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IPv6を提供するVNE事業者とは何かを解説

2020年7月29日 最終更新日:2024年10月9日

「IPv6というキーワードをよく目にする」

「光回線のVNEって何だろう」

IPv6を調べているうちにVNE(Virtual Network Enabler)というキーワードが気になった方もいるかと思います。日本語にすると仮想固定通信提供者…余計分からなくなりますよね。

簡単に言えばプロバイダにIPv6ネットワークを提供する回線事業者。

BtoBだからユーザーに関係ないと思うかもしれませんが、意外にもユーザーに直接関わってくることなので関心を持つのは良いこと。

では、IPv6ネットワークを利用する時のVNE事業者について見てみましょう。

 

目次

  • 1 IPv6を提供するVNE事業者とは何かを解説
    • 1.1 VNE事業者とは
    • 1.2 なぜVNE事業者を使うのか
    • 1.3 代表的なVNE事業者
    • 1.4 IPv6を使う意義
    • 1.5 IPv4 over IPv6とは何か
    • 1.6 VNEを使う事はユーザーにメリットがあるのか
    • 1.7 その他のVNE事業者
  • 2 IPv6はVNE事業者をよく吟味して選択する

IPv6を提供するVNE事業者とは何かを解説

VNE事業者とは

VNE(Virtual Network Enabler)とはIPv6ネットワークをプロバイダに貸し出す事業者のこと。一般ユーザーが意識することはほとんどありません。

本来はプロバイダがインターネット接続するためのネットワークを持っています。

プロバイダネットワーク図

ここでプロバイダがIPv6もユーザーに提供したい時にVNE事業者を使います。ネットワーク図は以下。

VNE事業者を使ったIPv6ネットワーク図

一例としてプロバイダがDTIのときにIPv6のテストサイトで調べるとISP名が旧JPNEになります。

DTI光のIPv6は旧JPNEの表示
DTI光のIPv6は旧JPNEの表示

インターネット接続は自宅→NTT回線→プロバイダ→世界中のネットワークで、このプロバイダ部分をIPv6としてVNE事業者が代行する形。

プロバイダとしては一からIPv6ネットワークを構築しなくてもいいメリットがあります。とはいえプロバイダは顧客の管理、サポート、料金収納、そして帯域の調整や監視を実施。

VNE事業者はあくまでもIPv6ネットワーク部分を提供します。ネットワーク機器、サーバー、光ファイバーの管理などです。

 

なぜVNE事業者を使うのか

VNE事業者はIPv6提供を最初から考慮してネットワークを設計構築しています。

それに対して既存のISPは1990年代から21世紀にかけて構築してきたIPv4ネットワークが中心。これをIPv6ネットワークに置き換えるにはコストがかる。

そしていまだIPv4のサーバーが多い。ISPがIPv4をv6にごっそり切り替えたらIPv4での通信ができなくなる。

現在のIPv4とv6が共存している状態ならISPが自らやるよりVNE事業者を活用すれば効率よく低コストですね。

 

代表的なVNE事業者

VNE事業者にはどのような企業があるでしょうか。

IPoEネットワークを卸提供する企業は、当初は以下の3つだったようです。

  • インターネットマルチフィード(MFEED)
  • BBIX(ソフトバンク系)
  • 日本ネットワークイネイブラー(現:JPIX)

MFEEDはIIJの関連企業でNTTや新聞社が出資。設立は1997年。IPv6に対する取り組みも早い時期から始めたようです。

2001年11月にはIPv6/IPv4デュアルスタックサービス開始。現在は400Gbpsのイーサネットでバックボーンネットワークを構築しています。

そしてJPIXはKDDI主体ですが複数のプロバイダが参画していて中立的な立ち位置。大規模ネットワークとして接続しやすい環境を整えかつコストが安いようです。

BBIXはアルテリアネットワークスも接続していてトラフィックが多いですね。

 

IPv6を使う意義

なぜIPv6を使うか。最大の意義は速度ではなくIPv4アドレスの枯渇に対応すること。

IPv4アドレスは現在でも使われていますが、日本で使われるIPアドレスを管轄するJPNICはIPv4の新規発行を終了しています。

IPv4は携帯でも使っているので現状問題になっていません。ただ車など様々なものにIPアドレスを与えれば将来的にIPv6に置き換えないといけない。

IPv6アドレスとIPv4アドレス
Windowsのコマンドプロンプトで見るIPv6とIPv4アドレス

IPv6ネットワークは家庭内LANやデータセンターで使われるイーサネットをインターネットでもそのまま使えるので技術的にシンプル。

ユーザーは意識しませんがNTTアクセス回線やプロバイダネットワークの負荷が減ることが期待できます。もちろ高速化も期待できるでしょう。

 

IPv4 over IPv6とは何か

IPv4 over IPv6は、簡単に言えばIPv4パケットをIPv6パケットにカプセル化することです。

IPv4 over IPv6カプセル化

 

上記は簡単に書いたもの。IPv6のパケットのデータ部分にIPv4パケットを入れます。

そして、カプセル化させたIPv6パケットからIPv4パケットを取り出す(脱カプセル化)をします。

IPv4 over IPv6脱カプセル化

 

この技術には複数あり、v6プラスなどが使うMAP-E、transixのDS-Lite、BBIXのIPv6高速ハイブリッド(BBIXの福智COOは4rd/SAM採用を否定しているらしい)です。

IPv4 over IPv6を使えば既存のIPv4ネットワークとv6ネットワークを共存させることができます。

 

VNEを使う事はユーザーにメリットがあるのか

IPv6ネットワークはユーザーが使わないといけないものではありません。有効化してユーザーが任意に使いますね。

なのでIPv4 PPPoEの設定(ルーターにユーザーIDとパスワードを入力する)で、特に問題なければIPv6を使う必要はありません。

しかしIPv6はv4アドレス枯渇問題に対処するための技術。

なのでISPもユーザーもVNE事業者を使うことは将来的なメリット、少なくとも今後のための投資と言えます。

パフォーマンス向上も期待できます。IPv6はNTT回線で網終端装置を使わないでゲートウェイルーターを使うからです。

網終端装置とVNEネットワーク図

ISPはゲートウェイルーターを増設させて回線を増強させることができます。

 

その他のVNE事業者

プロバイダのASAHIネットやビッグローブもIPv6を持っていてVNEとして回線を貸し出しているようです。

OCNバーチャルコネクトはNTTコミュニケーションズ。

楽天ひかりはアルテリアネットワークスのクロスパス。アルテリアもVNE事業者としてIPv6を他のプロバイダに卸しています。

 

IPv6はVNE事業者をよく吟味して選択する

そもそも何のためにIPv6を使うのかというと、最大の理由はIPアドレス枯渇の問題に対応するためです。

もちろんIPアドレス枯渇問題がユーザーに直接影響がある段階ではありません。まだIPv4が使えるからです。

とはいえ回線のパフォーマンスやシンプルなネットワークを目指す意味でもVNE事業者のIPv6を使うのは意義があると言えます。

VNE事業者を意識してプロバイダを選ぶのも楽しいですし、何より日本のインターネットインフラを24時間365日運用しているインターネット関係者に敬意を払いたいですね。

参考文献:
VNE事業者とは
IPoE方式とVNEの役割

関連

カテゴリTHE INTERNET 関連タグ:DTI, IIJmio, OCNバーチャルコネクト, transix, v6プラス, VNE, インターネット, ソフトバンク

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