2020年からMNOを始めた楽天モバイル。日本では3大キャリアがモバイル通信のシェアを握っており、楽天モバイルは寡占とも言える携帯市場に挑戦を始めています。
そこでスポットを当てたいのは楽天モバイルの楽天ひかり。
楽天ひかりのIPv6接続で使うVNE事業者は、どのようなものになっているのでしょうか。クロスパス対応ルーターのおすすめも紹介します。
目次
楽天ひかりIPv6のクロスパスとは
楽天ひかりのIPv6に使うVNE事業者はアルテリアネットワークスで、クロスパスというサービスを使います。
では、楽天ひかりとはそもそも何なのか、そしてアルテリアネットワークスのクロスパスを見てみます。
楽天ひかりとは
楽天ひかりはNTTのフレッツ光を利用した光コラボレーション。光ファイバーのアクセス回線はNTTを使い、その先のプロバイダとなる部分は楽天です。
楽天ひかりの月額料金は、わりと普通。
戸建て | マンション |
5,280円 | 4,180円 |
マンションタイプ4,180円はソフトバンク光と同じ値段。工事費も普通でマンション16,500円、戸建て19,800円です。
楽天ひかりIPv6のVNEであるクロスパスとは
クロスパスとは楽天ひかりのVNE事業者であるアルテリアネットワークスが運用保守するIPv6ネットワークの名称です。
接続方式はDS-Lite。
クロスパス対応Wi-Fiルーターで接続することにより、IPv6(IPoE)でインターネットをすることができます。
アルテリアネットワークスは分譲マンション向けの光回線を一括で提供していてUCOM光として有名。UCOMはかつて存在した事業者で独自の光ファイバーを提供していました。
楽天ひかりでクロスパスを使うと、ネットワーク図は以下の通り。
チェック
ユーザーが実際に使うIPv6ネットワークはクロスパスとなり、楽天はプロバイダとしての顧客管理やサポートを実施します。
VNEの当初の3事業者がJPNE、MFEED、BBIXだったので、アルテリアは後発ですね。でも方式にMAP-Eではなく軽量化技術のDS-Liteを採用していることは特筆すべき。
DS-Liteとは何か
DS-LiteはIPv6(IPoE)及びIPv4 over IPv6の接続方式の一つで、日本ではMFEEDによるtransixがDS-Liteを使っていることで知られています。
IPv4 over IPv6のカプセル化技術が軽量化されたものであるためLiteの名前。
DS-Liteは、以前は対応ルーターが少なくバッファロー製の一部の製品でしかIPv6接続ができませんでした。
筆者が2015年にIPv6でネットをしていた時は、わざわざ1万円以上のDS-Lite対応ルーターを買ってました。
そのくらいIPv6がスタンダードでなく「変わった」接続の仕方だったのです。
楽天ひかりのクロスパス対応ルーターは自動設定で接続できる
クロスパスに対応しているWi-Fiルーターは、DS-Lite対応のものである必要があります。
最新のWi-Fi 6からWi-Fi 5の高コスパなものまであるので、よく吟味して選択したいですね。
IPv6はなぜ有益か
IPv6は回線速度を速めるものではありませんが、使った方がいい理由があります。その一つがIPv4アドレスの枯渇に対応すること。
IPv6アドレスを積極的に使わないとIPv6への移行ができません。事業者だけでなくユーザーも考えるべきことです。
ユーザーが将来のインターネットに備えてIPv6にする人はほとんどいないでしょう。ほとんどの人は速度的にアドバンテージがあるのかと思うから。
もちろんIPv4ネットワークと違うので速度も有利です。IPv4のネットワーク機器と違うものを使っているのでIPv6を使った方が断然良い。
具体的にはIPv4 PPPoEだと網終端装置を使いますが、IPv6では新しいゲートウェイルーターで制約のない大容量ネットワークを使えます。
そして動画配信サイトもIPv6接続を優先して配信しているようです。楽天ひかりもIPv6を使ってネットに接続した方が、IPアドレスの枯渇への対応と、Webサイトに優先的に接続できることから有利ですね。
楽天ひかりIPv6で快適にネットする
楽天ひかりが使うクロスパスの概要が分かりました。
クロスパスはアルテリアネットワークスのサービス、そしてクロスパスはDS-Liteを採用してIPv6(IPoE)を提供。
アルテリアネットワークスもマンション向け光回線で定評がありますし、DS-Liteも個性的で満足感ありますね。
楽天ひかりを使って家でも快適ネットライフにしよう
楽天ひかりIPv6のVNE事業者はアルテリアネットワークスで、IPv6のサービス名はクロスパスでした。
クロスパスはDS-Liteという軽量化技術で仕組みとしても優れています。DS-Lite対応ルーターも多くなり、安いWi-Fiルーターで簡単に接続できます。
楽天ひかりが課金されても、楽天モバイル2,980円と楽天ひかりマンションタイプ3,800円として、合計6,780円+税。税込み7,000円台。
筆者もできるだけ安くて質の高い回線で快適なインターネットライフを目指してもらいたいと思っているので、楽天モバイルと楽天ひかりはうってつけだと思います。
思い切って携帯と光回線を楽天でセットにしてしまうのはアリですね。