データ通信使い放題の楽天モバイルを自宅で固定回線のように使いたい。そんな風に考えるインターネットユーザーは多いかもしれません。
光回線を使っていながらも、それが本当に必要なのか、光に料金を払い続ける必要があるか迷うことがあるわけです。
光回線は快適ですし筆者も使っていました。ただモバイルとは別に料金がかかるので、今はモバイルと固定を楽天モバイルに統一して運用しています。
そこで今回は楽天モバイルを固定回線化して使い心地は実際どうなのか、固定回線化の条件やメリットデメリットをレビューしたいと思います。
最後に楽天モバイルの現状やこれからについてのおまけも参考情報として載せてあります。
目次
楽天モバイル固定回線化の使い心地をレビュー
楽天モバイルを自宅で固定回線のように使うと実際どうなのでしょうか。
結論は使えるが不便なところもある
結論として楽天回線の電波が良好なら楽天モバイルを固定回線のように使うことは可能です。
固定回線のようにとは、つまりデータ通信量を意識しないでインターネットに常時接続されている状態。楽天モバイルなら電波が良ければ常時接続が可能ですよね。

楽天モバイルのSIMカードを入れたスマホやルーターを使えば、どんなデバイスもインターネット接続できる。モバイルと固定で3,278円(+ユニバーサルサービス料)は安いですね。
スマホならテザリングでPCやタブレットを接続すればOK。ただスマホ1台ならWi-Fi環境が必要なスマート家電を設定することも難しくなります。
自宅で一人でネットするなら楽天モバイルで十分なところはあります。かつてのWiMAXのように3日10GB制限もありません。
固定回線化の条件
楽天モバイル固定回線化の条件は以下の通り。
- 一人暮らし
- スマホのアップデートとバックアップは手動
- スマート家電はスマホ1台だと設定が難しい
- 速い応答速度を求めない
- テザリングやモバイルルーターのバッテリーとON/OFF管理
- テザリングはスマホのバッテリーが消耗しやすい
二人以上でもそれぞれが楽天モバイルを契約すれば問題ないですが、家族で使う場合はホームルーターで固定専用にしてしまう方がいいでしょう。それだと光回線でいい話ですが。
モバイルルーターにSIMカードを入れて使うなら当然通話はできません。音声は別の格安SIMにしましょう。その場合、Rakuten Linkによる通話かけ放題はできません。
モバイルルーターもテザリングも電源や接続のON/OFFとバッテリーなどを管理しないといけない。
とはいえ、リモートワークのようにネット接続が自宅中心でなければ楽天モバイルで固定とモバイルを統一してもいいですね。
プラチナバンドの課題はある
楽天モバイルはプラチナバンドがないことがネックだと既に指摘されています。そもそも自宅で楽天回線が不安定なら固定回線化はできません。
都市部なら繋がりやすいですが圏外になることもあったので、地域によってはそもそも楽天回線で使い放題ができない状況です。
かけ放題と固定回線化でコスト削減が一層進む
固定回線をやめて楽天モバイル1本なら、電話とネット回線が3,278円(+ユニバーサルサービス料)。ネット以外にもRakuten Linkで通話かけ放題が嬉しいですよね。
音声もネットも使い放題が楽天モバイルの最大の強みなので、ここを上手く活かして欲しいです。
ネガティブな意見もありますが、楽天回線が入るなら楽天モバイルのメリットを取る方がいいと思います。電波が圏外になるのが不安なら他の格安SIMをバックアップ回線として導入しましょう。
筆者の使い方
筆者はLINEMOミニプランと併用して楽天モバイルを使っています。回線を二重化しておけば圏外の時も通信障害の時も安心ですね。

PCやタブレットのデータ通信はXiaomi 11T Proでテザリング。Xiaomiの場合ポータブルホットスポットと言います。右上からスワイプしてボタンをタップすれば一発でテザリング設定が可能。

Androidはテザリングも使いやすいです。Xiaomiならバッテリーの持ちもいいですしね。自宅でもカフェやファミレスでテザリングする時と同じ感覚でネットすればいいわけです。
慣れればわりと快適ですよ。
おまけ
おまけです。
楽天モバイルへのプラチナバンド割り当て
楽天モバイルへのプラチナバンド割り当てについても色々言われています。新帯域(狭帯域700MHz帯)の割り当てをドコモが提案しているようですが、ユーザーにとっては難しいですよね。
三大キャリアとしては楽天モバイルにプラチナバンドを割り当てられてほしくないと思うのですが、楽天だけ割り当てられないのは公正ではありません。
いずれにしろ、楽天モバイルだけプラチナバンドがない状況は「ユーザーにとって不利益」。楽天モバイルに不利益ではなく「ユーザーにとって」です。
ここを間違えないようにしたいですね。プラチナバンドを使うのはユーザーなので、(楽天モバイルのためにではなく)ユーザーのためにプラチナバンドを割り当てた方がよいということ。
今は企業にもユーザーにも忍耐が求められる
今、楽天モバイルは忍耐が必要でしょう。携帯電話事業で利益を出せていないので特典が改悪されたり、ネガティブなことも言われます。
一方で、楽天回線エリアが人口カバー率98%を突破するなど2020年当時に比べて数字は良くなりましたね。ここが踏ん張りどころ。
楽天のユーザーも忍耐が求められます。楽天モバイルを使い続けるかやめるか。サービスが気に入った人は簡単にやめないので、使い放題のサービスを継続させるためにも積極的に課金しましょう。
今回、楽天モバイルを固定回線化することで通信コストを大幅に削減できることが分かりました。
モバイルも自宅回線も楽天モバイルで統一すればシンプルでミニマリストライクなライフスタイルにできますね。
楽天モバイル固定回線化で通信コストをミニマルにする
楽天モバイルを固定回線化することで通信コストを一層安くすることができました。デジタルネイティブならネットをすべてワイヤレスにすることも抵抗がないでしょう。
WiMAXのホームルーターのようにしてもいいですが、楽天モバイルは通話かけ放題とネット使い放題の組み合わせがコスパいいですよね。
ブラウジングの応答速度もわりとサクサクしていてWeb閲覧も支障ありません。もちろんSNSや動画も問題なし。
もし4K映像が見たいなど広帯域を必要とするなら光回線にしておきましょう。一般的な使い方なら楽天モバイルで十分です。
楽天モバイルの固定回線化で管理も金銭的にも一層ミニマルになります。ミニマリストを目指す方にもおすすめ。もし回線を整理したいと思ったら楽天モバイル1本にしてみましょう。