「ミニマリストはモバイルWi-Fiだけにすべき」
「ミニマリストって固定回線使うべきじゃないでしょ」
ミニマリストは持ち物や思考を最小限にして、身軽でシンプルなライフスタイルを追求する人。身の回りが綺麗な人が多いので「ミニマリストに憧れる…」と思う人もいます。
そんな最先端のライフスタイルを送るミニマリストはインターネット環境をモバイルだけにすることが多いです。
光回線(固定回線)を引くのも面倒だし撤去するのも大変。Wi-Fiルーターを置くのもミニマルとは言えない、と思うことはミニマリストなら当たり前ですね。
とはいえ回線をモバイルだけにして苦労している人も多いです。
では本当にミニマリストは光回線を引いてはいけないのでしょうか。ミニマリストはモバイルWI-Fiだけでインターネットをすべきですか。
今回は、ミニマリストは本当にモバイルWi-Fiだけにすべきか、それとも光回線を引いた方がいいのかをテーマに、ミニマリストの快適なインターネット環境について解説します。
結論としてモバイルWi-Fiだけは不便
結論としてモバイルWi-Fiだけにすると不便です。少なくとも筆者はそう感じました。
なぜインターネット回線がモバイルWi-Fiだけになると不便なのでしょうか。
ネット回線をモバイルWi-Fiだけにするデメリット
インターネット回線をモバイルWi-Fiだけにした時のデメリットは以下の通り。
- モバイルルーターのバッテリーを気にする必要がある
- モバイルルーターの電源をON/OFFしないといけない
- 速度がいまいち
- 5Gが不安定
- Wi-Fi事業者が突然サービスを終了させることがある
- 自宅で作業する時間が多いほどキツい
基本的に無線は安定しないもの。モバイルのライブ配信がよく途切れるのをご覧になったことがあるかもしれません。
それでは上記のデメリットを詳しく見てみましょう。
モバイルルーターのバッテリーを気にする必要がある
まずモバイルルーターのバッテリーを気にしなければいけません。ちょっと3時間くらいインターネットをすればルーターのバッテリーはみるみるうちになくなります。

スマホのテザリングも同じでバッテリーを消耗しやすく、動画やビデオ会議のような大容量データ通信をするとあっという間になくなります。
なのでいちいちルーターやスマホのバッテリー残量を気にしないといけないですし、充電しながらデータ通信をするとバッテリーの消耗を早めるのでモバイルだけだと面倒です。
モバイルルーターの電源をON/OFFしないといけない
モバイルルーターだとインターネットに接続するためにいちいちルーターの電源をONにしなければなりません。これだと常時接続ではないんですよね。

光回線でWi-Fiルーターを使っていればいつもすぐネットに接続できますが、モバイルルーターは電源つけっぱなしだと当然バッテリーが切れます。
在宅の時間が多いとモバイルルーターのバッテリーや電源ON/OFFをきにしないといけないので煩わしいです。
速度がいまいち
5Gなら100Mbpsを超える速度が出ますが、4G LTEは数十Mbpsの場合が多いです。遅いわけではないけど光回線のような速さではないです。

