインターネットプロトコルバージョン4とバージョン6にチェックが入っていることを確認する。
自分で障害切り分けをしてから問い合わせしよう
以上、インターネットが繋がらない時に自分でできることのチェックポイントでした。
ネットが繋がらない時に意外と有効なことは、機器の再起動を試してみることです。ネットワーク機器が固まっている、またはネットワーク機器が正常に接続できていないことがあるので、再起動で復旧することがあります。
この再起動というのはPCやスマホにも同じことが言えて、ソフトウェアやプログラムの処理がうまくいっていないことがあり、それを再起動によってきれいにメモリーにロードして回復することがあります。
もちろん回線側のネットワークダウンの可能性もあるので、まずは自分で障害切り分けをして、自宅ネットワークに問題ないと判断できたらプロバイダに問い合わせしましょう。