4G LTEだと遅延もありますしね。リンクをクリックしたあと数秒経ってから応答が来るような感じ。光回線なら低遅延でキビキビネットを閲覧できるのですが。
ちなみに筆者はRakuten WiFi Pocketをサブ回線で使っています。
5Gが不安定
5Gは確かに高速ですが電波が不安定なデメリットがあります。都市部の駅前などで5Gの電波を掴むことがありますが、4G LTEに切り替わってしまうことがよくあるんですよね。
5Gの電波は直進性が強い、つまり電波の跳ね返りが弱く、また電波が飛ぶ距離も短いためです。携帯キャリアが「5Gの電波が弱いときは4Gに設定を切り替えて」と呼びかけるくらい安定しないんですよ。
これを改善するには、街中に5Gの基地局を大量に設置するしか方法がないかもしれません。そうすると5Gの強い電波で健康被害が深刻になるでしょうね。
モバイルは5Gが切り札のようにもてはやされていますが実際には不完全なサービスです。そして大半の人はモバイルで5Gの速度を必要としないことも現実。5Gが実用的になるのは時間がかかるでしょうね。
Wi-Fi事業者が突然サービスを終了させることがある
モバイルWi-Fiを運営する事業者は携帯キャリアではない販売代理店のような企業が多いです。そのような事業者のサービスは突然終わることがよくあります。
2020年には「どんなときもWiFi」がクラウドSIMに接続不可の状態になり、SNSが大炎上したことは記憶に新しいです。
モバイルWi-Fi事業者は、極論するとモバイルルーターを配ることがビジネスだったりするのでインターネット接続に対するサポートが弱い傾向にあります。
自宅で作業する時間が多いほどキツい
モバイル回線だけの場合、特に自宅で作業するユーザーはキツいです。最近はリモートワークをするワーカーも増えていますので、常時接続じゃないモバイルのみは面倒ですね。
よく移動するワーカーならモバイルにメリットがありますが、自宅でインターネット接続する時間が多ければ光回線が圧倒的に快適です。
いつでも光回線のWi-Fiに接続できるホテルやコワーキングスペースのような環境がやっぱり強い。ホテルライクなWi-Fi環境が自宅にあるのは強力ですよね。
モバイルWi-Fiだけでもいいライフスタイルとは
ネット環境をモバイルWi-Fiだけにするデメリットを見てきましたが、逆にモバイルWi-Fiだけでもいいライフスタイルとはどのようなものですか。
- 頻繁に引っ越しをする
- 転々とする
- 活動は外が中心
アクティブなインターネットユーザーはモバイルWi-Fiだけでいいかもしれません。自宅であまり作業しないならモバイルだけでシンプルにした方がいいでしょう。
ミニマリストはどうやってネットすればいいか
ここまでインターネット環境をモバイルだけにするデメリットを見てきました。要するにモバイルだけだと自宅でインターネットがやりにくいということです。
では、ミニマリストのネット環境はどうしたらいいですか。
頑なにモバイルWi-Fiだけにしますか。
まず固定回線は古いという思い込みを捨てる
まずミニマリストは「固定回線はもう古い」という考えや思い込みを捨てましょう。モバイル回線も結局基地局から先は光ファイバーを使っています。
インターネットの基本は有線ケーブルであり、大陸と大陸を結ぶのも海底ケーブルを使っています。長距離を無線でつなぐことは難しい。

5Gは不完全であり、直進性が強い5Gを安定的に使える場所は限られています。駅前でも不安定。この状況が数年で改善されるとは思えません。
自宅でいつまでも安定しない無線をメインで使うより、光回線を引いて安定した強いネット環境を構築した方がよっぽど快適なのは言うまでもありません。
素直に光回線を引きましょう
ミニマリストも素直に光回線を引きましょう。特にIT・インターネットがものを言う時代、ネット環境を高速安定にして強化していくことは重要です。
代理店の押し売りを嫌うのは筆者も分かります。誰だってメリットだけを強調されて違約金などのデメリットを隠されたらいやな気持ちになりますよね。
しかし最近はDTI 光などの縛りなし光回線も増えましたし料金も安い。ユーザーが快適に使える光回線は探せばあります。
合わせて読みたい
Config Network | 【解決】縛りなし光回線比較の結論【DTIぷららエキサイトおてがるen】
光ファイバーが難しいなら据え置きの5Gホームルーターのドコモ home 5Gもあります。5Gが安定するならホームルーターも選べます。
大容量データ通信をする人ほど光回線が良い
光回線はデータ量無制限なので、動画などの大容量ファイルの転送にぴったり。特に最近はユーザーが扱うファイルサイズが大きくなっています。
モバイルだとファイルのアップロード中に回線が切れる可能性も高いですからね。そんな時、安定の光回線なら安心です。
ホテルライクなライフスタイルは光回線から
ミニマリストは必要なものだけに絞った生活をするときホテルライクなライフスタイルが参考になります。ホテルのWi-Fiは当然光回線を引いてますからね。
自宅をホテルライクにする場合、インターネットも快適にしようと思うとやはり光回線になります。ミニマリストでもモバイルだけで不便な生活をする必要はなし。
筆者はどうしているのか
筆者はソフトバンク光と
ワイモバイルの組み合わせ。ワイモバイルのテザリングがモバイルWi-Fi代わりで、さらにサブ回線で
楽天モバイルのRakuten WiFi Pocketを使っています。
ワイモバイルは15GBのシンプルMですが、くりこし対応なので最大30GBまで使えます。ワイモバイルはPayPayポイントを料金に充当できるので、光と携帯合わせて4,000円ちょっとです(光は割引適用)。

正直筆者の使い方だと月に10GBも使わないことが多いです。しかし外出時に動画を見ることもありますし、災害に備えて多めのデータ量にしています。
さらにプラスして楽天モバイルをサブ回線にしています。これは使わなければ0円(180日に1回利用必須)。
なので、個人的な結論として光回線とテザリングの組み合わせで十分になりました。
それでもモバイルWi-Fiを使いたい場合
とはいえネットのやり方は自由。固定回線は古臭い、もうそういう時代じゃないんだと感じて使いたくないならモバイルのみで運用することも可能。
では固定回線が絶対に嫌な場合、どんなモバイルWi-Fiを使えばいいですか。
5Gの電波がよく入るところに住んでいるなら、どのようなモバイル回線がいいでしょうか。
100GBのahamo大盛りは固定回線感覚
2022年6月に登場する100GBのahamo大盛り。牛丼のような名前を付けたNTTドコモは最近攻めてますね。
→ahamo公式サイトで申し込む。

ahamo大盛りは、通常のahamo20GBに80GBの大盛りオプションを付けて合計100GBにするというもの。月額料金は以下の通り。
ahamo大盛り月額料金
20GB 2,970円+大盛りオプション80GB1,980円=4,950円
音声SIMの100GBで4,950円ならお得ですよね。これ一つで電話とテザリングによるインターネットを十分に使うことができます。
100GBあれば仕事で動画などの大容量ファイルを扱いながら趣味のデータ通信もできるでしょう。povoの150GBトッピングは180日間なので、ひと月に100GB使えて4,950円のahamo大盛りはおすすめ。
自由気ままなNomad WiFi
音声は格安SIMにしてデータ通信を分けたいと思うなら、ノマドワークスが手掛ける100GBのNomad WiFiがおすすめ。
→Nomad WiFi公式サイトで申し込む。
Nomad WiFiはトリプルキャリアのクラウドSIMを使っています。クラウドSIMはどんなときもWiFiの炎上でイメージが崩壊しましたけど、最近は100GBにして運営しているようです。
2020年の大炎上のあとクラウドSIMが接続できないという話も聞きませんし、100GBならクラウドSIMで安定運用できそう。しかも再販の事業者はサポートの信頼性が高いノマドワークスですからね。
縛りなしで月額4,180円なので申し込みやすいですし、ルーターも丸くてかわいいmacaroon SEを使っています。→サービスページにスペックあり
自由気ままなNomad SIM
自由気ままな元祖Nomad SIMもまだまだ健在。→Nomad SIM公式サイトで申し込む。

Nomad SIMは50GBですが、50GBあれば十分、むしろデータが余るという人は多いですよね。50GBで3,520円なので価格もお得。
Nomad SIMは高品質なソフトバンク4G LTEを使っているので回線品質も心配いりません。
ポイント
特に都市部エリアはソフトバンク回線の方が強い。クラウドSIMもソフトバンク回線に繋がりやすいんです。
Nomad SIMは現在SIMカードのみなのでモバイルルーターは自分で用意しましょう。詳しくは対応機種のページに詳細があります。
楽天モバイルをWi-Fiとして使う
データ通信無制限の楽天モバイルももちろん使えます。楽天モバイルのサービスエリアが拡大していることは確かなので、自分の行動範囲がエリア内なら楽天モバイルをWi-Fiにしてもいいでしょう。
→楽天モバイル公式サイトで申し込む。

料金も楽天モバイルなら0円で始められますからね。SIMカードのみでもいいですし、オリジナルルーターのRakuten WiFi Pocketも実質0円で始められます。
普通にスマホでテザリングもできるので、とりあえず固定回線をやめてモバイル生活をしたい人は楽天モバイルで挑戦してもいいと思います。
ミニマリストは固定回線引かない意地とプライドを捨てよう
変なプライドで「固定回線は古い」と決めてしまうと、快適なインターネット環境まで手放すことになってしまいます。
固定回線は一度引いてしまえば快適。特に、お気に入りの地域が見つかって長く住むことになった場合に重宝しますね。
なので、まずミニマリストは固定回線を引かない意地とプライドを捨ててみましょう。人間、頑固になると色々苦労も多くなると思います。
そして最近は動画などのリッチコンテンツを扱うユーザーも多いので、以前よりさらに光回線の重要性が増しています。
安定した高速通信が欲しいなら、まず光回線を素直に引くことがおすすめ。モバイルだけの不便なライフスタイルより、光回線で基盤を強化するなら快適なインターネットライフにすることができます。